Kindle 2014年新型:高価なプレミアム・モデル(Kindle Voyage)と廉価のエントリー・モデル(Kindle無印)がラインナップに
高価なほうがKindle Voyage、安いエントリー・モデル(どう呼んでいいかわからない。ベーシックモデル?)の予約受付が開始。
たぶん、Paperwhiteの販売も続くだろうから、いろんな価格のものを用意したので、お好きなものをどうぞ、どれを使ってもらっても、アマゾン的にはかまわないということなのだろう。それで、驚きの新型Kindle Voyage高価格設定か。買う人だけ買ってもらえばいい、そういうことだろう。もはや、新型の専用端末の価格を抑えて、ユーザーを獲得しようという段階ではない、と。
◎ベーシック・モデル
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KDROTZM/
発売予定日:2014年10月2日
広告あり 6,980円
広告なし 8,980円
6インチ、フロントライトなしのタッチパネル。ボタンはない。解像度は600x800、ストレージは4G。
ディスプレイはE-Ink Cartaのアップグレード(?)。
仕様をパッと見た感じだと、フロントライトもないし、かつてのKindle Touchの後継。ストレージを増やして(追記:違った。Kindle Touchは元から4Gだった)、mp3やaudibleの再生、音声読み上げ機能を削除したって感じ。解像度はKindle Touchのままだが、Carta採用で少しディスプレイは見やすくなりそう。
(追記:アメリカのアマゾン見たら、Cartaじゃなくて、E-Ink Pearlだった。日本とドイツではCarta。さて、どっちが正しい? CartaとPearlではけっこう差が出そうな気がするが)
(追記:http://www.cnet.com/products/amazon-kindle-voyage/ によると、
・プロセッサは800MHzから1GHzに変更。高速化。
・タッチスクリーンは赤外線方式(かつてのKindle Touchと同じ)で、Paperwhite、Voyageの静電方式ではない。
というわけで、もしディスプレイがE-Ink Pearlだとすると、Kindle Touchのプロセッサをよくして、サウンド機能を削除したもの、という感じ。CartaなのかPearlなのか、いまだ不明だが、Pearlのような気がするなあ。もちろん新しいファームウェアの恩恵は受けられる)
(さらに追記:ディスプレイはCartaかPearlか?に決着。アマゾンがディスプレイの仕様表示をこっそり変更。CartaからPearlになっている。性能のいいCartaではなく、やはり旧型のPearlだった。他の国のアマゾンもCartaからPearlに書き換えているようだ。
参考までに、PearlはCartaより白黒のコントラストがよくない。スクリーンがCartaより、灰色っぽくというか、青っぽくというか、くすんだ色になる。Cartaでは、スクリーンはより白く、フォントがより黒くはっきり見える。だから、Carta初採用のPaperwhite2013年モデルは、「白はより白く、黒はより黒く」とかそんな売り出し文句だった)
はじめてKindle Touchを触ったときは、タッチするだけで辞書が引けて感動したもの。Kindle3(今風に言うとKindle Keyboard)では、辞書を引くためにボタンで上下左右にカーソルを動かしていたんだから。
だが、もう600x800の解像度では・・・。やはりエントリー・モデル。
◎Kindle Voyage
http://www.amazon.co.jp/dp/B00M0EVYCC/
発売予定日:2014年11月4日
WiFi 広告あり 21,480円
WiFi 広告なし 23,480円
3G 広告あり 26,680円
3G 広告なし 28,680円
と、去年のKindle Paperwhiteの2倍以上の値段。
6インチ、タッチスクリーン+センサー式ボタン、300ppi(1440×1080)、センサーによる自動調整機能付きフロントライト、ディスプレイはPaperwhiteと同じCarta。ストレージは4G。
サイズは162 mm x 115 mm x 7.6 mm、180g(WiFi版)で、Paperwhiteより少し小型化、かなり薄くなり、軽量化された。もう少し縦も短くして欲しかったけど。去年のKobo Auraに続き、段差のないフラットな前面。
・見た目で気になるのはやはり、両側にある「ドット」と「線」。これがボタンに当たる。
「線」でページをめくり、「ドット」でページを戻るという操作。
ボタンを押す圧力を調節できるので、ただ触るだけでページがめくれる、ということはないらしい。(アマゾンのページにマニュアルのPDFのリンクがあるので、確認できるはず)
・光センサーがあって、フロントライトを自動調節する
たとえば、暗いところに行ったら、フロントライトも自動的に暗くなるとか、あと、読んでいるうちにライトが暗くなっていくらしい。これは目が明るさに慣れるので、そのほうがいいのだとか。
・300ppiの解像度で文字がどんなふうに見えるか、見てみたいところ。
◎ソフトウェアの新機能(現行Paperwhiteにないもの)
・進化した検索機能(近日導入予定)
日本のサイトには写真がないので、アメリカ・アマゾンから
端末、ストア、Goodread(日本のKindleには導入されていない)の検索結果を一度にプレビューできる、ということらしい。
・新しい単語を簡単学習(近日導入予定)
これもどんなものか、アメリカのアマゾンから写真
辞書を引くまでもなく、行間に簡単な語義が表示される。レベル調節もできるらしい。
"available on many popular English language titles"と書いてあるので、英語の本だけらしい。ドイツ語の本はダメみたいだ。
・読み始めに必要な情報を
これもアメリカ・アマゾンの画像を
作者の情報とか巻数とか
もうひとつ、日本のサイトにはないもの(日本のユーザーは利用できない?)
・Share your library with family
アマゾンにアカウントがある家族と本を共有できる
ざっと気づいたのはこんなところか。
Kindle Voyage、値段どうにならないのか。ベーシック・モデルのほうにはプライム会員限定の3000円引きクーポンが出ているが、それ違うだろう。高額な方にクーポンつけてほしい。
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