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2014年6月

2014年6月29日 (日)

ドイツ語多読本:Gioconda Belli: Die Blume und der Baum Eine Liebesgeschichte

背後から光があたっていて、影絵のようだと思っていたら、実際に影絵芝居を作っている人がイラスト担当。

Gioconda Belli: Die Blume und der Baum: Eine Liebesgeschichte

1327語

副題に「ラブストーリー」。表紙の人は関係なし。タイトル通り、「花と木」のラブストーリー。

背景も薄い茶色で秋っぽい雰囲気で、もみじ?と思ったが、植物に詳しい人にはわかるのだろうか、ブーゲンビリア。木は松。まるで松の木を飾っているかのようなブーゲンビリアだが、松の木の枝の先までツタでからみついている。

風に飛ばされ、松の木の下に落ちて、芽を出したブーゲンビリア。それで松の木にたずねる、「登ってもいいだろうか、高いところから世界を眺めてみたいんだ」と。

松の木の許しを得て、高いところの少しずつ登っていくと、世界の様子が見える。大はしゃぎのブーゲンビリア。ブーゲンビリアが茂って鳥が寄りつかなくなったのが寂しい松の木だが、無邪気に喜ぶブーゲンビリアもまた愛おしかったりで、何も言えない松の木。

赤いブーゲンビリアの茂る松の木は見た目は美しいが、実は松の木はブーゲンビリアのせいで、このままでは枯れて死んでしまう、そんな状態・・・・。

どんなに愛していてもきつく抱きしめたら、息ができなくなってしまう、そんな寓意の物語。

中のイラストは全部、後ろから光があてられていて、人や物は黒いシルエットの影絵で、ブーゲンビリアと松ノ木は手書きっぽい。落ち着いた色合いと光の影のきれいな絵本。

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2014年6月27日 (金)

ドイツ語多読本:Finn Vogelschreck und der singende Seifenblasendrache (Langenscheidt PiNGPONG 3+)

前に紹介した、かかしのFinn Vogelschreckのシリーズ(「ドイツ語多読本:絵本、Langenscheidt PiNGPONG 3+」参照)の続き。


Thomas Lange / Kerstin Schoene: Finn Vogelschreck und der singende Seifenblasendrache

867語

子供の本によくある、韻を踏んだ文章のFinn Vogelschreckシリーズ。

かかしのFinnとライオン、ドラゴン、ワニ、旅行の計画を立て、コンサート・ツアーにしようか、なんて話をしていると、アホウドリが手紙を運んでくる。ドラゴンの兄弟が妖精プリンセスに誘拐された、という内容。よし、助けに行こう、という話。

妖精プリンセスがなぜドラゴンを捕まえたかというと、妖精プリンセスは木の人形で、ドラゴンと言えば火を吐く危険なもの、という理由。なぜかトマトが消防隊でホースをかまえて、ドラゴンを見張っている。

それで、やって来たFinnたちもトマト消防隊に発見され、捕まってしまう・・・。

もちろん最後は丸く収まる。捕まった兄弟ドラゴンが吐くのは火ではなく、タイトルにあるようにシャボン玉だからだ。

絵の構図がちょっと独特かもしれない。登場キャラクターの一人を大きく描き、その斜め後ろから前方を見る感じ? といっても伝わらないか。


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2014年6月25日 (水)

ドイツ語多読本:John A. Rowe: Bitte nimm mich in die Arme!

これも出版社のサイトで全頁見ることができる絵本

http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=29
表紙をクリック


John A. Rowe: Bitte nimm mich in die Arme

377語

表紙中央、両腕を上げて「抱っこして」的ポーズをしているのが、主人公Elvis。

Elvisの願いはただひとつ。抱きしめて欲しい、それだけ。
町でも、公園でも、駅でも、病院でも、抱き合っている者たちがたくさんいるのに、誰もElvisを抱きしめてくれない。

それもそのはず、Elvisはハリネズミ。ハリが怖くて誰も抱く気にはなれないのだ。

それで、しょんぼりしたElvis、だったらキスならしてくれるかな?なんて考えたりしていると・・・。

もちろん最後はハッピーエンドだが、Elvisと同じような悩みを抱えた動物が登場。そう、誰もキスしてくれないという悩み。さて、その動物は?

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2014年6月23日 (月)

ドイツ語多読本:Chisato Tashiro: Fünf freche Mäuse machen Musik

前に紹介したFünf freche Mäuse(Chisato Tashiro: Fünf freche Mäuse bauen ein Haus)のシリーズの1冊。

出版社のサイトで全ページ見られる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=137
表紙をクリック

これはDVD付きの絵本だが、もう入手できない?
Chisato Tashiro: Fünf freche Mäuse machen Musik (Buch mit DVD)

651語

もうすぐ小型の廉価版がでるようだ(DVDなし)
Fünf freche Mäuse machen Musik: mini-minedition

DVDはたぶん一般のプレーヤーでは見られないが、パソコンでなら見られる。
DVDの音声は、ドイツ語、英語、フランス語、トルコ語収録。
簡単なアニメーション(絵本の絵のまま、ネズミが動くなど部分的にアニメーションがある)に、音声は本の朗読+効果音。朗読音声の字幕あり。
アニメーションの絵は本のままなので、絵本の雰囲気そのままに映像と音声が楽しめて、よい。

満月の夜、きれいな音楽の出どころを探っていくと、カエルのコンサート。でも、カエル以外お断りの看板。
無視して入っていくものの、追い出される5匹のネズミ。

カエルの合唱が耳に残って眠れないネズミたち。あんなふうに歌えたらいいのに、と歌ってみるものの、出てくるのは情けないネズミの声。そうだ、楽器にすればいいじゃないか、というわけで、それぞれ楽器を作り始める。

そして、町にポスターを貼り、コンサートを開く。客席にはこっそりカエルが紛れ込んでいて・・・。

前の絵本では家づくりの様子が楽しく描かれていたが、今回は楽器作りだけでなく、コンサートの様子なども雰囲気たっぷりに描かれている。

日本語版
おんがくかいのよる―5ひきのすてきなねずみ (海外秀作絵本)

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2014年6月21日 (土)

ドイツ語多読本:Mako Taruishi: Mir ist so heiß!

タイトルの"heiß"、当然「暑い」の意味。

でも、本を読むというのは、ドイツ語を日本語に置き換えることではない。

たとえば、"blau"という語を見たら、青い色が目の前に見えればいいのであって、そこに「青」という日本語がどうしても必要というわけではない。

読書というのはもちろん言葉、文字を読むものだが、頭の中では、そこに描かれている世界を見たり、聞いたり、触ったりと、ヴァーチャルに五感を使って「体感」しているはず。

ところが、大学のドイツ文学専攻なんてところへ行ったって、どうやって日本語に置き換えるかを教えているだけ。ドイツ語を読んでいると言いながら、実際には頭の中で日本語を考えているだけ。ドイツ語を日本語で理解することに何の疑問も持たなければ、ドイツ語をドイツ語のまま理解しようという発想もない。

では、"blau"を見て「青」という日本語ではなく、青い色をイメージする、ごくあたり前の読み方をするにはどうする? やはり絵本から入るのがいい。日本語を介するまでもなく、絵の中に青い色があるわけだから。

というわけで、今回の絵本。

Mako Taruishi: Mir ist so heiß!

120語

息苦しい黄色に塗り込められた背景に、汗をだらだらたらしながら、たぶん足取りも重く、前かがみに歩いているペンギン。
この絵から感じられるもの、想起されるものが、"heiß"。

やはり絵本は、視覚情報があるので世界をイメージしやすいし、絵から視覚にとどまらない、暑い、寒い、その他いろいろな感覚も生まれる。

それを「暑い」というただの訳語に置き換えればOKなんて読み方は、薄っぺらくて貧しい。だから記憶にも残らない。心の奥に届かない。


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2014年6月19日 (木)

ドイツ語多読本:KNISTER / Eve Tharlet: ...das verspreche ich dir

マーモット(リス科の動物だが、樹上ではなく、地面に巣穴を作って生活する)とタンポポの物語。

前に紹介した"Kind ist Kind"とイラストは同じ人。

これも出版社のサイトで、全ページ見ることができる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=38
表紙をクリック


KNISTER / Eve Tharlet: ...das verspreche ich dir

374語
(カバーがついていて、表紙が見えない)

島民から目覚めたマーモットのBruno。
広い世界に飛び出して、出会ったタンポポに一目惚れ。いっしょに楽しく暮らすが、季節が移り変われば、タンポポの姿も変わっていく。

そして、綿毛の姿になった時、タンポポは言う、「何があっても私を信じられる?」
もちろん、Brunoは言う、「もちろん信じるさ」
「だったら、息を吹きかけて。だいじょうぶだから、約束する」

それで、綿毛を散らしたタンポポはうんともすんとも言わなくなる・・・。

Brunoは楽しいことを体験するにつけ、「タンポポに聞かせてあげたい」と思い、タンポポの約束ってどういうことなんだろうと考え、季節はめぐり、冬になる。当然、冬眠の時。

そして、また春が来る・・・。
ラストの鮮やかな黄色が印象的。

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2014年6月17日 (火)

ドイツ語書籍:Hannes Stein: Der Komet

2014年のLaßwitz賞のノミネート作。
と思っていたら、今年のLasßwitz賞はもう決まったらしい。
ドイツ国内の長編部門は、Wolfgang Jeschkeの"Dschiheads"で、たまたま読んだことがある本だった。「ドイツ語書籍:Wolfgang Jeschke: Dschiheads」の記事参照。


で、話を戻して。
(日本のアマゾン、Koboストアでは売っていないので、ドイツの書店にリンク)

Hannes Stein: Der Komet
Der_komet

69000語

なにやらレトロなユートピア。

というのも、1914年サラエボでオーストリアの皇太子が暗殺されず、したがって第一次大戦は起こらず、それゆえまた第二次大戦もなく、冷戦もなく、その後の民族紛争もない、そんな20世紀の騒乱がまったく起こらなかった2000年前後のウィーンが舞台だからだ。一種の歴史改変もの。

つまり、ハプスブルク家のオーストリア・ハンガリー帝国がそのまま存続しているという話。
世界のメインストリームは君主制で、ウィーンが世界の中心。それでも月にロケットを飛ばし、基地を作るくらいの技術は発達している。ただしドイツが宇宙開発のトップ。アインシュタインは月面基地で死んだことになっていたり、アンネ・フランクがノーベル文学賞を取っていたり・・・。

ハプスブルク帝国といえば、20以上の民族を抱え、様々な言語・宗教を内に含みながら、広大な国を維持してきたところ。物語の舞台のウィーンもいろいろな民族や言語、宗教が混在。ナチスの蛮行もなかったことになっているので、ユダヤ人も暮らしている。

それで昔ながらのサロン文化みたいなものが残っているのか、そこで零落したロシア貴族の大学生がサロンのホスト役の女性に恋をし、その情事が描かれる一方で、「宮廷宇宙飛行士」の夫のほうは月へ行き、まもなく彗星が地球に衝突することを知る。地球の破滅・・・。

とはいっても、彗星衝突にどう対応して窮地を乗り切るか、そんなドラマが描かれるわけでもないし、地球滅亡を直前にしたパニックが描かれるわけでもない。上に挙げた大学生や宇宙飛行士が明確な主人公というわけでもなく、いろいろな人物が入れ代わり立ち代わり登場して、現在の様子が語られていく。カトリックの司祭、ユダヤ教のラビ、精神分析家、あるいは皇帝フランツ・ヨーゼフ2世・・・・。

したがって、主眼はストーリー展開にはなく、オーストリア・ハンガリー帝国の存続という架空の現在と、いま実際にわれわれが生きている現在との対比であるらしい。文中にいろいろ注がつけられていて、実際の歴史はこうだったという解説がついている。

ハプスブルク帝国や歴史に興味がある人、もし〇〇だったら歴史はこう変わっていた、なんて想像が好きな人にはおすすめ。


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2014年6月15日 (日)

Kobo / Kindle Paperwhite: Etsyでハンドメイドのケース購入

閉じると自動的にスリープになるカバーは便利だが、重さを考えると、本体だけ持つほうが楽。

かといって、そのままカバンに突っ込むのも気が引けるので、簡単なケースが欲しい。が、日本で売っているものには、なかなかいいものがない。
それで、Etsyで「Kindle」なんかで検索、値段が安い順に並べ替えしてみたり。

前にKindleのケースを買ったことがあるので、今回はKobo Aura用。

やはりKindleに較べてKobo用ケースを売っているところは少ない。見つけたのがここ。値段も安め。
RogueTheory (さらにkoboで検索
(もちろんKindleのケースも注文できる)

海外からの輸入なので送料が高くなってしまうが($9.95、1000円くらい)、それでも類似品、日本製の藍布堂のKindleケースより、送料を含めてもずっと安い。

やはり、本当に届くものやら不安がないわけではなかったが、ちゃんと届いた。
ハンドメイドなので注文があってから作るらしく、発送したというメール連絡が届くまで10日ほど、さらにアメリカのフィラデルフィアから手元に届くまで1ヶ月近くかかったが。

あと、このショップの場合は、注文時に通信欄でデバイス(Kobo Aura 6とかKindle Paperwhiteとか)を知らせる必要があった。といっても、一覧からコピペしただけ。

PayPalに入っていれば、注文は簡単。Etsyのアカウントを作るくらいのもの(メールアドレスが必要なくらい)。支払いはPayPal指定で住所の入力の必要もない。

ショップによって支払い方法が違ったりするので、そのあたりのチェックはしておいたほうがいいかも。送料もショップによって違うので要確認。あとはレビューを見て、評価も確認しておいたほうがよさそう。

Auracover01

Auracover03
・サイズはぴったり。逆さにしてもKoboがずり落ちてこないくらいのフィット感。(使っているうちに、ゆるくなってくるとは思うが)
はじめからゆるめに作られていて、ボタンやらバンドやらで飛び出ないように留める方式より、シンプルでスマート。さっと取り出せる。
・布の内側にはフェルト(?)か何か入っているのか、それなりに厚みがあるので、カバンに入れて持ち運ぶにはこれで十分。


ついでなので、以前買ったKindleのケースも。こちらは
chubbycloud というショップから (さらにKindle Paperwhiteで検索
こちらではKoboのケースには対応していない。値段・送料とも上と同じ。こっちのほうはもう少しはやく届いた気がする。

Kindelcover01


Kindle PaperwhiteとKobo Auraを並べてみると、
Aura_kindle_2
Kindle Paperwhiteの図体のデカさが目立つ。とうぜん重いし、あと厚い。スクリーンとフレームに段差のない、フラットな表面も含め、デザインはどう見てもKobo Auraが上。値段が高いので人には薦めにくいが。
あと、Kindleのスクリーンセーバーはどぎついので、jailbreakしてスクリーンセーバー入れ替えて正解だったかも。
Koboは読んでいる本の表紙がスクリーンセーバーになる。

Aura_kindle_cover
ケースに入れて並べたところ。


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2014年6月13日 (金)

ドイツ語多読本:Chisato Tashiro: Fünf freche Mäuse bauen ein Haus

5匹のネズミが建てる家、それを見ているだけで楽しくなってくる絵本。ドイツ語なんかどうでもよくなる。

出版社のサイトで全ページ見られる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=109
表紙をクリック


Chisato Tashiro: Fünf freche Mäuse bauen ein Haus

842語

最近ここらも危なくなってきた、ネコも2匹増えたし、というので、引越しを決意する5匹のネズミ。
ところが最初はいい場所が見つからないが、ゴミ捨て場に行ってみると、そこは宝の山。

というのは、家を建てるための材料がごろごろ転がっているからだ。で、ネズミたちはさっそく家を建て始める・・・。

そして、何を使って、どんなアイディアで家を建てるのか、家が少しずつ出来上がっていく様子が克明に描かれて、それを見ているだけで、もう楽しくて仕方がない。


日本語版
たしろちさと:ひっこしだいさくせん―5ひきのすてきなねずみ

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2014年6月11日 (水)

ドイツ語多読本:Brigitte Weninger / Eve Tharlet: Kind ist Kind

カエルだろうがネズミだろうが、子供は子供、何もむずかしいことはない。そんな大雑把さが必要なこともある。

出版社のWebページにいくと、裏表紙まで全ページ見ることができる。
http://www.minedition.com/de/book_detail.php?id=167
表紙をクリック

Brigitte Weninger / Eve Tharlet: Kind ist Kind

446語

お父さん、お母さんがどこかに行ってしまったカエルの子供が2匹。
ツグミやらモグラやらハリネズミやらが心配そうにやってくるものの、「食べ物が違うしなあ」とか「住むところが違うしなあ」とか、引き取り手が見つからない。

そこにやってきたのが、子供をぞろぞろ引き連れたネズミのお母さん、「子供は子供じゃないの、私が引き受けた」と、頼もしい一言。

でも、食べ物やら住むところやらはどうする・・・? そこはもうお母さんの図太さ、たくましさで。


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2014年6月 9日 (月)

ドイツ語多読本:Ole Könnecke: Der grosse böse Bill (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから

Ole Könnecke: Der grosse böse Bill

717語

嫌われ者のBillの話。
嫌われ者っていうのは、たいがい自分が嫌われているのに気がつかなかったりするもので・・・。八百屋は毎朝リンゴを取られても何も言えないし、酒場ではおもしろくもないBillのジョークに笑わなければ、後が怖い。子供たちはボールを取られたり、チョコレートを奪われたり、いじめられる・・・。

だが、あるとき、子供たちはBillの怖いものを知る。それをうまく利用して・・・。

その後、Billは子供たちのいい兄貴分になるのだった・・・。でも、八百屋がリンゴを取られるのは相変わらず。むしろ、子供たちの分まで取られるから、以前より状況悪化だったりする、そんな結末。

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2014年6月 7日 (土)

Kobo:追加パッチ PDFビューア改善(拡大率と位置の保存)、ピンチ・ズーム無効化(FW3.3.0以上)

またパッチ追加。PDFを読む人にはおそらく朗報。

いつもの
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=238175
patch_kobo_34.zip に追加されている。
やり方は「Kobo Patch Generatorからの変更」参照。

◎PDFビューアの改良
元の記事はhttp://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=240520

libadobe.so.patchが追加された。パッチは以下の3つ。

・patch_name = `Preserve PDF pan position across page turns`
ページをめくっても拡大率、位置が維持される
 PDFはズームしても、ページをめくるとまた元に戻って、ズームし直さなければならず、まともに読めたものではなかったが、このパッチにより、ページをめくってもズームの倍率と位置が保存される。なので、PDFで余白をできるだけ小さくして、文字を大きくしたいときには、かなり便利なはず。

・patch_name = `Remove PDF map widget shown during panning`
マップ・ウィジェットを消す
 拡大した時に現れる、小さなウィンドウ。ページ全体のどの部分を表示しているか示すやつ。これを消す。

・patch_name = `Remove PDF page turn arrows at left and right edges of page`
ページめくりの矢印を消す


◎ピンチ操作によるズームを無効化(libnickel.so.1.0.0.patchに追加)
これはAuraのみ。Gloでもマルチタッチのパッチを当てていれば、使えるのかも。
2本指によるライトの増減操作には影響しない。
元の記事はhttp://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2844649&postcount=162


PDFのパッチはうれしい人も多い気がする。


 

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2014年6月 6日 (金)

ドイツ語多読本:Kathrin Schärer: So war das! Nein, so! Nein, so! (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから

ケンカの原因を「こうだったろ」、「いや、こうだった」、「いや、ああだった」と言い合っている。それがこの本のタイトル。

Kathrin Schärer: So war das! Nein, so! Nein, so!

287語

タイトルページ、物語本文より以前のページから絵でストーリーは始まっているので、そこの絵を見逃してはいけない。

まず、アナグマの証言:友達のクマと石の塔を作っていたら、キツネが来て壊したんだ。
次、キツネの証言:塔の作り方を見せてやろうとしたら、突然、塔が壊れたんだ。
次、クマの証言:キツネが何も言わずに塔作りに加わって、しっぽで塔を壊してしまったんだ。

で、三匹、つかみ合いのケンカ。それを木の上から見ていたリスが、第三者の視点から状況を説明する。だが、頭に血がのぼっている三匹は話を聞かない。関係ない奴が口を出すな、と、言い争いは終わらない・・・。

さて、どうやってリスは事態を収拾する? おもしろいこと、楽しいことを前にしては、ケンカも忘れてしまうのだ・・・・。

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2014年6月 4日 (水)

ドイツ語多読本:Lorenz Pauli / Kathrin Schärer: Pippilothek???

にこやかな表情の動物でなごませてくれる、Kathrin Schärerの絵。

ネズミを追いかけて、入り込んだ図書館、そこで本を知るキツネ。

Pippilothek???: Eine Bibliothek wirkt Wunder

639語

ネズミを追いかけて図書館に入ってみると、「図書館じゃうるさくしちゃダメなんだぞ」とネズミ。
「と、とっしょ・・・なんだって?」と思わずネズミの言うことに耳を傾けてしまうキツネが、ちょっとお人好し。

図書館は本がたくさんあるところ。本は借りられるんだ。何かを知ったり、別のアイディアを思いつくには本を読まなくちゃ、なんて言いながら、キツネに絵本を見せるネズミ。
絵本を見て、「おお、ニワトリもいいなあ」なんて舌なめずりしたかと思うと、図書館を飛び出していくキツネ。
これを狙って絵本を見せたのかどうか、とにかくキツネを追い払ったネズミ・・・。

が、当然のことながら、またやってくるキツネ。本とネズミが目当て。けれども、食べるためではないらしい。本が読めないから、読んで欲しいらしい・・・。

でもって、今度はニワトリを口にくわえて、図書館にやってくるキツネ。ニワトリが言うには、骨を食べたら体によくないっていうんだが、本当か? というので、いろいろ本で調べたり・・・。

最後はニワトリとも仲良くなる結末だが、そのきっかけになるのが・・・・。


翻訳はこれ。表紙はオリジナルのほうが好み。
としょかんのよる

原題の"Pippilothek"は、キツネが”Bibliothek"の聞き間違い、言い間違いしたもの。
うまく訳しにくいのだろう、邦題は「よるのとしょかん」。

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2014年6月 1日 (日)

Kobo:追加パッチ 左右余白、上下余白のカスタマイズ・パッチ(FW3.3.0以上)

これはkepub用のパッチなので、和書にも有効。

http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2842110&postcount=140

・通常モード(ヘッダ、フッタ表示)の左右余白の最低値を設定
・ヘッダ・フッタを非表示モードにすると(「FW3.3.0アップデート」参照)、左右だけでなく、上下余白も変更可能。

libnickel.so.1.0.0.patch に上のリンクページのCodeを追記して、KoboRoot.tgzを作り直して、いつものようにKoboをアップデート。

やり方は、「Kobo Patch Generatorからの変更(FW3.3.0)」参照。


和書は、
# Device = Kraken/Phoenix, Type = Japanese kepub
replace_int = 6142F6, 45, 25 
末尾の"25"を好みの数値に変更する。

ヘッダ・フッタを非表示にして、洋書、和書を何冊か確認してみたが、和書についてはきれいに上下の余白がなくなる。左右の余白は、本自体のcssで設定されているせいなのか、本によってまちまち。
が、無意味に幅をとっていたヘッダ・フッタ領域を消せるので、とてもすっきり。

このパッチでようやく、FW3.3.0で導入されたヘッダ・フッタの非表示(まだ隠し機能だが)がまともに使えるようになった。

洋書は、ヘッダ・フッタ非表示にすると、左右余白がそろわず、右端の文字が切れてしまう本もある。まともに表示される本もある。これはひょっとしたら、Auraのみで、Gloはだいじょうぶなのかもしれない。

スクリーンショットでも見せたいところだが、FW3.3.0はスクリーンショットが撮れなくなっているので、断念。FW3.3.1では撮れるかな? 面倒なので3.3.1には上げておらず、未確認。

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