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2014年9月21日 (日)

ドイツ語多読本:Martin Baltscheit / Ulf K.: Felline, Professor Paul und der Chemiebaukasten (Tulipan ABCのB)

年齢別にレベル分けされたTulipan ABCシリーズのB、7歳以上対象。

イラストのUlf K.は以前、白黒のコミック、幼児向け絵本を紹介したことがある。コミック調の軽妙で親しみやすい絵柄が好み。

残念ながらこの本は品切れ中。今のところ入手不可のようだ。けっこう前に買ったものだし。

Martin Baltscheit / Ulf K.: Felline, Professor Paul und der Chemiebaukasten

1003語

やっとこの日がやって来た。犬を買ってもらえる日。
ところが、おばさんが買ってくれた犬は表紙の通りの小型犬、おばさんにはお似合いだろうが、Paulが欲しかったのとは違う。そう、誰が見ても怖がるような大きな犬が欲しかったのだ。

そこでPaulはパパの化学実験箱を思い出す。薬を調合して、犬のFellineに飲ませるのだった。
すると、次に日には茶色のブチが取れてただの白い子犬になっている。気をよくしたPaulはいろいろ薬を調合していみるものの、最初に思い描いていた犬のようにはならない。業を煮やしたPaul、えいっとばかりに薬を全部入れてしまう。

そして、次の日、犬のFellineは鏡で自分の姿を見て驚愕、逃げ出す。黒いオオカミのような恐ろしい犬がこちらにやってくると思ったからだ。それで町も大混乱。Fellineの姿を見て気絶する人が続出・・・。

そんなストーリー。

最初はマッドサイエンティストばりの形相で薬を作っていたPaulも、自分が迷子になった時のことを思い出し、Fellineを探しに行って、もちろん最後は丸く収まる。

背景のベタ塗りの色がページごとに変わって、とてもカラフルだが、暖色系が多く、キャラクターのひょうきんな絵柄とあいまって、とても親しみやすい。

文章はちょっとむずかしめ。とくに冒頭がきついかな。そこを過ぎれば楽しいはず。やはり、文章だけでなく、絵という贅沢も味わえるし。

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