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2014年7月11日 (金)

ドイツ語多読本:Ulf Stark / Eva Eriksson: Als Papa mir das Weltall zeigte

けっこう前に買ったもので、いい絵本だと思うが、入手はむずかしいか。アマゾンのマーケットプレイスでばかに高い値段がついている。

Ulf Stark / Eva Eriksson: Als Papa mir das Weltall zeigte

888語

パパが"Weltall"を見せてやると言って、「ぼく」を家の外に連れだす。
外は寒いので厚着をして、夕暮れの町を手をつないで歩いていく、その風景。

そして、犬の散歩なんかに使われている小高い丘の上に到着。パパは言う、「見えるか?」
「ぼく」は地面のカタツムリやら、風に揺れる草やアザミ、水たまりに映るパパの顔を見て、「見えるよ」と答える。これが全部"Weltall"か、きれいだな。

ところが、パパは言う、「ばかだな、下じゃないよ、上を見るんだ」と。("Weltall"とは宇宙のことで、夜空の星を見ろ、というわけだが、「ぼく」も実は間違っていない。"Weltall"は世界のありとあらゆるものだから、カタツムリやらアザミやらだって、"Weltall"の一部)

それでパパは、はりきって星座を教えたり、実はもう存在しない星の光が見えているんだ、なんて話をするものの、「ぼく」にはちょっとむずかしい。それにパパは犬の糞を踏んづけてしまったりで、「一生の思い出になるいいものを見せたかった」という思惑はちょっとはずれて、パパはちょっとがっかり。

でも、パパの思惑通りの形ではなかったにせよ、きっとこれも「ぼく」にとっては楽しい思い出として残るはず、そう思わせるストーリー。

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