ドイツ語多読本:Claudia Kern: Homo Sapiens 404 Band 1: Und dann töten sie
現在も継続中のシリーズ物のSF。いまのところ15巻まで出ているようだ。たぶんの紙の本としては(まだ?)出版されていない。
1巻250円と手頃な値段だったので読んでみた。語数も2万語程度で気軽に読める長さ。文章は平易なので、ガシガシ読み進めるべし。
サイトの説明書きによると、
地球外のテクノロジーによって星間航行も可能になり、太陽系を植民地化した人類。だが、突如、死ぬとゾンビ化するウィルスに地球は襲われ、太陽系は封鎖される。だが、かろうじて太陽系外に逃れた人間もいて、彼らは宇宙をさすらうほかなく、他の星から蔑まれている(死ぬとゾンビ化するなんて迷惑な話だから)・・・。
で、そんな背景のもとでストーリーが展開する第1巻。
(上記の背景は第1巻で直接ストーリーとして物語られてはいない。背景を頭に入れてから読んだほうがわかりやすいだろう。)
日本のアマゾンにはKindle版はない(もちろんドイツのアマゾンにはあるが)。なので、Koboのepub版。
Homo Sapiens 404 Band 1: Und dann töten sie
21000語
宇宙船Mishimaに乗る5人がメインキャラクター。船長Rin Takahashi、情報担当(たぶんクラッキングとか)Kipling、セキュリティ(というか荒事)担当のArnestとLanzoの兄弟、そして船医のJourdain。
彼らは「ハゲタカ」と呼ばれる仕事をしている。難破船を探してはその中の物をいただいて、売りさばく。
で、難破している郵便船T.S.Eliotを発見。さっそく乗り込んでみると、そこはゾンビの巣窟・・・・。
第1巻はそんな、どうやってゾンビから逃れるか、手に汗にぎる展開。どうやってゾンビを振り切ったかは読んでのお楽しみ。
最後になんとかたどり着いたブリッジには、1人生き残りがいる。Aucklandという人物で、船の乗組員ではなく、この船を乗っ取った人物らしい。かろうじてゾンビからようやく逃れたものの、やはりというか、お約束というか、メンバーの1人がゾンビ化する・・・。そんなところで第1巻は終了。
第2巻では、正体不明のAucklandと行動を共にすることになる。さらには、上記の背景で触れた、人間が軽んじられ、劣悪な状況で生きている様子も描かれ、少しずつ全体の状況も見えてくる。
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