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2013年11月 1日 (金)

ドイツ語多読本:Lorenz Pauli / Kathrin Schäfer: ich mit dir, du mit mir (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから


Lorenz Pauli / Kathrin Schäfer: ich mit dir, du mit mir

692語

表紙のクマの手(?)の上で笛を吹いているのは、Siebenschläferという動物。ウィキペディアでドイツ語ページから日本語のページに飛ぶと、「オオヤマネ」。

で、そのオオヤマネ、枝を折って、穴を開けて、作った笛を吹きながら、赤いクッションに座っているクマのところにやって来る。音楽好きのクマは自分にも笛が吹けるかも、と思って赤いクッションと交換しようと言う。きみは休めるし、ぼくは音楽ができるし、きみにもぼくにも得な交換じゃないか、という具合。

笛を手にしたクマ、いろいろやってみるものの、うまく吹けない。それで、うるさくて休めないオオヤマネ、ぼくが吹くから笛をくれよ、それできみは音楽が聞けるから、たがいに得する交換じゃないか、と。
クマは、え、そうかなあ、と思いつつも(だって、クッションも笛も手放すんだから)、笛を渡して、音楽を聞く・・・。

こんな感じで、クマとオオヤマネはいっしょに行動。なにかするたびに、たがいに得だよね、というオオヤマネと、そうかなあと思いながらも毎回それにつきあうクマなんだけれども、オオヤマネが鷹揚なクマにつけ込んで、意地の悪いことをしているとか、そんな話ではないので、ご安心。むしろ逆で、二人(?)は仲良しになる。というのも、何かをして相手が喜んだら、自分も嬉しいんだから、自分も得したようなものなのだ。そういう、なんか愛な物語。

絵も、クマとオオヤマネの動きに愛嬌があるし、表情はにこやかだし、とてもなごむ。


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