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2014年3月15日 (土)

ドイツ語多読本:Christian Bieniek: Karla mit der großen Klappe

しゃべらないって、じゃあ何するの? 何か食べていろって? それじゃ一日中食べていることになって、お腹が破裂だ・・・なんて、おしゃべりな女の子の一人称の話。
8歳から10歳くらい対象の児童書。

Christian Bieniek: Karla mit der großen Klappe

14000語

勝手に口が動いて作り話までしてしまう、そんなおしゃべりなKarla。
作り話に作り話を重ねていくにもちょっと疲れて、何を思ったか、これからは本当のことしか話さないぞ、と決心。

嘘はいけません、なんて言われるけれども、嘘も方便、本音と建前を使い分けがあってこそ人間関係は円滑だったりするものまた事実。だから、Karlaの決心は周囲にいろいろ面倒を引き起こす。それが楽しく語られるコメディ。

転校した初日、話しかけてきてくれた女の子に聞かれて、「その服は変」なんて「本当のこと」を言ってしまうから、クラスで孤立する羽目に。口は災いのもと。でも、その達者な口こそがKarlaの武器でもある。その口をどう駆使して、窮地を脱していくのかが読みどころ。

嘘をついてはいけないとか、そんな説教くさいものはいっさいない。むしろ、真実ばかり言い合っては面倒になる、という実際的な視点から書かれているから、安心して楽しく読める。あまり期待せずに読み始めたが、おもしろかった。おすすめ。

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