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2014年6月21日 (土)

ドイツ語多読本:Mako Taruishi: Mir ist so heiß!

タイトルの"heiß"、当然「暑い」の意味。

でも、本を読むというのは、ドイツ語を日本語に置き換えることではない。

たとえば、"blau"という語を見たら、青い色が目の前に見えればいいのであって、そこに「青」という日本語がどうしても必要というわけではない。

読書というのはもちろん言葉、文字を読むものだが、頭の中では、そこに描かれている世界を見たり、聞いたり、触ったりと、ヴァーチャルに五感を使って「体感」しているはず。

ところが、大学のドイツ文学専攻なんてところへ行ったって、どうやって日本語に置き換えるかを教えているだけ。ドイツ語を読んでいると言いながら、実際には頭の中で日本語を考えているだけ。ドイツ語を日本語で理解することに何の疑問も持たなければ、ドイツ語をドイツ語のまま理解しようという発想もない。

では、"blau"を見て「青」という日本語ではなく、青い色をイメージする、ごくあたり前の読み方をするにはどうする? やはり絵本から入るのがいい。日本語を介するまでもなく、絵の中に青い色があるわけだから。

というわけで、今回の絵本。

Mako Taruishi: Mir ist so heiß!

120語

息苦しい黄色に塗り込められた背景に、汗をだらだらたらしながら、たぶん足取りも重く、前かがみに歩いているペンギン。
この絵から感じられるもの、想起されるものが、"heiß"。

やはり絵本は、視覚情報があるので世界をイメージしやすいし、絵から視覚にとどまらない、暑い、寒い、その他いろいろな感覚も生まれる。

それを「暑い」というただの訳語に置き換えればOKなんて読み方は、薄っぺらくて貧しい。だから記憶にも残らない。心の奥に届かない。


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