ドイツ語多読本:Rian Visser: Theodor trödelt
日本ではどうなのかわからないが、ドイツではハリネズミはメジャーな動物なのか、よく絵本にも登場する。
Rian Visser: Theodor trödelt
549語
表紙で一目瞭然だが、急ぐお母さんに、チョウチョを指さして急ぐ素振りのない子供ハリネズミ。
大人は忙しい。いつだって「急いで」と子供をせかす。大人のテンポについてこない子供は注意散漫、のろまでぐずだ、とばかりに大人はイライラしたりするけれども、誰にでもそれぞれ、そう行動する理屈があり、リズムやテンポ、時間の流れ方がある。
それを守ることもまた大切で、世の中のスピードに合わせるばかりでは疲れるだろう、なんて思ったりするのは、この絵本の子供ハリネズミが、お母さんに急かされつつも、いつもしあわせそうだから。そして、急いでいる人よりもずっと世界をよく見、よく聞き、楽しんでいるからだ。
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