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2014年8月

2014年8月31日 (日)

ドイツ語多読本:Jutta Bauer: Abends, wenn ich schlafen geh

絵本をみていると、縫いぐるみを肌身離さず、どこにでも持っていく子供がよくでてくる。寝るときもいっしょにベッドに入り、幼稚園にも持って行ったりする。幼稚園でも当然のようにそれを受け入れていて、子供だけでなく、縫いぐるみのほうにも「おはよう」なんて挨拶したりする。

そういう縫いぐるみはただの物ではなくて、話しかけたり、いっしょに遊んだりする「生き物」だろうし、そういう意味では「物」と「生き物」の区別はない。そんなキツネが登場する(たぶん)。

Jutta Bauer: Abends, wenn ich schlafen geh

41語

部屋の窓辺にキツネの縫いぐるみを抱えた子供、外ではキツネが道路を渡っている、という不思議な夜の風景の表紙。

このキツネたちが、寝る時にこの子供のところにやって来る。全部で14匹。2匹はぼくの右側、もう2匹は左側、頭のところに2匹、足元に2匹・・・・。

こんな具合に数え上げていく、それだけの単純な絵本だが、大好きなものに囲まれて眠るという空想はきっと、子供にとっては楽しくもあり、また守られている感じも心地いい。

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2014年8月29日 (金)

Kindle Paperwhite 2014年新型も6.8インチ? もしやカラー? なんて記事

Koboの新型の概要は判明。あとはKindleだが、もうしばらく待つしかなさそう。推測記事で暇つぶし。
新情報が出たとか、そんな話ではないので、そのつもりで。

Koboの新型からKindleの新型を推測する記事を2つ。

まずは、allesebook.de。6.8インチかも、という推測。
Hat der nächste Kindle Paperwhite ein 6,8 Zoll Display?

かいつまんで言うと、こんな感じ。

去年Kobo AuraをE-Ink Pearlのままでリリースした時、Kobo側は次期E-Inkは量産体制が整っていないと思っていた。ところが、その直後に発表されたアマゾンKindle Paperwhiteは新しいE-Ink Cartaを採用。つまり、アマゾンはCartaの情報をブロックして、独占的・排他的にE-Ink Cartaを使う取引をE-Ink Holdingsとしていた。

ところが今年、E-Ink Holdingsは初お目見えの6.8インチCartaをKoboに提供した。

そこから推測できるのは、もうアマゾンとの排他的な取引はしていないのではないか、ということ。

アマゾンだけを優遇するやり方を続けていては、Koboはじめ他のメーカーはE-Inkとは別の技術に鞍替えすることもありうる。さらに、アマゾンがE-Inkに代わり、Liquavista(去年アマゾンが買収した会社。Electrowettingとかいう技術を持っている)を使うのは時間の問題。将来E-Ink Holdingsはアマゾンという最大の顧客を失うことになるわけで、アマゾン以外のメーカーの不興をこれ以上買うわけにはいかない。

というわけで、アマゾン優遇がないとすると、Kindleも6.8インチだろう、そんな感じの推論。

かりにアマゾンの排他的な取引云々が正しいとして、素人目には6.8インチができるなら、8インチやそれ以上のCartaもすぐに作れそうな気がするんだが、どうなんだろう。なら、アマゾンも6.8インチである必然性はある? また、Cartaの次の世代のE-Inkは開発されていないのか? Koboも知っていて、あえて6.8インチCartaを選んだのかもしれないし。



もうひとつ。こっちはカラーか?なんて推測(願望?)

同じように、Koboの新型を見ての憶測。
"New Leaks Show Kobo Aura H2O Coming 1 September, Will Cost $179"の最後の部分。

「なぜアマゾンはKoboに6.8インチCartaの採用を許したのか」なんて問いに答えて、3つ推測を述べている。
「1. Liquavista、2. Liquavista、3.Liquavista」と。

Liquavistaしかない、というわけだが、上でも触れたように、Liquavista(http://www.liquavista.com/)はアマゾンの子会社で、カラーのディスプレイを開発している(http://www.liquavista.com/news-and-events/media-and-downloads/)、Kindleの新型はカラーのディスプレイになるかも、なんて期待をしているわけだ。

同じブログのAmazon’s New Screen Tech Patents Reveal Clues of Future Kindle Plansなど参照。
allesebook.deも今年中にLiquavistaの製品がお目見えする可能性もある、という記事を以前書いている("Liquavista will den eBook Reader Markt revolutionieren, noch 2014?")。

本当にカラーくる?

ま、いずれにせよもう少し待てばわかること。

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2014年8月27日 (水)

Kobo: Aura H2Oリリース正式アナウンス

Koboの公式のアナウンスがあったようだ。
北米などでは9月1日予約開始、10月1日発売。179,99ドル。
日本での発売は未定。

http://www.kobo.com/koboaurah2o
kobo.comのjavascriptをオフにすれば見られる。もしくはGoogleのキャッシュ。写真にH2Oではなく、Auraを使っているところもあって、なんか微妙。

"specs"のところは見られないが、
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?p=2906974#post2906974
に画像が上がっている。3枚に分かれているので合成した画像を上げておく(機械的に合成したのでズレがあるが、項目は全部カバーしているはず)。
H2o_specs

goodereader.comにもうレビュー。写真・動画付き。
こんなはやく機材提供受けてるってことは、あまり批判的なことは書かないってことかな。
Full Review of the Kobo Aura H2O
動画は開封、レビュー、水中テストの3本
もう一つgoodereader.comの記事追加
Kobo Aura H2O – Reading in the Dark Review
動画、わざとピンぼけにしてる? フロントライトの具合はよさそうだが。

本体の高解像度の大きな写真(正面、背面、斜め横)はallesebook.deのKobo Aura H2O offiziell vorgestellt, ab 1. Oktober für 179 Euro in Deutschlandにある。

スペック表にないところでは、goodereader.comによると、
Freescale i.MX507 1GHZ processor
512MB of RAM
(allesebook.deでは、Freescale i.MX 6 だろうとしている)

ただ、
"It will basically allow users to have the e-Reader completely submerged in five meters of water for an hour"(水深5メートルで1時間OK)
この防水の説明はスペック表と違うが。

"The Aura HD and Aura H20 e-readers are not using a capacitive touchscreen display, which means it does not have pinching and zooming capabilities. Instead, it is employing Infrared technology from Neonode."(ディスプレイは静電容量式ではない。それゆえピンチ操作はできない。Neonode社の赤外線技術を採用)
赤外線方式のせいでピンチ操作ができないというのは正しい? 同じ赤外線方式のGloやAura HDにパッチを当てればマルチタッチは可能になるようだ。(mobileread "Two-fingers light control on older models - done")なら、FWで対応可能?

どうもAura HDが予想以上に売れたらしく、その後継機を出すことにしたらしい。
goodereader.comによると、Aura HDは売上の2%を占めるくらいだろうと予想していたら、数カ月で25%になった、とKoboのCEOが語ったとか。



ただ、Kobo Auraで革新された部分は採用されていない?

・Auraのような、スクリーンとベゼルの段差がないフラットな形態ではない。allesebook.deによると、赤外線方式はディスプレイの周囲に赤外線センサーを配置しなければならないからだ、とのこと。また、静電容量方式は水で正常動作しなくなる、と(Kobo Aura H2O offiziell vorgestellt, ab 1. Oktober für 179 Euro in Deutschland)。

・動画を見た感じでは、Kobo Auraのような章単位でのリフレッシュはなく、決まったページ数でリフレッシュするっぽい?

(追記:これは動画で確認できた。全画面リフレッシュは、設定を最大にしても6ページごと。6インチAuraのような章単位でのリフレッシュはない。AuraのWaveformとかいう技術は使われておらず、Kobo Glo以来の古いページめくり方式のままのようだ。とうぜんKindle Paperwhite(12か14ページごとのリフレッシュ)にも劣る。下の動画参照。

Kobo aura H2OとKobo Auraの比較動画(リフレッシュの設定画面の比較のところ)
http://youtu.be/2XKEyV5xAEk?t=6m49s

H2OがAuraよりスクリーンが白いのはE-Ink Cartaのおかげだろう。だが、ページめくりが旧式のままで、進歩がないってのは残念。)


だとすると、Aura HDのE-Ink PearlをCartaに変え、防水仕様にした程度のものか。
元々高解像度だし、Carta採用で文字はずっと見やすくなりそう。魅力を感じるのはそのくらい。

Carta採用だけではAura HDからの進歩としてはアピールできるところがなく(Kindle Paperwhiteは去年からCarta)、防水とかそんなことしか売りにできないんだろうな。防水の読書端末はすでに他社から出ているし、防水自体にもサプライズはないんだが。

10月以降、実物が手に入る海外で詳しいレビューが出るだろう。

楽天のプレスリリースもあった。
Kobo、防水電子書籍リーダー「Kobo Aura H2O」を発表
「注:日本での発売は未定です。」だそうだ。

海外では値段が高くても売れたらしいAura HDをスルーした楽天。H2Oはどうなる?


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2014年8月25日 (月)

Kobo: Aura H2O E-Ink Carta採用でこうなる?

旧製品の6.8インチKobo Aura HDは、タッチはたぶん赤外線方式だったはずだし、旧世代のE-Ink Pearl。
新型H2OはE-Ink Cartaであるらしいことは判明しているが、防水仕様で水滴がついたりすることも想定しているはずなので、静電容量方式? (追記:赤外線方式のようだ。「Aura H2Oリリース正式アナウンス」参照)

スペック表には"multi-touchscreen"とあるので、2本指の操作なども可能になるはず。Kobo Auraでは、ピンチ操作でフォントのサイズを変更したり、ライトの調節をしたりできるので、そんな操作もできるようになるのだろう。(Kobo Gloなどでは不可能。パッチを当てれば可能になるらしい)

でも一番気になるのはE-Ink Cartaへの変更でスクリーンがどう変わるか。

実物を見るまでは本当のところはわからないが、推測はできるかもしれない。

というのも、Tolino VisionとKobo Auraのディスプレイの類似性が指摘されており、開発元が同じではないかとも言われているからだ。そうだとすると、E-Ink CartaのTolino VisionからAura H2Oのディスプレイも予想できるかもしれない。(予想は外れたかも。「Aura H2Oリリース正式アナウンス」参照)

今年4月のallesebook.deの記事
Wie viel Kobo Aura steckt im Tolino Vision?
「Tolino Visinoの中にどれだけKobo Auraが隠れている?」みたいな意味

ディスプレイの拡大写真を見るだけでもそっくりなのがわかる。
Tolinovisiongrid
Tolino Visionは今年の春発売、Kobo Auraは去年の秋発売で旧世代のE-Ink Pearl。
Kobo Auraで特徴的だったディスプレイをを拡大した時に見えるグリッドがそのままTolino Visionにもある。グリッドの大きさも同じ。

Carta採用のTolino Visionのほうがスクリーンが白い。反射率が高いのでフォントはより黒く見えるはず。

これについては別のサイトの比較写真も。
Schwarzwert_koboaura_tolinovision
papierlos-lesen.deより
Kが黒。数値が高いほど黒い。

黒が一番くっきりしているのはKindle Paperwhite。その次がTolino Vision(両方Carta採用)。
Kobo Aura(E-Ink Pearl)が一番ダメで、とくにライトを明るくするほど、文字の色が薄くなり、灰色っぽくなっていく。このあたりはCarta採用で白黒のコントラストはKobo Auraよりましになりそう。

もちろん、ディスプレイのサイズも違うし、H2OがAuraと同じ方式のディスプレイになるのかはわからない。

が、なぜか縦が通常より10ピクセル少ない、謎の解像度になっているのは、Kobo Auraと同じだし、AuraのディスプレイをCarta化したものになりそうな気がする。(ちなみに、Kobo Auraでスナップショットを撮ってみると、画像サイズそのものは通常通りだが、下部に10ピクセル分くらいの黒い線が入る)
あと、すでにあがっているらしいFW3.7.0がAura/Aura H2O共通だということも、同じ方式のディスプレイになるという根拠になる?

とすると、ページめくりで細かな粒子がページ全体を一瞬走るという、Auraでお馴染みのページめくりの感覚になるだろう。(追記:Aura式のディスプレイではないかも。「Aura H2Oリリース正式アナウンス」参照)
ページめくりの拡大写真
Koboaurarefreshwaveform

個人的には、全画面リフレッシュが章単位でも、文字のかすれやにじみが目立たないAuraのページめくりは、12ページだか14ページで必ずリフレッシュするKindle Paperwhiteよりも好み。それにPaperwhiteはページに写真があると必ず全画面リフレッシュするし、辞書のポップアップ・ウィンドウを消すときもけっこうリフレッシュが起こる。Auraではそんなことはない。

日本より先に海外で発売されるだろうから、待っていればそのうち情報は入ってくるはずだが、まあ、想像して遊んでみた。

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2014年8月23日 (土)

ドイツ語多読本:Thomas Ziegler: Stimmen der Nacht

ちょっと昔のドイツのSF。1984年に短編で出て、その後1993年に長編化されたもののようだ(どちらもラスヴィッツ賞を取っている)。つい最近、電子書籍版(紙の本も)で再刊された。

以前紹介した”Der Komet"は第一次大戦がなかったら、という話だったが、これも歴史改変物だった。ベルリンに世界初の原爆が落とされて、第二次大戦が終了、その後モーゲンソー・プラン(ドイツから工業を奪い、永久に農業国のままにして二度と戦争を起こせないようにしようという、アメリカ財務長官モーゲンソーの計画)が実行されて・・・、そんな話。

日本のアマゾンにKindle版はない(もちろんドイツのアマゾンにはある)ので、Koboのepub版で。

Thomas Ziegler: Stimmen der Nacht
Stimmen_der_nacht

48000語

戦争が終わって40年後くらい。主人公はアメリカ人で、テレビのショー番組の司会なんかをしている一般人。小説冒頭、ドイツのケルンに向かう途中ヘリの中で、死んだ妻の声に悩まされている。針の頭ほどのマシンが現れ、飛び回り、妻の声で恨み言を語り続けるのだ。このマシン、いくら捕まえてもどこからともなく現れるし、発せられる妻の声は録音ではないという不可解な代物。あの世から声を伝えてくるとしか思えない・・・。

主人公がケルンに向かっている理由も、この不可解な声のため。実はケルンの大聖堂でも同じように死者の声が聞こえるというのだ。それもヒトラーやゲッペルス、ヒムラーなどナチスの大物たちの声が。主人公はこの不可解な死者の声を初めて聞いた人間だ、というわけで、ケルンで騒いでいるナチスの亡霊を黙らせてほしい、そんな無茶な依頼でCIAとともにケルンに向かっている。

というのも、モーゲンソー・プランなど戦後ドイツへの厳しい制裁によって、ドイツは荒廃、2000万人ものドイツ人が南米など海外に流出、その中にはフォン・ブラウンなど優秀な科学者だけなく、ナチスの残党も含まれており、彼らは南米を掌握、核兵器を保有するほどの巨大勢力になっているからだ。ナチス・ドイツの過去の反省どころか、帝国の復活を目論んでいるわけで、そこにヒトラーの声が聞こえるなんて話が伝わったら、面倒なことになる・・・。

もちろん無事にケルンにたどりつけるわけもなく、ドイツ国内のナチスのゲリラ部隊に襲われたり、ドイツと協力関係にあるスペインのファシスト党に誘拐されたりと、息もつかせぬ展開・・・。

途中、自白剤のせいで精神に失調をきたし、「殺さないでくれ、同僚の〇〇はユダヤ人だから、俺じゃなくアイツを殺せばいいだろう、俺を助けてくれるなら、ユダヤ人600万人殺してもいい、それで足りなかったら、世界中の人間を殺せばいい、でも俺だけは助けてくれ」なんて叫ぶ主人公が生々しい。普段はナチスに拒否反応を示していても、自分の命がかかるとなれば、人間なんてこうなるかもしれないという、冷徹な作者の視線が印象的。

あとはネタバレ。

結局はヒトラーたちの声を引き連れて、南米ドイツ勢力を率いているマルティン・ボルマンのいるアンデスへと連れて行かれる主人公。ボルマンやらメンゲレ(アウシュビッツで人体実験なんかをやっていた医者)やらと会話中、ヒトラーたちの声が語りだす。歓喜に震えるボルマンら。

そこに、核兵器を積んでドイツに向かった艦隊がイギリス軍と交戦、という報が届く。戦争開始だとばかりに核シェルターに逃れるボルマンたち、そして、ミサイルが飛来してくる中、声だけなく妻の姿を見る主人公。そして、妻に導かれて門をくぐると、東西ドイツ統一を祝う国会議事堂前。そこで主人公は我に返る。このドイツは誰もが知っている現実のドイツらしい。ドイツ統一で浮かれる人々の中、ヒトラーの声を聞いた気がする主人公・・・。

このラストの国会議事堂前の場面はイタリックで書かれていて、それまでの話とは区別されている。これは夢オチで、それまでの話は主人公の夢だったととも取れるし、逆に国会議事堂前の場面のほうが、ミサイルで死ぬ間際に主人公が見る幻覚とも取れる。もちろん、SF的に、並行世界的な別のドイツからこのドイツにやってきたのだと読んでもかまわなさそう。このあたりはぼやかして書いてある感じ。

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2014年8月21日 (木)

Kobo: Kobo Aura H2O リーク情報 スペック判明か?

Kobo Aura H2Oのリーク情報
正式発表ではないので、そのつもりで。

allesebook.deがある情報提供者から得たものとして公開。外見の写真まであるので、信憑性があるのではないかとallesbook.deは言っている。

Leak: Kobo Aura H2O mit 6,8 Zoll E-Ink Carta HD-Display, IP67, für 179 US-Dollar

見た目
Koboaurah2oebookreader

スペック表
allesebook.deにあがっている画像

注目点はやはり
・6.8インチ、1430×1080 Pixel、約265 ppi、E-Ink Carta採用のディスプレイ(Aura HDより縦が10ピクセル少ないのは防水のためだろう、としている。E-Ink Cartaではこれまで最高の解像度)
・防水 水深1mで30分(IP67)

それ以外は、Aura HDとほぼ同じ。参考までに大きさ、重さをAura HDと比較
Aura H2O:179 x 129 x 9,7 mm, 233g
Aura HD: 175,7 x 128,3 x 11,7 mm, 240g
(Kobo Aura: 150 x 114 x 8.1 mm, 174g)

スペック表以外の情報としては、
価格:179ドル
予約開始:9月1日

あと、Kindle Paperwhiteなどもっとやすい価格帯の製品が主流なのに、高価格の新型だけで勝負するのは危険だから、6インチタイプの新型もあるかもしれない、とallesebook.deは推測。


Aura HDを個人輸入してまで手に入れている層には訴えるものがある?
あと、値段が納得できれば、防水がどうしても欲しい人、大きめのディスプレイが欲しい人にはいい製品かもしれない。日本では今のところ6インチタイプしか発売されていないから。

楽天が日本で発売するのかどうか、これがもう一つの問題だろう。Aura HDはスルーしたから。
専用端末よりアプリ利用者のほうが多く、専用端末で儲けが望めないなら、アプリ利用のほうを推奨したいんじゃないか、楽天としては。

個人的には防水はいらないので、その分安くして小型化を目指してくれたほうがよかったな。
あとはKindleの新型がどうくるか?


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2014年8月19日 (火)

Kobo: 2014年新型Kobo Aura H2O、これまでの情報

(追記:さらに新しい情報あり。「Kobo Aura H2O リーク情報」参照)

2014年のKoboの新型についていくつか判明

FCCのドキュメントMust reads(オランダ語)が発見、The Digital Readerの英語の記事で広がる、みたいな形。

FCCの文書で明らかになったのはわずか。重要情報は11月4日まで非公開らしい(それゆえ、11月4日がアメリカでのリリース日だ、とする記事もあり)。

ドイツの記事:
Kobo Aura H2O N250 schaut bei der FCC vorbei, mit 6,8 Zoll Display
Kobo Aura H2O: Wasserfester 6.8″-Reader bekommt Zulassung
など

明らかになった内容は、mobilereadに箇条書きがあるのでそこを見るのがはやい。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=244609
・6.8 inch screen
・WiFi
・Micro SD slot
・Model: N250
・USB 2.0
・製造はNetronix
・ Battery is: 3.7vdc, 1500mmAh (not sure if this is the production battery)
・Adobe Reader version: 9.2.38311N/A (from the FCC)

要するに、はっきりしたのは、新型の名称Kobo Aura H2Oとディスプレイが6.8インチであること。

防水についてはFCCののドキュメントからはまだ不明だが、ドイツの記事は、おそらく防水だろうという論調。根拠はevleaksがリークした新型の名称が正しかったので、防水(evleaksによると、IP67ー水深1mで30分が条件らしいー)のほうも当たっているだろうということと、あと名前がH2Oだということ。

ドイツの記事で気になった予想ポイント
・E-Ink Cartaの採用はなく、旧世代のE-Ink Pearlのままだろう
・解像度はKobo Aura HDと同じ1080x1440px、265ppiか
・値段が高くなるのは間違いないだろう
・すでにいくつかAndroidの電子インク端末はあるが、KoboにAndroid搭載はないだろう
・6インチタイプの新型投入の可能性も捨てきれない
・お披露目はIFA 2014(9月初め)かフランクフルト書籍見本市(10月初め)か


防水か。やはりいらないなあ。それで値段が上がったり、値段を抑えるために他のスペックを落とされたりするのはやりきれない。たとえば、解像度落とすとか。それはまあ、既存のKobo Aura HDのユーザーから不満が出るだろうから、ない気もするが。

防水に金を払う気にはなれないが、やはり魅力は1080x1440の解像度(Kobo Aura HDのスペックを維持するなら)。現時点での最高峰(他社から発売予定の8インチタイプには1600 x 1200というのもあるようだ。あとKindleの新型がどうなるか)。それで、もし全体のサイズをKindle Paperwhite程度の大きさに収められるなら、ちょっと興味は湧いてくる。ただ、値段は問題になりそう(防水ならさらに)。去年のKobo Auraの時点ですでに、もはやアマゾンと値段で対抗する気はないことがはっきりしているし、価格は不安。

あと、問題は楽天。Kobo Aura HDは日本では発売しなかったし、もしドイツの記事が言うように6インチの新型投入もありとなったら、Aura HDと同じ扱いになる可能性が高くなる? 新型がH2Oのみなら発売する?


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2014年8月17日 (日)

ドイツ語多読本:Paul Maar / Norman Junge: Eine gemütliche Wohnung (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから


Paul Maar / Norman Junge: Eine gemütliche Wohnung

763語

冷蔵庫が壊れたので電気屋に修理を頼もうと電話しても、なかなか来てくれない。
で、4度目の電話でやっと修理に来てくれる電気屋を発見。

で修理が終わって、コンセントをさしてみると、冷蔵庫が触れないほど熱くなる。かわりに隣の電気オーブンが冷え始める。電気屋さんが言うには「配線間違えたかな。きょうはもう遅いので明日また来ます」仕方がないので冷蔵庫の中のものを電気オーブンに移してその場はしのぐ。

次の日、冷蔵庫は元に戻る。が、今度は電気オーブンのスイッチを入れると、大音響で音楽が鳴り始め、ラジオから音が出なくなる。それでまた次の日に修理・・・・。

こんな感じで、何かを修理するたびに何かがおかしくなる、というか機能が入れ替わっていくのだった。電話の受話器を取ると、部屋の電気が消え、誰かが玄関の呼び鈴を押すと、洗濯機のスイッチが入る・・・などなど、なんかもう、びっくり箱状態。

ところが、こんな電気屋はいやだ、とはならないのが、この絵本のいいところ。
毎日会っている内に仲よくなり、晩にいっしょにゲームをしたり、電気屋さんが冷蔵庫(エレベーターになっている)で帰ってから、家族のみんなは掃除機で音楽を楽しむ、そんな日々もまたよし・・・。

ふつうなら、冷蔵庫を修理するのにどうしてオーブンを触るんだよ、電気屋、と突っ込みたくなるところ。

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2014年8月15日 (金)

Kindle / Kobo 新型発表まであと2、3週間?

Kindleの新型については、ずいぶん前、去年11月のtechcrunchの記事で一時盛り上がったが、リリース時期、正確に引用すると、"early Q2 of next year"(遅くとも5月?)は外れてていたし、スペックに関しても記事を鵜呑みにしていいものやら。もう8月も半ばだし、発売は例年通りのサイクルか。

去年は、Kindleが9月初頭に予約開始、9月末発送開始(日本・アメリカ、同時くらい?)。
Koboは北米では8月末に発表、9月発売、日本では10月中旬予約開始、12月発売だった。

去年と同じくKoboの日本発売が遅いなら(そもそも日本で新型発売するのか、楽天)、Kindle/Koboの新型の比較レビューとか比較動画とか、海外のサイトに上がるだろうから、それを見て判断してもよし。

Kindleについては、最近ドイツあたりではちょっと話題になっていることがある。
それは、現Kindle Paperwhiteが何のアナウンスもなしに、値段据え置きで、こっそり容量が2Gから日本と同じ4Gにアップされていること。これはアメリカのアマゾンも同じ。
(シリアルナンバーも変わっているので、jailbreakも今のところsnapshot版を使わなければならない状態)

Kindle Paperwhite 2014 Facelift nun offizielle Verkaufsversion
eReader-Update für Kindle Paperwhite (2014) bringt doppelten Speicher für eBooks
(参考までに英語の記事もひとつ
Amazon Quietly Launches a New Kindle Paperwhite with Additional Storage

で、この容量アップしたKindle Paperwhiteはエントリーモデルとして残し、より高性能で、値段も高い新型を投入するのではないか、という憶測。
この新型がどうなるかはわからないが、ひょっとしたら、Kindle DX(けっこう昔に出た9.7インチディスプレイのやつ)の後継として、大型のものが投入されるかも・・・? なんてドイツの記事。
アマゾンがComiXologyを買収したことも、大型ディスプレイのKindle投入に符合する、と。

でも、日本ならマンガ読者は多いが、海外のコミック・ファンってそんなに多いのか? その上、海外のコミックはカラーが多いはず。なら、タブレットで、ってことになりそうだけど。

それに、6インチタイプに新型投入がないとすると、従来の6インチを好むユーザーから不満は出るかも。去年はPaperwhiteのマイナーチェンジで終わり、今年は何もない、なんてことになるから。

はっきり言って、Kindle PaperwhiteはKobo Auraと較べて、でかいし、重いし、厚い。
あと前面をフラットにしたKobo AuraやTolino Visionにデザインの面でも負けているのは確か。軽量化、小型化、外形の改良などあってもいいはず。

ただ、今年新たに他社から発売された電子インク端末より、スクリーンとフロントライトは、Kindle Paperwhiteのほうが優れている。
Pocketbook_tolino_pw2_2
左から、Kindle Paperwhite(2013)、Pocketbook Ultra、Tolino Vision。いずれもE-Ink Carta採用。
lesen.netの"Pocketbook Ultra im Test [+ Video]"の記事より)

YouTubeの動画のほうが差がはっきりわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=kex_WVM5GBA#t=1250

Pockebook Ultra(中央)、Tolino Vision(右)ともに今年発売になったもの。
明らかに去年発売のKindle Paperwhiteが一番きれい。
たぶんフロントライトを消した状態でも、Kindleが一番スクリーンが白くて、したがってフォントも黒く、見やすいはず。
この点では現行Paperwhiteのままで、他社の新型と十分戦える。後発の新型なのに、なぜKindleとの差が埋まらない?

ただ、上の記事の憶測のように新型が大型ディスプレイになれば、値段はかなり高くなるかもしれない。
個人的には、持ち歩いて家以外でも使うので、6インチの高性能化のほうがいい。


KoboのほうはKobo Aura H2Oなる、防水タイプが新モデルではないかという噂が7月に出たが、信憑性のほどは不明。

Wasserdichter Kobo Aura H2O kommt im Herbst
“H2O”: Kobo-Aura-Nachfolger angeblich wasserdicht
Kobo H2O: Wasserdichter eReader kommt noch diesen Herbst

噂の元はevleaksとかいうTwitter

憶測の域を出ないと思っておいたほうがいいかも。

What New e-readers Will Come Out Late 2014?
では、Koboの2014年新型については情報なし。

(追記:新型の名称Kobo Aura H2O、ディスプレイサイズ6.8インチは確定したようだ。新しい記事「2014年新型Kobo Aura H2O、これまでの情報」参照)
(さらに追記:リーク情報。スペックなど「Kobo Aura H2O リーク情報 スペック判明か?」参照)

そもそも防水ってそんなに必要? 需要あるんだろうか。いまひとつピンとこない。
いずれにせよ、それで値段が上がったり、他の性能が犠牲になったりするんだったら、むしろやめて欲しい。金をかけるなら他に改良すべきことがあるだろう。


KindleにせよKoboにせよ、読書に特化した端末なんだから、読書専用端末としての本質部分の改善希望。

見やすいフォントを搭載する、もしくはフォントの太さを調節できるようにする(Koboにはすでにある機能だが)、スクリーンをきれいにする、ページめくりを快適にする、余白・行間などの調節を柔軟にする、辞書を引きやすくする、ライトにムラをなくする、重量を減らすなど、地味だが読書に集中できる環境作りをメインに性能アップして欲しい。大型ディスプレイとか防水とか派手なアピールポイントにはならないので、力が入らないのかもしれないが。

とにかく正式の発表はどうなるか。でも最終的には、実機を触ってみる以外に納得する方法はないけど。

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2014年8月13日 (水)

Kindle Paperwhite 新モデル(2013): アップデート5.4.5.1 Jailbreakは生き残る

Kindle Paperwhiteニューモデル(2013)アップデート、5.4.5.1

https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450

アップデートの説明は、5.4.5時の説明そのままで、変更内容不明。なんかのバグフィックス?


http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2894862&postcount=1149
に、アップデートしても大丈夫っぽいとあったので、ダメならダウングレードするつもりで、5.4.5.1にアップデートしてみた。

で、jaibreakは生き残った。

(前にも書いたが、まっさらの5.4.5はjailbreakできない。5.4.3.2以前の段階でjailbreakしてあるものは、5.4.5以上にアップデートしても、jailbreakは無効化されないということ)

アップデートの処理が終わって、再起動時に、「****jailbreak****」の表示が画面下方に出る。

以下は、再インストールが必要
・MKK
・ScreenSaver Hack
・Font Hack
・USBNetwork(動作確認が面倒なので、再インストールしておいた)
やり方は「Jailbreakの手順まとめ」のページ参照

KUALのextensions(バッテリーの数値表示とかフロントライト完全Offとか)は何もしなくてOK。
Collections Managerは5.4.5の時から動かない。
(追記:Collections Managerは、5.4.5.1に対応済み)

さっと見た感じでは欧文・和文フォントとも入れ替えOK、スクリーンセーバーもOK(本の表紙をスクリーンセーバーにする、ちょうど読んでいるページをスクリーンセーバーにするなどのオプションは未確認。いちいち再起動するのが面倒なので。まあ、大丈夫そうな気はするが)

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2014年8月11日 (月)

ドイツ語多読本:Barbara Ortelli: Ein Haus für den Bären

ふつう木に済まない動物まで、なぜかバオバブの木に住む、6匹の動物。

出版社のサイトで全ページ見られる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=184
表紙をクリック

Barbara Ortelli: Ein Haus für den Bären

660語

バオバブの木に住む6匹の動物、イノシシ、キジ、カエル、ビーバー、カメレオンにネズミ。それぞれ一軒家に住む。どの家も屋根がペパーミント色、形はショートケーキ形。

と、ちょっと不思議な風景の中、動物たちはそれぞれ得意なことをして、協力しあって暮らしている。たとえば、ビーバーは木を集めて、火をたく。イノシシは木の実を集める、などなど。カメレオンは体の色で未来を察知する。たとえば、黒い色になると、嵐が来るとか。

ある時、そのカメレオン、これまで見たことのない紫色になる。動物たちはいぶかしがり、で、次の日、木の下にクマを発見する・・・。

そういう展開だが、やはりおもしろいのは話よりも、絵のほう。表紙よりも中のほうが、色使いや構図も大胆だし、動物の表情には愛嬌があるし、よく見ると不思議なところもあって(ブレーメンの音楽隊のように動物たちがそれぞれ背中に乗っているところ、なぜか一番小さなカエルが一番下だったり)、見ていて飽きない。

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2014年8月 9日 (土)

ドイツ語多読本:Thies Schwarz: Alfonso, der Meisterdieb

電子版のアニメーション付き絵本。epubでアニメーション、というところに興味。
「怪盗Alfonso 9つの天才的犯罪と1つの大失敗」

Kindle版は日本のアマゾンにはないので、Koboストアから買った(のだが、8/9現在ストアからなくなってしまっている。残念)。
(いや、復活した)

Thies Schwarz: Alfonso, der Meisterdieb(Animierte Version)
Alfonso

アニメーションなしの通常版
Alfonso. Der Meisterdieb

文章がなく、絵だけで物語るタイプの絵本。最初に怪盗Alfonsoがどうやって犯行をやりおおせたのか、絵を見て言い当ててくれ、みたいな文章がある。絵からストーリーを推測しながら見ていく本。

9つの犯罪はそれぞれ、1ページの大きな絵の中に描かれている。怪盗Alfonsoの犯行現場を絵にしたものだが、その中に犯行の計画スケッチがあったりして、理解を助けるようになっている。

電子版のせいか、その大きな1ページの後に、そのページを4分割して、そのそれぞれを拡大したページが続く。その中に、たとえば、お宝が光るとか、Alfonsoがパラシュートで降りてくるとか、そんなアニメーションがある。gifアニメみたいな感じ。

犯行の手口は、博物館の警備員に酒を贈って酔わせ、その隙にお宝をいただく、という誰でも予想できるものから、ハチミツを使ってアリにダイヤを運ばせる、なんて遊び心があるものまでいろいろ。コミック的な絵柄で、カラフルで楽しい絵なので、見るだけでも楽しめる。

最後は、天才的な怪盗のくせに、子供が手にしていたアイスを奪うなんて大人気ないことをする。それで警察に捕まるなんてドジ。もちろんそれで終わるわけもなく、当然脱獄・・・。

本の最後には、怪盗の秘密のメモみたいなものがついていて、それぞれの犯罪の手口が箇条書きになっているので、絵を見てわからないことがあっても、大丈夫な仕様。

カラーの絵本でアニメーション付きなので、当然タブレットやPCで。試しにKobo Auraでも見てみたが、E-Inkの描画速度では見れたものではない。

出版社のTrailer

(本の中のアニメーションは、こんなに動かないし、ズームとかパンとかはない)


紙の本はかなり縦長(リンクはアマゾン)
Alfonso, der Meisterdieb: 9 geniale Gaunereien und ein fataler Fehler

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2014年8月 6日 (水)

Kobo:FW3.3.0以降でスクリーンショットを撮る、パッチで見た目はこう変わる

FW3.3.0以降、スクリーンショットが撮れなくなっているので、代替手段。ただし、telnetを使うので、Koboのtelnetdを動かしておく必要がある。

FBGrab
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2854326&postcount=20

Kindle用だが、Koboでもビルドできるようにしたらしい。Kindle用のバイナリでもいけそうなので、そのまま試してみた(というか、ビルド環境の作り方もわからないし)。K5用がKoboのハードウェアに一番近いとのこと。

手っ取り早くこんな感じでやってみた。
・KoboをPCにつないで、適当なフォルダ作成(仮にscreenshots)
・FBGrab-1.2.10765.N.tar.gzを解凍、その中の"K5"内のfbgrabを、今のscreenshotsにコピー
・PCからtelnetでKoboにログインしたら、screenshotsに移動、fbgrab実行
 # cd /mnt/onboard/screenshots
 # ./fbgrab xxxxx.png
これで"xxxx.png"というファイル名で画像がscreenshotsフォルダにできている。
あとはホーム画面や設定画面、好きな本のページでも開いて、"./fbgrab 〇〇.png"

fbgrabにオプションをつけると、画像の大きさやビット数、pngの圧縮レベル、それから、何秒後にスクリーンショットを撮るか秒数指定などもできるようだ。


スクリーンショットが撮れるようになったので、何度も紹介しているパッチ(「Kobo Patch Generatorからの変更」など参照)で本(kepub)のページの見た目がどう変わるか画像で紹介。

◯これがデフォルトの見た目
Kobo_default01
フッタ(下部余白)でかすぎ。どうしてこんなデザインなんだ? 上部の余白(ヘッダ)も大きい。

洋書の場合、左右の余白はメニューから変更できるが、和書はできない。
上下の余白(ヘッダ・フッタ部分)は洋書・和書ともにそのままでは調節できない。

で、パッチ登場。
Kobo Patch Generatorからの変更」参照
Kobo:FW3.5.0 アップデート、いつもの便利なパッチ」にもその他パッチの説明リンクあり

以下、( )内はlibnickel.so.1.0.0.patchのエントリー

ちょっと余白の前に、
◯フォントの詳細設定有効化パッチ
(patch_name = `Freedom to advanced fonts control`)
Kindleには真似のできない優れた機能なので、画像再掲載。
日本語フォントも太さの調節が可能になる。メニューからスライダーで変更できるようになる。

一番細くした場合、中間、そして、一番太くした場合
Page_jp_01 Page_jp_03
Page_jp_02

◯フッタのカスタマイズパッチ
(patch_name = `Custom reading footer style`)
フッタを無効にするパッチとフッタを変更するパッチがあるが、ここでは後者でフッタを縮小。
左がデフォルト。右はフッタの領域を小さくし、フォントも小さくしたもの。
Kobo_def_footer
フッタの幅やフォントの大きさを指定できる。

だが、このパッチでは上部余白(ヘッダ部分)は変更できない。
これがずっとネックだったが、FW3.3.0からヘッダ・フッタをオフにする機能がFWに追加された。(ただし正式サポートではなく、隠し機能的扱い)

◯FW3.3.0以降の、ヘッダとフッタの無効化(本文のフルスクリーン表示)
正式サポートではないので、自分で".kobo/Kobo/Kobo eReader.conf"を書き換える必要がある。
やり方は、「Kobo: FW3.3.0アップデート」参照

デフォルトと比較で。左がデフォルト、右がヘッダ・フッタをオフにしたもの
Kobo_default_append

洋書はメニューから左右の余白は調節できるが、和書はできない。だが、余白を調節するパッチがある。

◯デフォルトの余白をカスタマイズするパッチ
(patch_name = `Custom kepub default margins`)
このパッチでさらに余白のデフォルト値をカスタマイズ。

左がデフォルトの本文フルスクリーン(ヘッダ・フッタをオフ)、右がパッチをあてたもの
Kobo_full_append
パッチによると和書の余白のデフォルトは"45"。これを"10"にしてみたもの。(ただし、本によって余白の大きさは違ってくるかもしれない)

もう少し余白を小さくする余地はあるが、問題は、このパッチをあてると、 ヘッダ・フッタのオン・オフで左右の余白が異なってしまうこと。
左がフルスクリーン、右がヘッダ・フッタをオン
Kobo_full_patch_append
ヘッダ・フッタの表示をオンにすると、上部余白が元に戻ってしまうのは仕方ないとしても、フルスクリーン時と左右の余白が変わってしまう。

最後にデフォルトとフルスクリーン+余白パッチの画面比較
Kobo_default_fullpatch_append
和書の場合、余白はパッチで決め打ちになってしまうが(メニューで調節できない)、かなり見やすくなる。
今では、右側のフルスクリーン+余白パッチの画面で読むことが多い。

洋書の場合はもうひとつ大きな問題があって、フルスクリーンにすると、行末の文字が切れてしまう本もある。このあたり、まだフルスクリーンは未完成な感じ。


和書の最大の問題点は、やはり行間・余白(左右)の調節がメニューからできないこと。これができれば、見た目を調節する能力はKindleをはるかに凌ぐはずなんだが、楽天にやる気はなさそう。

洋書は、この点では、すでにKindleより上なのは確か。余白・行間の調節はKindleの3段階よりずっと多いし、さらにフォントの太さの調節もできる(Koboについてくる欧文フォントはパッチなしで)。フォントの追加も簡単で、Koboにコピーするだけで勝手に認識してくれる。Kindleは今となっては、欧文フォントの入れ替えにはjailbreak必須だし、さらにフォントの入れ替えはできても、追加はできないという・・・。

それに、日本のアマゾンKindleストア、Koboストアで売っていない洋書は山ほどあって、そういう洋書でも海外のストアから買えば読める。なぜなら、KoboはAdobe DRMをサポートしているから。Adobe DRMのepubなら、どこから買っても読めるわけで、洋書ならKindleよりKoboのほうが読める本の数は多い。

ただ、洋書を読む人にとってKoboが辛いのは、収録辞書がショボイこと・・・。

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2014年8月 4日 (月)

ドイツ語多読本:Anne-Gaëlle Balpe / Eve Tharlet: Der blaue Stein

イラストは前にも紹介したことがあるEve Tharlet。
Brigitte Weninger / Eve Tharlet: Kind ist Kind
KNISTER / Eve Tharlet: ...das verspreche ich dir
かわいらしい動物を描く人だが、この絵本は少し趣が違う。

出版社のサイトで全ページ見られる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=185
表紙をクリック


Anne-Gaëlle Balpe / Eve Tharlet: Der blaue Stein

519語

真ん中に子供、その両側に木のようにそびえるのは、たぶんマーガレット。花。サイズからいって人間ではなく、妖精かなにかの類。青い石を胸に抱えている。

で、歩いて行くと、イノシシやらオオカミやら小人やらに出会って、その度にそんな役に立たない石なんか捨ててしまえ、時間の無駄た、と言われる。

でも、何かの役に立つかもしれないじゃないか、と石を抱えて歩いて行く、その淡い青と緑を基調にしたやさしい風景。

最後には青い石が役に立つ時が来る。同じように、そんな役に立たないものは捨ててしまえと言われ、でも捨てられず人形を抱いて泣いている人間の女の子に出会った時。

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2014年8月 2日 (土)

ドイツ語多読本:Geoffroy de Pennart: Sophie macht Musik (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから

以前、赤頭巾ちゃんのパロディの絵本を紹介したが、同じ作者の絵本。

同じくようにユーモラスな絵本。

Geoffroy de Pennart: Sofie macht Musik

469語

音楽好きのSophie(ウシ)は田舎に住んでいて、家で音楽会なんかを開いているが、都会で音楽コンテストがあるというのを新聞で知る。よし、力を試してみようと参加を決意。都会に出ていく。

新聞と地図を書い、カフェでバンド・メンバー募集の広告を熟読。
ドキドキしながら最初のバンドの面接に行ってみると、そこは肉食動物のバンド。「草食動物はちょっと・・・」。

というわけで、次は「ベジタリアン音楽フリーク」みたいな名前のところに行ってみる。そこは、ゾウやカバやサイたちのバンド。「あなた、ちょっと体重が足りないですよ・・・」

で、反芻動物のバンドに行ってみると、キリンばかりで、「ちょっと身長が・・・」。じゃあ、ウシの名前がついているバンドなら大丈夫だろうと行ってみると、「茶色のウシはちょっと・・・」と、白黒のホルスタインばかり。

こんな調子で、コミカルな楽しいイラストで、いろいろな動物バンドの様子が描かれていく。
で、断られるたびにSophieは思う、「そんなの音楽と関係ないじゃないか!!」

もう田舎に帰るしかないかな、と落胆してカフェでお茶を飲んでいると、同じような経験をしたことのあるイヌのウェイターと出会い、意気投合。じゃあ、自分たちでバンドを作ろう、ということになって、オーディション。

ちゃんと音楽を基準に選考、いろいろな動物の混成バンドになるのだった。

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