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2014年9月

2014年9月29日 (月)

Kindle Paperwhite:Calibreで蔵書管理 書誌情報編集やコレクション自動作成(4)

4回目。

今回は前回の残り。手動でコレクションを編集する方法や、Kindleからコレクションをインポートする方法など。

まずはKindle Collectionsプラグインのメニューの再確認
Calibre_kc_menu02a


コレクションを手動で編集(Edit Kinde collections manually...)
メニューの「Kindle Collecitons」アイコンをクリックして、"Edit Kinde collections manually..." を選ぶと、
Calibre_edit_collection
プルダウンメニューからコレクションを選んで、その中に本を入れていく方式。
画像の Collection:脇の''日本語''となっているのがコレクション。ここでコレクションを選択して、下の本の一覧から、コレクションに入れたい本にチェックを入れていく。

Collection:''日本語"の脇の赤い「マイナス」ボタンをクリックすると、コレクション削除。
その隣の空欄に入力して、緑の「プラス」でコレクション追加。
作業が終わったら、「保存」をクリック。

あとは、第3回でも説明した通り
・Calibreで作ったコレクションをKindleに書き込む(Create collections on the Kindle form Calibre)
・Kindle上の操作、LibrarianSyncもしくはCollections Managerでコレクションを反映させる


注意点
KindleにあってCalibreのライブラリにない本はどうなるか?
その本はCalibreのライブラリに登録されていないから、Calibreで作ったコレクションにも入らない。
かりにその本をKindle上の操作でどこかのコレクションの入れたとしても、Calibreでコレクションを作成し、LibrarianSyncで"Rebuild"すると、その本はまたコレクションの外に戻る。
本はCalibreのライブラリに取り込んでから、出し入れしたするのが面倒が少ないはず。



KindleのコレクションをCalibreにインポートする(Import Kindle Collections into Calibre...)
すでにKindle上でコレクションが出来上がっていて、それらのコレクション項目を利用したい場合。
まず、それらのコレクションをCalibreに収納するためのカスタム列を作る必要がある。

1. メニューの「設定」アイコンをクリック、さらに「表示列の追加」
Calibre_setting_column Calibre_column
ここで一番下の「カスタム列を追加」(もしくは緑の「プラス」ボタン)をクリックすると、

Calibre_create_column01
以下を入力(適当に)
検索名: テンプレートで使われる
列名: 本のリスト一覧、書誌情報ウィンドウに現れる表記
列タイプ: 「(タグのような)カンマ切りのテキストで、タグブラウザーの列で表示されます」を選択
「OK」して、「適用」をクリックして、Calibre再起動。

2. 「Kindle Collections」プラグインのメニューから"Import Kindle Collections int Calibre..."
すると、こんなウィンドウが現れるので、
Calibre_create_column03
さっき作ったカスタム列"Collections PW"を選んで、「OK」

これで本のリスト一覧の「Collections PW」の列に、Kindleから取り込んだコレクションが入っている。また、書誌情報の入力画面にも「カスタム書誌情報」が追加される。
Calibre_create_column05
Kindleのコレクションが使える状態なっていることがわかるはず。

3. 当然、このカスタム書誌情報からコレクションを作るには、
「Kindle Collections」プラグインのメニューから"Customize Collections to create from Calbire..."を選択
Calibre_create_column06
このように"Collections PW"が追加されているので、これを"Create"にすれば、コレクションが作られる、というのは第3回で説明した通り。


もう少し複雑なコレクション名の設定方法
書誌情報の項目一つから、一つのコレクションを作るというのが今までの説明。
項目を複数組み合わせて、一つのコレクションにしたい場合、たとえば、「著者 - シリーズ」のようなコレクションを作りたいときの操作。

1. ここでもカスタム列が必要。さっきと同じように、
メニューの「設定」アイコン -> 「表示列の追加」 ->
右画像、一番下の「カスタム列を追加」(もしくは緑の「プラス」ボタン)をクリック
それで、また「カスタム列を作成」のウィンドウが出現

検索名と列名(とりあえず、"My Collections"を使って以下説明)
列タイプは、「他の列から作られる列。タグのように扱われる。」を選択
こうなる
Calibre_create_column02
新たに、「テンプレート」の項目が現れる。ここで「著者 - シリーズ」などの組み合わせを指定する。
画像の例では、
テンプレート: {series:|<|>{authors:| - |}}
これでで、「<シリーズ> - 著者」というコレクションになる。

あとは、上でも説明したように、「Kindle Collection」プラグインのアイコンから、
・"Customize collections to create from Calibre"選択
・一覧に「My Collections」が追加されているので、"Create"にして、コレクションを作成


2. テンプレートの書き方
詳しくはCalibreのテンプレート解説ページ参照
Kindle Collectionsプラグインのページにいくつか例があがっている。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=244202
"Create Collections on your Kindle automatically using Calibre data" の下の
 "Calibre Tips: Custom Columns, Book Titles, Authors" 参照
使える例があったらそのまま使えばいい。

◯{ }内のseriesやauthorsなどの変数は、メニューの「設定」 -> 「デバイスに送信」とクリックしていくと、
一覧が見られる。
Calibre_template
自分で作ったカスタム列は、さっき入力した「検索名」の先頭に#をつける。

◯画像の例の説明
「<シリーズ> - 著者」というコレクションを作ってみる。

単純に考えると、「シリーズ」の前後に括弧、そして、' - 'の後に「著者」だから
 <{series}> - {authors}
とすればいいわけだが、こうすると、シリーズがない著者があると、
 「<> - 著者」
のような、シリーズ空欄、括弧やハイフンが残った「著者」コレクションもできてしまう。

これを防ぐためには、{field:|A|B} という書き方を使う。
 A がfieldの前につく
 B がfieldの後につく
fieldがないときは、ABも含めてfieldのコレクションは作成されない。
({series:||}とすると、前後に何もつかないので、{series}と同じ)

したがって、
 {series:|<|> - {authors}} とすれば、
シリーズの前のA = '<'
シリーズの後のB = '> - 著者'
となり、seriesがなければ、AB(括弧、ハイフン、著者)も現れない。

では、シリーズはあるが、たまたま著者がないものがあったとしら?
 「<シリーズ> - 」 となって、' - ' (スペースとハイフン)が残るはず

著者がない場合、著者の前の' - 'もいっしょに消すには、
 {authors:| - |} とすればいいので

最終的には
 {series:|<|>{authors:| - |}}
となるはず。これであっているかな?

Calibreの本のリスト一覧で、該当する本を選択してから、もう一度その本の「My Collections」列をクリックすると、テンプレート・エディタが起動する。
Calibre_edit_template
上の欄に記入すると、結果が「テンプレートの値」欄に示される。

もっと複雑なこともできるのだろうが、わかるのはこのくらいまで。


これで一通りは、Kindle Collectionsプラグインの使い方を説明したことにしよう。


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2014年9月27日 (土)

Kindle Paperwhite:Calibreで蔵書管理 書誌情報編集やコレクション自動作成(3)

CalibreでKindleの蔵書管理、3回目。

ようやくコレクション管理の話。LibrarianSync、Collections Managerはインストール済み(当然jailbreak済み)として、話を進める。

書誌情報の編集画面(→画像)の項目(本のリスト一覧の「列」にあたる。著者とかシリーズとかタグとか)からコレクションを自動作成。当然、CalibreからKindle端末に送った本もそれぞれのコレクションに登録された状態になる。

Kindle本をCalibreに取り込むと、書誌情報はほとんど入っているし、必要なところ(たとえば、シリーズとかタグとか)を入力しておけば、そこからコレクションを作ってくれる。いちいちコレクション名を入力し、1冊ずつ本をコレクションに入れていく作業が省略できる。

さらに、カスタム列を追加すれば好きな項目も作れるし、項目を組み合わせて、たとえば「著者 - シリーズ」のようなコレクションの作成も可能(後日また説明)

◎準備
◯コレクション化したい列を追加する
書誌情報の編集画面にあって、本のリスト一覧の列にないものは、「設定」から追加すればよい。たとえば、「言語」の列を追加するにはこうする。
メニューの「設定」アイコンをクリックすると、
Calibre_setting_column
「表示列の追加」をクリックして、
Calibre_column
「言語」にチェックを入れて、「適用」。Calibreの再起動。で、本のリスト一覧に「言語」の列が追加される。
これで、「英語」「日本語」「ドイツ語」など、言語ごとのコレクションも作れるようになった。


◯Calibreの、Kindle Collectionsプラグインをインストール
このプラグインでコレクション操作する。
[GUI Plugin] Kindle Collections
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=244202

インストール手順
1. 上のリンクから、Kindle Collections.zip をダウンロード。解凍の必要はない。
2. Calibreにインストール
メニューの「設定」アイコンをクリックすると、
Calibre_setting_plugin
こうなるので、「プラグイン」をクリック。すると、
Calibre_plugin_install
こうなる。右下の「ファイルからプラグインを読み込む」をクリックして、Kindle Collections.zipを指定して、警告が出るが「OK」、「適用」。

以上で、必要な準備は終了。

PCにKindleをつなぐと、メニューに「Kindle Collections」というアイコンが追加される。クリックすると、さらにメニューが現れる。ここから操作する。(Kindleをはずすと、アイコンも消える)
Calibre_kc_menu01


◎コレクション作成手順
Kindle Collectionsのメニューを見ながら確認を
Calibre_kc_menu02a

以下の手順になる
1-1. コレクション作成(Customize Collections to create from Calbire...)
もしくは
1-2 コレクションを手動で編集(Edit Kinde collections manually...)
2. プレビューで確認(Preview Collections from Calibre without saving)
3. Calibreで作ったコレクションをKindleに書き込む(Create collections on the Kindle form Calibre)
4. Kindle上の操作、LibrarianSyncもしくはCollections Managerでコレクションを反映させる

1-*の操作では、Calibre内でコレクションを作っただけ。かならずそれをKindleに書き込み(3.)、さらにKindleでそれを読み込む操作(4.)をすること。

では、順番に説明
◯1-1. コレクション作成(Customize Collections to create from Calbire...)
いきなり、「1-2. コレクションを手動で編集」(Edit Kinde collections manually...)はできないので、とにかく一度コレクションの作成を。

1. 「Kindle Collections」アイコンをクリックして、"Customize Collections to create from Calbire..."を選択すると、こんなウィンドウ
Calibre_customize_collection

選択した3つの項目(ブルーのところ)を例に説明
「シリーズ」
・”Create"で「シリーズ」のコレクション作成("Delete"にすると削除)
・右に進んで、"Prefix"、"Suffix”
 「シリーズ」名の前後に、Prefix="<" と Suffix=">"をつける。<シリーズ名>という表示になる
・"Minimum"(コレクション作成の最低冊数)
 2の数字は、最低2冊ないとコレクションを作らない、という意味。空欄は"1"と同じ
「タグ」
・"Ignore names matching these patterns"(マッチしたものはコレクションにしない)
 コンマで区切って、列挙。画像の例では、「新聞」と「Mistery」というタグはコレクションにしない
「言語」
・"Include names matching these patterns" (Ignore..."の逆。マッチしたものだけをコレクションにする)
この例では、「言語」の中で「ドイツ語」と「日本語」のコレクションのみ作成
・"Rename these Patterns..."と"...to these Patterns" 組み合わせて使う。
 「ドイツ語」の表記を「Deutsch」に書き換える。Calibreでは「ドイツ語」の表示だが、リネームされて「Deutsch」というコレクションになる

簡単な使い方はこんな感じ。正規表現も使えるみたいだが、詳しくないので、あとはmobilereadのページ参照。

補足:Kindleでのコレクションの並び
コレクションに括弧をつけて、たとえば、[タグ]のコレクションをまとめて先に、次に<シリーズ>のコレクションをまとめて表示しようとしても、うまくいかない。
[bbb]     <aaa>
[ddd]     [bbb]
<aaa>     <ccc>
<ccc>    [ddd]
としたいのに、  こうなってしまう。
Kindleは括弧や記号を無視して、文字と数字でソートしてしまうからだ。
希望のコレクションを最初に表示するには、コレクションの頭に ' (シングルクオート)をつける。シングルクオート2つにすると、2つのほうが先になる。参考までに。

◯2. プレビューで確認(Preview Collections from Calibre without saving)
メニューの「Kindle Collections」アイコンをクリック、"Preview Collections from Calibre without saving"を選択。少し待つ。で、「OK」ではなく、「詳細を表示」をクリックで結果が見られる。

◯3. Calibreで作ったコレクションをKindleに書き込む(Create collections on the Kindle form Calibre)
メニューの「Kindle Collections」アイコンをクリック、"Create collections on the Kindle form Calibre"を選択。
以上でCalibreでの作業は終了。

◯4. Kindle上の操作、LibrarianSyncもしくはCollections Managerでコレクションを反映させる
▽LibrarianSync
1. KUAL起動 -> LibrarianSync と進むと、
Kindle_librariansync_v16
こうなるので、
"Rebuild collections (calibre plugin)" をタップ

既存のコレクションは削除されて、コレクションが造り直される。

"Update collections (calibre plugin)" のほうは、コレクションに本を追加する場合。既存のコレクションはそのまま残る。

▽Collections Managerの場合
1. Collections Manager起動
Cm_menu_2
右上の三本線 -> 「Synchronization」と進む
そして、
Cm_menu_sync
「Imprort collections from Calibre」をタップ

以上でコレクション新規作成方法の説明は一通り終了。


◯その後は、CalibreからKindleに本を送ったら、コレクションもKindleに書き込む。
3. Calibreで作ったコレクションをKindleに書き込む(Create collections on the Kindle form Calibre)
4. Kindle上の操作。LibrarianSyncもしくはCollections Managerでコレクションを反映させる


長くなったので、「1-2. コレクションを手動で編集(Edit Kinde collections manually...)」は日を改めて。
Kindleからコレクションをインポートする方法、もう少し複雑なコレクションの作り方もそのときに。

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2014年9月25日 (木)

Kindle Paperwhite:Calibreで蔵書管理 書誌情報編集やコレクション自動作成(2)

Calibreで蔵書管理の2回目。

前回は蔵書管理のCalibreの簡単な使い方を説明したが、今回はCalibreと連携して、Kindleのコレクション管理に必要なツールについて(要jailbreak)。Calibreでコレクション管理の準備編。

ひとつはCollections Manager。もうひとつはLibrarianSync。
-- 追記 --
Collections Managerは最近のFWに対応していない。
-- 追記おしまい --

どちらもCalibreとの連携なしで、単独でも使えるツール。Collections Managerは以前紹介したことがあるので、今回はLibrarianSyncを中心に。

◎Collections Manager(最近のFWには対応していない。下記LibrarianSyncを)
Kindle端末内にコレクション操作するUIを提供する。Kindleはコレクションの中にコレクションを作ることはできないが、Collections Managerではそれが可能。

ただし、コレクションの中のコレクション(下の階層のコレクション)もトップ画面に表示されてしまう。下位のコレクションをトップ画面から消そうとすると、隠しアイテムになって見えなくなってしまう。これはFWのアップデートでデータベースの仕様が変わってしまったため。(FW5.4.0までは完全な階層化が可能)

さらに面倒なのは、FWのヴァージョンにうるさく、FWのアップデートのたびに使えなくなる。あと、Kindle自体のコレクション機能を使って操作すると、いきなりCollections Managerが起動したりして、変な挙動を示すことがある。それから、作者が現在いなくなっていて、他の誰かがメンテしている状態。

Collections Managerのインストールその他については「Collections Manager コレクションを入れ子式・階層化可能に」参照


◎LibrarianSync
こちらは、Kindleでコレクション操作をするためのUIを提供するわけでない。Calibreで作成したコレクションをKindleに反映させる、もう一つのツール。

コレクションの階層化や隠しアイテム化の必要がないなら、LibrarianSyncのほうが単純で楽かもしれない。こっちのほうが安定している気がする。FWのヴァージョンに悩まされることもない。

Calibreとの連携でコレクションを作る方法については次回。今回はLibrarianSync単体で使える機能について。

◯インストール方法
LibrarianSync のページ
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=245691
-- 追記 --
最新版をインストールすること。
https://github.com/barsanuphe/librariansync
-- 追記おしまい --

インストール条件:
1. Kindleはjailbreak済
2. KUALをインストール済み
3. Pythonはsnapshotの最新版で。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225030
Packages targeting the Kindle 5 (Touch/PW1/PW2): から。
(jailbreak含め、Pythonのインストール方法については、「Jailbreakの手順」、「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下を参照)

LibrarianSync インストール手順
1. Librariansync-1.6.tar.gz ダウンロード・解凍
2. Update_librariansync_1.6_kindle5.bin をPCにつないだKindleのルートにコピー
3. Kindleのホーム -> メニュー -> 「設定」 -> メニュー -> 「Kindleをアップデート」

1. https://github.com/barsanuphe/librariansyncから、librariansync-master.zipをダウンロード・解凍。
2. KUALのextensionなので、librariansyncフォルダをそのまま、PCにつないだKindleのextensionsフォルダにコピーする。

◯使い方
KUALを起動すると、「Librarian Sync ▽」の項目ができているので、タップすると、
Kindle_librariansync_v16

では、Calibreなしで使える機能を。

1.コレクションのバックアップ

 1. "Export current collections"をタップ。処理が終わると下に表示が出る
 2. KindleをPCにつなぐと、Kindleのextensionsフォルダに、"exported_collections.json"というファイルができている。これがバックアップ・ファイルになる。

2. コレクションの復元

 1. Kindleの"extensionsフォルダ"内の"exported_collections.json"を"collections.json"にリネームする
 2. KindleでKUALを起動 -> Librarian Sync と進んだら、"Rebuild collections (librarian)"をタップ

3. コレクションの全削除(もちろん本を削除するわけではない)
 KUAL -> Librarian Sync -> "Delete all collections"

4. コレクションをKindleのフォルダから作成する
(既存のコレクションは削除される)
Kindleのdocumentsフォルダに、自分でフォルダを作って本の整理をしている人にはいいかもしれない。
 KUAL -> Librarian Sync -> "Rebuild collections (from folder)" をタップ

フォルダ名がそのままコレクション名になって、そこに本が入る。日本語OK。
フォルダを階層化している場合は、たとえば、Kindleのdocumentsフォルダに、
著者/シリーズ/という階層でフォルダを作ると、「著者/シリーズ」という名前の、ひとつのコレクションになる。(「著者」と「シリーズ」の、2つコレクションができるのではない)
あと、空のフォルダはコレクション化されない。

5. "collections.json"(「2. コレクションの復元」で作ったやつ)による、コレクション作成・アップデート
編集の手間がかかるが、collections.json自体は簡単なテクストファイルなので、うまくテキスト処理できる人なら活用できるかも。

"collections.json"を編集したら、
 KUAL -> Librarian Sync -> "Rebuild collections (librarian)"
もしくは
 KUAL -> Librarian Sync -> "Update collections (librarian)"

"Rebuild" は既存のコレクションを削除して、コレクションを作り直す
"Update" は既存のコレクション、もしくは新しく作ったコレクションに本を追加する(削除はない)


あとは、Calibreでのコレクション作成と、Collections ManagerもしくはLibrarianSyncでそれを反映させる手順だが、これはまた日を改めて。

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2014年9月23日 (火)

Kindle Paperwhite:Calibreで蔵書管理 書誌情報編集やコレクション自動作成(1)

Calibre
http://calibre-ebook.com/
ダウンロード
http://calibre-ebook.com/download

このCalibreを使って、Kindle本の蔵書管理。

クラウドとKindle本体のコレクション操作で不満がない人には不要。わざわざPCを介するという時点で、意味不明だろう。

◎利点をあげておくと
◯とりあえずKindle本をPCにバックアップして、蔵書管理できる

◯書誌情報を編集できる
たとえば、並べ替え。同じタイトルの本、1巻から10巻をソートすると、1巻、10巻、2巻、3巻、4巻・・・の並びになるはず。これは普通の挙動なので仕方ない。だが、書誌情報を01巻、02巻、03巻と書き換えれば、望み通りの並びにできる、など、気に入らないところを自分で直せる。

◯コレクション管理が楽になる(Collections ManagerもしくはLibrarianSycとの連携)
Kindle Collectionプラグインの追加により、書誌情報の項目からコレクションを自動作成できる。本も自動的にそれぞれのコレクションに入る。

◯あと、利点ではないが、書誌情報を書き換えて、たとえば書名に手を加えたりしても、端末間で読書進度の同期はできる。


クラウドからの本の出し入れが便利で、よく使う人には向かないし、PCを経由する手間がかかるので、面倒といえば面倒。

▼注意点をあらかじめ
▽一つの端末にしか使えない
一つの端末から取った本を別の端末に持っていっても読めない。アマゾンのDRMゆえ仕方がない。
もしくは端末毎にライブラリを作るか(面倒)。

▽アマゾンのダウンロードのオプションで「PC経由でUSB転送」で、PCにダウンロードしないとCalibreに取り込めない本がある。つまり、Kindle端末から直接Calibreに取り込めない場合がある。どうせPCで作業するので、かまわないだろう。
(もちろん直接取り込める本もある。取り込めない本の場合、書誌情報はCalibreに入るものの、本の本体が入らない。.azw3は表紙と書誌情報のみで、.sdrフォルダ内の.azw6が本の本体になっている感じ)。

▽クラウド上の本は変更できない。Calibreに取り込んだ本の書誌情報を編集するだけなので。

▽Calibreでは、フォルダ名・ファイル名はローマ字になる
Kindle端末のdocumentsフォルダのファイル名・フォルダ名が日本語はローマ字になるということ(Calibreのライブラリに保管される本も)。Kindleのスクリーン上ではもちろん日本語表示。したがって実用上は問題ない。
documentsフォルダを直接PCから覗いて、本を追加・削除するような使い方をする人、和書は日本語ファイル名でないと許せない人は注意。



では、今回はまずLibrarianSyncやCollections Managerはなしで、Calibre単体での利用法について。
なので、コレクション管理の話は今回はない。
Calibreのインストールについては省略。調べればどこかにあるでしょう。

1. Kindle本をCalibreに取り込む
2. 書誌情報を編集する
3. 本をKindle端末に送る
4. 事前の準備

こんな感じでいってみよう。

1. Calibreに本を取り込む
メニューはこんな感じ
Calibre_menu_unpluged
PCにダウンロードした本なら、メニューの一番左のアイコン「本を開く」を使うなり、ドラッグ&ドロップするなり、別に面倒なこともない。

すで説明したようにKindle端末から取り込めないKindle本もあるが、一応端末からの取り込み方も。
PCにKindleをつなぐと、こうなる。
Calibre_menu_pluged
上の画像と比較してほしいが、メニューに「デバイス」のアイコンが増える。それから本の一覧の左端に「デバイス上」のカラムが追加される。デバイスつまりKindle端末にある本には「✔主メモリー」の表示がつく。

で、Kindle端末からCalibreのライブラリに本を送るには、
メニューの「デバイス」アイコンをクリック。すると、Kindle端末にある本の一覧になる。そして、
Calibre_device_to_calibre
Calibreに送りたい本を選択して、右クリック、「ライブラリに本を追加」


2. 書誌情報の編集

メニューのアイコンで、本の一覧を「ライブラリ」に戻したら、本を選択してから、「書誌を編集」アイコンをクリック。すると、
Calibre_edit
こんなウィンドウが現れる。書誌情報もだいたい入っている。この本では、追加したのは「タグ」くらい。
シリーズ、シリーズ内の巻数、タグを記入しておけば、「シリーズ」毎、「タグ」毎のコレクションの自動作成も可能になる(これについては後日)
終わったら、「OK」クリックで終了。あとは、Kindle端末に送るのみ。


3. 本をKindle端末に送る
Kindleに元の本が残っている場合は先に削除。メニューの「デバイス」アイコンをクリックしてから、
Calibre_delete
削除する本を選択してから、メニュー左に見える「本を削除」アイコンをクリック。もしくは選択した本を右クリックして、画像のように「選択した本を削除」

Calibreから編集済みの本をKindleへ送る
メニューの「ライブラリ」アイコンをクリックして、Calibreのライブラリに戻る。それから、本を選択して、メニューの「デバイスに送信」をクリック(右クリックすると詳しいメニューが出る)。
もしくは本そのものを右クリックして、「デバイスに送信」->「メインメモリに送信」
Calibre_library_to_kindle


4. 事前の準備
Kindle端末の「デバイス設定」も一応しておこう。

Kindleをつないだ状態で、メニューの「デバイス」を右クリックして、この「このデバイスを設定」
Calibre_device_setting

すると、こういうウィンドウが登場
Calibre_device_setting_menu
上から順に
◯Kindleに送るファイルの形式を指定 必要なものが抜けていないか確認

◯「デバイス上の書誌情報を読み込む」 チェックを入れる

◯「サブディレクトリを使う」
Kindleのdocumentsフォルダにさらにフォルダを作成、その中に本を入れたいときに、チェックを。(アマゾンのクラウドからダウンロードした本はフォルダなしで、documentsフォルダに全部置かれる)

◯「テンプレートを保存」
上のサブディレクトリ(フォルダ)名と、Kindle本のファイル名を指定する。
たとえば、
{title}とすると、フォルダなしで、本のタイトルがファイル名
{title} - {authors}とすると、フォルダなしで「本のタイトル - 著者」というファイル名
{authors}/{title}とすると、「著者」フォルダの中に「タイトル」のファイル名でコピーされる。

空欄にするとCalibreのデフォルトが使われるので、フォルダ分け不要なら、{title}とでもしておけばいいだろう。

◯「Book転送時にページ番号を送る」 本にページ番号をつけたい場合にチェック

◯「ページ数を検索するカスタム列名前」  空欄で(そういうカスタム列は作ってないはずだから)

一番下のはまだよくわかっていない。


Calibre単体でできるのはざっとこんな感じか。でも、やはり便利なのはコレクションの自動作成。これについては日を改めて。

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2014年9月21日 (日)

ドイツ語多読本:Martin Baltscheit / Ulf K.: Felline, Professor Paul und der Chemiebaukasten (Tulipan ABCのB)

年齢別にレベル分けされたTulipan ABCシリーズのB、7歳以上対象。

イラストのUlf K.は以前、白黒のコミック、幼児向け絵本を紹介したことがある。コミック調の軽妙で親しみやすい絵柄が好み。

残念ながらこの本は品切れ中。今のところ入手不可のようだ。けっこう前に買ったものだし。

Martin Baltscheit / Ulf K.: Felline, Professor Paul und der Chemiebaukasten

1003語

やっとこの日がやって来た。犬を買ってもらえる日。
ところが、おばさんが買ってくれた犬は表紙の通りの小型犬、おばさんにはお似合いだろうが、Paulが欲しかったのとは違う。そう、誰が見ても怖がるような大きな犬が欲しかったのだ。

そこでPaulはパパの化学実験箱を思い出す。薬を調合して、犬のFellineに飲ませるのだった。
すると、次に日には茶色のブチが取れてただの白い子犬になっている。気をよくしたPaulはいろいろ薬を調合していみるものの、最初に思い描いていた犬のようにはならない。業を煮やしたPaul、えいっとばかりに薬を全部入れてしまう。

そして、次の日、犬のFellineは鏡で自分の姿を見て驚愕、逃げ出す。黒いオオカミのような恐ろしい犬がこちらにやってくると思ったからだ。それで町も大混乱。Fellineの姿を見て気絶する人が続出・・・。

そんなストーリー。

最初はマッドサイエンティストばりの形相で薬を作っていたPaulも、自分が迷子になった時のことを思い出し、Fellineを探しに行って、もちろん最後は丸く収まる。

背景のベタ塗りの色がページごとに変わって、とてもカラフルだが、暖色系が多く、キャラクターのひょうきんな絵柄とあいまって、とても親しみやすい。

文章はちょっとむずかしめ。とくに冒頭がきついかな。そこを過ぎれば楽しいはず。やはり、文章だけでなく、絵という贅沢も味わえるし。

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2014年9月18日 (木)

Kindle 2014年新型:高価なプレミアム・モデル(Kindle Voyage)と廉価のエントリー・モデル(Kindle無印)がラインナップに

高価なほうがKindle Voyage、安いエントリー・モデル(どう呼んでいいかわからない。ベーシックモデル?)の予約受付が開始。

たぶん、Paperwhiteの販売も続くだろうから、いろんな価格のものを用意したので、お好きなものをどうぞ、どれを使ってもらっても、アマゾン的にはかまわないということなのだろう。それで、驚きの新型Kindle Voyage高価格設定か。買う人だけ買ってもらえばいい、そういうことだろう。もはや、新型の専用端末の価格を抑えて、ユーザーを獲得しようという段階ではない、と。

◎ベーシック・モデル
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KDROTZM/
発売予定日:2014年10月2日
広告あり 6,980円
広告なし 8,980円

6インチ、フロントライトなしのタッチパネル。ボタンはない。解像度は600x800、ストレージは4G。
ディスプレイはE-Ink Cartaのアップグレード(?)。

仕様をパッと見た感じだと、フロントライトもないし、かつてのKindle Touchの後継。ストレージを増やして(追記:違った。Kindle Touchは元から4Gだった)、mp3やaudibleの再生、音声読み上げ機能を削除したって感じ。解像度はKindle Touchのままだが、Carta採用で少しディスプレイは見やすくなりそう。
(追記:アメリカのアマゾン見たら、Cartaじゃなくて、E-Ink Pearlだった。日本とドイツではCarta。さて、どっちが正しい? CartaとPearlではけっこう差が出そうな気がするが)

(追記:http://www.cnet.com/products/amazon-kindle-voyage/ によると、
・プロセッサは800MHzから1GHzに変更。高速化。
・タッチスクリーンは赤外線方式(かつてのKindle Touchと同じ)で、Paperwhite、Voyageの静電方式ではない。
というわけで、もしディスプレイがE-Ink Pearlだとすると、Kindle Touchのプロセッサをよくして、サウンド機能を削除したもの、という感じ。CartaなのかPearlなのか、いまだ不明だが、Pearlのような気がするなあ。もちろん新しいファームウェアの恩恵は受けられる)

(さらに追記:ディスプレイはCartaかPearlか?に決着。アマゾンがディスプレイの仕様表示をこっそり変更。CartaからPearlになっている。性能のいいCartaではなく、やはり旧型のPearlだった。他の国のアマゾンもCartaからPearlに書き換えているようだ。
参考までに、PearlはCartaより白黒のコントラストがよくない。スクリーンがCartaより、灰色っぽくというか、青っぽくというか、くすんだ色になる。Cartaでは、スクリーンはより白く、フォントがより黒くはっきり見える。だから、Carta初採用のPaperwhite2013年モデルは、「白はより白く、黒はより黒く」とかそんな売り出し文句だった)

はじめてKindle Touchを触ったときは、タッチするだけで辞書が引けて感動したもの。Kindle3(今風に言うとKindle Keyboard)では、辞書を引くためにボタンで上下左右にカーソルを動かしていたんだから。
だが、もう600x800の解像度では・・・。やはりエントリー・モデル。


◎Kindle Voyage
http://www.amazon.co.jp/dp/B00M0EVYCC/
発売予定日:2014年11月4日
WiFi 広告あり 21,480円
WiFi 広告なし 23,480円
3G 広告あり 26,680円
3G 広告なし 28,680円

と、去年のKindle Paperwhiteの2倍以上の値段。

6インチ、タッチスクリーン+センサー式ボタン、300ppi(1440×1080)、センサーによる自動調整機能付きフロントライト、ディスプレイはPaperwhiteと同じCarta。ストレージは4G。
サイズは162 mm x 115 mm x 7.6 mm、180g(WiFi版)で、Paperwhiteより少し小型化、かなり薄くなり、軽量化された。もう少し縦も短くして欲しかったけど。去年のKobo Auraに続き、段差のないフラットな前面。

・見た目で気になるのはやはり、両側にある「ドット」と「線」。これがボタンに当たる。
「線」でページをめくり、「ドット」でページを戻るという操作。
ボタンを押す圧力を調節できるので、ただ触るだけでページがめくれる、ということはないらしい。(アマゾンのページにマニュアルのPDFのリンクがあるので、確認できるはず)

・光センサーがあって、フロントライトを自動調節する
たとえば、暗いところに行ったら、フロントライトも自動的に暗くなるとか、あと、読んでいるうちにライトが暗くなっていくらしい。これは目が明るさに慣れるので、そのほうがいいのだとか。

・300ppiの解像度で文字がどんなふうに見えるか、見てみたいところ。


◎ソフトウェアの新機能(現行Paperwhiteにないもの)
・進化した検索機能(近日導入予定)
日本のサイトには写真がないので、アメリカ・アマゾンから
Kindle_showmeenhancedsearch
端末、ストア、Goodread(日本のKindleには導入されていない)の検索結果を一度にプレビューできる、ということらしい。

・新しい単語を簡単学習(近日導入予定)
これもどんなものか、アメリカのアマゾンから写真
Kindle_showmewordwise
辞書を引くまでもなく、行間に簡単な語義が表示される。レベル調節もできるらしい。
"available on many popular English language titles"と書いてあるので、英語の本だけらしい。ドイツ語の本はダメみたいだ。

・読み始めに必要な情報を
これもアメリカ・アマゾンの画像を
Kindle_showmeaboutthebook
作者の情報とか巻数とか

もうひとつ、日本のサイトにはないもの(日本のユーザーは利用できない?)
・Share your library with family
アマゾンにアカウントがある家族と本を共有できる
Kindle_showmefamlibrary


ざっと気づいたのはこんなところか。

Kindle Voyage、値段どうにならないのか。ベーシック・モデルのほうにはプライム会員限定の3000円引きクーポンが出ているが、それ違うだろう。高額な方にクーポンつけてほしい。


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Kindle 2014年新型:Kindle Voyage情報リーク

(追記:アマゾンで予約開始 Kindle Voyage:http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00M0EVYCC/

Kindle新型の情報漏れ。

eBook USER: Kindleの最新モデル「Kindle Voyage」が発見さる


情報漏れページはもうたぶんアマゾンから消えている。Googleのキャッシュなら見られるかもしれない。
ここまで情報が出たら、もうすぐ正式発表がありそうな気もするが、メモがわりに日本のアマゾンのページをキャプチャーしておいたので、アップしておく。

Kindle Voyage WiFi + 3G 広告付きモデル
Kindle_voyage01

「商品の説明」ページ
Kindle_voyage02

Kindle Voyage WiFi、3G、広告あり・なし、各モデルの価格
Kindle_voyage03

もうひとつ
Kindle WiFi 広告付き
ドイツのアマゾンに出た情報(http://stadt-bremerhaven.de/amazon-neue-kindle-geraete/の画像)によると、6インチのタッチスクリーン。フロントライトに言及していないので、たぶんライトなし。ボタンもなし?)

Kindle_wifi01

「商品の説明」ページ
Kindle_wifi02

広告あり・なし 各モデル価格
Kindle_wifi03

外観
Leak: Erstes Bild des Kindle Voyageより
Kindle_voyage_650x300

ちゃんとした写真出た
Exklusiv: Offizielles Kindle Voyage Produktfotoより
Kindle_voyageofficialfront_2

両側のフレームにボタンが見える。これはセンサー式で、物理的にボタンがあるわけではない。(プレスを感知するもののようだ)
下部にUSB、電源スイッチは右側についている、とのこと。

両脇のフレームある「線」でページ送り、その上のドットで「ページ戻る」らしい。どのくらいのプレスでページめくりの反応するのかは「セッティング」のページで調節できるらしい。あとホーム画面にする、などの変更も可能なようだ。
Kindle Voyage User Manual Reveals More About PagePress Button Sensorsに、公式マニュアルからの引用がある。

また、http://stadt-bremerhaven.de/amazon-neue-kindle-geraete/のドイツ・アマゾン画像から、光センサーでライトを調節する、としている("mit integriertertem intelligenten Frontlicht" 「インテリジェントなフロントライト」の部分からか)。写真、左上に見える黒い丸がセンサーだそうだ。

個人的にはボタンはどうでもいい。それで本体サイズが大きくなるくらいなら、いらないと思っていたので、Paperwhiteより小型化・軽量化されたのはいい。
 Paperwhite: 16.9 cm x 11.7 cm x 0.91 cm; 206 g
 Voyage: 16.2 cm x 11.5 cm x 0.8 cm; 186 g

あとはやはり、300 ppiで文字が読みやすくなるかどうか。そこが気になる。

ネックは値段。ドイツで流出した値段も日本とたいして変わりないし、あの値段でいくのかなあ?


この値段を見て、楽天がAura H2Oを売る気になる? 
Kindleが6インチしか出さないとしたら、より大きなディスプレイを求める層にKoboの6.8インチが売れる可能性も出てくるし。楽天が専用端末に力を入れていないことは確かなんだが・・・。

選ぶならKindleかなあ。防水はいらないし、それにH2Oって外側変えただけで、中身に技術的な進歩があるわけじゃないし。

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2014年9月16日 (火)

ドイツ語多読本:Gudrun Likar / Sabine Büchner: Prinzessin Fibi und der Drache (Tulipan ABCのB)

Tulipan ABCシリーズのB(7歳以上)から。

7歳以上になると、語数も増えて3000語に近づく。もちろん、同じくらいの語数の、外国人ドイツ語学習者向けの読み物よりむずかしいと思ったほうがいい。そういう、わざと(したがって不自然に)やさしくした教科書的ドイツ語しか知らない人には、児童書でもネイティブ向けの本はむずかしいはず。

先に第3巻を以前紹介したが(「 Prinzessin Fibi und der verliebte Drache. Tulipan ABCのBから」参照)、これがPrinzessin Fibiシリーズのの第1巻。改めて紹介。Fibiとドラゴン初登場の巻。


Gudrun Likar / Sabine Büchner: Prinzessin Fibi und der Drache

2774語

表紙のカジュアルな格好をした女の子がプリンセスFibi。頭の飾りがなければプリンセスだとはわからない。それもそのはず、プリンセスなんか大嫌いと言って、その理由を滔々と語っているのが、この本の冒頭部分。
普通の子供と遊べないし、取っ組み合いなんかもできないし、服を汚してはいけないし、ピンクのドレスなんか嫌だし、王冠もじゃまだし、などなど。ハンマーやペンチなどの道具箱が宝物、工作が大好きという、ちょっと変わったプリンセス。

本のタイトルにあるように、ドラゴンが問題になる。ドラゴンのせいで被害続出。退治しようとドラゴン・スレイヤーたちがやってくるが、全員失敗。解決に乗り出すプリンセス・・・、そんなストーリー。

おもしろいのは、やんちゃで男勝りなプリンセスがドラゴンを退治する、とかそんな話ではないところ。

ドラゴンが暴れ回るのには相応の理由があるはず、まずその理由を聞いてみないことには何も始まらないと、とても理知的なプリンセス。そこが魅力。愛用の道具箱を持ってドラゴンのいる山に出かけていく・・・。

シンプルで愛嬌のある絵柄でイラストも好み。


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2014年9月14日 (日)

ドイツ語多読本:Momo Takano: Momos Wünsche

もう手に入らない? ドイツのアマゾンではまだ買えるようだが。

出版社のサイトで全ページ見られる
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=113


Momo Takano: Momos Wünsche

426語

幻想、夢想、詩想の絵本。
表紙からして、ハンプティ・ダンプティみたいなタマゴ人間の、割った頭からシルクハットをかぶったもう一人のタマゴ人間と女の子が顔を出していて、さらに女の子の頭にはまたタマゴ・・・。

白昼夢やら夜の夢やらが頭の中で小鳥のように騒いで眠ないMomo。窓をノックする音に外を見ると、バクに乗った小さな男。バクに食べさせる夢をもらう代わりに、夢タマゴをあげようという男。望みを叶えてくれるタマゴだ。

どんな願いを叶えてもらおうかといろいろ考えるMomo。でも、夢タマゴは割れる様子がない。だまされたのかと思ったりもするが、タマゴを種のように土に埋めてみる。すると、芽を出し、大きくなっていく。そして、花を咲かせ、実をつけると、それはタマゴ。

そして、ついにタマゴが割れて・・・。

やはり雄弁なのは絵。上の出版社のサイトで見たほうがはやい。


先に海外で出版、日本語版は後から出版されているようだ。
たかの もも:ゆめたまご


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2014年9月12日 (金)

Kindle Paperwhite:sudokuなどゲーム、その他のインストール

読書専用端末を買うような人は、ゲームで暇つぶしするくらいなら、本を読むんじゃないかと思うが、まあ、jailbreakして何ができるのか、一例として。Koboにはゲームがついている。

ここを参照
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=229288

収録されているのは以下のプログラム
 CoolReader
 Chess
 Checkers
 Sokoban
 Reversi
 Gomoku
 Takuzu
 Sudoku
 Dictionary
 Notepad
 Calculator

CoolReaderはepubなどに対応したリーダー。もちろん縦書き日本語に対応しているはずもない。あとはゲームとメモ帳、電卓など。

jailbreak済みであること、さらにMKKとKUALがインストールされていることが条件(「Jailbreakの手順」、「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下を参照)

ダウンロード:
http://pbchess.vlasovsoft.net/en/からKindle版をダウンロード。

インストール方法:
http://wiki.vlasovsoft.net/doku.php?id=en:installation#amazon_kindle

1.上記URLからKindle用のpbchess-2016.xxxx_kindle.zipをダウンロード・解凍
 1. vlasovsoft
 2. extensions
 3. launchpad
 以上、3つのフォルダができているが、3.launchpadは使わない(KUALを使うので)

2.あとは、1のvlasovsoftと、2のextensionsを、PCにつないだKinldeのルートにコピー
(1のvlasovsoftをKindleのルートにコピー、2のextensionsフォルダの中身(vlasovsoft)を、Kindle内のextensionsフォルダの中へコピー)

3.KUALを起動。"vlasovsoft"の項目が追加されているので、そこをタップすると、上記のプログラムが現れる

注意:タップしてからプログラムが起動するまでに、一度ホーム画面が現れるが、少し待つこと。
それから、フロントライトはデフォルトでオフになっているようで、画面下部の"Settings"から設定を。


使わないプログラムを削除する方法:
1のvlasovsoftフォルダにある、applications.iniを編集

 CoolReader = cr3.sh
 Chess = pbchess.sh
 Checkers = checkers.sh
 Sokoban = sokoban.sh
 Reversi = reversi.sh
 Gomoku = gomoku.sh
 Takuzu = takuzu.sh
 Sudoku = sudoku.sh
 Dictionary = dictionary.sh
 Notepad = notepad.sh
 Calculator = calculator.sh

こうなっているので、たとえば、CoolReaderを使わないなら、"CoolReader = cr3.sh"の行を削除。これでKUALのメニューから消える。
プログラム本体も削除したいなら、vlasovsoftフォルダ内の"cr3.sh"と"cr3"フォルダを削除。

アンイストールはもちろん、Kindleのルートのvlasovsoftと、extensions内のvlasovsoftを削除するだけ。面倒なことは何もない。

CoolReader、sudoku、takuzu、notepad、calculatorでは、registrationの要求は出ない、とのこと。
reversi(オセロ)で試してみたが、起動時に毎回「以下のURLでシリアルナンバーを登録してくれ」みたいなメッセージが出る。が、無視してもゲームはできるようだ。sudokuではこのメッセージは出ない。そういうことらしい。

KUALトップ画面
Kindle_kual_top
一番下"Quit"の上、"vlasovsoft"をタップすると、

ゲームのメニュー
ReversiとSudoku以外、削除したので2つしかない。下の”Settings"でフロントライトの調節ができる
Kindle_game_menu

Sudoku画面
Kindle_sudoku

Reversi画面
Kindle_reversi

こんな感じの見た目になる。


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2014年9月10日 (水)

ドイツ語多読本:Tsutomu Nihei: Biomega 01 (弐瓶勉「バイオメガ」ドイツ語訳電子版)

ドイツ語訳されたマンガの電子書籍版。まだめずらしいようだ。

日本のアマゾンを見ても、ドイツ語訳マンガのKindle版はないし、ドイツの書店を見ても電子書籍版のマンガはほとんどないようだ。有名どころでは「名探偵コナン」くらいは見つかる。

もちろん紙なら、ドイツ語訳されたマンガは山ほどある。が、やはり電子書籍版のほうが安いし、その場でダウンロードできて、紙の本のように届くまで何週間も待たなくていいから便利。マンガで多読をしてみたい人にはいいのだが、数がまだ少ない。


たまたま新刊をチェックしていて発見。ebook.deからepub版。(Adobe DRM付きだし、epubをサポートしていないKindleでは読めない。Koboの端末ならもちろん読める)

Tsutomu Nihei: Biomega 01
Biomega01

紙の本は6,50ユーロだが、電子書籍版は4,99ユーロでやはり安い。さらにこれは税込価格で、日本から買うと、ドイツの税(19%)は取られないので、4,19ユーロ。日本円にすると、今だと580〜590円くらい。日本語オリジナルのKindle版が500円。
弐瓶勉:BIOMEGA 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ebook.de配布のAndroidアプリを使ったが、マンガやコミックは想定されていないのか、全画面にならないし、画像の拡大もできない。手描きっぽい文字を使っていて、線が細いため文字が読みづらい。ディスプレイが大きめのタブレットかPCで見たほうがいい。Kobo Auraでは画像の拡大はできるが、やはり6インチはつらい。

「シドニアの騎士」は紙ならドイツ語訳がある。紙のほうでも「バイオメガ」が先にドイツ誤訳されているようだ。これから先、ドイツ語訳のマンガもどんどん電子書籍化されていけばいいけど。

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2014年9月 8日 (月)

ドイツ語多読本:Martin Baltscheit / Marion Goedelt: Keine Kuscheltiere für Johanna (Tulipan ABCのB)

ABCとレベル分けされた、読書入門的なシリーズのTulipan ABC。そのB、7歳以上対象の1冊。

Martin Baltscheit / Marion Goedelt: Keine Kuscheltiere für Johanna

870語

さあ、わたしのぬいぐるみたち、と話しかけるJohanna。明日はわたしの7歳の誕生日、当然プレンゼントがあるはずだけど、もう置き場所がない。誰かここから出ていく子はいないかしら?

そんな出だし。
ベルリンのいとこのところはどうかしら? いやだよ、この前来た時、滝遊びだってんで、クマがトイレに流されたじゃないか。
じゃあ、地下室に居心地のいいダンボールを用意するわ。 あんな暗いところいやにきまってるじゃないか。

そんな感じで収拾がつかない。

じゃあ、アフリカはどう?とJohannna。アフリカへ行ったら、かならず誰かのお気に入りのおもちゃになれるよ。
それでぬいぐるみたち、全員アフリカだ、アフリカへ行くぞ、と大興奮。

で、Johannaはというと、え、全員行っちゃうの?となるわけで、今度は逆に引き止め工作を考えなければならなくなる・・・。


うまい策を思いついたと思ったら、それで自分の首を絞めてしまうという、ひねりの効いたストーリーが愉快な1冊。
Tulipan Bのシリーズの中では語数は少ない。

一瞬なんでアフリカ?と思ったが、アフリカの子供への寄付なんだろう。

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2014年9月 6日 (土)

ドイツ語多読本:Antje Herden: Letzten Donnerstag habe ich die Welt gerettet

10歳以上対象の児童書。ミステリ、ファンタジー、ホラーを混ぜあわせた冒険物語。

日本のアマゾンにKindle版はない。Koboのepub版で。

Antje Herden: Letzten Donnerstag habe ich die Welt gerettet
Letzten_donnerstag

46000語

「先週僕は世界を救った。何をばかな、と思うでしょ。こうして書いていると正直なところ、言葉にすると自分でも違う感じがするんだけどね。それに一人で世界を救ったわけじゃないし。ほくたちは三人だったーーサンドロとプリンセス、それにぼくだ」

こんな感じの出だしで、主人公の一人称視点、かつ自分で物語を書いているいう設定。読者に話しかけるような口調で、話に入っていきやすい文章。

主人公が表紙のメガネにニット帽の男の子。クラスで一番背が低く、「おまえの本体はメガネだろ」的なことを言われる地味な存在。そういう男の子がヒーローになる物語はよくありそうだが、おもしろいのはメインの他の二人、サンドロとプリンセス。

サンドロは多動性障害なのか授業中首を振ったり、どもりがあって、セリフを書いたプレートを首から下げたりしている。でも、実はたくさん本を読んでいて物知り。プリンセス(もちろんニックネーム。リボンやらフリルやらがたくさんついた服を着ているので)は強迫性障害っぽい。鉛筆の長さをそろえないと気が済まないとか、ストレスがかかると物を大きさや色にしたがって整理し始めたり。でも、異変に最初に気づくのはプリンセス。

その異変というのは、親たちが子供の面倒を見なくなったこと。学校に弁当を持たせてやらないとか、食事を自分たちの分しか作らないとか、自分の子供を見ても、不思議なものでも見る目つき。先生も授業をしなくなる。そして、親たちが町から姿を消す・・・。

それで子供たちの世話はどうなるのかというと、(子供の身長くらい)ネズミ男がどこからともなく現れて、食事を配り始めたり、カエルがトラックに乗って、ごみ収集したり。ネズミ男の食事を食べた子供は学校に集まって、なにかうつろな目をしている・・・。

いったいこの事態は何なのだ、と先が気になるが、なかなか事件の真相が見えてこないサスペンス展開。

ネズミ男がこっそり地下に入っていくのを見た三人は、地下の下水道に入っていくことを決意する。そこにはイモリやらカエルやら、ちょっと気持ちの悪い生き物が待ち受けているし、食事に混ぜられている薬にやられたり、監視カメラで行動が観察されているらしくもあり、さらにはプリンセスが姿を消し、そして、地下にシェルターらしきものを発見・・・。

そんなハラハラの地下冒険の先に事件の真相がようやく見えてくる・・・。

対象が10歳以上ともなると、10万語程度の本も出てくるが、これは語数も4万5000語程度。
2、3万語程度の本なら読めるという人向きか。

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2014年9月 4日 (木)

ドイツ語多読本:Michael Engler / Feridun Oral: Herr Hansen hat eine Idee

イラストのFeridun Oralという人は、以前紹介した絵本(Feridun Oral: Ein Apfel für alle)でもそうだったが、動物の絵を得意としているようだ。とくに動物の顔のアップの描写が印象的。

出版社のサイトで全ページ見られる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=201
表紙をクリック


Michael Engler / Feridun Oral: Herr Hansen hat eine Idee

892語

ウサギのHansenさん、草原で気持ちのいい太陽、風を楽しみながら草を食べている。人生っていいな的感慨を抱いていると、犬が登場。Hansenさんを追いかけ始める。とうぜん逃げるウサギ。追い回す犬・・・。

ようやくのことで、地面の穴に逃げ込んだウサギのHansenさん、「なんでこういうことをするんだ?」
犬が言うには、「強者が弱者を狩る、生きるってのはそういうもんだ」

そして同じことがもう一度繰り返される。今度はHansenさん、勇気を振り絞って、二本足で立ち上がり、ライオンみたいな声を出してみる。一瞬止まる犬。でも、また追いかけ始める犬、穴に逃げ込むHansenさん・・・。

それで、Hansenさん、他のウサギたちを集めて協力を仰ぐ。「考えがあるんだ・・・」

表紙はちょうどそんな場面。

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2014年9月 2日 (火)

Kobo: Aura H2O vs Aura / Kindle Paperwhite 比較動画 

発売前なのに実機を入手しているgoodereader.comの記事があがっている。

◯Kobo Aura H2O vs the Kobo Aura
http://goodereader.com/blog/electronic-readers/kobo-aura-h20-vs-the-kobo-aura
(動画のみ
 H2O vs Aura
 https://www.youtube.com/watch?v=2XKEyV5xAEk
 H2O vs Kobo Aura ライトの比較
 https://www.youtube.com/watch?v=sHBaiL5YsAs

◯Amazon Kindle Paperwhite 2 vs. Kobo Aura H2O
http://goodereader.com/blog/electronic-readers/amazon-kindle-paperwhite-2-vs-kobo-aura-h2o
(動画のみ
 Kobo Aura H2O vs Amazon Kindle Paperwhite 2
 https://www.youtube.com/watch?v=hZqBes016yY



動画を見て気になったところ
前にも書いたが、リフレッシュ間隔が最大で6ページ。
リフレッシュを章単位にしても、文字のぼやけ・かすれが目立たないAuraの技術は採用されていない。Kobo Glo時代のままで、同じE-Ink CartaのKindle Paperwhite(最大14ページ?)にも劣る。
H2o_refresh
上の動画から
見にくいが、左のH2Oは"6pages"、右のAuraは”Chapter”(ドロップダウンの1番下)

最大6ページで全画面リフレッシュ(ページ全体の白黒反転)しないと、文字がかすれたりぼやけたり、残像がひどくなったりするんだったら、幻滅。Auraの技術が使われていないので不安。
Auraを使ってしまうと、Kobo Gloは文字のかすれ・ぼやけがひどく感じられて、Gloは使う気になれなくなる。高解像度・Carta採用のH2Oでは緩和されているのか?




Kindleの新型がどうなるかはわからないが、6インチタイプならKindle Paperwhiteのサイズはちょっと大きすぎ。Kobo Auraのコンパクトさに慣れたら、Kindle Paperwhiteの大きさはない。
上記のgoodereader.comの画像だが、比較のために並べてみる。

Aura H2O(ディスプレイ6.8インチ)とKindle Paperwhite(6インチ)
H2o_pw2_2
Kindle Paperwhiteにカバーでもつければ、6.8インチのH2Oと大差ないだろう。
この2つしか選択肢がないんだったら、ディスプレイが大きく、高解像度のH2O一択かな。

H2OとAura
H2o_aura_2
こっちはあきらかにサイズに差がある。
サイズに応じた使い方を考えた上での選択も可能だろう。

去年Kobo AuraがE-Ink Cartaを採用できていればなあ・・・。
Kindleと違ってフォント追加は自由だし、フォントの太さも変更可能。辞書だってポップアップウィンドウ内の単語も検索できるし(検索語が辞書になかった時のKindleの使えなさ、また辞書ウィンドウで〇〇参照と出るのはいいが、その〇〇に飛べない不便さ)、洋書なのに検索欄で辞書を引くと日本語の辞書しか引けないとか、おバカな仕様もないし。(ただ収録辞書が貧弱なんだよなあ、Kobo。あと和書では辞書、ハイライトなどの範囲選択はダメダメ。)



さて、Kindleの新型発表を見て、楽天は価格、発売の可否などなどH2Oの扱いを検討する?


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