« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »

2013年12月

2013年12月30日 (月)

ドイツ語多読本:Schnurrbert bekommt einen Bären aufgebunden (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから

「Schnurrbert、クマをくくりつけられる」

そんな感じのタイトル。表紙の絵の通り、Schnurrbertさん、にこやかにクマを担いで闊歩しているが、クマとは知らず、だまされている・・・・。(いや、気づけよ!!と突っ込みながら読むのである。)

Monika Spang: Schnurrbert bekommt einen Bären aufgebunden

718語

Schnurrbertさんがだまされる話だが、なぜクマなのかというと、そういう慣用句があるから。
日本語だとだますことを「担ぐ」と言ったりするが、ドイツ語だと、なぜかクマを担がせるらしい。それで、だますとかそんな意味になる。これはれっきとしたドイツ語の慣用句。(jm einen Bären aufbinden)

そんな慣用句を文字通りに受け取ってイメージ化すると、おかしいでしょ?みたいな絵本。

買い物に行こうとしたら買い物かごが壊れて、じゃあリュックを買おうと出かけるSchnurrbert。あいにくリュックはなく、どういうわけだか店主は福引であたったクマを、代わりにSchnurrbertの背中にくくりつける・・・。

そのままいろんなものを買いに出かけるSchnurrbert。当然、行く先々で目を疑われる。
その反応がまた、その店らしい表現だったりする。たとえば、牛乳を買いに行った農家のおばさん、「こりゃ目にトマトだわ」(農家だけに野菜だが、Tomaten auf den Augen habenは不注意で見落とすみたいな慣用句)。パン屋のおばさんは目を疑って、パン屋だけに「小麦粉でも眼鏡にもついてるのかな」とか。

で、どこへ行っても、誰も「それはリュックじゃなくてクマだ」なんて真面目な受け答えなんかしない。クマを背負って歩く男のおもしろさを、笑って楽しむノリ。だから、Schnurrbertさん、牛乳やらサラミやらパンやら、リュックに入れたつもりが、みんなクマの胃の中へ・・・・。


"einen Bären aufbinden"をgoogleで画像検索してみたら、写真やらイラストやらたくさん出てきた。
https://www.google.co.jp/images?client=ubuntu&channel=fs&q=%22einen+B%C3%A4ren+aufbinden%22&oe=utf-8&hl=ja&sa=X&oi=image_result_group&ei=pzDBUo6kJ8yilQXDnoDIAg&ved=0CCgQsAQ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月28日 (土)

Koboの本棚管理: Calibreのplugin、Kobo Touch Extended Driverの使い方

Koboの場合、和書でepubを利用する人はいないと思うが(ふつうkepub.epubだろう)、洋書ではepubを好む人も多い。kepubの上部余白が好きになれないからだ。(下の余白はパッチでなんとかなる。)

それで洋書はepubを使っていたのだが、辞書ウィンドウを出すときや消すときの動作が、epubではあきらかにkepubより遅い。ちょっと気になるくらい差があるので、洋書もkepubにすることに。

そこで、epubをkepubに変換しなくては、というわけで、やはりcalibreを利用。(Koboの重複本棚を消すときにも使った。)
calibreからKoboにepubを転送するだけで、kepubにしてくれる。その上、本を格納したいディレクトリも自動作成されるし、おまけに本棚まで自動的に作ってくれる。

やり方は、以下のクイック・ガイドを参照した。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=193184

まずはプラグイン(Kobo Touch Extended Driver)をダウンロード・インストール。
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=211135から、
KoboTouchExtended.zip をダウンロード。

インストールは、calibreを起動したら、
メニューの「設定」->「高度な設定」->「プラグイン」をクリック
下の「ファイルからプラグインを読み込む」から、KoboTouchExtended.zipを指定。(解凍不要)

では、カスタマイズ開始
1. 「設定」->「インポート/エクスポート」->「デバイスに転送」
一番上の「書誌情報の管理」を「自動管理」か「転送時のみ」に変更。
「自動管理」が楽。calibreで本棚を変更した後、KoboをPCにつなぐだけで、変更が反映される。
それから、下のプラグインのカスタマイズに使う変数の一覧があるので見ておく。

2. 本を格納するディレクトリ(フォルダ)の指定
(1)「設定」->「高度な設定」->「プラグイン」と進み、
「デバイスインターフェイスプラグイン」脇の「+」マークをクリックして、「KoboTouchExtended」を探す。(もしくは上の検索欄を使う)
(2)「KoboTouchExtended」を選択したら、下の「プラグインをカスタマイズ」をクリックして、カスタマイズのウィンドウを出す。
(3)「サブディレクトリを使う」にチェックを入れる
「テンプレートを保存」の入力欄。これが本を格納するディレクトリ(フォルダ)の指定。たとえば、

{author}/{series}/{title} - {authors}   ("/"はディレクトリの区切り)

とすると、著者/シリーズ/の2つのディレクトリの下に「タイトル - 著者.kepub.epub」が格納される。
シリーズ/著者にしたかったら、{series}/{author}.....にすればいいし、出版社を入れたかったら、{publisher}をどこかに入れればいい。好きなように。

3. 本棚の自動作成
プラグインのカスタマイズの画面で(2の(1)と(2)の手順)、
(1)「ブックシェルフはKobo Touchのファームウェア・・・自動編集のためのタグタイプの列をしていください」の欄に、

author, series

と、たとえば入力して、

(2)「ブックシェルフを作成」にチェックを入れる

それで、calibreからKoboに本を転送すると、著者毎の本棚と、シリーズ毎の本棚ができていて、本も収納されている。

4. 自分独自の本棚を作成する
authorやseriesなどcalibreに備わっているもの以外に、独自の本棚を自動作成したい場合は、まずカスタム列の作成から。
(1)カスタム列の作成
「設定」->「インターフェース」->「表示列の追加」と進んだら、下の「カスタム列を追加」クリックして、「カスタム列の作成」に進む。
・クイック作成:「タグ」をクリック
・検索名: myshelves (好きなように。プラグインのカスタマイズの変数に使う)
・列名: My本棚 (好きなように。calibreでの表示用)
・列タイプ: 「(タグのような)カンマ区切りのテキストで、タグブラウザーの列で表示されます」を選択
で、「OK」クリック

(2)ふたたびプラグインのカスタマイズに戻る(2の(1)と(2)の手順)
「ブックシェルフはKobo Touchのファームウェア・・・自動編集のためのタグタイプの列を指定してください」の欄に、「My本棚」の変数myshelvesに#をつけて追加する

author, series, #myshelves

「OK」、「適用」として、設定画面を終了させる。

(3)本の書誌情報編集で、「My 本棚」欄に好きな本棚名を入力する
本棚を指定したい本を選択して、メニューの「書誌を編集」をクリックして、編集画面の「カスタム書誌情報」を選ぶ。すると、「My 本棚」の入力欄ができているので、たとえば、

洋書, SF

のように入力、「OK」の後、
この本をcalibreでKoboに転送(「デバイスに転送・メインメモリーに転送)すると、「洋書」と「SF」という本棚ができていて、この本が収納されている。

以上で、ひと通り説明終了。

和書でもだいじょうぶだが、calibreでは書誌情報が日本語だと、ファイル名はローマ字になる。とはいっても、calibreの操作、Koboの操作で直接ファイル名が現れることはない。作者とかタイトルとかすべて日本語表示で、実用上は問題ない。(cbzなどメタデータがないものは、ファイル名に頼るしかないかもしれない。)

あと、calibre付属のebookビューアーはepub3(縦書き日本語)に対応していない。ビューアーで日本語フォントが横になっていても、Koboではちゃんと表示されるので、あせらない。

CFWの自動本棚作成でやってしまうのが手っ取り早いが、もっと細かくやりたいならcalibreもあり。
もちろんcalibreはKindleにも対応している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月26日 (木)

Kobo: 海外ではファームウェアのアップデートでよくなっているのに、日本のユーザーは置き去り

Kobo GloとかKobo Auraとか、売れてもどうせ赤字、サポートにまで手間かけたくないとか、そんな感じ?

たとえば、
◎Kobo Auraのpocket無効化。
海外のユーザーには提供されているし、というか、新機能としてちゃんと宣伝している。日本のユーザーには存在すら知らせない。
PCやタブレット、スマホでチェックしたWebページをKoboに送って後からゆっくり読めるようにする、というのがpocketの機能。長い新聞記事とかPCの液晶では読みたくない、なんて時にとても便利。
pocketのサイトへ行ってユーザー登録して、あとはpocketのPCのブラウザのアドオンとかAndroidのアプリをインストールするだけ。

なぜ日本のユーザーに知らせないのかといったら、pocketのサイトが英語だから。
ちょっと画像入りで登録の仕方なんかを説明しておけば済む話だと思うが、やりたくないんだろう。サポートが面倒になるから。そう勘ぐられても仕方ないだろう。

pocketを使えるようにするには、以下のサイトなど参照
「Pocket」に登録した記事をKobo Auraで読めるようにする方法
pocketはFW2.10.0あたりから使えるようになっているはずで、Auraでなくても、Gloでもファームウェアをアップデートすれば使える。


◎Kobo Gloはファームウェア2.6.0のまま。
海外ではGloの最新ファームは3.1.1。なぜか日本のユーザーは2.6.0のまま。
たとえば、
・FW2.10.0以降だったと思うが、メニューに「戻る」ボタンのようなものが追加されて、使いやすくなった。
それまでは別の本を開くには、かならず「ホーム」画面を経由しなければならなかった。このボタンで「ホーム」を経由せず「ライブラリ」の「本」または「本棚」へ直接行けるようになった。
それから、本を読んでいる途中で注に飛んだ場合も、このボタンで元のページに戻れる。CFWで本棚アイコンを追加しなくても、やっていけるようになった。

・辞書のクロス・リファレンスが可能になった。辞書ウィンドウの中の単語も辞書で引ける(これはKindleではできない)。

・起動時間短縮されているし、たぶんタッチの反応速度も改善されている。


◎Type Genius(フォントの太さ・鮮明さを変更できる機能。これはFW2.6.0以前からあるものだが)
これも海外のユーザーには周知のKoboの独自機能。日本のユーザーがなぜ知らないのかというと、日本語フォントではこの機能が使えないようになっているから。だから楽天も宣伝しない。

でも、この機能は欧文フォントではちゃんと使える。フォント選択のプルダウンの脇に、「詳細」という項目がある。そこからフォントを太くしたりできる。それのこと。日本語フォントではこの「詳細」がない。

Koboに入っている日本語フォントはそのままでは読みにくいので、この機能を有効にしてくれれば、本当に助かる。だって、何度も紹介しているKobo Patch Generatorでパッチをあてれば、この機能は有効にできるんだから。

前にもどこかで書いたが、読書は文字を読み、ページをめくる、その繰り返し。だから、それがいかにストレスなしにできるかが、読書専用端末の基本のはず。
その点、フォントの太さを調整できるというのは、Kindleにない素敵な機能なのに、なぜ無効にするのか、楽天。大きなセールスポイントでしょうに。(それとも、何か権利的なものに引っかかるのか?)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月24日 (火)

ドイツ語多読本:THiLO:Das Nagurski-Experiment - In der Gruft der Mönche

今は落ちぶれているが、かつては高級だったホテル、その謎に挑む三人の少年少女。
アマゾンの説明では11歳以上対象の本。このくらいの年齢向けの本になると、ストーリーもけっこう本格的になるので、読み応えあり。

THiLO: Das Nagurski-Experiment - In der Gruft der Mönche: Band 1

33000語

すてきな山の高級ホテルで子供たちに楽しい休暇を、というような宣伝に乗って、バスでホテルに向かう子供たち50人あまり。その中に主人公のAdamがいる。Adamはこんな休暇に期待していない。ホテルも着いてみると、火事の跡がそのまま残っていて、改修すらしていない。それに、着いた早々、「こんなところに泊まれるか」と飛び出してくる先客までいて、「幽霊が・・・・」などと口走りながら去って行ったりも。

ところが、Adamの部屋の机に隠し棚を発見。ホテルの図面やらが見つかる。そこには建築主のNagurskiの名前。そして、偶然からあぶり出しで文字が浮き上がるのを発見。「Nagurski実験....謎は解けた....やつらは地下室....入り口発見....」。

俄然休暇がおもしろくなるわけで、同室のViktor、それから作家志望のKittyも交えて三人で謎解きが始まる。1920年代の宿帳の記録に、なぜかこの休暇プログラムの責任者Eismanと同名の人物がいたり、ときおり現れては三人の役に立つSchorschという男の子も謎だし、そして、村に降りて行って聞いたホテルの話・・・。

テンポよく話は進むのでとても読みやすく、話もスリリング。
最初は休暇プログラムの責任者Eismanやらホテルの支配人やらの悪事をあばく探偵物かと思って読んでいたが、そうではなかった。謎はやはり実験だった。
1冊で完結だと思い込んでいたが、いいところで次巻へ続く、なのだった。これはなんだろう、ホラーなのかSFなのかファンタジーなのか?? 第2巻が楽しみ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月22日 (日)

Koboの重複本棚、消しても同期でゾンビ復活する本棚に対処する方法

Koboの本棚、過去にCFW導入のためにファクトリー・リセットしたせいなのか、同じ本棚が複数できている。
なぜかKobo上の操作で削除できなかったり、削除しても同期すると、ゾンビのように復活したりして、ちょっと厄介。

SQLiteのデータベースをいじって対処しているのが、この記事。
http://cpad.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/kobo-d935.html

あるいは、楽天のカスタマー・サービスに連絡して、サーバー側の本棚を消してもらったとか、そういう人もいるらしい。


で、別の方法。ここを参考にした。
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2711379&postcount=44

◎本棚の重複を削除
電子書籍管理ソフトのcalibreを使っているので、KoboUtilitiesというプラグインを利用。そいつで本棚の重複が解消できる。
1. まずプラグインのダウンロード
http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=215339
から、KoboUtilities.zip(Version 1.5.0)を。

2. calibreにプラグインをインストール。
calibreを起動したら、「設定」->「プラグイン」->「ファイルからプラグインを読み込む」で、KoboUtilities.zip を指定。
カスタマイズが必要らしいので、「プラグインをカスタマイズ」をクリック、プルダウンのメニューから適当に選ぶ。(あとから変更可能なので適当で)

3. KoboをPCにつないで、calibreがデバイスを認識するのを待つ。
calibreのメニューアイコンKoboUtilities脇の▼マークから、「Database」->「Fix duplicate shelves」と進めばよい。


上のデータベースをいじって対処したという記事によると、データベースで本棚のIDが違っていても名前が同じだと、消せなくなるらしい。

とすると、重複本棚がなくなれば、あとは本棚を削除しても復活することはないはず。念のため、Koboで全部本棚を削除して、試しに空の本棚を一つ作って同期してみた。
すると、中に本が残っていた本棚だけは復活した。あとは新しく作った空の本棚だけ。
中に本が残っていた本棚も、本を削除してから本棚を削除したら、もう復活しなくなった。

ああ、すっきりした。


あと、サーバー側の本棚は無視して、いま手にしているKoboの本棚だけなんとかなればいい、というやり方。つまり、

◎本棚の同期を無効にする(上のmobilereadeの記事参照)
・KoboをPCにつないだら、.kobo/Kobo/Kobo eReader.conf を編集する。
その中に、[ApplicationPreferences] というセクションがあるので、
SyncShelves=false
という1行を追加する。場所は一番上でも下でも。

[ApplicationPreferences]
AIRPLANE_MODE=false
...
中略
...
showFirstTimeExperience=0
SyncShelves=false  (<- 追加)

[Browser]
...

とか、こんな感じで。
Kobo eReader.conf の編集は、Unixの改行形式(LF)にできるエディタで。Windowsの改行形式ではダメだそうだ。
同期のたびに復活する本棚をサーバーに残しておくのは気持ち悪いが、一番手っ取り早いのはこれ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月20日 (金)

ドイツ語多読本:Annette Langen: Tausche Glückskeks gegen Weihnachtswunder

クリスマス本、さらにもう1冊。

前回は、どちらかというと男の子向けの探偵物だったが、今回は女の子向け。主人公が12歳の女の子なので、内容的にはちょっと大人びている? 

「フォーチュン・クッキーをクリスマスの奇跡と交換して!!」みたいなタイトル。


Annette Langen: Tausche Glückskeks gegen Weihnachtswunder

35000語

GreteとSinaは大親友。同級生だが、Greteはお姉さんのような役割で、Sinaにちょっかいを出してくる男子をとっちめたりする、男子にも負けない女の子。

そんな12月のある日、家がChinaladen(漢方とか、中国の品を売っている店)をやっている男の子がクラスにフォーチュン・クッキーを配る。中を見てみると、驚いたことにGreteとSinaのおみくじの内容が同じ。
「家族が増えます」
Greteはお母さんと、Sinaはお父さんと二人暮らし。これはひょっとしたら二人の親が結婚して、GreteとSinaが本当の家族になるという予言?? そうなったら、ずっと二人はいっしょにいられて最高・・・。

でも、運命は自分でたぐり寄せるもの、というわけで、目指せ、クリスマスの奇跡とばかり、なんとか親同士をくっつけようと画策する二人。

最初の試みは失敗。Sinaの家に遊びに行って雪で帰れなくなったといって、お母さんに迎えに来てもらう。だが、Sinaのお父さんが家のクリスマスのイルミネーションをつけた途端に、お母さんは不機嫌に。というのも、お母さんは環境保護活動をしていて、そんなイルミネーションは資源の無駄づかいだと言い出してしまうからだ。それで、Sinaのお父さんとケンカになる・・・。

それでもあきらめない二人は、ヴァニラが恋のポーションだと聞くやクッキーを焼いてみたり、インターネットで恋の成就の秘訣みたいなページを読んで、いろんなことをやってみる・・・。
さて、二人はGreteのお母さんとSinaのお父さんをいい雰囲気にできるのか・・・? そんなお話。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月18日 (水)

ドイツ語多読本:Carola Wimmer: Diebischer Advent - Ein Weihnachtskrimi in 24 Kapiteln

前回に続き、クリスマスの本。

今回は探偵物の児童書。12月1日から24日までを24章にわけてあるのは、アドヴェント・カレンダーを意識しているのだろう。1日1章読んでいくと、待ちに待った12月24日。

24000語で10歳以上対象だが、文章は前回のネコのクリスマス本よりやさしめ。
1章1000語程度なので、気楽に読めるかもしれない。

これはKindle版。

Carola Wimmer: Diebischer Advent - Ein Weihnachtskrimi in 24 Kapiteln

24000語

クリスマス前にお菓子屋の開店準備で忙しい両親。そこに、Johnnyの苦手なタイプの、いとこのAureliaがしばらくいっしょに暮らすことになって、自分の部屋をAureliaに貸さなければならないはめに。Aureliaはリボンやらフリルやら派手な服で、香水までつける女の子で、おまけにおしゃべり。その上、学校の成績もいいとくる。Johnnyとしてはできるだけ近づきたくないのだが・・・・。

両親の店は無事完成して、開店記念パーティを開いて、町中の人を呼ぶ。どうやらお菓子も好評のよう。そして、町ではクリスマスの出し物大会が開かれることになって、Johnnyも家の古いビデオカメラで、クリスマスの様子を映像にすることにする。

その一方で、町では泥棒騒ぎが何度か起こる。Johnnyの知り合いの店も被害にあって、好奇心旺盛なJohnnyはさっそく話を聞きに行ったりする。となると、もう予想できるが、Johnnyの家のお菓子屋も泥棒の餌食に・・・。

もちろんJohnnyは犯人を見つけてやろうと決心。ところが、Aureliaまで捜査に加わって・・・。だが、このAureliaが意外と鋭くて、いい推理をしたりする。犯人は店の警報装置を切っていたが、どうしてそんな店の中の様子がわかったのか? それは開店パーティの客の中に犯人がいたからだ、とか。

そうして、二人で捜査を進めていくうちに、Johnnyのカバンが奪われ、ビデオカメラのテープが壊されるという事件が発生。これも泥棒事件と関係があるのか・・・・? 

児童書の定番でもある探偵物とクリスマスの合わせ技の物語。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月16日 (月)

ドイツ語多読本:Monika Feth: Weihnachten steht vor der Tür

クリスマスももうすぐ、ということで、直訳すると「クリスマスがドアの外まで来ている」的なタイトルの1冊。


以前は6歳とか7歳以上対象の本として売られていたようだが、大人でも楽しめるだろう。文章も児童書としては少しむずかしめかもしれない。ただ、3000語程度と短いのでそれほど苦労しないはず。
主役はネコ。ネコ視点の話。

Monika Feth: Weihnachten steht vor der Tür

3000語

これはKindle版。イラストはカラー。Kindleで読むと白黒だけど。

タイトルにもなっている”Weihnachten steht vor der Tür"というのは、「クリスマスがドアの外に立っている」だが、クリスマスがもうすぐだ、ぐらいの意味の言い回し。

家でだれかが”Weihnachten steht vor der Tür"なんて言うものだから、オイル・サーディンとお客さんが大好きな主役のネコ(オス)は、玄関にダッシュ。ところが、(当然だが)誰もいない。だから、ネコはこう思う、「クリスマス」って誰? 

よし、ぜったいクリスマスが何者なのか突き止めてやるぞ、とお気に入りの窓際の場所(表紙にも描かれている)を離れ、寒い玄関に居座ることにしたネコ。だって、家の中ではだれもが「クリスマス、クリスマス」と口々に言うから、気になって仕方がないのだ・・・・。

クリスマスを人か何かと思い込んだことから始まる、そんなネコの12月2日から12月24日までの物語。

クリスマスの準備がどんな感じなのかがわかって、おもしろい。

たとえば、
・家のお母さんはクッキー類をたくさん焼くらしい。(ネコ視点:クリスマスってどんだけ大食いなんだよ!)
・お父さんはKrippenfigur(キリスト誕生の場面の人形)を出してきて、色を塗り直す。(googleの画像検索でみるとこんな感じの人形
・子供たちはクリスマスの劇や演奏会の練習。(ネコ視点:これもみんなクリスマス野郎のためなのか?)
・聖ニコラウスがプレゼントを持ってやってくる(12月6日)。(ネコ視点:やっとドアからクリスマスがやってきたと思ったら、ニコラウスかよ!!)
・お父さんが樅の木を買ってきて、庭に転がしておく。(ネコ視点:これはクリスマスへの捧げものか?)
・クリスマス・カードが届く。(ネコ視点:この家にクリスマスは住んでいないのに、なぜ?)

など、こんな感じで、ネコの勘違いも楽しく、クリスマスの前の様子が描かれる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月14日 (土)

Kobo フォントを太くして見やすくするパッチ FW3.1.1用

Kobo Aura、FWを3.1.1にした。

mobilereadeのこことかここによると、FW3.1.0には、行間が変なことになるバグがあるらしく、そのfixらしい。

和書はたぶん関係ないんだろうが、洋書を読むのでヴァージョンアップした。


Koboストアで洋書も売っている以上、本来なら楽天も対応しなければおかしい。でも、Gloはいまだに2.6.0のままのようだし、クレームでもないかぎり何もしないんだろうな。


で、Kobo Patch GeneratorのFW3.1.1用のパッチがさっそく上がっていたので、ありがたく使わせていただく。

パッチはここのkpg_conf_3_1_1.zipをダウンロード。それに、この表紙のパッチを追加。

前に説明した通り、libnickel.so.1.0.0はFW3.1.1から自分で取り出すこと。
やり方は前回説明した

サンプルいるかな? 一応あげておく。
「kpg_conf_for_311」

試したのはKobo Auraだが、Gloでもだいじょうぶなはず。

追記(12/25)
自分で追加したフォントでしか確認していなかったので気づかなかったが、Kobo Auraのデフォルトフォントやモリサワリュウミンの詳細設定(文字の太さ・鮮明さ)が調整できないようだ。
自分で追加した日本語フォント、それから欧文フォントはOK。

FW3.1.1のせいなのか、Auraだけの問題でGloではだいじょうぶなのかどうかは不明。
アップデートしてないGloのFW3.0.1ではモリサワリュウミンなんかも問題ない。

もうひとつ追記:
FW3.1.1にすると、cbrに問題か?
3.1.1にアップデートする前からKoboにあったものならOKだが、アップデート以後追加したものは読めないっぽい。cbrを利用する人は注意が必要かも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月11日 (水)

Kindle Paperwhite(2013, 新モデル)の辞書の退化について。(辞書の質を度外視すれば新モデルよりKoboのほうが上) (辞書の比較追加)

あらかじめ言っておくと、
収録辞書の質はKindleが上だし、辞書を購入・追加できるという点でも、Kindleのほうがすぐれている。

だが、辞書の引きやすさ・機能は、とくに複数の辞書がある場合、あきらかにKindleは劣化した。機能的にはKoboに劣ると言っていい。

昔のKindleはデフォルトの辞書1つからしか検索しなかった。たとえば、デフォルト辞書を英語の辞書にしていると、ドイツ語の本を読むときにも、英語の辞書を引くわけ。だから、手動でいちいちデフォルト辞書を変更していた。

その後、言語ごとにデフォルト辞書が設定できるようになった。それだけではなく、うれしいことに、
同じ言語で辞書が複数ある場合、デフォルトの辞書を検索して見つからなかったら、別の辞書を自動的に調べるようになった。
だから、デフォルトは学習用のやさしい辞書にして、それで見つからなかったら、もっと詳しい辞書を自動検索する、なんてこともできたわけだ。

で、問題のKindle Paperwhiteの新モデル(2013)、これすらもしなくなった。
言語ごとにデフォルトに辞書は設定できても、そのデフォルトの辞書1冊しか検索しない。複数辞書があっても無意味なわけ。別の辞書で調べたかったら、本を閉じ、その辞書を開き、キーボードで文字入力するしか方法はない。退化でしょ?

さらに、前の記事でも書いたように、旧モデル(2012)のFW5.3.8以降では、辞書のポップアップウィンドウ内で他の辞書に切り替えることができる。
デフォルトの辞書では心もとない時には、別の辞書の該当箇所がすぐ見られるし、ドイツ語の本の中に英語やフランス語が出てきても、すぐに調べられる(以前は、本を閉じ、英語やフランス語の辞書を開いて文字入力で検索するしか方法がなかった)。

新モデル(2013)はこの機能もばっさり切り捨て。
その代わりなのかなんだか知らないが、辞書ウィンドウにウィキペディアとX-Rayが出現。
単語によってはウィキペディアのほうがいい時もあるだろうが、辞書を見たほうがいい場合だって多くある。なのに、デフォルト辞書になければ、かならずウィキペディアを検索しようとするのは頭が悪い。WiFi切っている時なんかは迷惑でしかない。

ウィキペディア検索は旧モデルでもできわけだし(辞書ウィンドウで「その他」ー「ウィキペディア」と2ステップ増えるが)、個人的には辞書を使うほうが圧倒的に多いので、辞書機能の切り捨てはほんとうに退化でしかない。
だから、不便になった新モデルはなかなか使う気が起こらないのだ。


対するKoboの辞書は順調に進化(ただし、ファームウェア2.10.0以降)
まずは、Kindleの辞書機能よりすぐれているところから。
Kindleでは、辞書のポップアップウィンドウ内の単語はいくらタップしても無駄。調べられない。たとえば、
geschaffenを引いて、「geschaffen ↑schaffen」と表示された時。
schaffenを見よ、って、これが面倒。「その他」ー「全文表示」と進んで辞書を開かなければならない。

この点、Koboではポップアップウィンドウ内の単語でも、長タップするだけでOK。意味を表示してくれる(全画面の表示になる)。これはあきらかに新旧Kindleよりすぐれている。

それから、Kindle Paperwhite新モデルにはできない、複数の辞書の切り替えもできる。
Kindle旧モデルの辞書ウィンドウ内での切り替えには及ばないが、デフォルトの辞書のウィンドウが出ている状態のまま、下部メニューの「辞書」マークをタップすれば、他の辞書も呼び出せる。そのまま選択単語の意味が表示される。そして、何語の辞書でも呼び出せる。

ついで言えば、単語選択状態のまま、下部メニューの虫眼鏡マークをタップすると、googleとウィキペディアの検索もできる。

もう少し追加:
辞書を引いて該当する単語が見つからなかった場合も、Koboのほうがずっと便利。
Kindleではどうしようもない。辞書ウィンドウの「その他」に進んでも、「辞書」の項目が消えてしまうので、それ以上どうにもできない。
上部メニューの検索マークをタップして、文字入力で調べようとしても、言語設定が日本語だと(メニューなどに使われる言語)、日本語の辞書を引くことになる。外国語を読んでいるときはメニューの検索欄は使えない。辞書を探して開いて、文字入力して・・・の作業をしなければならない。

Koboの場合は、該当する単語が見つからなくても、下部メニューの辞書マークを押せば、辞書の全画面表示になり、左上の虫眼鏡マークから検索できる。その上ありがたいことに、はじめに長タップで選択した単語が検索欄にすでに入っている。ちょっとした語尾変化なら2、3文字変更するだけでよい。Kindleの場合は、文字を頭から順に入力していかなければならない。

もう一つ、Koboの辞書の改善点(ファームウェア3.1.0以降)
ドイツ語は英語に較べて語形変化が大きいので、フリーの辞書は実質使い物にならないことが多い。フリーの辞書は語形変化に対応していないからだ。たとえば、"setzen"の過去形の"setzte"すら調べられなかったりする。
Kobo(FW3.1.0以降)の辞書は、ヒットしなくても近い単語があれば表示するようになった。たとえば、
「"setzte"に該当する項目はありません。最も近い項目は"setzen"です」という表示とともに、"setzen"の意味がウィンドウに表示される。
まったく違う単語の意味を表示することもあるが、それでもヒット率はこれまでよりあがっている。Koboの収録辞書はイマイチだが、それでもソフトウェア的に少しでもよくしようという努力の跡が見える。


というわけで、各言語のデフォルト辞書1冊しか検索してくれないKinlde Paperwhite新モデルより、Koboのほうが機能的にすぐれているのはあきらかだろう。

Koboの辞書の問題は、辞書の質と辞書の追加。
カスタム辞書の追加は不可能ではない。(たとえばポルトガル語辞書をドイツ語辞書に入れ替えるという形で可能。)
だが、Kobo用のフリーの辞書はあることはあるが、商用の辞書ほどの質は望めないだろう。
英辞郎ならKobo用に変換できるようだが、それ以外だと、ちょっとあやしげなBabylonの辞書はKobo用辞書に変換できるようだ。それなりの手間はかかるはず。


辞書の点から見ると、総合的にはどう考えてもKindle Paperwhite旧モデルがダントツのトップ。
あとは、使い勝手は悪いが辞書の質でKindle Paperwhite新モデルを選ぶか、辞書を探して追加するには手間がかかるが(もしくはあきらめて)、機能面でKoboを選ぶか、それぞれの考え方次第。って洋書を読む人はKindleしか眼中になさそうだが。

収録辞書さえよいものになれば、Kobo AuraのほうがKindle Paperwhite新モデルよりすぐれていると言い切れるのだが・・・。
KoboはAdobe DRMに対応しているから、洋書ならAmazonやKobo以外の書店からも買える。日本のアマゾン、Koboで売っていない洋書はいくらでもある。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年12月 9日 (月)

Kobo フォントの悩み解決:フォントを太くして見やすくできたりするツール Kobo Patch Generator. Kobo AuraでもOKそう(FW3.1.0用)

FW3.1.0用のパッチはKobo Patch Generator作者本人のものはない。
mobilereadのスレッドにあがっているパッチを利用。

これは公式のものではないので、libnickel.so.1.0.0は自分で用意すること。
1. ファームウェアのリンクのページから、kobo-update-3.1.0.zipをダウンロード・解凍。(Glo用とAura用、間違えないように)
2. その中のKoboRoot.tgzをさらに解凍。
3. libnickel.so.1.0.0は、その中の、usr/local/Kobo/ にある。

あとはいつものように、
・kpg.confを用意
・kpg.exeは、version11のもので。
・kpg.confとlibnickel.so.1.0.0とkpg.exeを同じフォルダに置いて、kpg.exe実行。
・できあがったKoboRoot.tgzを、PCにつないだKoboの、".kobo"の中にコピーして、ケーブルを抜いて再起動。


kpg.confは、これこれとここの表紙のパッチを合成

以下のパッチは含まれていない。
・Remove system fonts in Reader list
・Cyrillic keyboard
・Allow download all in Browse
・Margins fine tuning 
・Ignore book internal CSS stylesheet
・Ignore book TOC navpoints
(kpg.confの詳細については、以前のFW3.0.1用のサンプル参照)

このパッチは、Glo/Aura HDのFirmware 3.1.0 (d1b2f00933)用のものだが、
どういうわけか、Kobo AuraのFW3.1.0 (3ea9de6bf5)のlibnickel.so.1.0.0にも、エラーなくパッチがあたった。
コードネーム(footerのパッチに出てくる)はGloもAuraもなぜかphoenixだから、そこは問題ないにしても、libnickel.so.1.0.0が同じなのか?

できあがったKoboRoot.tgzをKobo Auraに適用してみたが、どうやらだいじょうぶそう。


というわけで、kpg.confのサンプル:
Auraでしか試していないが、元々Glo/Aura HDのFW用のパッチなので、Gloでもだいじょうぶなはず。

サンプル:
「kpg_conf_for_3.1.0」

追記:
どうもKoboに元から入っている「ドキュメント・デフォルト」とか「モリサワ・リュウミン」はフォントの詳細設定で、変更できないようだ。自分で追加したttfのフォントならOK。
以前、フォントがotfだとうまくいかないという話が出ていたが、そのせいか? 「ドキュメント・デフォルト」も「モリサワ・リュウミン」もotfだし。残念。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 7日 (土)

Kobo Auraが届いた:Kindle Paperwhite新モデルは??だったが、Kobo Auraには満足(Kindle Paperwhite新モデルとの比較を少し追加)

Kobo Auraが予想よりはやく届いた。

ちょっと前、100時間限定でKobo Aura 10000円セールをやっていて、それで買えばよかったと思ったりもしたが、なにやらドイツでは12月限定で119ユーロで安売りしているらしく(ドイツではKindle Paperwhiteは129ユーロ)、ひょっとしたら値段を考え直す動きがあるのかもしれない。

で、印象。
◎外観はやはり好印象。
スクリーンとベゼルに段差がないのもいい感じだし、Kindleよりサイズも小さいし、薄い。背中はザラザラしているので、手に持っても滑らない感じ。
Gloのいかにも安いプラスチックな感じもなくなり、デザインはKindleよりずっと上。

◎ページめくりはちょっと速くなったかな、という程度。
Kindle Paperwhiteも漫画ではなく、文字の本なら、新旧モデルでたいした差はないし。
もちろんタッチの反応はGloよりよくなっているし、起動も速い。FW2.4とかの時代の、あのどうにもならない遅さはない。
それからポップアップの辞書表示のスピードもアップして、快適。GloはKindleに比べると、もたつく感じがどうしてもあったが、Auraになるとあまり変わらない。

辞書機能でKindleよりすぐれているのは、辞書のポップアップウィンドウの中の単語も辞書で検索できるところ。Kindleではたとえば、「hast -> haben」を見よみたいなウィンドウが出ると、habenをタッチしても検索してくれないが、Koboの辞書はそれができるということ。

◎ピンチ操作でフォント(画像も)の大きさが変えられるようになった。(ファームウェア3.1.1ではできなくなっているようだ)
Kindleのようにフォントサイズ変更のポップアップが出るのではなく、二重の円の中にサイズ変更後のフォントが見える。ただ、これは安定感がないというか、白黒反転するし、動作も遅い。

◎Youtube動画で見られた、ページめくりの際に画面が灰色っぽくなる現象(この記事でも書いたやつ)
これはその通り。というより、Youtube動画の画質のせいで、ぼんやり灰色になっていたが、正確にはallesebook.deのレビューに出ていた、この写真の細かな黒い点が一瞬画面全体を走る。
画面から十分距離を取っていれば、一瞬灰色に見え、目を近づければ細かな点が見える。気になる人は気になるかな。(個人的には全画面リフレッシュが何度もあるよりは、こっちのほうがいい。)

そのかわり、
◎全画面リフレッシュ(白黒反転)は公称通り、1章に1回
・Kindle Paperwhiteの新モデルが12ページに1回は必ずあるのに対して、リフレッシュは章単位なので、ずいぶん少ない。
・リフレッシュが少ないので、文字のかすれ・ぼやけがひどくなっていくのでは、と心配する向きもありそうだが、たいして気にならない。上で言った、細かな点が走るおかげ?
・ただし、ゴースト(前ページの残像)は気になる人は気になるかも。とくに前頁の画像。
・全画面リフレッシュが気になる人はKindleよりいいかも。
文字のかすれのほうが気になって、毎ページリフレッシュする人もいるから、これも人それぞれ。個人的には毎ページリフレッシュはいやだし、文字のかすれも気になるので、Kobo Auraくらいがちょうどよさそう。
・漫画はKindle PaperwhiteのYoutube動画だと、漫画は6ページに1回くらいだが、Kobo Auraの実機を触ってみた感じでは毎ページリフレッシュしているようだ。

◎フロントライト
・いろいろなレビューの通り、ディスプレイ上部が少し黄色味を帯びていて明るく、下にいくと若干暗めになる。が、そんなに明るくしなければ、あまり気にならない。
・ディスプレイ最下部に、6、7ミリくらいの幅の影ができる。文字にはかからない。
・フロントライトはやはりKindleのほうが上だ。

◎Pocketなくなってる? Gloに入れているFW3.0.1にはあるのに。
Kobo Auraのファームウェアは、"Version 3.1.0 (3ea9de6bf5, 13/12/02)" 。

追記:affiliate.confを書き換えるとPocketも使えるようになる。楽天はPocketを日本のユーザーに使わせる気がないらしい。海外では新機能として宣伝しているというのに。アマゾンが新モデルの新機能を堂々とアピールポイントにしているのと、対照的。せっかくの新機能を使わせない理由が不明。サポートが面倒なんだろうとしか思えない。どうせ専用端末なんかいくら売れても赤字だし、サポートまでしていられるかと。


長く使っているうちに問題が出てくるかもしれないが、ちょっと触ってみた印象はこんな感じ。
Kindle Paperwhiteの新モデルにはがっかりしたが(辞書機能のせい)、Kobo Auraには満足。もちろん機能面ではKindleのほうが上だが、ちゃんと追いかけている感じはある。(もちろんKoboのほうが元からすぐれているところもある。フォントなんかは、何もしなくても自由に追加できるし。)

フォント関連のパッチも、Aura用(Mark 5)FW3.1.0のlibnickel.so.1.0.0を取り出して、あててみたら、なぜかうまくいった(GloとAuraでは別々のFWなのに、Glo用のkpg.confでパッチがあたった。libnickel.so.1.0.0が同じなのか?)。ともあれ、おかげで快適に使えそう。(パッチについてはまた別の記事で)

このパッチを当てればフォントの太さも自由に変更できるし、パッチを当てなくても好きなフォントを自由に追加できる。Kindle Paperwhite新モデルの、あの細くて薄いフォントでは、なかなか本を読む気になれないが、フォント変更可能なKoboのほうが文字を見やすくできるので、安心して使える。フォントの見にくさで読書に集中できないのでは、読書専用端末の意味がないのだ。


追記:さらにKindle Paperwhiteとの比較
◎ページめくり
・Kindleは新旧モデルとも、マンガではなく本の場合、どんな小さな画像でも、ページに画像があれば、かならず全画面リフレッシュ(白黒反転する)する。
・Kobo Auraはページに画像があっても、全画面リフレッシュしない。章単位のリフレッシュをキープするようだ。(ただし、全画面の画像ページはリフレッシュする。上で書いたようにマンガも同じ。)

・Kindleはページを切り替えると、フォントが一瞬太くなってから通常の形になる。これが意外と気になる。目がフォントに集中しているせいかもしれない。Kindleのフォントは細くて薄いので余計目立つ気がする。
・Kobo Auraは上でも書いたように、スクリーン全体が一瞬灰色っぽくなる(近くで見ると細かな粒子が見える)が、フォント自体の変化は目立たない。人にもよるだろうが、こっちのほうが疲れない。

◎スクリーン
・海外のレヴューの通り、Kindle Paperwhite新モデルのスクリーンはKobo Auraより上。ライトにムラがないだけでなく、反射率がよいとかでスクリーンがより白くなって、見やすい。(ただしフォントは何度も言うが、見にくい。)
・それに較べると、Kobo Auraのスクリーンは灰色っぽい感じになる。背景(白)とフォント(黒)のコントラストはKindle Paperwhite新モデルに劣る。が、Kindleの旧モデルよりは、ライトのムラも少ないし、見やすいと思う。

◎辞書
辞書については、この記事で詳しく書いた。
洋書を読み、辞書をよく使うなら、Kindle Paperwhiteの旧モデルがベスト。辞書の使いやすさではPaperwhite新モデルはKoboに劣る。


文字を読み、ページをめくるという読書用端末のもっとも重要な部分に限れば、フォントの追加や調整が可能で、全画面の白黒反転が圧倒的に少ないKobo Auraは、まったくKindleに負けていない(スクリーンの白さとライトを除いて)。むしろ、よりKobo Auraのほうが快適に読書できる、というのが今のところの結論。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 6日 (金)

ドイツ語書籍:Walter Moers: Wilde Reise durch die Nacht

コミック作家で、小説Zamonienシリーズの作者Walter Moersが、ギュスターヴ・ドレの絵に物語をつけた小説。

Zamonienシリーズの記念すべき第1巻"Die 13½ Leben des Käpt’n Blaubär"と同時に電子書籍化された。怪物大百科とも言うべきZamonienシリーズでは自分で挿絵を描いているが、この"Wilde Reise durch die Nacht"は、21枚のドレの絵をそのまま使っている。

ギュスターヴ・ドレ(ウィキペディアの記事)と言えば、ドレの挿絵を使ったダンテの『神曲』や聖書、『ドン・キホーテ』や『失楽園』などの本が日本でも売られているから、見たことがある人も多いはず。
もっと絵を見たい人は、ここ(Zeno.orgのDoréのページ)へ行くと、たくさん見られる。

あとがきによると、Moersははじめドレの絵に着想を得た短編を書こうと思っていたが、『神曲』や聖書など元のコンテクストから引きはがして、絵だけを集めた画集を見ているうちに、長編小説になっていったそうだ。


Walter Moers: Wilde Reise durch die Nacht

39000語

主人公はギュスターヴ・ドレ自身、12歳。夜の海に乗り出す。
「シャム双生児竜巻」に遭遇、突っ切ろうとするものの、宙高く船は舞い上げられる。気がつくと船の上には死神がいる。とうぜん魂をいただきにやってきたわけだが、ギュスターヴは死にたくない。そこで賭けをすることになる。6つの課題をクリアしたら、助けてやろうと・・・。こうしてワイルドな夜の旅が始まる。

最初の課題は、ドラゴンから乙女を救い出すこと。これはもう子供の本にありがちな騎士の冒険だろうと思いきや、そう単純な話にならないのは、やはりWalter Moers。
ギュスターヴは怪物グリフィンの背に乗って、ドラゴンのいる島にやってくる。鎖につながれた乙女を発見、ドラゴンを倒す。ところが、それは乙女が飼っていたドラゴンだった・・・。それに島にはドラゴン加工工場まである・・・・。

と、こんな感じで、一筋縄ではいかない展開。

以下、課題だけあげておく。
第2の課題は、魔物の森を突っ切ること。ただし騒いで魔物に見つかるように。
 今度のお供は、ドン・キホーテのサンチョ・パンサならぬ、パンチョ・サンサ。
第3の課題は、6人の巨人の名前を言い当てること。
 これはなんだろう、ガリバーか何かからの着想?
第4の課題は、あらゆる怪物の中で最も恐ろしい怪物の歯を取ってくること。
 その怪物とは「時間」。
第5の課題は、自分自身に会うこと。
 タイムトラベルか? さらには、太陽系の創造も。もうSFか?
第6の課題は、月にいる死神のところまでやってくること。

と、ドレの絵からインスピレーションを得たといっても、奇想天外・荒唐無稽な怪物大百科のWalter Moersらしい物語。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 4日 (水)

Kobo フォントの悩み解決:フォントを太くして見やすくできたりするツール Kobo Patch Generator version11 +表紙問題修正パッチ(FW3.0.1用)

最新FWは3.1.0になったようだ。今回はKobo Aura用のFWもある。12月上旬発送予定とされている、日本のKobo Auraはどうなるんだろうか。3.1.0なのか、それ以前なのか?


Koboのフォント関連パッチ、version11が出たので、FWを3.0.1に上げた。

ダウンロードのリンクはいつものmobilereadのここ

いきなり.exeになっていて、なんだ?と思ったが、7zの自己解凍型書庫だった。ふつうに7zのツールで解凍できた。

今回はとくに新しいパッチの追加はないようだ。FW3.0.1に対応しただけの感じ。

前回は"Ignore book internal CSS stylesheet"がアグレッシブすぎるというので、その修正パッチを利用したが(ここのパッチ)。が、これは3.0.1に対応していないので、今回は見送るしかないようだ。
なので、"Ignore book internal CSS stylesheet"は"no"とした。

あとは、前回も利用した、本の「詳細情報の表示」で表紙画像が表示されない問題を修正するパッチ(ここのパッチ)を追加した。

それ以外はこれまで通り、"Disable footer"ではなく、"Decrease footer"(footerの範囲とフォントを小さくする)を有効、さらにfooterの日本語フォントの表示を正しくする修正("Decrease footer example for Japanese"として記述)をしただけで、あとはデフォルトの通り。あと、ロシア語キーボードも無効。

kpg.confのサンプル:
「kpg_conf_version11_for_3.0.1+cover_fix」

今回はサンプル自体に簡単に日本語解説をつけた。
長々と説明している部分もあるが、そのままkpg.confとして使えるので、自分好みに変更するなり、お好きに。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年12月 2日 (月)

Kindle paperwhite(2013,新モデル)欧文フォント入れ替え、ついでにスクリーンセーバーも。(Jailbreakだけどなにか?)

追記:
snapshotではないリリース版のjailbreakその他のリンクとインストール方法は
Kindle Paperwhite 新モデル(2013): Jailbreakの手順をまとめ 参照
--

Kindle Paperwhiteの新モデル、買ったはいいが、まったく使っていない。それは旧モデルの素敵な辞書機能がごっそり削られてしまって、使う気になれないからだ。フォントもデフォルトじゃ見にくいし。

どうせ使わないし、ということで、Jailbreakしてみた。

目的は、Kindle Paperwhite新モデル(5.4.2)で、欧文フォントの入れ替え。
日本語のフォントは筑紫明朝を入れ替える方法があるようだが、あれでは欧文フォントは変えられない。
mobilereadのKindleの"Font Hack"のスレッドで、"Caecilia Condensed"を好みのフォントに入れ替えられたという開発者自身のコメントがあったので、やってみた。

欧文フォントの入れ替えなんて、必要な人がいるのかどうか不明だが、以下その手順。

その前に注意事項:
・本来の"Fonts Hack"ではフォントの追加もできるはずだが、それはまだできないようだ。
・欧文フォントの入れ替えは、"Caecilia Condensed"を好きなフォントに変えるだけ。
・和文フォントの変更はできないと思う。(まだフォントの追加ができないので)
・Jailbreakで、アマゾンの保証を受けられなくなる可能性あり。
・あくまでも自己責任で。自分のKindleがどうなろうと他人は責められない。

Kindle Paperwhite新モデルは最新の5.4.2までJailbreakされているので、Jailbreakに関しては正式リリース版を使えばいいのかもしれないが、ダウンロードがページがあちこちに分散していて面倒なので、以下のページのsnapshotを使用。(追記:今の段階では、全部snapshotでないとダメらしい。)

http://www.mobileread.com/forums/showthread.php?t=225030

snapshotなので、正式リリース前の開発版。安定性は保証しません、バグとか報告してねってやつ。
それでも欧文フォントの入れ替えとスクリーンセーバーの入れ替えはできたので、よしとする。
使ったのは11月30日現在で最新のもの。

インストールが必要なパッケージはたくさんあるが、手順はたいしてむずかしくない。
・必要なパッケージを上記のページからダウンロード
・それを解凍して、その中の必要なファイルをKindleにコピー
・メニューから「Kindleをアップデート」
基本的にこれを繰り返せば、パッケージのインストール自体は終わる。
(詳しいインストール・アンインストール方法はそれぞれのREADME.txtに書いてある。)
Kindleがなにか処理の最中なのに、あせって電源切るとか再起動するとか、そんなバカなことをしないかぎりは、だいじょうぶだろう。

では、開始。
(1)必要なパッケージのダウンロード
フォントとスクリーンセーバー入れ替えに必要なパッケージは、上記のリンク先のページの

Packages targeting the Kindle 5 (Touch/PW):から(Kindle 2/DX/DXG/3/4用はダメですよ)
1. K5 JailBreak (5.0.x - 5.4.2) : kindle-jailbreak-1.8.N-rxxxx.tar.xz
(rxxxxのxxxxの部分は数字。snapshotのため、revision番号はいつ変わるかわからないので)
3. Python 2.7: kindle-python-0.8.N-rxxxx.tar.xz
3. ScreenSavers Hack : kindle-linkss-0.15.N-rxxxx.tar.xz
4. Fonts Hack: kindle-linkfonts-0.6.N-rxxxx.tar.xz

KUAL & KUAL extensions:から
5. Mobileread Kindlet Kit All-in-one KUAL prerequisites(名称変更): kindle-kindlet-dev-20130710-rxxxxx.tar.xz
6. KUAL: KUAL-v2.2.53-g46c3929-20131128.tar.xz

以上6つをダウンロード。


(2)パッケージのインストール
1. まずはJailbreak
・kindle-jailbreak-1.8.N-rxxxx.tar.xz を解凍。(linuxなら、tar Jxvf hogehoge.tar.xz でいけるが、windowsの人は自分で調べて)
・JailBreakというフォルダの中に、kindle-5.4-jailbreak.zipがある。これをPCにつないだKindleのルート・フォルダに解凍する。具体的には、
bridge.sh
jb.sh
update_jb_$(cd mnt && cd us && sh jb.sh).bin
以上3つのファイルを、Kindleのルートフォルダ(documentsとか下位のフォルダはダメ)に置く。
・USBケーブルを抜いてKindleをPCからはずしたら、「Kindleをアップデート」。具体的には、
「ホーム」画面にする -> 右上の「メニュー」(右上の三本線) -> 「設定」 -> もう一回「メニュー」 -> 「Kindleをアップデート」 の順にタップしていく。
・うまくいけば、画面は切り替わらずそのままで(再起動なしで)、数秒後、"**** JAILBREAK ****"の表示が画面下に出る。(表示は一度だけ、画面を切り替えると消えるのでちゃんと確認する)

2. All-in-one KUAL prerequisitesインストール
・kindle-kindlet-dev-20130710-rxxxx.tar.xz を解凍
・DevCertsというフォルダの中に"update_kindlet-dev-20130710-k5-ALL_install.bin"がある。これをPCにつないだKindleのルート・フォルダにコピー
・Kindleをはずしたら「Kindleをアップデート」。「ホーム」画面にする -> 右上の「メニュー」(右上の三本線) -> 「設定」 -> もう一回「メニュー」 -> 「Kindleをアップデート」 の順にタップ、の手順。今度はちゃんと再起動する。

3. Pythonインストール(フォントとスクリーンセーバーの変更に必要)
・kindle-python-0.8.N-rxxxx.tar.xz を解凍
・Pythonフォルダの中の、"update_python_0.8.N_install_pw2.bin"を、PCにつないだKindleのルート・フォルダにコピー。(Kindle Touch用のと間違えないように)
・ケーブルを抜いて「Kindleをアップデート」。「ホーム」画面にする -> 右上の「メニュー」(右上の三本線) -> 「設定」 -> もう一回「メニュー」 -> 「Kindleをアップデート」 の順にタップ、の手順。

4. KUALインストール
・KUAL-v2.2.53-g46c3929-20131128.tar.xz を解凍
・KUAL-v2.2.53フォルダの中の"KindleLauncher-2.0.azw2"をKindlleのdocumentsフォルダにコピー。(今回はルート・フォルダではない。普通の本と同じdocumentsフォルダ)
・KindleをPCからはずすと、他の本と並んで、KUALが出現する。
・これをタップすれば、KUALが起動する。が、まだ何もインストールされていないので、「なにもインストールされていない」と表示される。終了するには、quitをタップ。ホームに戻ったりしても終了する。

5. Fonts Hackインストール
・kindle-linkfonts-0.6.N-rxxxx.tar.xzを解凍
・Fontsフォルダに"update_linkfonts_0.6.N_install_pw2.bin"がある。これをKindleのルート・フォルダにコピー
・ケーブルを抜いて「Kindleをアップデート」。「ホーム」画面にする -> 右上の「メニュー」(右上の三本線) -> 「設定」 -> もう一回「メニュー」 -> 「Kindleをアップデート」 の順にタップ、の手順。

以上で、欧文フォントを入れ替える準備は終了。

◎"Caecilia Condensed"を好みの欧文フォントに入れ替える手順
追記:Font Hack作成者本人による入れ替え手順が出た
http://www.mobileread.com/forums/showpost.php?p=2704859&postcount=63
(リリース版は今週末には出せるかもしれないが、予定は未定、みたいな話も。)

* Put fonts in linkfonts/fonts
* KUAL > Fonts > Fonts Hack Behavior > Update fontconfig cache
* KUAL > Font Overrides > Populate this menu
* KUAL > Font Overrides > condensed > Custom > *click on wanted font*

* KUAL > Fonts > Restart KF8 reader
* Check w/ a KF8 file that it doesn't blow up

* KUAL > Fonts > Restart framework
* Check w/ a Mobi7 file that it doesn't blow up

* KUAL > Fonts > Restart X
* Check UI/Mobi7/KF8 to make sure that it doesn't blow up
* Restart device

というわけで、以下の抹消部分は信用しないで。
1. Kindleのルートに、linkfontsというフォルダができている。その下にさらにfontsというフォルダがある(linkfonts/fonts)。そこに好みのフォントをコピー。(レギュラー・ボールド・イタリック・ボールドイタリックの4つが好ましい)
2. KUAL起動
・Font Overrides -> Rebuild this menu の順にタップしていく。すぐにrebuildは終わる。
・Font Overridesに戻り、-> ** Refresch ** をタップ
以上が済んだら、"Caecilia Condensed"にさっきコピーしたフォントを割り当てる作業
・Font Overrides -> Condensed -> Custom と進むと、目当てのフォントがあるはず。それを選択。
・KUALのFontsに戻り -> Restart the framework これで再起動時に現れる樹の下で読書する人の画像が出現して、処理が行われる。

あとは、本を開いて、「Aa」から"Caecilia Condensed"を選ぶと、好みのフォントになっているはず。

注意事項:
KUALのFont Overridesで現れる、condensed以外のSerif、Sans、monoのフォントは、UIでも使われている。つまりホーム画面とかメニューのフォントに使われている。これを下手に変えると、日本語が表示されなくなるかもしれない。だから、触らないのが無難。ここを参照。

(まだできないが、フォントを追加するには、
・Kindleのlinkfonts/fontsフォルダに好きなフォントをコピー
・KUAL -> Fonts -> Fonts Hack Behavior -> Update fontconfig cache
これで「Aa」メニューに追加したフォントが現れるらしい。)


◎スクリーンセーバーの変更
上記の(1)から(2)の4までインストールが済んでいることが条件。
・kindle-linkss-0.15.N-rxxxx.tar.xz を解凍
・ScreenSaversフォルダの中の、"update_linkss_0.15.N_install_pw2.bin"を、PCにつないだKindleのルート・フォルダにコピー
・ケーブルを抜いて「Kindleをアップデート」。「ホーム」画面にする -> 右上の「メニュー」(右上の三本線) -> 「設定」 -> もう一回「メニュー」 -> 「Kindleをアップデート」
・再起動が終わったら、スリープにしてみる。”The ScreenSavers Hack has been successfully
installed!”と書かれた画像が出現すれば、成功。

スクリーンセーバーの画像を変えるには、
・Kindleのルートに"linkss"というフォルダができている。さらにその下にscreensaversというフォルダがある(linkss/screensavers)。そこに好みの画像を入れる。
・ケーブルを抜いてKindleを再起動。「ホーム」画面にする -> 右上の「メニュー」(右上の三本線) -> 「設定」 -> もう一回「メニュー」 -> 「再起動」
これで終了。

画像はpng形式、758x1024のサイズで。
検索すれば、Kindle Paperwhiteのスクリーンセーバー用の画像はいろいろアップされている。
あと、KUALのメニューに、スクリーンセーバーを本の表紙にするなどのオプションもある。(試していない)

以上長かったが説明終了。
まあ、フォントに関しては、そのうちフォントの追加もできるようになるだろうから、それを待つのが賢明だろうな。

どうしても好きな欧文フォントを使いたいとか、Kindleのあのスクリーンセーバーにはどうしても耐えられないという人なら、やってみてもいいかな、という感じ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2013年11月 | トップページ | 2014年1月 »