Kindle Voyage: 日本語フォント変更(筑紫明朝入れ替えLinux版)
Kindle Voyageのjailbreakはまだ。欧文フォントを入れ替えたいが、待つしかない。
日本語のフォントはVoyageでも筑紫明朝(ja.font)の入れ替えができるらしいので、とりあえず日本語のフォントだけ変更。
http://www16.atwiki.jp/kindlematome/pages/39.html で書かれているやり方(Windows)だが、Linuxでもできそうだったのでやってみた。
必要なツール:
◯NewTuxbox Flash Tools の代わり
cramfsprogs をインストールすればOK。ja.fontは"Linux Compressed ROM File System data"なので。それぞれのディストリビューションにパッケージがあるはず。
◯fileResizer の代わり
readme.txtを見たら、「ファイルの末尾にダミーデータを追加してファイルサイズを整えるために使用します」だそうなので、ddでダミーデータを作って、catで結合してしまえばいい、と予想。
手順:
1. オリジナルのja.fontのサイズ、タイムスタンプを確認
$ ls -l ja.font
サイズ: 16072704
タイムスタンプ: 8月 7 07:51
2. ja.fontをばらす
$ cramfsck -x kvfont ja.font
kvfontというディレクトリが作られ、その中にja.fontの中身が解凍される
3. kvfont/fonts内のフォント差し替え
"TsukuMinPr5-Medium.ttf"を削除して、好きなフォントを"TsukuMinPr5-Medium.ttf"にリネームしてコピー
4. ja.fontを作成(仮にja.font.newとしておく)
$ mkcramfs kvfont ja.font.new
5. ファイルサイズをオリジナルのja.fontと同じにする
ja.font: 16072704
ja.font.new : 11792384
なので、
16072704 - 11792384 = 4280320
これが作成すべきダミーデータのサイズ。(ダミーデータの大きさは、入れ換えるフォントによって変わるので、適宜変更を)
4280320のダミーデータ作成(dummy.dataとしておく)
4280320 ÷ 1024 = 4180なので、
$ dd if=/dev/zero of=dummy.data bs=1024 count=4180
これをja.font.newの末尾に追加する
$ cat ja.font.new dummy.data > ja.font
6. タイムスタンプをオリジナルに合わせる
オリジナルのタイムスタンプは、"8月 7 07:51"だったので、2014/08/07 07:51として、
$ touch -t 201408070751 ja.font
ja.fontの作成終了。
あとは、タイムスタンプが変わらないようにKindleにコピー
$ cp -a ja.font /media/Kindle/system/fonts/
これで、Kindle Voyageで日本語フォントの入れ替えはできたようだ。たいした手間ではなかった。
WineでWindowsのツールが動かせるかもしれないが、億劫なので。キーボード入力でコマンド打ったほうがはやいし。
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