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2014年3月

2014年3月30日 (日)

ドイツ語多読本:Friedrich Ani: Die unterirdische Sonne

5人の少年少女が地下室に閉じ込められている。一人あるいは二人が上に連れていかれては、また戻ってくる。が、上での出来事は口にしてはならない。口外したら殺すと言われている。閉鎖空間に閉じ込められ、逃げることができない状況。そこに新たに少年がやってくる。彼は暴力に屈する気はない・・・。

まあ、そんな紹介文。
Friedrich Aniってミステリ作家だろうと思って、エンターテイメントを期待していたら、シリアスな話でまいった。

Die unterirdische Sonne

69000語

紹介文から判断して、どうやって少年少女たちが地下室から逃げ出すのか、それが読みどころかと思っていたが、まったくそうではない。彼らは誘拐されてきたのだが、事件を追う警察の動きや家族の様子などはいっさい語られない。閉じ込められて、上の階で暴力を受けているらしい彼らの状況が、少年少女たちのそれぞれの視点から語られていく。

したがって、ほとんど地下室の中のことしか語られないから、読者もまた彼らと同じように、外で何が起こっているのかまるでわからないまま、ずっと狭い地下室に幽閉されているようなもの。彼らの不安、恐怖、絶望、そして、気力を失い、半狂乱になりかけ、死を願い、それでも生きたいという本能は打ち消せない・・・。軽い娯楽小説のつもりでいると、読むのが辛くなってくる。そういう極限状態での心理ドラマがメインと思うべし。そういうものとわかって読むなら、読み応えのある小説。


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2014年3月28日 (金)

ドイツ語多読本:Ole Könnecke: Anton und der grosse Streit

さらにOle KönneckeのAntonシリーズ

前の"Anton und die Spielverderber"と同じように、子供らしい意地の張り合い(?)が楽しく描かれる絵本。


Ole Könnecke: Anton und der grosse Streit

260語

Antonが大きなコントラバスを、Lukasが赤いウシを振りかざしている、ちょっと変な感じの表紙。
「僕のほうが強いぞ!」と、言い争うストーリー。もちろん実際にウシを持ち上げられるはずもなく、自分がどれだけ強いか競い合いながら、どんどん空想が加速。その暴走していく空想が楽しく描かれていく。

ところが二人とも小さな犬を怖がって、木の上に逃げたり・・・。
それでも、最後まで争いあう二人。お腹がすいたら、自分のほうがたくさん食べられるとか・・・。

もちろん、本気のケンカではなく、そういう言い争いそのものが遊びだったりするのが子供。

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2014年3月26日 (水)

ドイツ語多読本:やさしめの絵本 Erwin Moser: Ein aufregender Tag im Leben von Franz Feldmaus

多読に向いているので何度か紹介したErwin Moser("Wunderbare Bärenzeit"Boris der Katerシリーズ第1巻 / 第4巻)の1冊

Erwin Moser: Ein aufregender Tag im Leben von Franz Feldmaus

295語

いつものように1ページに大きな絵がひとつ、その下に1行か2行の文。

親しみやすい絵柄に筋を追いやすいシンプルなストーリー、絵と文がマッチしているので、絵を見ればだいたい文章の意味も予想できる。多読向きの絵本。

ノネズミのFranzは地下の穴に住んでいるが、ひまわりの種をいただきに農家に忍びこむ。うまいこと倉庫の屋根裏までたどり着くが、家ネズミがすでにひまわりの種を食べてしまっていて、さらに運がないことに、ネコにみつかってしまう・・・。そこからちょっとした冒険が始まるのだった。

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2014年3月24日 (月)

ドイツ語多読本: Sebastian Meschenmoser: Der Fall Lori Plump、それからHerr Eichhornシリーズ

絵のタッチは渋めでリアル、叙情性すら感じさせる絵柄からは想像できないかもしれないが、実は思わず笑ってしまうSebastian Meschenmoserの絵本。大人でも十分楽しめる。


Sebastian Meschenmoser: Der Fall Lori Plump

421語

アイアイみたいな小型のサル(Lori)のPlump、テレビの前に陣取って、じっと画面を見つめている。そう、宝くじの当選番号の抽選の日なのだ。そして、なんと一等当選。両手を掲げるPlump。

そんな始まり。で、換金に出かけるのだが、だまされて金を奪われてしまう。それで表紙にも描かれているオランウータンに相談し、アライグマ(?)探偵に操作を依頼、犯人を追いかけるというストーリー。

宝くじがあたった歓喜から、金を奪われて消沈する表情の変化があまりに人間的で、逆におかしみを誘うし、捜査でいろいろな場所に出かけていくが、場に合わせようとして逆に妙な格好になっている様子もおかしい。で、最後に犯人を捕まえる方法がこれかよ!!


同じ作者の"Herr Eichhorn"シリーズもおすすめ。こっちはリスなので、かわいらしさも追加。思わず笑わせてくれるうまさは同じ。今手元にないので語数だけ。

Herr Eichhorn und der Mond

249語


Herr Eichhorn und der erste Schnee

334語


Herr Eichhorn und der Besucher vom blauen Planeten

363語


Herr Eichhorn weiß den Weg zum Glück

294語


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2014年3月22日 (土)

Kobo: CFWなしでもパスワードロック機能は欲しいとき

FW3.2.0は、ページが勝手に戻るとか、評判がよくないみたいだが、そんなにひどいかな。
kepubしか読んでいないが、たいして気にはならないけど。もともとKindleに比べたら、タッチの反応に安定感はなかったし。

タッチの反応が遅いというより敏感すぎて、これまではページがめくられなかったタッチの仕方でも反応している感じがする。だから気づかずに2度、3度タッチしたことになっているとか、そんな気もする。あくまでも感触だけど。

パスワード・ロック
FW2.6用だが、Kobo Aura 3.2.0でも動くらしいので、インストールしてみた。
passlock-131026.zip

CFW前提のモジュールということになっているが、rcSをちょっと書き換えれば、CFWなしで使える。

CFWは、公式FWの問題点の修正という側面があるのかないのか、もうわからなくなっているし、ほとんど自炊本対策の意味しかなくなっているので、もう使っていない。

自炊本もないしCFWも別にいらないけど、パスワード・ロックは欲しいという人向け。Kindleにははじめからついている機能だし。

書き換えた /etc/ini.d/rcS をKoboRoot.tgzにしたもの→「KoboRoot.tgz」

これを、PCにつないだKoboの".kobo"フォルダにコピー。ケーブルを抜いて再起動。
ただし、Kobo Aura FW3.2.0用。
3.2.0以外にインストールすると起動できなくなるはず。

それから、いうまでもなくCFW導入済みの人は使ってはいけない。

それで、passlockをインストール。(インストール方法はREADME参照。上と同じだけど)

起動時の「■■□□□」の画面の時に、スクリーンを指でなぞり続けていると、パスワードの設定画面になる。
起動時とスリープからの復帰時に、パスワード入力が求められるようになる。

あと、nickel-hacks(「nickel-hacks-20140206 フォントや検索のカスタマイズ」、「フォントを見やすくする3つの方法」参照)も使えるようにしておいたので、フォントのカスタマイズやら機能追加したい人はそれもインストールできる。

アンインストール方法はそれぞれのREADMEを。

(rcSも公式FWの状態に戻したい人は、公式のFWから自分でKoboRoot.tgzを作ってインストール。
公式のFWを解凍して、さらにKoboRoot.tgzを解凍
その中の、etc/init.d/rcS だけを、この階層構造のまま、KoboRoot.tgzにすればいい
READMEに従ってモジュールをアンインストールしておけば問題ないはずだけど)

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2014年3月21日 (金)

ドイツ語多読本:Axel Scheffler: Pip und Posy シリーズ

はっきりくっきりした色使いで、動物の話が多い印象のAxel Scheffler

Pip(ウサギ?)とPosy(ネズミ?)の二人組が楽しく動きまわるシリーズ。
楽しく遊んでいると、"Oh weh!"(痛いとか辛いとかひどいとか、思った時に口にする言葉)な出来事があって、でも最後は"Hurra!"(やった、とか、わーい、とか)で終わるのがパターン。


Axel Scheffler: Pip und Posy. Der rote Ballon

201語

話はとてもわかりやすい。
赤い風船に紐をつけて走るPip。Posyのところに遊びに行き、いっしょに町を歩けば、みんなの注目の的。でも、まちがって紐を離してしまって・・・。風船を追いかけるものの・・・。

絵を見ればストーリーも追えるので、多読向きの絵本。おすすめ。

5月に新装版が出るようだ。大型になるが値段も上がる。
Pip und Posy: Der rote Ballon


これはシリーズの番外編というか、派生版
Pip und Posy: Suchen und Entdecken

448語

表紙を見ればわかるが、下部に小さな円がいくつか並んでいる。円の中のものを上の大きな絵のに見つけられるかやってみよう、という遊びをしながら見る絵本。

Bildwörterbuchみたいなっているので、絵本や児童書でよく使われる物の名前を知ることができる。

絵自体は他の本から取ってきたもので、文章も変えてある。一冊で一つのストーリーではなく、ひとつひとつの場面を見て楽しむ。

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2014年3月19日 (水)

ドイツ語多読本:Ole Könnecke: Anton und die Spielverderber

コミックみたいな絵柄で、親しみやすく話も楽しい、Ole KönneckeのAntonシリーズ

Ole Könnecke: Anton und die Spielverderber

392語

ジュースとクッキーを持って友達のところへ行くAnton。
「ちょうだいって言ったらジュースとクッキーを分けてやるぞ」なんて言うAnton。それにカチンときたのか、Antonを仲間はずれにする友だち。
それでAnton、「だったら、行っちゃうぞ、本当に行っちゃうぞ、死んじゃうんだからな!」なんて、ごろんと仰向けになって動かない。

それで、友だちの一人がちょっかいを出す、「本当に死んだ?」
Anton:「あたりまえだ!」
友だち:「だったら逃げるなよ」
Anton:「逃げられるか、だって死んでるんだぞ!」
なんて、死んでいるはずなのに、思わずしゃべってしまうAnton。

さらには、他の子供たちも一人ずつ仲違いして、「じゃあ死んじゃうからな」と捨て台詞、Antonに続いて死んだふりをし出す。そして最後には全員一列に並んで死んだぶり・・・。「じゃましないで、私たち死んでるんだから!」

と、コミカルな楽しい絵本で、わかりやすいので多読にもいいはず。


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2014年3月17日 (月)

ドイツ語多読本:Yusuke Yonezu: Wir haben uns lieb

前にも紹介したことがあるYusuke Yonezuの絵本

Yusuke Yonezu: Wir haben uns lieb

28語

表紙はハートの形の中に寄り添う二羽の鳥。
全部このパターン。次々に動物が変わり、動物ごとに色も変えながら、形もハートから三角やら円やらいろいろ変化しながら、片割れの動物がぴったり形にはまって、二匹寄り添ってにっこり。

色や形、動物の表情、単純なパターンだが、それでも見ていて楽しい絵本。

出版社のサイトにいくと、全ページ見ることができる。ただしフランス語版。
minedition 表紙をクリック

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2014年3月15日 (土)

ドイツ語多読本:Christian Bieniek: Karla mit der großen Klappe

しゃべらないって、じゃあ何するの? 何か食べていろって? それじゃ一日中食べていることになって、お腹が破裂だ・・・なんて、おしゃべりな女の子の一人称の話。
8歳から10歳くらい対象の児童書。

Christian Bieniek: Karla mit der großen Klappe

14000語

勝手に口が動いて作り話までしてしまう、そんなおしゃべりなKarla。
作り話に作り話を重ねていくにもちょっと疲れて、何を思ったか、これからは本当のことしか話さないぞ、と決心。

嘘はいけません、なんて言われるけれども、嘘も方便、本音と建前を使い分けがあってこそ人間関係は円滑だったりするものまた事実。だから、Karlaの決心は周囲にいろいろ面倒を引き起こす。それが楽しく語られるコメディ。

転校した初日、話しかけてきてくれた女の子に聞かれて、「その服は変」なんて「本当のこと」を言ってしまうから、クラスで孤立する羽目に。口は災いのもと。でも、その達者な口こそがKarlaの武器でもある。その口をどう駆使して、窮地を脱していくのかが読みどころ。

嘘をついてはいけないとか、そんな説教くさいものはいっさいない。むしろ、真実ばかり言い合っては面倒になる、という実際的な視点から書かれているから、安心して楽しく読める。あまり期待せずに読み始めたが、おもしろかった。おすすめ。

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2014年3月13日 (木)

ドイツ語多読本:Jane Goodall: Der kleine Doktor White

Der kleine Doktor Whiteって、やはり表紙の犬のことなんだろうけど、犬がドクター?と思っていたら、アニマル・セラピーの話だった。

Jane Goodall: Der kleine Doktor White

1068語

実話に基づいていると説明があった。
というわけで、子供の絵本にありがちなキャラクターをわかりやすく強調するとか、動物を擬人化するとか、そうことはいっさいないリアルな話。表紙からもわかるが、イラストも水彩で、落ち着いた写実的な絵柄。

犬のDoktor Whiteは病院を出入りしていて、ベッドに横になっている患者といっしょに寝たり、入院中の子供たちを訪ねて行ったり。それで元気になって退院する子供もいたりする。

ところがある日、保健所かどこかの役人がやってくる。犬がいるのを見て、「病院内に犬だなんてけしからん、とっとと外に出せ」。それで出入り禁止になってしまうのだが・・・。

動物といると患者の治癒力を高めるとか。科学的に証明できるのかどうかはわからないけれども、確かに気持ちは安らぐんだろうと思う。

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2014年3月11日 (火)

ドイツ語多読本:Ulrike Schweikert: Das Reich der Finsternis - Verdammt: Band 2

半年前に読んだUlrike Schweikert: Das Reich der Finsternis - Verwunschen の続編、第2巻が出たので。10歳くらい対象の児童書。

前巻は表紙で買ったが、面白かったので続きも。

休暇をアイルランドのおばあちゃんの家で過ごすふたごの冒険譚。
前巻では「闇の国」(小人やらエルフやらトロルやらの国)からのいやがらせやら、はたまた宣戦布告やらで大変だったが、今回は?

Ulrike Schweikert: Das Reich der Finsternis - Verdammt: Band 2

33000語

前巻で、おばあちゃんの家についているコボルトがいやがらせをしていた(それでおばあちゃんが怪我をしたり)のは、古くからの契約に反して土地を売るという話を聞いたからだが、実は、おばちゃんは土地を売る気はなく、借金返済を迫る連中をなんとかはねつけていたのだった。だが、とうとう土地を手放す契約をすることになってしまう。

それで、ふたごのMonaとPatrickは何とかしようとする。家つきのコボルトも土地を奪われては大変というわけで協力、家に伝わる秘密の遺産の話をする・・・。

今回はその宝探し、魔術的な宝の地図とか、洞穴の探検とかがメイン。気まぐれなコボルトの行動でハラハラするストーリー。

そして、背後で糸を引く悪役が最後に。そして次巻に続く。

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2014年3月 9日 (日)

Kindle Paperwhite:FWダウングレード方法

(注記:FW5.4.5以降、この方法は使えない。「Kindle Paperwhite:FWダウングレード方法(その2)」のほうで)

(さらに追記:FW5.6.xはダウングレードできないようになった。それがアマゾンなので、あきらめるしかない)

(もうひとつ追記:FW5.7.2以降もいまのところダウングレードできない。)

見つけたので一応メモ。実際に試してみたわけではない。

http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=235413
の#13のポスト参照

1. kindle_oldupdate_install.zip ダウンロード
2. それをPCにつないだKindleのルートに解凍
 update(フォルダ)
 update_zh_$(cd mnt && cd us && sh zh.sh).bin
 zh.sh
 の3つができているはず
3. できた updateフォルダの中に、目的のアップデートファイル(update_kindle_5.3.9.binとか)をコピー
4. ケーブルを抜いて、メニューから「Kindleをアップデート」
だそうだ。

今回の新モデルのアップデート(5.4.3)を元に戻そうとする人はいない気はする。
旧モデル(5.4.4)もフォントと辞書にこだわりがなければ、今回のアップデートはかなりいいものだったはず。

でもまあ、慣れ親しんだ環境を手放したくない場合もありそうだし、アップデートを試してみたい、でも元に戻す方法も確保しておきたいという人には役に立つかもしれない。

最新版のダウンロードURLのバージョン番号を変えてやれば、古いFWもダウンロードできるはず。
http://s3.amazonaws.com/G7G_FirmwareUpdates_WebDownloads/update_kindle_5.4.4.bin
"5.4.4"のところを"5.3.9"とかに変更



(別のダウングレード方法も発見。たぶんこれより簡単。「Kindle Paperwhite:FWダウングレード方法(その2)」参照)


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2014年3月 7日 (金)

Kindle Paperwhite 旧モデル(2012): アップデート5.4.4 新モデルと同等の機能追加

Kindle Paperwhite新モデルに続き、旧モデルもアップデート

新モデルで追加された機能が旧モデルでも使えるようになった。
アップデート内容・ダウンロード→アマゾンのページ

が、アップデートしていない。実機で試していないので、Webの情報のみだが、

例のUSE_ALT_FONTSを使ったフォント追加はできなくなるようだ。
mobilereadの”PW1 Update! PW2 feature parity!”スレッドによる。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=235363
#2: WARNING: Feature parity also includes losing the USE_ALT_FONTS "feature".
とある。

新モデルと同様に筑紫明朝も提供されるなら、筑紫明朝を別フォントに入れ換えるやり方が通用するかもしれない。
が、提供されなかったらフォント入れ替えはjailbreakしか方法はなくなるだろう。(それに、5.4.4のjailbreakに関する情報はまだない)

フォントより新モデルの機能が欲しいならアップデート。

フォント重視なら、様子を見たほうがいい。

(追記:
2chを見るかぎりでは、やはりこれまでのやり方でフォント追加はできなくなった模様。
だが、筑紫明朝が提供されるらしく、新モデルと同じやり方で筑紫明朝を別のフォントに差し替えることはできるようだ。
ただし、このやり方は日本語フォント限定。欧文フォントを入れ換えることはできない。
欧文フォントを好きなものにしたい人はアップデートを見送るか、あるいはjailbreakか、とういうことになりそう。
さらに追記:辞書について
辞書も新モデルの5.4.3と同じになるようだ。辞書の切り替えは可能だが、デフォルトの辞書に見つからなかったら他の辞書も自動的に検索する機能はなくなる。デフォルトの辞書1つしか検索せず、なければウィキペディアを検索しようとする。このように挙動も変わる)

自動アップデートを避けるには、「自動アップデートを回避する方法」参照
このやり方で1ヶ月以上WiFiをon、使わないときはずっとsleepにしていたが、新モデルは5.4.2をキープ。5.4.2.1にはアップデートされなかった。だからこの方法でいけそうな気はする。

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2014年3月 6日 (木)

Kindle Paperwhite 新モデル(2013): アップデート5.4.3 辞書機能復活、Jailbreak生き残る

アップデート内容→ アマゾンのページへ

そこには書かれていないが、
・辞書の切り替えが可能に
・ページ下の「位置No.??」などの表示を消せるようになった

◎辞書の切り替えが可能になって、旧モデルの辞書機能が部分復活
・これまでと違って、辞書ウィンドウの右下の「辞書名▶」マークで切り替える
・ただし、デフォルトの辞書になければ他の辞書を自動的に検索する、という機能は復活していない
この意味で完全復活ではない。
・辞書になければ、ウィキペディアを自動的に探しに行くという挙動は変わっていない(やめてほしい、これ)
他の辞書に切り替えたいときは、「辞書」をタップし直して、ウィンドウ下の「辞書名▶」マークへ


◎jailbreakは生き残った
ただし、MKK、Python、Fonts Hack、ScreenSaver Hackはインストールし直した(jailbreakまとめページ参照)
・フォント入れ替えOK
・スクリーンセーバーの入れ替えもOK
・KUALのextensionsは再インストールの必要なし(バッテリー残量数値化フロントライト完全オフ
Collections Managerは、「5.4.3はサポートしていない」という表示が出て使えない

というわけで、ようやくKindle Paperwhite新モデルが使える端末になった。やっと旧モデルから新モデルへ移行できそう。

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2014年3月 4日 (火)

ドイツ語多読本:Saskia Hula: Nuno geteilt durch zwei

一週間ごとにお父さんとお母さんの家を行ったり来たりするはめになった少年の話。
8歳くらいが対象か。8歳対象としては短めの話なので、とっつきやすいかも。

Kindle版。イラストはカラー。
Saskia Hula: Nuno geteilt durch zwei

6184語

部屋の荷物をまとめて、不機嫌な様子のNuno。これから毎週土曜日は引越しなのだ。
一週間お父さんのところで暮らしたら、次の一週間はお母さんのところで生活することになったからだ。つまりは両親の別居。
もちろん、それでいろいろと面倒や不都合も起きるわけで、Nunoにとってはいい迷惑・・・。

両親の別居とはいっても話は暗くならず、悩んだところで二重生活から来る日々の面倒がなくなるわけもなく、なんとか対処していくことで助けてくれる人も見つかるし、楽しいこともまた見つかっていく、そんな話。


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2014年3月 2日 (日)

ドイツ語多読本:Merle Kröger: Grenzfall

第30回 Deutscher Krimi Preis (2013) 第1位のミステリ。

Merle Kröger: Grenzfall

85000語

話は1992年と2012年の2部構成。
1992年、ポーランド国境近くの難民申請者の収容施設。ルーマニアから来たロマ(ジプシー)の家族。地元住民による施設への投石があり、そのせいで少女Adrianaの祖母が死ぬ。Adrianaの父親は遺体をルーマニアに運ぶ手続きのために一度ルーマニアに戻り、再びドイツに密入国しようとする。が、国境でイノシシと間違われて銃で撃たれて死んでしまう。もう一人犠牲者がいて、同じくルーマニアのロマの男性。

2012年の第2部では、Adrianaが20年後にドイツにやって来る。今度はAdriana自身が殺人の容疑をかけられる。父親を殺した男に復讐したのだと。ドイツで祖母をなくし、父親を殺された上に、自分まで殺人犯にさせられそうになる。

事件の解決に乗り出すことになるのは、弁護士事務所に広報担当で就職したMattieとその友人でジャーナリストのNick。そして、国境で射殺されたもう一人の男性の娘も話に絡んできて・・・。そして、明らかになる1992年と2012年の殺人事件の真相。

日付と地名をタイトルにした短い章が、登場人物の視点を変えながらいくつも積み重ねられていく。
Adrianaの視点だったり、その父親、逆にその父親を射殺してしまう男の視点になったり、Mattie、Nick、その他いろいろな登場人物の視点から、複眼的に状況が語られていく。このあたりは、ドキュメンタリー映画から派生した小説という感じがする。ただ、逆にどこに焦点を絞って読めばいいのかわかりにくいかもしれない。

Mattie、Nick周辺の人々は、この作家の別作品の登場人物でもあるらしく、知っている人にはお馴染みの人物相関図なのだろうが、はじめて読む人にとっては、「いきなり何なんだろう、この人たち」感が少しあるかもしれない。

ラジオ局のオーディオドラマがある。mp3で無料でダウンロードできる。
WDR Krimi am Samstag - 30.11.2013 Grenzfall(1)
WDR Krimi am Samstag - 07.12.2013 Grenzfall(2)
1話50分ほど。

--

後書きによると、1992年にドイツで起こった事件のドキュメンタリー映画("Revision" http://revision-film.eu/)をきっかけに、書かれた小説とのこと。

その事件とは、1992年、ドイツ・ポーランド国境の近くの畑で2つの死体が発見される。それはルーマニアから来た男性二人で、猟師がイノシシと間違えて撃ってしまったのだという。裁判が始まるが、猟師は無罪、だが、被害者の家族は裁判があったことすら知らなかった・・・。

小説の方は事件を元にしているが完全なフィクション。地名も架空のものになっている。

とはいっても、背景は知っておいたほうが、話はわかりやすい。1992年といえば、ドイツの東西統一後、難民が流入、Rostockなどで難民施設に投石やら放火やら、排外的な暴動が起こった頃。

2012年、20年後のRostock回顧記事(映像)
http://www.spiegel.de/video/die-rassistischen-ausschreitungen-in-rostock-lichtenhagen-1992-video-1216462.html
少し長めの映像
http://www.spiegel.tv/filme/chronologie-rostock-lichtenhagen-1992/
映像で雰囲気だけでも。

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