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2013年12月 6日 (金)

ドイツ語書籍:Walter Moers: Wilde Reise durch die Nacht

コミック作家で、小説Zamonienシリーズの作者Walter Moersが、ギュスターヴ・ドレの絵に物語をつけた小説。

Zamonienシリーズの記念すべき第1巻"Die 13½ Leben des Käpt’n Blaubär"と同時に電子書籍化された。怪物大百科とも言うべきZamonienシリーズでは自分で挿絵を描いているが、この"Wilde Reise durch die Nacht"は、21枚のドレの絵をそのまま使っている。

ギュスターヴ・ドレ(ウィキペディアの記事)と言えば、ドレの挿絵を使ったダンテの『神曲』や聖書、『ドン・キホーテ』や『失楽園』などの本が日本でも売られているから、見たことがある人も多いはず。
もっと絵を見たい人は、ここ(Zeno.orgのDoréのページ)へ行くと、たくさん見られる。

あとがきによると、Moersははじめドレの絵に着想を得た短編を書こうと思っていたが、『神曲』や聖書など元のコンテクストから引きはがして、絵だけを集めた画集を見ているうちに、長編小説になっていったそうだ。


Walter Moers: Wilde Reise durch die Nacht

39000語

主人公はギュスターヴ・ドレ自身、12歳。夜の海に乗り出す。
「シャム双生児竜巻」に遭遇、突っ切ろうとするものの、宙高く船は舞い上げられる。気がつくと船の上には死神がいる。とうぜん魂をいただきにやってきたわけだが、ギュスターヴは死にたくない。そこで賭けをすることになる。6つの課題をクリアしたら、助けてやろうと・・・。こうしてワイルドな夜の旅が始まる。

最初の課題は、ドラゴンから乙女を救い出すこと。これはもう子供の本にありがちな騎士の冒険だろうと思いきや、そう単純な話にならないのは、やはりWalter Moers。
ギュスターヴは怪物グリフィンの背に乗って、ドラゴンのいる島にやってくる。鎖につながれた乙女を発見、ドラゴンを倒す。ところが、それは乙女が飼っていたドラゴンだった・・・。それに島にはドラゴン加工工場まである・・・・。

と、こんな感じで、一筋縄ではいかない展開。

以下、課題だけあげておく。
第2の課題は、魔物の森を突っ切ること。ただし騒いで魔物に見つかるように。
 今度のお供は、ドン・キホーテのサンチョ・パンサならぬ、パンチョ・サンサ。
第3の課題は、6人の巨人の名前を言い当てること。
 これはなんだろう、ガリバーか何かからの着想?
第4の課題は、あらゆる怪物の中で最も恐ろしい怪物の歯を取ってくること。
 その怪物とは「時間」。
第5の課題は、自分自身に会うこと。
 タイムトラベルか? さらには、太陽系の創造も。もうSFか?
第6の課題は、月にいる死神のところまでやってくること。

と、ドレの絵からインスピレーションを得たといっても、奇想天外・荒唐無稽な怪物大百科のWalter Moersらしい物語。

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