ドイツ語多読本:Lida Dijkstra / Marije Tolman: Guck mal, wie niedlich!(Minimax)
ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから
「見て見て、かわいい!!」みたいなタイトル。
でも、かわいいと言われるのにうんざりしている子供だっているだろう。
Lida Dijkstra / Marije Tolman: Guck mal, wie niedlich!
369語
ウサギのTobiは「かわいい」と言われるのにうんざり。それで表紙にあるようなサングラスをかけ、わざとガニ股で歩いてみたりする。でもその程度では「かわいい」の呪縛からは逃れられない。
そこで、耳にイアリング、腕にタトゥーを入れる。それはやり過ぎだというので誰も何も言わなくなる。Tobiは、なるほどこの路線か、とばかりにクールなヘルメットに、長いコートをはためかせ、ワイルドなバイクを乗り回す・・・。
それで、かわいい女の子に「ヘイ、ベイビー」なんて声をかけると、「あっち行って、気持ち悪い」と言われ、ショック。それでも恋するTobi、「ワイルドなオレ」もどこへやら、サングラスやらバイクやらは投げ捨てて、女の子を追いかける・・・。
で、ある時、花束を持って女の子の前に現れると、女の子は思うのだった、「この男の子、かわいいかも」と。
こんなちょっと皮肉な展開もありつつ、なぜか花束を持ったTobiがシマウマの背中、女の子がキリンの背中に乗っていたりと、ちょっと妙で、不思議なところもあるイラストも、ただ「かわいい」だけではなかったりする1冊。
| 固定リンク
« ドイツ語多読本:Géraldine Elschner / Jonas Lauströer: Der alte Schäfer | トップページ | ドイツ語多読本:Kazuo Iwamura: Der rote Apfel »
コメント