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2014年10月28日 (火)

ドイツ語多読本:Jochen Till / Zapf: Raubritter Rocko und die rostige Rüstung (Tulipan ABCのB)

Tulipan ABCシリーズのB(7歳以上)から。
Raubritter Rockoの第1巻。

騎士、と言われても日本人には馴染みがないが、むこうの児童書では定番らしい騎士の話。

日本人が侍とか忍者を簡単にイメージできるように、向こうの人には騎士といえばこう、というイメージがある。それを日本人は共有していないから、騎士の話にはピンとこないのかもしれない。が、この本はコメディだと思って読めばOK。

Jochen Till / Zapf: Raubritter Rocko und die rostige Rüstung

1882語

表紙で馬の代わりにブタにまたがっているのが、盗賊騎士の少年Rocko、脇を走っているのが小姓のRotznase。いろんなアレルギーがあって、しゃべっている途中かならずくしゃみをする。

4月だというのに雪だらけ。冬は盗賊騎士にとってきびしい季節。道はつるつるで強盗はやりにくいし、家に火をつけても雪で消えてしまうし、お姫様を誘拐しようにも寒がって外に出てくるわけもない。だから退屈。思いつくかぎりの遊びもすべてやってしまったし・・・。

すると、塔から助けを呼ぶ声。それは食べ過ぎで太って鎧が脱げなくなったお父さん騎士。それを脱がすまでの四苦八苦のドタバタ劇が始まる・・・。

手で外れないなら、道具だというので、いろいろ試してみるがダメ、高いところから落とせば割れるんじゃないか、とか、さらにはドラゴンが吐く火で焼き切れないか、とか。そんなドタバタを楽しく読む本。どうやってもうまくいかないのだが、最後にまったく予想外のところから解決策がやってくる・・・。

ドラゴンからお姫様を助ける、みたいなよくある騎士のイメージではなく、強盗や略奪、誘拐をなりわいとする盗賊騎士というところが新鮮。中世後期に実際にいたらしい。


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