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2014年5月

2014年5月30日 (金)

ドイツ語多読本:Klaus Baumgart: Zweiohrküken und Keinohrhase

前回の"Keinohrhase und Zweiohrküken"の続編。

Klaus Baumgart: Zweiohrkueken und Keinohrhase

727語

耳なしウサギと耳ながヒヨコは仲良しで、何をするにもいっしょ。走ったり、穴を掘ったり、ジャンプしたり・・・って、全部ウサギが得意なことばかり。だから、耳ながヒヨコはちょっとうんざり。

じゃあ、君の得意なものを探そうというので、他のヒヨコたちのところへ。
で、他のヒヨコたちはつまらないことしか言わない。翼があるんだから飛べないのか、と聞いても、無理に決まっていると、あきれるだけ。

そこで、二人は飛んでやろうじゃないかと決心。おかしいのは、耳なしウサギくんはどうやら形から入るタイプらしく、まずは装備品を集めるところ。そして、トレーナー役を引き受ける。それがけっこうスパルタ。ユーモラスな絵とあいまって、とてもおかしい。

それで、他のヒヨコたちも集めて、丘の上からジャンプ・・・。が、失敗。川に落ちて、びしょ濡れ。

ところが、そこから逆転が始まる。耳ながヒヨコを乾かそうと、ドライヤーの風をあてると、宙に浮かぶのだ・・・。

なぜかはまあ、予想がつくと思う。

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2014年5月28日 (水)

ドイツ語多読本:Klaus Baumgart: Keinohrhase und Zweiohrküken

ユーモラスな絵で、ほのぼのストーリー。

Klaus Baumgart: Keinohrhase und Zweiohrküken

414語

表紙の絵を見ただけでは、何の動物かはわかりにくい。タイトルを見て、ようやくわかる。「耳なしウサギ」。

耳なしウサギ、もちろん他のウサギのように、速く走れるし、高くジャンプもできれば、ニンジンだってたくさん食べられる。でも、耳がない、それだけで仲間はずれにされる。キツネにも、耳がないからウサギじゃないと言われて見向きもされない始末。

そんな理不尽な日々に転機をもたらすのが、家の前に置き去りにされていたタマゴ。最初は落とし主を見つけようと、ポスターを貼ったり、落し物保管所へ行ってみたりするが、見つからない。

インターネットで調べて、タマゴから生まれる動物は耳が小さいと知ると、よし、こいつには耳のことで笑われたりしないはず、と今度はタマゴを肌身離さない。

それで生まれたのが、ウサギみたいに長い耳のヒナだったという皮肉な結果。でも、生まれた瞬間、いきなり「ピー」なんて鳴きながら抱きつかれたりしたら、嫌いになれるわけがない・・・。

まあ、そんなほのぼのとしたストーリーが、ちょっととぼけた感じのユーモラスなイラストとともに描かれる。

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2014年5月26日 (月)

Kobo: FW3.3.0追加パッチ 画面リフレッシュ間隔の変更、WiFiでのFW自動アップデートのブロック

kpg.exe を使う場合は kpg.conf に、新方式では libnickel.so.1.0.0.patch)に追記して、KoboRoot.tgzを作成、それを使ってKoboをアップデートするという、いつものパッチ。

自分では使わないんだが、まあ一応メモ。

http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2815992&postcount=2
にあがっているもの。
FW3.3.0もしくはFW3.3.1用。

◎WiFiでのFWアップデートをブロックするパッチ:
Patch_name = `Block WiFi firmware upgrade`
patch_enable = `no`  → `no` を `yes`に

あと、kpg.exe を使うか、新方式(patch32lsb)を使うか(「Kobo Patch Generatorからの変更」参照)、選択するようだ。
kpg.exeを使う場合は、"# Use with patch32lsb"を無効にして(その下の行頭、replaceの前に"#"をつけて、"#replace"にする)、"# Use with kpg.exe"を有効にすること("# Use with kpg.exe"の下の行、"#replace"の行頭#を削除する)。

日本では不要かも。勝手に最新版のFWになることはないから。

が、FW3.1.1から上げたくないという人は、Preventing Wi-Fi firmware updating(http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=234211)のスレッドを探せば、3.1.1用のパッチも見つかるはず。


◎「画面のリフレッシュ間隔」を変更する:
patch_name = `Custom page refresh options`

「設定」→「読書設定」→「画面のリフレッシュ間隔」の設定をカスタマイズする。
Gloの場合、デフォルトでは、リフレッシュ間隔は1ページから6ページまで、1ページ単位での変更だが、ここをカスタマイズ。

たとえば、2,3,4,5,6のように2ページから開始にしたり、2,4,6,8と2ページ間隔にしたり、最大間隔を20ページ、40ページなど大きくできたりするパッチ。

# Base (use this value for the first menu option): 
リフレッシュ開始ページ数
replace_int = 7C50E2, 1, 1 → 末尾の数字を変える

# Increment (add this value to get each successive menu option):
ページ間隔:1,2,3,...にしたり、2,4,6、...にしたり。
replace_int = 7C51AA, 1, 1 → 末尾の数字を変える(2にすると、2ページずつ)

# Maxmium (stop adding options when this value is exceeded):
リフレッシュページの最大間隔
replace_int = 7C51AC, 6, 12 → 末尾の数字を変える(これだと最大が12ページ)

あと、1,2,4,8,16,32,64のように設定する例も載っている。

GloはやはりAuraに較べると、文字のぼやけ・かすれが目立つので、リフレッシュの間隔を大きくする気にはならない。なので、このパッチも使わない。Auraは章単位のリフレッシュでとくに不都合はないし。

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2014年5月24日 (土)

ドイツ語多読本:Claude Bouijon: Karni und Nickel (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから


Claude boujon: Karni und Nickel oder Der große Krach

687語

巣穴から上半身だけ出して、腕を組み、そっぽを向いている二匹のウサギ。あきらかに仲違いしている様子だが、目だけは相手のほうを見ていて、やはり相手が気になるらしい・・・。そんな微妙な関係がよく現れた表紙。

最初は、お隣同士で愛想よく、挨拶なんかしているが、相手がだらしくなく穴の周りにゴミを捨てっぱなしにしているのを見ると、いらいらして、腹いせに、わざとラジオの音を大きくしてみたり。それで相手も対抗して嫌がらせを始めて・・・。エスカレートして、大げんか。

それでもやはり、命の危機が迫れば一致団結するもの。つまり、キツネが二匹に忍び寄るのだった・・・・。

そんなケンカと仲直りの物語。


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2014年5月22日 (木)

ドイツ語多読本:Peter Huth: Berlin Requiem

現代のベルリンを舞台にしたゾンビもの。

ひょっとしたら純粋なゾンビ・ファンは「ちょっと違う」と思うかもしれない。政治スリラー、社会批判的要素をたぶんに含んでいるので。逆に、ゾンビにとくに興味がない人も楽しんで読めそう。


Peter Huth: Berlin Requiem

75000語

謎のラザロ・ウィルスに感染すると、昏睡の後、目覚めると心臓も止まり、体温もないのに起き上がり、人間を襲いだす。ゾンビ化するのだ。そして、そいつに噛まれたものは感染する。このゾンビ病がベルリンに発生。なぜか、移民、その子孫にあたる人間にしか感染しないという・・・。

というわけで、外国人の多い地区、Kreuzberg、Neuköllnは封鎖される。実際に壁が築かれ、塔から銃で近づいてくるゾンビを撃つ警官。その一人が愚かにも壁の向こう側へ行ってしまう。当然、一人で対処しきれるわけもなく、ゾンビに噛まれてしまう。

それで、そんな事態に対する政治家、メディアの動き方が、この小説の一つの焦点。
社会の外国人嫌悪、排外的な気分を政治的に利用しようとしてか、この感染は「トルコ人の遺伝子」によるものだ、などとテレビのトークショーで公言する政治家Sentheim。そのトークショーの女性キャスターSarahはそれを聞いて激怒。それもそのはず、Sarahはトルコ系のドイツ人。

その後、Sarahは家族の消息を確認するために、封鎖地域にひそかに入り込む。Sentheimは、壁の向こうへ一人で行ったバカな警官を英雄化したい人々の気分を利用する。その家族を訪ねて行って、その息子に「お父さんの遺体はかならず取り戻す」などと語る場面をテレビ放送させる。それで、ゾンビどもに復讐だとばかり盛り上がって、壁を壊して封鎖地区に乗り込んでいく人間たち。

彼らは自分は移民ではないから、自分たちは感染しないと思っている。だが、実はそうではない。その情報をジャーナリストのRobertが入手する。Sentheimにおそらく敵対している政治家がリーク映像をRobertに残して、ベルリンを逃げ出すのだ。その映像を放映すれば大スクープだが、テレビ局の上層にいるChristianはSentheimにすり寄っていて、RobertにSentheimに都合の悪いことは言うな、などと言ってきたばかり・・・。

SarahとRobertとChristianは昔三人でつるんでいて、三角関係にもなっていたりした、そういう仲。Robertはとにかくリーク映像をChristianに残して、Sarahを探しに封鎖地域に向かう・・・。

そんな展開。
ゾンビも怖いが、ゾンビに襲いかかっていく人間のほうも十分気持ち悪い。感染しないと思っていたとはいえ、もしゾンビが外国人ではなく同じドイツ人だったとしたら、あんなふうに狂躁的に銃やらバットやらを持ってゾンビに向かって行ったりする? そう考えてみると、外国人嫌悪・敵視みたいなものが根深くあるのだろうと推測できる。壁を壊して、ゾンビを壁の外に出したのは、愚かな人間自身。そして、移民以外にも感染するという事実を隠していた政治家。人間、怖いですね。
エピローグの政治家(さっさとベルリンを逃げ出したやつ)の言葉がまた白々しい。

後半、Robertが封鎖地域に入って、Sarahを探し、ラストの真相が明らかになるまでの展開は緊迫感があって、テンポよく読める。

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2014年5月20日 (火)

ドイツ語多読本: Yvan Pommaux: Detektiv John Chatterton (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから

1995年ドイツ児童文学賞、1996年Max-und-Moritz賞、受賞作。

Yvan Pommaux: Detektiv John Chatterton

378語

机の上に足をのせて、新聞を呼んでいる私立探偵John Chatterton。ドアのガラスに人影、ノックされたかと思うと、美女登場、仕事の依頼・・・。と、いかにも私立探偵のドラマ風。舞台背景やら雰囲気もミステリータッチ。

依頼された事件は女の子の誘拐事件。赤い靴に、赤いリボンに、赤い服で、おばあさんのところへ出かけた、とくると、犯人は当然、オオカミ・・・?

黒猫探偵の推理と捜査を描くスタイリッシュな絵本。

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2014年5月18日 (日)

ドイツ語多読本:Regina Kehn: Wir drei, ganz mutig! (Aladin Verlag Bildbücherei)

価格抑えめの絵本シリーズ、Aladin VerlagのBildbüchereiから。

Regina Kehn: Wir drei, ganz mutig!

286語

幼稚園に弟を迎えに行って家に帰ってみると、書き置きがあってママがいない。
それで猫のMinzも交えて、用意されていた食事をしたり、食後に食器を洗ったり、海賊ごっこをしたり、絵を描いたり、チャイムが鳴っても、言いつけ通り、知らない人にドアを開けなかったり・・・。

そんな様子が描かれていくが、おもしろいのは、文章が"Hallo, Mama,..."で始まるところ。
表紙を見てもわかる通り、女の子が手にしているのは携帯電話。話し相手はおかあさんで、家の様子を逐一離して聞かせている、そんな体裁の絵本。

おかあさんがいなくても平気という気持ちと、おかあさんとつながっていたいという気持ちのバランスが、うまく表現されている、というところか。


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2014年5月15日 (木)

ドイツ語多読本:Susanne Göhlich: Alons. Volle Fahrt voraus! (Aladin Verlag Bildbücherei)

価格抑えめの絵本シリーズ、Aladin VerlagのBildbüchereiから。

Alfons. Volle Fahrt voraus!

404語

古い電車を修理したAlfons。世界一おいしいケーキを作るおばさんの家に向かって出発。
道中、表紙に描かれているいろいろな動物たちに出会っては、拾っていく。困っている者を助けたり、逆に面倒に巻き込まれ、助けられたりしながら、先を進んでいく、そういうストーリー。

電車を運転している気分と、途中で出会う動物たちの様子も楽しい絵本。

ストーリーは単純、絵もわかりやすいので多読にはいいはずだが、外国人学習者向けの読み物には出てこない単語も出てくる。が、学習者向けに加工されたドイツ語ばかり読むのも考えもの。人工的な教科書的ドイツ語にしか読めないにもかかわらず、その自覚すらなかったりする。
無加工の生のドイツ語にたくさん触れるべきで、ネイティブが子供に読み聞かせる絵本でも十分ためになる。


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2014年5月12日 (月)

ドイツ語多読本:Jochen Mariss / Dorothee Böhlke: Paula und die Wortschätzchen

本好きの女の子の話だが、主役はどっちかというと、そのおばあちゃんのほう。

タイトルにある"Wortschätzchen"だが、Wortschatzはふつう「語彙」の意味。
"Wort"=言葉と"Schatz"=宝物、さらに親しみを込めて呼ぶ時に使う"chen"(赤ずきんちゃん=Rotkäppchenなんかの"chen")をつけて、主人公のPaulaは本を"Wortschätzchen"と呼ぶ。そんな本好きなPaulaが、本の苦手なおばあちゃんの家に行くことになった話。

アマゾンにないので、リンクは紀伊国屋。
Jochen Mariss / Dorothee Böhlke: Paula und die Wortschätzchen
Paula_und_2

2227語

Paulaには本好きなおばあちゃんと本嫌いなおばあちゃんがいて、本嫌いなおばあちゃんのところに行かなければならなくなって、つけた条件が一つ。寝る前に本を読んでくれること。最初おぼあちゃんは嫌がっているようだったが、一ページだけならということで話が落ち着く。

で、ベットに入り、本を読んでもらうと、文の途中だろうがお構いなしに、一ページで本を閉じてしまうおばあちゃん。それもとても読むのが下手くそ。

それでも毎晩本を読んでもらっているうちに、ひょっとして今のはページをめくった音・・・?みたいなことも起こって、最初はいやいやながら本を読み聞かせていたおばあちゃん、どんどん本にはまっていって・・・。

という、主人公のPaulaより、おばあちゃんの中で大きくドラマが展開する、そんな物語。

6歳以上対象、30ページくらいで2000語以上。絵本としては文字が多めと思ったほうがいい。

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2014年5月10日 (土)

Kobo: FW3.3.0追加パッチ(欧文フォントをリストから消す)、ちょっとFW3.3.0の感想

旧KPGの追加パッチがあがっていたので(FW3.3.0用)

フォント選択のリストからシステムフォント(欧文フォント)を消す
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2825838&postcount=84

にあがっているCodeを libnickel.so.1.0.0.patch に追記、
 patch_enable = `yes` 
にして、KoboRoot.tgzを作り直す。やり方は「Kobo Patch Generatorからの変更(FW3.3.0)」参照。
(このパッチ、最新版に含まれたので、追記の必要はなくなった。)

実際にやってみたが、Dyslexie と OpenDyslexic だけはなぜか消えなかった。
自分で追加したフォントは欧文フォント・和文フォントともにリストに残る。
欧文フォントが邪魔くさい人向け。付属の欧文フォントを使う人には不要なパッチ。

--

FW3.3.0をちょっと触ってみた感じ。
プチフリーズがあるとか言われているが、それは自炊本? pdfとかcbrの話? そういう情報も出して欲しいところ。kepubの文章を読むかぎり、そんなことはないと思うが。
なので、個人的にはとくに問題なし。

以下、基本kepubの話。自炊本はわからない。

ちょっと気になるのは、
・電源onして起動直後、本を開くのにちょっと時間がかかる。とくにGloは待たされる。ただ、1冊本を開けば、あとはどの本でもスムーズに開ける。読まないときはスリープにしておけってことか。
電源入れて起動した直後は、タップの後、少し待つ余裕が必要。

・本を開いた状態からホームボタンをタップした時も、少し待たされる場合がある(Glo)。これは本によるようだ。

・screenshotが撮れない。読書には不要だが。

・3.2.0から追加された、ページをまたいでのテクスト選択は、3.3.0でも和書ではまだ使い物にならない。

・タッチの反応は、3.2.0がちょっと敏感すぎる感じがしたが、そのせいもあってか、しっかりタップしたほうがいいかな。

タッチの反応が鈍めになったこと関係あるのかどうかわからないが、逆に、
・ピンチ操作によるフォントの大きさ変更が少しましになった。以前はほとんど使い物にならなかったので、少し進歩。これはAuraのみ。(人差し指と親指を同時にスクリーンにあて、指の間隔を大きくしたり小さくしたりすると、円の中に変更後の大きさのフォントが見える。)

・同じように、テクスト選択(辞書、コメント、ハイライト)のハンドルの操作が少ししやすくなった気がする。

・ヘッダ/フッタの表示offで、洋書はかなり見やすくなるが、和書はだめ。
というか、Kobo日本発売以来、和書の行間・余白の調節はできないまま放置、っていうのは、日本語関連の開発、やる気ないでしょ、楽天。(kindleは3段階とはいえ、行間・余白の調節が可能)

・フォントの詳細設定(要パッチ)、「フォントの鮮明さ」の項目は消えたまま。3.2.0と変わらず。ただし、Kobo eReader.confの書き換えで「鮮明さ」の調整はできる。

・パッチなしでも、てっとりばやくフォントの太さ・鮮明さの調節が可能に(「Kobo:パッチなしで手っ取り早くフォントを見やすくする方法(FW3.3.0)」参照)。

とりあえず、こんな感じ。

ひさしぶりにGloを使ってみたが、やはりGloはページをめくっていると、フォントのぼやけ・かすれが気になってくる。その点、Auraはほとんど気にならないので、やはり優秀。

FWがアップデートされても、和書関連の改善がほとんど見られないのはいつものこと。それは諦めているが、洋書に関してはいいことがあったりするので、とりあえずアップデートすることにしている。

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2014年5月 8日 (木)

Kindle Paperwhite 新モデル(2013): アップデート5.4.3.2 Jailbreakは生き残る

Kindle Paperwhite アップデート
詳細不明。ヴァージョン番号からして、機能追加などはないと思われる。バグやセキュリティの修正のみか。

新モデル(2013) → 5.4.3.2
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201307450

旧モデル(2012) → 5.4.4.2
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201064850


Jailbreakが無効化されないか心配だったが、だめだったら、ダウングレードすればいいか(「Kindle Paperwhite:FWダウングレード方法」参照)、ということで、新モデルをアップデート。
旧モデルは今のところアップデートするつもりはない。

で、新モデル(2013)のjailbreakは生き残った。
再インストールが必要だったのは、
・Mobileread Kindlet Kit(MKK)
・ScreenSavers Hack
・Fonts Hack
(「Jailbreakの手順をまとめ」参照)
あと、USBNetworkも再インストール。ssh over WiFi問題なし。

フォントの入れ替えができないと新モデルは使う気にならない。欧文フォントを入れ換えるにはjailbreakは必須なので。
使っているフォントは、Charis SILを太くして、大きめにしたやつ。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2441792&postcount=20
かなりくっきりして見やすい。

同じフォントをKoboに入れると、Kindleより太く見える。Kindleのほうがフォントが細くなってしまう。

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2014年5月 7日 (水)

ドイツ語多読本:Jane Glynn: Meine Schwester mag ...

木炭(?)の陰影だけで見せる、アートっぽい小型絵本。

Jane Glynn: Meine Schwester mag ...

51語

構成は単純。
たとえば表紙を例にすると、この絵に「お姉ちゃんは〇〇が好き」という文があり、ページをめくると「わたしも」と、おねえちゃんの真似をしている妹の絵。そのくりかえし。

姉の好きなものは自分も好き、何でも姉の真似をする妹、それだけの絵本だが、最後は、でも一番おねえちゃんが好きなのは私だ、という締めくくり。愛情は姉のほうからも注がれているという、安心感。

仕草だけでなく、顔の表情まで、おねえちゃんそっくりなところが印象的でもあり、また、ほほえましくもあり。

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2014年5月 5日 (月)

ドイツ語多読本:Kathrin Lange: 40 Stunden

オリンピック・スタジアムで法王がミサを行なう、それを目当てにした人々があふれるベルリン。そのいたるところに爆弾を仕掛けたやつが、宗教関連事件担当の刑事に脅迫のビデオを送りつけてくる。残された時間は40時間・・・。

Kathrin Lange: 40 Stunden

98000語

Faris Iskander、宗教に関わる事件を担当する特別班の刑事で、見た目もアラブ系。以前、博物館立てこもり事件で爆弾による犠牲者を出してしまったことに責任を感じている。今は停職中。

そんなFarisに脅迫のビデオが送られてくる。そこには、手足に杭を打ち込まれ、十字架に架けられた男。胸に電極がつけられ、心臓がモニターされている。心臓が止まったら、ベルリンの町で爆弾が爆発するぞ、と。ミサが行われるオリンピック・スタジアムが狙われている?

それで犯人の指示通りに地下鉄に向かうFaris。犯人は地下鉄の防犯カメラをハッキングしているらしく、Farisの行動は監視されている。そこで爆発!! 犯人の指示を受け取るためにスマートフォンを手にしていたFarisは、見た目のせいもあり、周りから爆弾のスイッチを押したのはこいつだ、と詰め寄られたり、警察内部でも、Farisの属する特別班を潰そうとしている上司によって、事件の担当から外されたり、それで犯人が怒って、Farisを担当に戻せとまた爆弾を爆発させたり・・・、と飽きさせない展開。

ビデオの十字架に架けられている男、そして、同じビデオに映っているフードの男は誰なのか、さらにはそのビデオを撮影している人間、そして、犯人の狙いは何なのか、そんな謎で読者の興味を引っ張りつつも、犯人の魔の手はFarisの友人、家族にも伸びていく・・・。

あまりむずかしいことを考えることもなく、単純にストーリーを追って楽しめるエンターテイメント。

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2014年5月 3日 (土)

ドイツ語多読本:Caryl Hart / Sarah Warburton: Die Prinzessin und die Erbsen (Langenscheidt PiNGPONG 3+)

LangenscheidtのPiNGPONG3+から。

グリーンピースが食べられない? では、あなたはプリンセスにちがいない・・・なんて、好き嫌いのある女の子には、ある意味夢のような話???

Caryl Hart / Sarah Warburton: Die Prinzessin und die Erbsen

821語

Lily-Rose Mayはパパと二人、森の家で幸せに暮らしていました、ある日食卓にグリーンピースが現れるまでは・・・なんて感じの出だし。

グリーンピースを見て逃げ出すLily-Rose。パパはあきらめず、本を買ってきていろいろな料理にしてみるものの、Lily-Roseは気分が悪くなってしまって食べられない。それで医者を呼んでみてもらったら、Lily-Roseは「上品、かわいらしい、グリーンピース・アレルギー」、これはプリンセスの証、なんて診断。グリーンピースひと粒でも食べたら死んでしまいますよ、荷物をまとめて城に移ることです、と。

それで、グリーンピースを食べなくてよくなったばかりか、プリンセスになって城に暮らすことになったLily-Roseだが・・・、みたいな話。(もちろん、こんないいことばかりの話ってのはないわけで・・・)

文章は韻を踏んでいて、読み聞かせると楽しいはず。多読用の本としてはページあたりの語数も多めだし、ちょっとむずかしめか。少し慣れてからのほうがいいかもしれない。

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2014年5月 1日 (木)

ドイツ語多読本:やさしめの絵本 Erwin Moser: Die Erdmaus und der Regenschirm

何度も紹介しているErwin Moserの絵本。Boris der Katerシリーズ(ここここ、それからここ参照)は1話100語程度の短編だったが、これは1冊で1話、500語ほどの長めの話。


Erwin Moser: Die Erdmaus und der Regenschirm

497語

Boris der Katerシリーズは1ページに絵と2、3行の文だったが、これは見開きで、左ページに文章、右ページに絵、となっていて、片方のページにまるまるテクストが当てられているので、文章も眺め。とはいっても、1ページにつき5行から7行、20語から50語程度。Boris der Katerシリーズ程度なら余裕で読めるなら、挑戦してみてもいいはず。

雨のせいで地下の巣穴が水浸しになってしまったノネズミ。新しい住まいを探さなくては、と外に出てみると、赤い傘。

最初は傘に入って雨宿り、そして傘を持って旅に出かける・・・。

いつものようにシンプルでわかりやすいイラストとストーリーだが、やはり傘がポイント。傘は当然、雨を防ぐものだが、子供の頃に傘を使って遊んでみた経験があるはず。傘を何に見立てて、どういうふうに使って遊んだだろうか? そんなことを考えてみると、ああやはりそうくるか、という話だ。

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