Kindle Paperwhite:Calibreで蔵書管理 書誌情報編集やコレクション自動作成(4)
4回目。
今回は前回の残り。手動でコレクションを編集する方法や、Kindleからコレクションをインポートする方法など。
まずはKindle Collectionsプラグインのメニューの再確認
◎コレクションを手動で編集(Edit Kinde collections manually...)
メニューの「Kindle Collecitons」アイコンをクリックして、"Edit Kinde collections manually..." を選ぶと、
プルダウンメニューからコレクションを選んで、その中に本を入れていく方式。
画像の Collection:脇の''日本語''となっているのがコレクション。ここでコレクションを選択して、下の本の一覧から、コレクションに入れたい本にチェックを入れていく。
Collection:''日本語"の脇の赤い「マイナス」ボタンをクリックすると、コレクション削除。
その隣の空欄に入力して、緑の「プラス」でコレクション追加。
作業が終わったら、「保存」をクリック。
あとは、第3回でも説明した通り
・Calibreで作ったコレクションをKindleに書き込む(Create collections on the Kindle form Calibre)
・Kindle上の操作、LibrarianSyncもしくはCollections Managerでコレクションを反映させる
注意点
KindleにあってCalibreのライブラリにない本はどうなるか?
その本はCalibreのライブラリに登録されていないから、Calibreで作ったコレクションにも入らない。
かりにその本をKindle上の操作でどこかのコレクションの入れたとしても、Calibreでコレクションを作成し、LibrarianSyncで"Rebuild"すると、その本はまたコレクションの外に戻る。
本はCalibreのライブラリに取り込んでから、出し入れしたするのが面倒が少ないはず。
◎KindleのコレクションをCalibreにインポートする(Import Kindle Collections into Calibre...)
すでにKindle上でコレクションが出来上がっていて、それらのコレクション項目を利用したい場合。
まず、それらのコレクションをCalibreに収納するためのカスタム列を作る必要がある。
1. メニューの「設定」アイコンをクリック、さらに「表示列の追加」
ここで一番下の「カスタム列を追加」(もしくは緑の「プラス」ボタン)をクリックすると、
以下を入力(適当に)
検索名: テンプレートで使われる
列名: 本のリスト一覧、書誌情報ウィンドウに現れる表記
列タイプ: 「(タグのような)カンマ切りのテキストで、タグブラウザーの列で表示されます」を選択
「OK」して、「適用」をクリックして、Calibre再起動。
2. 「Kindle Collections」プラグインのメニューから"Import Kindle Collections int Calibre..."
すると、こんなウィンドウが現れるので、
さっき作ったカスタム列"Collections PW"を選んで、「OK」
これで本のリスト一覧の「Collections PW」の列に、Kindleから取り込んだコレクションが入っている。また、書誌情報の入力画面にも「カスタム書誌情報」が追加される。
Kindleのコレクションが使える状態なっていることがわかるはず。
3. 当然、このカスタム書誌情報からコレクションを作るには、
「Kindle Collections」プラグインのメニューから"Customize Collections to create from Calbire..."を選択
このように"Collections PW"が追加されているので、これを"Create"にすれば、コレクションが作られる、というのは第3回で説明した通り。
◎もう少し複雑なコレクション名の設定方法
書誌情報の項目一つから、一つのコレクションを作るというのが今までの説明。
項目を複数組み合わせて、一つのコレクションにしたい場合、たとえば、「著者 - シリーズ」のようなコレクションを作りたいときの操作。
1. ここでもカスタム列が必要。さっきと同じように、
メニューの「設定」アイコン -> 「表示列の追加」 ->
右画像、一番下の「カスタム列を追加」(もしくは緑の「プラス」ボタン)をクリック
それで、また「カスタム列を作成」のウィンドウが出現
検索名と列名(とりあえず、"My Collections"を使って以下説明)
列タイプは、「他の列から作られる列。タグのように扱われる。」を選択
こうなる
新たに、「テンプレート」の項目が現れる。ここで「著者 - シリーズ」などの組み合わせを指定する。
画像の例では、
テンプレート: {series:|<|>{authors:| - |}}
これでで、「<シリーズ> - 著者」というコレクションになる。
あとは、上でも説明したように、「Kindle Collection」プラグインのアイコンから、
・"Customize collections to create from Calibre"選択
・一覧に「My Collections」が追加されているので、"Create"にして、コレクションを作成
2. テンプレートの書き方
詳しくはCalibreのテンプレート解説ページ参照
Kindle Collectionsプラグインのページにいくつか例があがっている。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=244202 の
"Create Collections on your Kindle automatically using Calibre data" の下の
"Calibre Tips: Custom Columns, Book Titles, Authors" 参照
使える例があったらそのまま使えばいい。
◯{ }内のseriesやauthorsなどの変数は、メニューの「設定」 -> 「デバイスに送信」とクリックしていくと、
一覧が見られる。
自分で作ったカスタム列は、さっき入力した「検索名」の先頭に#をつける。
◯画像の例の説明
「<シリーズ> - 著者」というコレクションを作ってみる。
単純に考えると、「シリーズ」の前後に括弧、そして、' - 'の後に「著者」だから
<{series}> - {authors}
とすればいいわけだが、こうすると、シリーズがない著者があると、
「<> - 著者」
のような、シリーズ空欄、括弧やハイフンが残った「著者」コレクションもできてしまう。
これを防ぐためには、{field:|A|B} という書き方を使う。
A がfieldの前につく
B がfieldの後につく
fieldがないときは、ABも含めてfieldのコレクションは作成されない。
({series:||}とすると、前後に何もつかないので、{series}と同じ)
したがって、
{series:|<|> - {authors}} とすれば、
シリーズの前のA = '<'
シリーズの後のB = '> - 著者'
となり、seriesがなければ、AB(括弧、ハイフン、著者)も現れない。
では、シリーズはあるが、たまたま著者がないものがあったとしら?
「<シリーズ> - 」 となって、' - ' (スペースとハイフン)が残るはず
著者がない場合、著者の前の' - 'もいっしょに消すには、
{authors:| - |} とすればいいので
最終的には
{series:|<|>{authors:| - |}}
となるはず。これであっているかな?
Calibreの本のリスト一覧で、該当する本を選択してから、もう一度その本の「My Collections」列をクリックすると、テンプレート・エディタが起動する。
上の欄に記入すると、結果が「テンプレートの値」欄に示される。
もっと複雑なこともできるのだろうが、わかるのはこのくらいまで。
これで一通りは、Kindle Collectionsプラグインの使い方を説明したことにしよう。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)