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2014年2月

2014年2月27日 (木)

Kobo FW 3.2.0: フォントはKPGもnickel-hacksもOKのようだ

3.2.0の変更点は
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2763033&postcount=7
参照

大きく目についた点
◎ページをまたいでテキスト選択・ハイライトが可能に
Kindleでは前からできていたことだが。
洋書はOK。
和書はうまくいかなかった。なにかコツがあるのか? 和書に関してはまだチューニングが必要なんだろうな。

◎和書でも、テキスト選択にハンドルがついた。選択範囲の伸縮が楽に。
ただし、ハンドルがつかない本もあるようだ。ストアからダウンロードした青空文庫はハンドルがつかなかった。ルビのせいだろうか?
Select_text01_2
(大栗博司『重力とは何か』幻冬舎新書)


ハンドルで選択範囲を広げる。ハンドルの位置がおかしなことに? ただハイライトは問題ない。
Select_text02


◎辞書の表示方法が変わった。下部メニューから辞書ボタンがなくなり、ペンと虫眼鏡アイコンがポップアップするようになった。
Kobo_dict01




辞書ウィンドウの右下「日本語」をタップすると、他の辞書に切り替えられる。Kindleの新モデルから失われた機能。
Kobo_dict05




ペンのアイコンで「ハイライト」と「コメント」
Kobo_dict03_2




虫眼鏡アイコンで「本」「Wikipaedia」「Google」の検索
Kobo_dict04



その他、
◎フォントの詳細設定から「鮮明さ」の項目が消えた
 mobilereadのフォーラムでは、フォントがジャギーな感じが嫌なので鮮明さを落としていたから、不満だという人がいる。たしかにそうなんだが、そうすると全体的にフォントがぼやけた感じになるから、それぞれの好み次第。

◎ピンチ操作でフォントの大きさ変更(Auraのみらしい)。復活。だが、使いやすくはない。

--

フォント関連(Kobo Auraで確認)
3.1.0以降、「ドキュメントデフォルト」/「モリサワリュウミン」の詳細設定ができなくなっていたが、3.2.0からはまた変更できるようになった。
(フォントの「詳細設定」を可能にする方法はについては、「Kobo:フォントを見やすくする3つの方法(まとめ)」参照)

◎Kobo Patch Generatorはすでに3.2.0に対応。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=234764
の #3 からkpg.confを。
footerの日本語表示はとくに変更しなくてもだいじょうぶのようだ。上のページのkpg.confを。
上の画像はすべて、kpg.confの"Decrease footer example for Glo/Aura"で、footer部分を小さくしている。

◎nickel-hacks-20140206 の enable-advanced-font-settings-20140206 によるフォントの詳細設定の有効化もOK。

その他のnickel hacksで確認したのは、
・force-localsearch-20140206
・custom-document-default-font-20140206
・nickel-hacks-20140207 の fine-control-zoom-slider-20140207
はOK。
だが、
・nickel-hacks-20140207 の fine-control-frontlight-slider-20140207 はNG。
Koboが固まった。つま楊枝再起動。フロントライトはKobo Patch Generatorで。

--

Kobo Touch/Glo/Mini hacking スレ Part.7
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/ebooks/1386989710/
epubで画像をタップすると、ページが戻ったりしてとおかしい、という指摘(271、272あたり)もあり。

いまひとつ状況がつかめないが、画像をダブルタップして拡大したいのにページが戻ったりする本はあった(ストアから買った本、というか、上の画像の本)。

ただ、その本の画像ページは、ページ右側をダブルタップするとページが戻り、左側をダブルタップするとページが進む。真ん中をタップすると、スライダーが出る。どうも普通の文字のページみたいな挙動になっている。それはFW3.2.0のバグではなく、本の作りがおかしいせいのような。

というのは、
ストアから買ったマンガは問題ないから。ダブルタップで、タップした箇所を中心に拡大する。
マンガ以外でも、ちゃんと画像が拡大される本は、1ページまるごと画像のページはマンガと同じように拡大するし、文章中の小さな画像の場合は、ダブルタップで画像ビューアーで表示される。拡大された画像はダブルタップでまた元の大きさに戻る。

--

単語の選択が楽になったので、和書でも辞書は少し引きやすくなったんじゃないかな。あと、CFWは使えなくなったらしい。
手動アップデートの方法は以前の記事を。


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2014年2月25日 (火)

ドイツ語多読本:Martin Schmitz-Kuhl / Anke Kuhl: Alle Kinder

「他人の不幸は蜜の味」だったりするわけで、人の失敗や不幸を見て、ざまあみろ、とまではいかずとも、思わず笑ってしまったりすることは誰にでもある。それは子供の世界も同じはずで。

そういうSchafenfrohをAからZまでの26のライムとイラストで語る、ブラックな笑いの絵本。

Alle Kinder

293語

上の画像では小さくてわかりにくいが、子供たちはピラニアにかまれたり、包帯をまかれていたり、ナイフが刺さっていたり、と悲惨。

ドイツのアマゾンでは最初のA、表紙の左端の女の子、Annegretのエピソードが見られる。
→ ドイツのアマゾンのAlle Kinderのページ

文はこんな感じ。

「子供たちはみんなピラニアが大好き。
アンネグレートを除いて ー 水槽の中だから」

で、Annegretとstehtで韻を踏んで耳も楽しく、イラストで思わず笑う。

文章はぜんぶ同じパターンで、絵を見れば何が言われているのかわかるので、多読向き。

このパターンで最後のZまで、少し黒めの笑いを。

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2014年2月22日 (土)

Kindle Paperwhite 新モデル(2013): 日本語フォント入れ替え(Jailbreak版)

http://www16.atwiki.jp/kindlematome/pages/39.html の"ja.font"の書き換えとは別のやり方。
ただし、jailbreak済みのKindle向け。

これもフォントの入れ替えのみで、フォントの追加ではないが、上のやり方と違って、「筑紫明朝」だけでなく、デフォルトの「明朝」、「ゴシック」も入れ替えられる。

中国語フォントを入れ替えたというここのページ、それから、このスレッドの#91と、それに対するコメントの#92を参考にした。

テンプレートが用意されていて、それを使えば簡単にフォントを入れ替えられるのだった。

前準備:
・jailbreak済み
・Mobileread Kindlet Kit インストール
・KUAL インストール
・Python インストール
・Fonts Hack インストール
導入方法は、Jailbreakのまとめのページ参照。
もしくは、snapshot(http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225030)をインストール。欧文フォントの入れ替えをしていれば、すべて導入済み。

では、手順
1. KindleをPCにつないだら、その中の linkfonts/etc/fc-override.tpl をPCの適当な場所にコピーして編集する。(linkfontsフォルダは"Fonts Hack"のインスールでできたもの)
編集は念のため改行コードをLFにできるエディタで。(エディタについては、このページなど参照)

このfc-override.tplがテンプレート。中はこうなっている。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
        <match target="pattern">
                <test name="family" compare="eq">
                        <string>%TO_OVERRIDE%</string>
                </test>
                <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                        <string>%TO_USE%</string>
                </edit>
        </match>
</fontconfig>

筑紫明朝をKoKin明朝に入れ換える場合は、太字部分を以下のように書き換える。
”KoKinMincho”の部分はフォントのファミリー名
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
        <match target="pattern">
                <test name="family" compare="eq">
                        <string>TsukushiMincho</string>
                </test>
                <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
                        <string>KoKinMincho</string>
                </edit>
        </match>
</fontconfig>

このように書き換えたfc-override.tplを、たとえば、"98-override-tsukushi.conf"のようなファイル名に変更する。

「筑紫明朝」ではなく、デフォルトの「明朝」を別のフォントに入れ替えたいときは、
 %TO_OVERRIDE% を TBMincho
「ゴシック」を別のフォントにしたければ、
 %TO_OVERRIDE% を TBGothic
大文字・小文字も正確に。あとは、
 %TO_USE% を 使いたいフォントの「ファミリー名」
とする

ただし、「ゴシック」を変えると、メニューや辞書のフォントも変わるので注意。(下の画像参照)

「筑紫明朝」と「明朝」両方入れ替えたいときは、フォント毎に 98-override-tsukushi.conf と 98-override-mincho.conf を作る。(1つのファイルにまとめることもできるが)

2. 98-override-tsukuchi.conf (98-override-mincho.conf) をKindleに持っていく。
 場所は、linkfonts/etc/conf.d/

3. フォント(KoKin明朝)をKindleに持っていく。
 場所は、linkfonts/fonts/

4. KindleをPCから外して、KUALを起動する。

Kual_menu

KUAL起動 > Fonts > Fonts Hack Behavior > Update fontconfig cache

の順にタップしていく。
すると、少し間を置いて、再起動時に現れる、Kindleのロゴ、樹の下で本を読む人の画面になる(frameworkの再起動)。
それが終われば、作業終了

(上の参考にしたページでは、この後さらに"KUAL > Fonts > Restart framework"しろと書いてあるが、Update fontconfig cacheの後、自動的にframeworkもrestartした。snapshotを使っているので、違うのかも。再起動しなかったら、実行)

デフォルトのフォントに戻したいときは、Kindleのlinkfonts/etc/conf.d/ から 98-override-tsukushi.confを削除して、KUALで Update fontconfig cache を実行(とframeworkの再起動)するだけ。フォント自体は残しておいても、削除してもOK。好きなように。


* 「ゴシック」をKoKin明朝に入れ替えるとこうなる。
◎ホーム画面
左がKoKin明朝。 右はオリジナル。
Kindle_min_menu
KoKin明朝にボールドフォントがないため、太字はきれいではない。たぶんソフトウェア的に太らせているので、画数の多い漢字は潰れて見える。理想的には同ファミリーのボールドフォントも入れたいところ。(Kindleのデフォルトの「明朝」と「筑紫明朝」にはボールドフォントもついているので、太字はきれいなはず。)

◎辞書のフォントも変わる
Kindle_min_dic
辞書ウィンドウの背後の、本文のフォントはデフォルトの「明朝」。太さの違いがわかるだろうか。
ただし、注意点。
外国語の辞書もKoKin明朝になってしまう。外国語に日本語フォントでは問題があるかもしれない。洋書を読む人は注意。

これは「ゴシック」を入れ替えたときの話で、「明朝」の入れ替えでは、メニューや辞書のフォントは変わらない。

説明終了。

これで欧文フォントに続き、日本語フォントも入れ替えられた。ようやく和書もなんとか読めるようになった。あとは不便になってしまった辞書だが、これはamazon次第。期待できない気がするが。

というか、はじめから見やすいフォントにしてくれないかなあ、Kindle。どんな機能追加より、ベース部分(文字を読み、ページをめくる、という読書の根幹部分)をまずしっかり作って欲しい。文字が見にくいとか本来ありえないでしょ、読書専用端末。

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Kindle Paperwhite 新モデル(2013): Jailbreakの手順をまとめ(snapshotでなくてもOKになったので)

(2016.07.10追記:FW5.7.xからFW5.8.1の場合は、「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下を参照)

(2016.02.13追記: FW5.6.5のjailbreakが可能になったので、Voyage、無印、PW3の第7世代は「Kindle:5.6.5 jailbreak方法」を参照)

(2015/08/24追記:PW3=Kindle Paperwhite(2015)対応。あわせて記述修正。
・といっても、FW5.6以降(つまり無印、Voyage、PW3)は裏蓋を開けてシリアル接続しないと、jailbreakできない。
・過去にjailbreak済みでFW5.6対策をまだしていない人は、hotfixを。
・FW5.6以降はファームウェアのダウングレードができなくなった。つまり、FWをダウングレードしてjailbreakすることは無理、ということ。
・したがって、以下はFWが5.4.5以下の場合の説明。FW5.6以降はパッケージのインストール方法が変わっているので、このページのやり方ではできない)

(2014/12/03追記:Jailbreakその他、最新版にあわせて、記述修正。
素のFW5.6.1はjailbreak不可。FW5.4.5以前の段階で、jailbreak-1.13.N以降をインストールしてあれば、5.6.1にアップデートしてもjailbreakは生き残る。5.6.1にあげるつもりはなくても、jailbreakは最新版にしておいたほうが安心。万一勝手に自動更新されても困らないように。jailbreakのアップデートについては「jailbreakは最新版にアップデート推奨(FW5.6.1対策)」を参照)
(2014/12/18追記:
1.12N以前の古いjailebreakでも、5.6.1.xでjailbreakを生き残らせる方法が出た。「アップデート5.6.1.0.1 / 5.6.1.0.2 & jailbreak関連情報」参照)

(2014/11/10追記:FW5.6.1へのアップデートは、jailbreak環境を維持したいなら、やめたほうがよさそう。"We have confirmation that 5.6 is really, really evil. It currently throws our updates files away."だそうだ。(さらに12/03追記:対策は進んでいるが、もう少し様子を見たほうがいいかも?)
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2977013&postcount=1331

(もうひとつ注記:FW5.4.5.xはjailbreak不可なので、ダウングレードが必要。つまり、5.4.3.x以前の段階でjailbreakしてあれば、FWを5.4.5.xにアップグレードしてもjailbreakは生き残る。ただしMKKなどは再インストール)
参考:「Kindle Paperwhite:FWダウングレード方法(その2)
---

snapshotでなくても、フォントの入れ替えが可能になっているようなので、必要なファイルのダウンロード先とインストール方法をまとめ。

jailbreak、(MKK)、KUALの順にインストール。
スクリーンセーバーとフォントを変更したい場合は、ScreenSavers Hack / Fonts Hackの前にPythonをインストール。

◎Jailbreak
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=186645
1. kindle-jailbreak-1.14.N.zipダウンロード・解凍
2. kindle-5.4-jailbreak.zip をKindleのルートに解凍(systemやdocumentsフォルダの中はダメ)
 bridge.sh
 bridge.conf
 gandalf
 jb.sh
 update_jb_$(cd mnt && cd us && sh jb.sh).bin
 developer.keystore
 json_simple-1.1.jar
以上7ファイルがKindleのルートにあることを確認
3. Kindleを取り外してケーブルを抜く
 「ホーム」->「メニュー」(右上の三本線) ->「設定」->「メニュー」->「Kindleをアップデート」
数秒後、そのままの画面の下に、「**** JAILBREAK ****」の表示が出る。それでおしまい。
(「Kindleをアップデート」が灰色のままのときは、正しくファイルが配置されていないので再チェック)

◎Mobileread Kindlet Kit(MKK)
jailbreak-1.14.N自体にMKKが含まれるようになったので、MKK単体のインストールは不要。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=233932
1. kindle-mkk-20141129.zip ダウンロード・解凍
2. Update_mkk-20141129-k5-ALL_install.bin をKindleのルートへコピー(k5がpaperwhite)
3. Kindleを取り外してケーブルを抜く
 「ホーム」->「メニュー」(右上の三本線) ->「設定」->「メニュー」->「Kindleをアップデート」)

◎KUAL
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=203326
1. KUAL-v2.5.zip ダウンロード・解凍
2. 旧ヴァージョン(KindleLauncher-2.0.azw2)があったらdocumentsフォルダから削除
3. paperwhiteの場合は、KUAL-KDK-2.0.azw2 をdocumentsフォルダ へコピー
他の本と並んで、KUALがあるので、タップすれば起動する。

◎Python(ScreenSavers Hack/Fonts Hackの前にPythonを)
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=195474
1. kindle-python-0.14.N-pw2_kt2_kv_pw3.zip をダウンロード・解凍
2. Update_python_0.14.N_install_pw2_kt2_kv_pw3.bin をKindleのルートへコピー
3. Kindleを取り外してケーブルを抜く
 「ホーム」->「メニュー」(右上の三本線) ->「設定」->「メニュー」->「Kindleをアップデート」

◎ScreenSavers Hack
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=195474
1. kindle-linkss-0.24.N.zip ダウンロード・解凍
2. Update_linkss_0.24.N_install_pw2_kt2_kv_pw3.bin をKindleのルートへコピー
3. Kindleを取り外してケーブルを抜く
 「ホーム」->「メニュー」(右上の三本線) ->「設定」->「メニュー」->「Kindleをアップデート」
4. スリープにしてみて、”The ScreenSavers Hack has been successfully installed!”と書かれた画像が出現すれば、成功。
5. Kindleにできているフォルダlinkss/screensavers の中に好みの画像をいれて、メニューから再起動
  KUALのメニューから、スクリーンセーバー画像を本の表紙にすることも可能

◎Fonts Hack
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=219405
1. kindle-linkfonts-0.13.N.zip ダウンロード・解凍
2. Update_linkfonts_0.13.N_install_pw2_kt2_kv_pw3.bin をKindleのルートへコピー
3. Kindleを取り外してケーブルを抜く
 「ホーム」->「メニュー」(右上の三本線) ->「設定」->「メニュー」->「Kindleをアップデート」
4. 日本語フォント入れ替え → ここ参照
5. 欧文フォント入れ替え  → この記事の「◎"Caecilia Condensed"を好みの欧文フォントに入れ替える手順」参照

その他、追加機能
Collections Manager → 5.4.5.1に対応。ただし完全な形で階層化可能なのは5.4.0以下
バッテリー残量を数値表示
フロントライトの完全off
フロントライトの完全off 機能追加版
ゲームその他(sudoku、chessなどゲーム、それから電卓など)
コレクション操作(コレクションのバックアップや復元):LibrarianSync
・CalibreでKindleの蔵書管理・コレクション管理(基本、要jailbreakなので):第1回第2回第3回第4回
手っ取り早くフォント・サイズをカスタマイズする(デフォルトのフォント・サイズを変更)


注意:
旧モデル(2012)ですでにjailbreak済みで、それを5.4.4にアップデートした場合は、jailbreakも最新版(kindle-jailbreak-1.9.N.zip)にする必要があるらしい。→ ここ参照 bridgeをインストールするか、jailbreakをアップデートして再起動するか、だそうだ。

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2014年2月20日 (木)

ドイツ語多読本: Ayano Imai: Während der Bär schlief...

以前も紹介した(「Ayano Imaiの絵本」と「Ayano Imaiの絵本 続き」)ことがあるImai Ayanoの絵本。


Ayano Imai: Während der Bär schlief ...

567語

クマのBrunoは一人が好き。友達も知り合いもいないし、散歩中すれ違う人たちは「変な奴」とか「おかしな帽子をかぶって」とかひそひそ言う。でも、Brunoにはどうでもいい。放っておいてくれるなら。

ところがBrunoの昼寝中、キツツキがやってきて、これはいい巣が作れるぞと、帽子に穴を開け、他の鳥も呼ぶものだから、Brunoは「やめてくれー」・・・。

でも、どんどん鳥は増えていき、それに合わせて、なぜか帽子も長くなっていく。それでBrunoの気持ちも・・・。

落ち着いた色使いに、帽子やら家やら描かれる物は妙におしゃれでありながら、人工物と自然物がミックスされていて、シュールな絵柄でもある。
この帽子にしてからが、帽子なのか塔なのか、はたまた、木なのか、人工と自然の合間にあるよう。クマの家も、テーブルや壁から枝が生えたり、蜘蛛の巣に目覚まし時計がぶら下がったり、詩想にあふれている。

日本語版はないようだ。

英語版はこれ。
While He Was Sleeping

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2014年2月18日 (火)

Kindle Paperwhite:フロントライトを完全に消す方法(要Jailbreak)

(追記:フロントライトOffの機能拡張版の記事をここに追加した。こっちのほうがいいかもいしれないので。)

Kindleのフロントライト、部屋を真っ暗にすれば、かすかに光っているのがわかる程度で、たいして気にはならない。が、完全にoffにしたい人もいるようで。jailbreakしていれば可能。

これもKUALのextension。
・jailbreak済み
・Mobileread Kindlet Kit
・KUAL
がインストールされていること。(Kindle Paperwhite新モデルのjailbreakの方法は、Kindle Paperwhite 新モデル(2013): Jailbreakの手順をまとめを参照。snapshotがよければ以前の記事参照)

説明はこのページ
[KUAL] Toggle Light on/off on Paperwhite
 http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2413077&postcount=116
ただしこのページあるのはKindle Paperwhite旧モデル用。

新モデルはこっちのFrontLight.tarを。
 http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=231577

インストール:
FrontLight.tarを解凍したら、FrontLightフォルダを、PCにつないだKindleのextensionsフォルダにまるごとコピー。

で、KUALを起動すると、メニューに追加されている。
Frontlight_off

この中の
「Toggle ON/OFF」
 フロントライトのon/off
 offにすると、次のスリープからの復帰時、もしくはスライダーでライト調整をするまで、ライトはoff。

「Toggle OFF on Wakeup」
 スリープからの復帰時に自動的にライトをつけるかつけないかの設定


jailbreakが終わっていれば、ごく簡単。

jailbreakにしたって、ダウンロード・解凍して必要なファイルをKindleにコピー、「Kindleのアップデート」をタップするだけなんだけど(Kindleの手動アップデートのときにやるやつ)。ただ、その必要なファイルがどれなのかがわかりにくいってだけで。
Kindleをdiagsモードで起動とか、USBNetworkでログインとか、普通のユーザーには無縁の作業はいらない。ごく一般的なPCの操作とKindleの操作のみ。

jailbreak+KUAL+Fonts Hackで、日本語フォントを好きなフォントに入れ替える方法もわかった。
筑紫明朝だけでなく、デフォルトの明朝やゴシックも入れ替えられる。それについてはまた後日。

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2014年2月16日 (日)

ドイツ語多読本: Jon Klassen: Wo ist mein Hut

2013年のドイツ児童文学賞(Deutscher Jugendliteraturpreis)、絵本部門の受賞作
http://www.djlp.jugendliteratur.org/preistraeger_bilderbuch-14.html
著者(とその愛猫)の受賞の言葉(映像)も。(英語)


Jon Klassen: Wo ist mein Hut

254語

探し物をして、次々に動物やら人やらに聞いて回る、そういうパターンの絵本にけっこうあるようで、何冊も目にすると、またこのパターンかと少々うんざりしつつも、さて今回はどうやってオチをつけるんだと、逆に気になったりもする。
どうせまたほのぼのした終わり方なんだろうと甘く見ていたら、ああ、そうくるのか。不穏なラスト。

目がちょっとギョロッとした感じで、口が描かれないせいか、ポーカーフェイス。本の中でもずっと維持されているポーカーフェイスがラストでも効いている。

文章はパターンの繰り返しで、やさしいはず。多読向き。


オリジナルは英語
I Want My Hat Back


日本語訳は関西弁らしい
どこいったん


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2014年2月14日 (金)

ドイツ語多読本: Komako Sakai: Es schneit! (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから


先日の大雪は大変だったが、子供には関係ない。むしろ大喜びだったのかもしれない。これもそんな大雪の日の絵本。

Komako Sakai: Es schneit!

313語

きょうはもっと寝ていてもいいよ、雪でバスも動かないし、幼稚園も休みだから、と聞いては、「雪だ!」と騒がずにはいられない。でも、大雪だから外へ行くのは雪が止んでから、と言われて、おかあさんと過ごす一日。
さあ寝ようかという夜になって、ようやく雪が止む・・・。

雪が振り続ける一日というのは空も地面も白くて、空気まで灰色っぽい。グレーの色調がそういう雰囲気にぴったりの絵本。

オリジナルはこれ
酒井駒子:ゆきがやんだら

英語のKindle版表紙はなぜか左右逆
Snow Day


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2014年2月12日 (水)

Kobo:フォントを見やすくする3つの方法(まとめ)

Koboのフォント関連の話、あちこちに散らばっているので、一度まとめのページを。

1.太めのフォントを追加する
青キンとか、KB明朝とか、KoKin明朝とか太めに加工したフォントを探してきて、Koboに突っ込む。
これが一番簡単。
ただし、どれも元はIPAフォントなので、どれも似たようなもの。それに、自分の好みの太さには変えようと思ったら、自分でフォントを加工するしかない。

追加方法:「Kobo: カスタマイズの基本」参照


2.「フォント詳細設定」を有効化する
実は知らない人も多そうな気がするが、欧文フォントは「大きさ」だけでなく、「太さ」と「鮮明さ」を調整できるようになっている。

Font_advanced_001_2
(下部メニューの「Aa」をタッチしてフォント設定画面にすると、欧文フォントの場合、フォント選択のプルダウンの脇に「詳細」というのがある。そこからこの「フォント詳細設定」に進める。)

海外のKoboユーザーはこの機能を使って快適に本を読んでいるのに、日本語フォントではこの機能が使えない。こんな便利な機能をなぜ使わせてくれないのだ、楽天。Kindleにはできない芸当でしょうに。
有効化する方法があるので、ありがたく使わせてもらう。

方法は2つ、「Kobo Patch Generator」か「nickel-hacks」のどちらか、好きな方を。

2-1. Kobo Patch Generatorを利用する
何度も記事にしたので、注意点だけ。
ファームウェアのヴァージョンに合ったkpg.confとlibnickel.so.1.0.0を用意すること。
ヴァージョンが違っているとうまくいかない。FWをアップデートしたら、Kobo Patch Generatorでlibnickel.soを作り直す必要がある。

一番最初の記事
 Kobo フォントの悩み解決:ファームウェアに手を入れて、フォントを太くして見やすくできたりするツール
 Kobo フォントの悩み解決:フォントを太くして見やすくできたりするツールの続き Kobo Patch Generator

FW2.6.1 / 2.8.1 / 2.10.0 / 3.0.0 / 3.0.1
 mz_koboreaderpatch_11をダウンロード。libnickel.so.1.0.0も同梱されている。
 kpg.confのサンプル: 2.10.0 / 3.0.0 / 3.0.1

FW3.1.0 / 3.1.1
 libnickel.so.1.0.0は自分で取り出すこと。やり方とkpg.confのサンプルは以下参照。
 Kobo フォントの悩み解決:フォントを太くして見やすくできたりするツール Kobo Patch Generator. Kobo AuraでもOKそう(FW3.1.0用)
 Kobo フォントを太くして見やすくするパッチ FW3.1.1用

 
2-2. nickel-hacksのenable-advanced-font-settingsを利用する
こちらはFWのヴァージョンに依存しない。FWのアップデートのたびにKobo Patch Generatorでパッチを当てなおして、またインストールという手間はかからない。

CFW0.96βが導入済みなら、そのままnickel-hacksをインストールするだけでよい。
CFWを導入していないなら、rcSを書きなおす作業が必要。

導入方法:「Kobo: nickel-hacks-20140206 フォントや検索のカスタマイズ」
rcSの書き換え:「Kobo: カスタマイズの基本」

nickel-hacksは、FW2.6系は動作未検証だそうなので、うまくいかなかったら、FWを上げてみる。ファームウェアの手動アップデートについては、「Kobo: カスタマイズの基本」参照。


で、導入後。

Font_advanced_002_2
「適用前」と「適用後」のフォント表示はアルファベットだが、だいじょうぶ。

フォントを一番細くすると、
Page_jp_01

一番太くすると
Page_jp_02

その中間くらい
Page_jp_03
(小栗虫太郎『黒死館殺人事件』)

これで自分の好きなフォントを自分好みに調整できる。

(ページ下の余白と「0%既読」の文字は、Kobo Patch Generatorで小さくしてある)


もう一つ追加:
FW3.3.0の場合、Kobo eReader.confの編集だけでも可能。
Kobo:パッチなしで手っ取り早くフォントを見やすくする方法(FW3.3.0)参照


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2014年2月11日 (火)

Kindle Paperwhite:バッテリー残量を数値で表示(要Jailbreak)

*注記:
FW5.6.5以降には対応していない。

jailbreakについては「Kindle:jailbreak方法(5.7.x - 5.8.1)その1 準備編」以下参照。
このjailbreakの記事には、5.6.5未満のバージョンに戻す方法も書かれている。

--

Kindleのバッテリー残量の表示、小さなバッテリーのアイコンだけ。実際のところ何パーセント残っているのだ?
というわけで、はっきりと数値で表示させよう。

jailbreakさえ済んでいれば、簡単。
Kindle Paperwhiteの5.4.2でやってみたが、5.4.2.1でもだいじょうぶなはず。Jailbreakはsnapshotを使用。

KUALのextensionなので、
・Jailbreak済み
・Mobileread Kindlet Kit(All-in-one KUAL prerequisitesから名称変更)
・KUAL
がインストール済みであることが条件。


◎BatteryStatus
snapshotのページから
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225030
・kual-batterystatus-1.0.N-rxxxxxx.tar.xz をダウンロードして、解凍
・その中のBatteryStatusをフォルダごと、Kindleのextensionsフォルダにコピー
・KUAL起動 -> 「Helper」と進み、「Tweak Battery Icon」にチェックを入れる

見た目はこんな感じ
Battery01_2
電池マークの中に数字が見えるはず

削除したいときは、KindleのextensionsフォルダからBatteryStautusをまるごと削除して、Kindleを再起動。


別のもある。
◎Battery % in the tray
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225232
こちらは「数値%」のみ。
・batterylevel-1.0.1.zipをダウンロードして、解凍
・その中のbatterylevelをフォルダごと、Kindleのextensionsフォルダにコピー
・KUALを起動して、”Show Battery %"をタップ

Battery02
こっちのほうが見やすいかな。


ちなみにKUALのメニューってのはこんな感じ
Kual_menu

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2014年2月 9日 (日)

Kobo: カスタマイズの基本

いまさらだが、基本的なことがら。

◎フォント追加
Koboにfontsというフォルダを作って、そこにフォントを置く。

◎ファームウェアのヴァージョン確認
「設定」→「デバイス情報」の「ソフトウェアの詳細」

◎FWのダウンロード・リンク
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=185660

◎FWの手動アップデート方法
1. kobo-update-x.x.x.zip を解凍
2. 解凍してできたファイル・フォルダをすべて(KoboRoot.tgz、manifest.md5sum、upgrade)を、PCにつないだKoboの".kobo/"フォルダにコピー
3. ケーブルを抜いて再起動

◎Koboのシステムの変更は、KoboRoot.tgzを作成し、".kobo/"に置き、再起動、という手順。
したがって、
1. tgzの圧縮・解凍ツールを使えるようにしておく
2. ファイルの編集には、改行コードLFにできるエディタを使用する
 参考: http://www.ic.daito.ac.jp/~mizutani/text/set_editor.html#newline_code


例:
欧文フォントは自由に太さを変えられるのに、日本語フォントはなぜできないのだ?
だから、nickel-hacks-20140206を使って、フォントの太さを自由に変えられるようにしたい(前回の記事参照)
だが、CFWをインストールしていないので、rcSを書き換える必要がある。

動作チェック済みのFWヴァージョンは3.0.以降。
ただしFW3.1以降は「モリサワリュウミン」の変更ができないので、3.0.1を利用する、という仮定で。 (Kobo Auraは3.1以降しかないので、Auraの場合はヴァージョンを読み替えて)

1. FWのヴァージョン確認
2. 上のリンクからFW(kobo-update-3.0.1.zip)をダウンロード
3. 必要に応じて、KoboのFWを手動アップデート。(その後、KoboでFWのヴァージョン確認)
4. kobo-update-3.0.1.zip を解凍してできた、KoboRoot.tgzをさらに解凍
5. その中の、etc/init.d/rcSを編集(下記参照)
6. etc/init.d/rcSの階層構造で(「etc」フォルダの中に「init.d」フォルダ、その中に「rcS」を配置)、それをtgzのツールでKoboRoot.tgzにする
7. KoboRoot.tgzの中身が”etc/init.d/rcS”になっているか、念のため確認
8. KoboRoot.tgzをKoboの.kobo/フォルダにコピー、ケーブルを抜いて再起動
----

5. rcSの編集内容
etc/init.d/rcSの一番下の3行


/usr/local/Kobo/hindenburg &
/usr/local/Kobo/nickel -qws -skipFontLoad &
[ $PLATFORM != freescale ] && rm -rf /dev/mmcblk1* && udevadm trigger &

"/usr/local/Kobo/hindenburg &"の下、太字部分を以下のように変更。


/usr/local/Kobo/hindenburg &

if [ -e /mnt/onboard/ext/boot.sh ]; then
    /mnt/onboard/ext/boot.sh
fi

LD_PRELOAD="`echo /opt/cfw/preload/*.so`" /usr/local/Kobo/nickel -qws -skipFontLoad &

[ $PLATFORM != freescale ] && rm -rf /dev/mmcblk1* && udevadm trigger &

boot.shは、nickel-hacksについてくるアンインストール用のスクリプト。Koboのext/フォルダに置くとnickel-hacksがアンインストールされる。

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2014年2月 7日 (金)

Kobo: nickel-hacks-20140206 フォントや検索のカスタマイズ

Kobo Touch/Glo/Mini hacking スレから。
ダウンロード: http://ux.getuploader.com/KOBO_HACK/

Kobo Aura FW3.1.1 CFWなし で試してみた。

◎custom-document-default-font
「ドキュメントデフォルト」のフォントを好きなフォントに変更
問題ないようだ。
が、下の「フォントの詳細設定」有効化で、「ドキュメントデフォルト」のフォントも見やすくできるので、なくてもいいかな。

◎force-localsearch
検索する場所がデフォルトだと「ストア」になっているのを、Kobo端末内の「ライブラリ」に変更
これも問題なし。
最近のKobo Patch Generatorにはこれに該当するパッチがなくなっているので、ありがたい。

◎enable-advanced-font-settings
すべてのフォントの「詳細設定」を有効にする。(フォントの太さ・鮮明さを調整できる)
Kobo Patch Generatorでも可能だが、FWのアップデートのたびにKoboRoot.tgzを作り直してアップデートする手間が省ける。

すでにKobo Patch Generatorを使っているので、とりあえずkpgのほうは"Freedom to advanced fonts control"をnoにした上で、やってみた。
これも問題なし。

といっても、無意味にでかい下部余白を小さくしたいので、Kobo Patch Generatorも必要なんだけど。

FW3.1.0以降、「ドキュメントデフォルト」と「モリサワリュウミン」は詳細設定ができなくなっているが、README.TXTによると、freetype2の変更によるものらしい。
「FT2を別モノに変更してみて検証すれば分かるか・・・」だそうなので、やってみた。

Aura用のFW3.0.1はないので、Aura HD/Glo用の3.0.1から"libfreetype.so.6.6.2"を取り出して、入れ替えてみた。(KoboRoot.tgzを作って・・とか面倒なので、libfreetype.so.6.6.2をKoboの適当なところにコピーして、あとはtelnetで入って、入れ替え、再起動)

結果:
「ドキュメントデフォルト」「モリサワリュウミン」も詳細設定が可能になった。
ということは、Kobo Patch Generatorでも、libfreetype.so.6.6.2の入れ替えでなんとかなりそう。

インストール方法はREADME.TXT参照。CFWを導入していない人は以下参照。

CFWは使わないことにしたので、README.TXTにあるように、rcSの書き換えでnickel-hacksを導入した。
FWのアップデートファイルkobo-update-3.1.1.zipを解凍、さらにKoboRoot.tgzを解凍。
その中の、"etc/init.d/rcS"を編集。
下から2行目の
/usr/local/Kobo/nickel -qws -skipFontLoad &

LD_PRELOAD="`echo /opt/cfw/preload/*.so`" /usr/local/Kobo/nickel -qws -skipFontLoad &
に書き換える。(echoの前とsoの後ろは、バッククォート「`」で。クォート「'」でなく)

で、中身が"etc/init.d/rcS"のKoboRoot.tgzを作成
 tar czf KoboRoot.tgz ./etc/init.d/rcS
(Windowsの場合はそれぞれのアプリケーションのやり方で)
あとはいつものように、出来上がったKoboRoot.tgzでアップデート。これでnickel-hacksが導入できる。

詳しくは次の記事に書いた。

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2014年2月 5日 (水)

ドイツ語多読本: Agnès de Lestrade / Valeria Docampo: Die große Wörterfabrik

絵は前回の"Im Garten der Pusteblume"と同じValeria Docampo。

これは元のハードカバー版
Agnès de Lestrade / Valeria Docampo: Die große Wörterfabrik

479語

小型の廉価版もある。表紙は下のKindle版と同じ

Kindle版

値段はKindle版が断然安いが、タブレットでしか見られないので注意。

表紙を較べると、ずいぶん印象が違う。
上の方は、大きな建物の影(タイトルの「単語大工場」)の影の巨大さと、虫取り網を持った男の子の小ささ、その対照が印象的で、不穏な感じも。
人々は単語工場で生産された単語を買い、飲み込まないと言葉を話せない。そんな世界の話で、虫取り網は、言葉を買えない貧しい人が風に流されてくる単語を捕まえるためのもの。

だから、好きな女の子にあっても、あいさつもできず、たがいにただほほえむばかり・・・。

でも、そんなふうにして拾い集めた、愛とは無縁の物の名前三つだけでも、愛の告白には事足りるという不思議。
それがKindle版のほうの表紙。


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2014年2月 3日 (月)

ドイツ語多読本:Noelia Blanco / Valeria Docampo: Im Garten der Pusteblumen

とにかく絵がきれいなので。

紙の本がいいと思うが、値段で選ぶなら電子書籍版。タブレットやPCで。

Noelia Blanco / Valeria Docampo: Im Garten der Pusteblumen

639語

風車村に「完璧マシーン」がやってくる。ボタンを押すだけで望みがかなう。完璧なデザートに完璧な友人。それで村人は願うことをやめる。そして、風車のことも風のことも忘れてしまう。
それでもまだ願いは人の心のなかにまどろんでいる。その一人が仕立屋のAnna。
Annaはある晩、風車の上で空を飛ぼうとしている男に会う。Annaは彼のために空飛ぶ服を作ってやろうと決心する・・・。

出版社のtrailer

動画ではわかりにくいが、夜の空の深い緑色が美しい。

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2014年2月 1日 (土)

Kindle、Kobo用フォント:KoKin明朝アップデート

はじめに追記:
KoKin明朝Mediumも要望があったのでアップデート、v0.2。
KoKin明朝MediumとRegularは共存できないので、どちらかひとつを。
(KoKin明朝Alt-Regularは他と共存可能)
--

KoKin明朝アップデートした。

アップデート内容:
・PAex明朝をVer.001.03からVer.002.01にアップデート
・「Fontforge用縦書きパッチ」(http://www.akenotsuki.com/eyeben/fonts/kanren.html#ffpatch)適用
・RegularとMediumの中間の太さのフォント、KoKinMinchoAlt-Regularを新規追加

ダウンロード:http://ux.getuploader.com/kokin_font/

◎インストールの注意点:
すでにKoKin明朝がインストールされている場合は注意。
・Kindle(旧モデル)
余計な面倒を避けるために、以下の手順で。
1. 任意の本でフォントをデフォルトに戻すなど、KoKin明朝以外に設定
2. Kindleのfontsフォルダから、KoKin明朝をすべて削除
3. Kindleを再起動(電源スイッチのOn/Offではなく、メニューから「再起動」)
4. あらためてKoKin明朝(とKoKin明朝Alt)をfontsフォルダにコピー
5. Kindleをメニューから「再起動」

・Kobo
1. 任意の本でフォントをデフォルトに戻すなど、KoKin明朝以外に設定
2. KoKin明朝(とKoKin明朝Alt)をfontsフォルダにコピー、Kobo再起動

◎KoKinMinchoAlt-Regular
ファミリー名を変えているので、他のKoKin明朝と共存可能。既存のKoKin明朝を削除する必要はない。
簡単に見比べられるように共存可能にした。較べてみて好きな方を。
RegularとMediumの中間くらいの太さになっているので、少し選択肢が広がったはず。


Kindle for Androidで縦書きの表示がおかしいという指摘があったので、Fontforgeにそれらしいパッチをあてて、フォントを再作成した。
が、Android版アプリでの表示、あるいはその他PCのアプリでの表示については、今回のアップデートで改善されなかったら、残念だがあきらめてもらうほかない。あしからず。タブレットやPCの液晶画面で読書をする気にはなれないので、アプリ版のフォントには興味がない、というのがその理由。
フォント加工による不具合なのか、フォントを表示するアプリケーション側の問題なのかもわからないし。
あくまでもKindle・Kobo端末用のフォントということで。


そういうわけでKoKin明朝アップデート。楽しい読書を。

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