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2014年5月 5日 (月)

ドイツ語多読本:Kathrin Lange: 40 Stunden

オリンピック・スタジアムで法王がミサを行なう、それを目当てにした人々があふれるベルリン。そのいたるところに爆弾を仕掛けたやつが、宗教関連事件担当の刑事に脅迫のビデオを送りつけてくる。残された時間は40時間・・・。

Kathrin Lange: 40 Stunden

98000語

Faris Iskander、宗教に関わる事件を担当する特別班の刑事で、見た目もアラブ系。以前、博物館立てこもり事件で爆弾による犠牲者を出してしまったことに責任を感じている。今は停職中。

そんなFarisに脅迫のビデオが送られてくる。そこには、手足に杭を打ち込まれ、十字架に架けられた男。胸に電極がつけられ、心臓がモニターされている。心臓が止まったら、ベルリンの町で爆弾が爆発するぞ、と。ミサが行われるオリンピック・スタジアムが狙われている?

それで犯人の指示通りに地下鉄に向かうFaris。犯人は地下鉄の防犯カメラをハッキングしているらしく、Farisの行動は監視されている。そこで爆発!! 犯人の指示を受け取るためにスマートフォンを手にしていたFarisは、見た目のせいもあり、周りから爆弾のスイッチを押したのはこいつだ、と詰め寄られたり、警察内部でも、Farisの属する特別班を潰そうとしている上司によって、事件の担当から外されたり、それで犯人が怒って、Farisを担当に戻せとまた爆弾を爆発させたり・・・、と飽きさせない展開。

ビデオの十字架に架けられている男、そして、同じビデオに映っているフードの男は誰なのか、さらにはそのビデオを撮影している人間、そして、犯人の狙いは何なのか、そんな謎で読者の興味を引っ張りつつも、犯人の魔の手はFarisの友人、家族にも伸びていく・・・。

あまりむずかしいことを考えることもなく、単純にストーリーを追って楽しめるエンターテイメント。

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