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2013年10月

2013年10月30日 (水)

Kindle paperwhite(2012,旧モデル) アップデート 5.3.8.1 フォント追加OK

Kindle Paperwhite(2012)旧モデルのアップデート。(新モデルは5.4.0で関係なし)

5.3.8から、5.3.8.1というかなりマイナーっぽいアップデート。(手動でアップデートしたい人はアマゾンのページから)
ヴァージョンナンバーから見ても、新機能の追加はなく、何かのバグフィックスとかか。何の説明もないので、詳細不明。

たまにスリープにしてもフロントライトが暗くならないことがあるので、そのあたりが直ってるといいけど。

あと、フォント追加はこれまでの方法で問題ない。カスタムフォント利用者は心配無用。


Kindle Paperwhiteの新モデルは辞書機能が退化して、フォント追加もできないので、けっきょく旧モデルばかり使っている。新機能はなくてもいいから、新モデルを5.3.8で使いたいなあ。

新モデルの辞書ウィンドウにウィキペディアが追加されて、他の辞書を選択する機能なんかがごっそりなくなった理由をつらつら考えてみると、和書だったら、国語辞典が複数あるより、百科事典的なウィキペディアがあったほうが役に立つんだろう、と。で、アメリカだろうと日本だろうと、外国語の本を読む人より、母国語の本を読む人のほうが圧倒的に多いわけで。

そんなことを考えると、5.3.8の素敵すぎる辞書機能は復活しないかも、と悲観してみたり。


でも、最初にKindleを買った理由は洋書を読むためだったしなあ。紙の洋書なんて注文しても届くまで何週間もかかったりするわけで、それが一瞬で読めるようになる、あの便利さ。



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今回の新モデルで、持っているKindleも4台目。その簡単な歴史:

1. 最初はKindle3(今で言うKindle Keyboard)の3G版(いま日本で売っている3G版は国内でしか使えないが、Kindle3の3Gは海外でも使える)。タッチ式ではなく、ボタン操作。日本語に対応しているはずもなく、青キンフォントはそもそも、日本語が読めないKindleで青空文庫を読むために、フォント埋め込みのPDF作成用に作られたものだったわけだし。

2. 次はKindle Touch。タッチ式に。タッチで辞書が引けるようになって感動。Kindle3では、調べたい単語の位置まで、ボタンを何度も押してカーソルをもっていくしかなかったし、さらに辞書ウィンドウはディスプレイの下に2行だけ。だから、辞書ウィンドウが大きくなったことにも感動。

3. ようやく日本にもKindleストアができ、Kindle Paperwhite(旧モデル)発売。これではじめて和書も読めるようになったが、本がそろうまでには何年もかかるだろうから、たいして和書には期待していなかったし。

Kindle Paperwhiteのタッチの反応とかページめくりが遅いという人もいるが、Kindle TouchからPaperwhiteになって、ずいぶん反応は速くなったので満足だった。(スマホやタブレットを持ち出すのは比較の対象が違うだろう。)

それからPaperwhiteではじめてフロントライトがつく。
Kindleは、液晶みたいにディスプレイ自体が発光しないから紙と同じように目が疲れないんだ、と思っていたので、ディスプレイが光ると初めて聞いたときは、目に悪いんじゃないかと思ったくらい。いまではフロントライトは文字をはっきり際立たせるためのものなんだと理解。

4. 今年のPaperwhite新モデル。ディスプレイとライトの具合はかなりいいが、これまで順調に進化している感じがあっただけに、はじめてちょっと失望。やはり辞書機能の悪化が洋書読みには痛い。あとはフォント追加ができなくなったことも。旧モデルでもイレギュラーな形でフォントを追加していたので、できなくなっても仕方がないんだが、読みにくいことには変わりはない。
Kindle3(keyboard)からKindle Touchになったときも、フォントが見にくくなった記憶がある。それがずっと続いている感じ。

あと、リフレッシュもはじめ言われていたように章単位なんかではなく、6ページに1度が12ページに1度になった程度で、たいしたものではなかったと。

日本では12月発売予定のKobo Auraは、1章80ページをリフレッシュなしで、ちゃんと読めたという報告もあるようだし(mobilereadのフォーラム)、章単位でリフレッシュュというのはKobo Auraのほうが信憑性がありそうだ。
それにKoboはもとからフォントを追加できるように作られているし、ひょっとしたらKobo Auraのほうが読みやすい環境を作れるかもしれない。でも、こういうものは実物を見るまではわからないんだよな。

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2013年10月28日 (月)

ドイツ語多読本:やさしめの絵本 Erwin Moser: Boris der Katerシリーズ Bd.4 Die Krähen

多読向きの、Erwin MoserのBoris der Katerシリーズ第1巻に続き、なぜか第4巻。

Erwin Moser: Boris der Kater - Die Krähen

806語

ドイツのアマゾンでは、少しだけ中が見られる。ここ

第1巻と同じく、8話。1ページに15から20語程度で、1話が100語程度のやさしい絵本。
スケートや、クリスマスツリーとか、クリスマスプレゼントとか、冬の話題。第1巻より少し話にひねりもある感じ。

Erwin Moserの絵本は、よく春夏秋冬の季節にわかれているので、今の季節に合わせて、先に「冬」の第4巻を出したのかもしれない。
日本人には気が早い気もするが、ドイツではクリスマス関係の新刊が9月の末からちらほら出始めているし。

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2013年10月26日 (土)

ドイツ語書籍:Stefanie Zweig: Das Haus in der Rothschildallee

フランクフルトのユダヤ人Sternberg家の物語。
第4部まであって、1900年から1950年までの、二度の大戦を含む激動の時代を生きた家族の年代記。

第1部の本書は、1900年から1917年の第一次世界大戦の終わり頃までの話。

日本のアマゾン、Koboストアにはないので、ドイツの書店からKoboで読めるepub版で。

Stefanie Zweig: Das Haus in der Rothschildallee
Das_haus_rothschildalee

67000語

フランクフルトはかつて大きなユダヤ人ゲットーがあった町で、Rothschild(英語で言うとロスチャイルド)の家もそこにあった。Rothschildalleeという住所もそこに由来するのだろう。

で、Rothschildallee 9番地に引っ越してきたSternberg家。そこから本格的な話は始まる。
商売もうまくいっていて、裕福なJohann Isidor、その妻Betsy、長男のOttoに、双子のErwinとClara、赤ん坊のVictoria。それから、家の台所をまかされているJosepha。

物語は基本、家の中の出来事、家族のメンバーの感情や思考を丹念に描く。したがって、父親のJohann Isidorの仕事の様子や子供の学校の様子、あるいは、第一次大戦に向かっていく政治状況や社会の動きなど、外の出来事が詳しく語られることはない。あくまでも、物語の中心は「家」のようだ。

なので、1900年から1917年頃までのドイツのユダヤ人の生活や習慣、メンタリティなどの一端を知るにはうってつけ。その代わり、日々の生活の細々とした事柄が詳細に描かれ、とくに前半はこれといったドラマもないので、ちょっと飽きてくるかもしれない。

後半は第一次大戦中の、Sternberg家の様子が語られる。ここでも中心はあくまでの家の中の様子、家族のメンバーの様子がいろいろ語られる。

おそらく一番内面のドラマを経験しているのは、父親のJohann Isidorなので、彼のことだけ書いておこう。
開戦時、Johann Isidorと長男のOttoは戦争を歓迎する。皇帝の「ドイツ全体一丸になって戦おう」みたいな談話に感激する。どうやらユダヤ人はそれまで兵士になれなかったようなのだが、いまやユダヤ人もドイツ人と同等に戦争に参加して、愛国心を示すことができる、と思ったからだ。息子のOttoは18歳、喜び勇んで戦争に向かう。だが、父親のJohann Isidorは年齢のために兵役につけず、祖国に命を捧げることができないと、鬱鬱とした日々を送ったりする。

もちろんそこには、ユダヤ人はおそらくドイツ人以上に愛国心を示さなければ、社会に受け入れられないというプレッシャーがあったにちがいない。ドイツ人が愛国心を示すというのは別の意味があったはずだ。

だが、戦争が長引くに連れて、そういうJohann Isidorの気持ちは裏切られていく。

まずはOttoの戦死。それをきっかけに、祖国に命を捧げることは義務なのだという考えも揺らぎ始めるし、子供とのつきあい方もかわってくる。そして、それまでは大きな祝日に義理で行っていただけのシナゴーグにも行くようになったりする。

ただ、それでもまだドイツ社会に「同化」する努力を続けていれば、いつかはユダヤ人もドイツ人に受け入れられるはずという信念は捨てていない。
それが表れているのは、Josephaの食料調達のエピソード。戦争が長引き、食糧難が続く中、Josepahaは田舎の親戚のところへ行って、物々交換で食料を得ようとするのだが、ケンカになってしまって、相手が「ユダヤ人は徴兵逃れをしている」とか「戦争を利用して金儲けをしている」といった、反ユダヤ主義的なセリフを口走る。それで、長年Sternberg家に使えるJosephaは激怒。「こんな連中のためにうちのOtto坊ちゃんは死んだのか」と。(Josephaはユダヤ人ではない)
ところがそれを聞いたJohann Isidorは、よくあるただの女のおしゃべりだと受け流し、妻のBetsyは食料調達のつてをなくしたと腹を立てるだけ。事態の深刻さに目をむけようとしない。

だが、戦争も終わりの1917年、ドイツへの「同化」の努力が幻想だったことに気づかされる。
それは兵役についているユダヤ人の調査を行うと政府が発表したこと。これは、ユダヤ人は兵役を逃れているとか、戦いの前線に行かないようにずるをしているという、反ユダヤ主義の声に負けたものだった。Johann Isidorはこれで、ドイツという国や皇帝に対する気持ちを失ってしまう。

以上、一番大きな心情の変化を経験するJohann Isidorの内面を追うとこんな感じだ。
もちろん家族の他のメンバーのことも語られているが、それは実際に読んでみてのお楽しみ。



文章は、軽く読めるように書かれたエンターテイメント系の小説とは違って、ちょっとレトリカル。当時の時代にあわせてなのか、古風な表現もあったりする。エンターテイメント系小説の文章はつまらない、無味乾燥なんて思う人にはいいかもしれないが、多読にはちょっと向かないかも。

次の巻は"Die Kinder der Rothschildallee"。10年後の子供たちがメインのようだ。1920年代後半からナチス前夜までの時代の話。

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2013年10月24日 (木)

ドイツ語多読本:Anja Fröhlich / Gergely Kiss: Müssen wir? Eine Klogeschichte (Minimax)

ソフトカバーの絵本で値段も安めのBelz & GelbergのMinimaxから


子供は案外好きなのかもしれないトイレの話。

Anja Fröhlich / Gergely Kiss: Müssen wir? Eine Klogeschichte

1335語
アマゾンにはなぜかハードカバーしかないみたい。紀伊国屋なんかで。ここ

ある日、森の管理人が青いトイレのボックスを置いていく。森が臭いし、お供の犬が糞を踏んづけたりで、何とかしなければと思ったわけだ。

最初にそれを発見したのはイノシシ。でも、ちょっと様子を見ようと入らない。すぐに他の動物たちも集まってきて、まずは怖いもの知らずのクマが試してみる・・・。
何食わぬ顔で出てきたクマを見て、次々に動物たちがトイレを試してみる。いろんな動物が人間用のトイレにどう立ち向かうのか・・・?

日本語で「用を足す」と言ったりするが、ドイツ語でも"Geschäft"だったりして、ちょっと似た感じ?
「大きい」「小さい」も同じ。

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2013年10月22日 (火)

新Kindle Paperwhite(2013)、フォントは予想通りイマイチ、辞書機能は退化

新Kindle Paperwhite、さっと触ってみた感想。

◎ディスプレイは旧モデルより白くて見やすい。
◎フロントライトも良好。
◎リフレッシュは13ページか14ページおき、ぐらいに。(ただし、図版なんかがあれば、リフレッシュする。辞書のウィンドウが出るときはリフレッシュしないが、ウィンドウを消すときはリフレッシュしたり、しなかったり。)
◎ページめくりは若干速い程度か。(画像やマンガは未確認)


よくないのは、
△フォントはやはり細くて見にくい。旧Paperwhiteで、はっきりくっきりの追加フォントに慣れているので、余計に見にくい。

フォント追加のUSE_ALT_FONTSのトリックが使えないってのは、mobilereadのKindleフォーラムで知っていたので覚悟はしていた。ただ、ディスプレイの性能向上で少しは見やすくなっているかと、かすかな希望を抱いていたが、だめだった。

同じフォントを入れても、KindleはKoboより線が細くなって見みにく、Koboよりもフォントを太めに加工してやる必要があったから、もともとKindleのほうがフォントの表示には難があるのかもしれない。

ついでに言っておくと、事実かどうかはわからないが、mobilereadのフォーラムでは、USE_ALT_FONTSのトリックは要するにバグを利用しているだけなので、バグがふさがれれば、使えなくなって当然、旧Kindle Paperwhiteだって、アップデートで新Paperwhiteの新機能が追加されるかもしれないが、その代わりにフォント追加ができなくなるかもしれない、なんてことを言う人もいる。

まあ、KindleはKoboと違って、ユーザーによるフォント追加を公式の使い方として認めているわけではないので、フォントが追加できなくなっても文句は言えないんだけど。

◎辞書はウィンドウにWikipediaの項目が追加されて、Wikipediaを多用する人にとっては便利かもしれない。日本語の本を読んでいるときには日本語のWikipediaを表示するし、ドイツ語の本の場合はドイツ語のWikipediaのページを表示する。

△だが、この前のアップデートで便利になった辞書機能が使えなくなった。つまり、辞書ウィンドウで他の辞書を呼び出すことができなくなった。

△さらにひどいのは、これまでなら辞書が複数あるときには、デフォルトの辞書になければ、他の辞書を探してくれていたのに、それができなくなっている。デフォルトの辞書にないと、すぐにWikipediaを探しにいこうとするようで、他の辞書を探しに行かないみたい。
これは不便。今まで通りの辞書機能にしてほしいなあ。

というわけで、その他ソフトウェアの機能追加、Page Flipとか単語帳とかも嬉しい人には嬉しいんだろうけど、本の基本部分のフォントが見にくく、洋書に必要な辞書の機能が退化しているのでは、両手を挙げて今すぐ新Paperwhiteに乗り換えます、なんて気にはなれなかったり・・・。

とりあえず、今後のアップデートに期待して、気長に待つしかないか。

フォントと辞書が気にならない人にとっては、使いやすくなっているはず。

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2013年10月21日 (月)

ドイツ語多読本:やさしめの絵本 Erwin Moser: Boris der Katerシリーズ Bd.1 Das Badewanneauto

Erwin Moserの絵本は多読向き。

Boris der Katerシリーズ、第1巻。

Erwin Moser: Boris der Kater - Das Badewannenauto

867語

8話に分かれているので、1話につき100語程度で、簡単に読める。
さらに、1ページに絵がひとつ、文が2、3行で、語数にすると、1ページに15語から20語程度。
その上、絵と文がマッチしているので、わからない語があっても、絵を見るとわかるようになっている。
というわけで、かなり多読向きのやさしい絵本。

どこから流れてきたのかわからないが、樽に乗って川を下っているオス猫Boris。嵐が来そうだったので、岸に上がると、雨が降りだす。雨宿りに樹の下に行くと、フクロウがいて・・・・。
そんな感じで、だいたい絵だけでもストーリーは追えるはず。

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2013年10月19日 (土)

Kobo Aura 海外のレビューから (少し追加)

海外ではすでに販売されているKobo Aura。予約開始段階の日本では当然まだ詳しいレビューはない。

基本性能はKobo gloより上がっているのはまちがいない。
でも、買ってからがっかりしないように、海外のレビューでマイナス評価になっているポイントを、さっと気がついたところだけあげておく。

見たのは以下のサイト。

・the-ebook-reader.com
"Kobo Aura Review"
http://blog.the-ebook-reader.com/2013/10/18/kobo-aura-review/

・eBook-Fieber.de
"Kobo Aura im Test: Kompakt, leicht, leuchtstark"
http://ebook-fieber.de/ereader-test/kobo-aura-im-test-kompakt-leicht-leuchtstark/10899

・allesebook.de
"TEST: Kobo Aura"
http://allesebook.de/testbericht/kobo-aura-34910/

・engadget.com
"Kobo Aura review: is spending $150 on an e-reader ever worth it?"
http://www.engadget.com/2013/09/05/kobo-aura-review/


△フロントライトを消した状態では、ディスプレイがKobo gloやKindle Paperwhiteより暗い。(背景は白いほうが黒い文字がくっきり見えるはず、ということ)

△フロントライトはKobo gloやKindle Paperwhiteより黄色っぽい。さらに、ディスプレイの上部は黄色く、下にいくと青っぽくなる。また、フロントライトを明るくすると、肉眼でもディスプレイにダイヤ形の格子模様が見える。これは2つのレビューで指摘されている。the-ebook-reader.comallesebook.de

△ライトを明るくすると、暗い場所では、フレームの外に光が漏れる箇所がある。これも、the-ebook-reader.comallesebook.deで指摘されている。

△2週間の使用で、二度ほどクリップのお世話になった。日本式に言うと、「つま楊枝でリセットボタンを押した」と。(eBook-Fieber.de

△PDFの表示は良好だが、CBZやブラウザでは描画がギクシャク。コミックを読んでいるとき、ピンチ操作でズームしようとしたら、フリーズした。(the-ebook-reader.com

△ページの途中でテキストが途切れることがある。allesebook.deのこの写真
(ただ、この写真で判断すると、これはkepubではない。つまりKoboストア以外のepub。たぶん和書のkepubには関係ない。)

△全画面リフレッシュ(白黒反転)はKoboの主張(リフレッシュは章単位)通り減っているが、その代わりに、ページをめくる毎に「ディゾルブに似たもの」が起きる。"a really faint grayish dot matrix"が見える。(engadget.com
これはおそらく、ページの切り替え時に一瞬画面が灰色っぽくなる現象のことだろう。動画を見たほうがはやい。Kindleとの比較動画のほうがわかりやすいかも。


まあ、こんな感じか。欠点をあげつらっているのではなくて、心の準備。そもそもKoboはKindleに次ぐか、もしくは同等の高評価を得ている端末だし。(日本ではKindleとKoboとSonyの3つしかないが、海外ではもっとたくさん端末がある。)

それに、12月の発売までにファームウェアのアップデートもあるかもしれない。
Kobo Auraのファームウェアは今のところ、2.9.0。ホーム画面は2.8.1と変わらないので、もう見慣れた感じ。


ついでに、
http://goodereader.com/blog/にたくさん比較動画が上がっているので、検索してみるとよい。今のところ、あとは動画くらいしか判断材料がないので。

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2013年10月17日 (木)

Kobo Aura 日本でも発売、だが、amazonと専用端末で勝負するのはやめたってことか

Kobo Aura発売が発表、予約開始。今予約するとと、届くのは12月上旬。

やはり値段がネック。12800円。

たしか海外では149ドルなので、日本ではそれなりに値引きした価格。

でも、amazon Kindle Paperwhiteの9980円とくらべると、やはり割高感は否定できない。
Kindle Paperwhiteの広告なしモデルが139ドル。10ドル差ってことは、1000円程度の差。
ところが、日本では2800円以上値段に差があるとなると、専用端末でamazonと勝負する気はもはやないということだろう。

値段に見合った性能差があるのなら話は別だが、動画や海外のレビューを見るかぎりでは、それはちょっとない気がする。

だから、Kobo Auraに関しては、買える人だけ買ってくれればいい、Kobo Auraで顧客獲得する気はない、Kindleより安いKobo gloもあるし・・・、そんな楽天のスタンスなんだろうなあ。

「端末を売らなければ黒字化できる」と社長が言っているそうだし、専用端末よりアプリユーザーの方が増えているらしいし、専用端末を売ることに力を入れる気はないのだろう。
安いKobo発売でamazonがKindleの値下げをしたのは、もう過去の話。

予約するとカバーが無料でついて、ポイントが1280もらえるってことだが、特典としてはアマゾンの1980円分のクーポンより負けてるし、カバーは必要ない人もいるはず。
特典をカバーかクーポンか選べるようにするとか、ちょっと工夫して欲しいところ。クーポン乱発はもうずっと前から続いてるんだしさ。(今日だって、メールでクーポン来たし)

Koboといえば、SDカードの換装が比較的簡単だったのが、ひそかな売りの一つだったとも言えるけれども、以前の記事でリンクをはったKobo Auraの内部写真では、SDカードスロットが見えないようになっている。フレームも見た目では殻割り難しそう。そのあたりの利点もなくなるかも。

Kobo Auraの日本発売は見送り、なんてことにならなかったことで、とりあえずよしとするしかなさそう。

フレームとスクリーンに段差がないフラットなデザインはちょっといい感じ。

予約すると特典でもらえるKobo Auraのスリープカバーってのは、これか。動画で。
カバーもらえて、ラッキーと思っている人もいるかもしれないし。
http://www.youtube.com/watch?v=o6cQPD8fYak


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2013年10月15日 (火)

ドイツ語多読本:Else Holmelund Minarik: Der kleine Bär (I Can Read Bookシリーズ Level 1からのドイツ語訳)

英語多読でよく利用されるLeveled Readers、"I Can Read Book"からドイツ語訳を新たに一冊発見。
(Leveled Readersで有名なOxford Reading Treeのドイツ語訳のLesebaumは前に紹介した。)

おそらくArnold Lobelの"Frog and Toad"のドイツ語訳は知っている人もいるはず。
Das große Buch von Frosch und Kröte

これは"I Can Read Book"のLevel 2。


今回紹介するのは、もっとやさしいLevel 1。

絵はモーリス・センダック。
Else Holmelund Minarik: Der kleine Bär

1606語

4話収録。
文は同じフレーズの繰り返し、ヴァリエーションが多用されているので、平易で、テンポよく読める。

もう1冊
Else Holmelund Minarik: Der Kleine Bär und seine Freundin

1477語

こちらも4話にわかれている。人間の女の子と友だちになる話。



内容にについては日本語訳の説明やレビューを。

こぐまのくまくん (世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ 1)

くまくんのおともだち (世界傑作童話シリーズ―はじめてよむどうわ 3)

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2013年10月13日 (日)

新Kindle PaperwhiteとKobo Auraの比較動画

ようやく動画が出た。

Amazon Kindle Paperwhite 2 vs Kobo Aura Comparison
http://www.youtube.com/watch?v=6KtC9OBzuEE

Amazon Kindle Paperwhite 2 vs Kobo Aura Nighttime Reading Test
http://www.youtube.com/watch?v=zkElmQshKk0


ぱっと目についたところだけ。
・見た目はKobo Auraのほうが上。小さいし、軽い。ディスプレイとフレームの間に段差がない、これまでにないデザイン。タブレットのよう。段差がないので、ゴミがたまらない、フレームの影がディスプレイにかからない。

・フロントライトはどちらも良好。Kobo Auraのほうが明るい。ムラは気にならない。Kobo Auraのほうが青っぽい。好みの問題か。

・ライトなしではKindleのほうがディスプレイは白っぽいので見やすそう。
(Kindle Paperwhite、ライトの完全Offができるようになったらしい。下の動画のほうで言ってたのかも)

・ページめくりは、前にも書いたが、Kobo Auraは一ページごとに画面が灰色っぽくなる。その代わりに全画面リフレッシュはKindle Paperwhiteより少ないようだ。ページめくりの速さはKindle Paperwhiteのほうがよさそうだが、全画面リフレッシュはたぶん多い。好みが分かれそう。

・PDFの表示はKobo Auraのほうがずっと滑らかな描画を実現している。
だが、前にも書いたが、Kobo AuraではPDFでは辞書が引けない。洋書を読む人には大きな欠点。

・フォントの追加や調整ではKobo Auraが上。おまけに新Kindle Paperwhiteはフォント追加のトリックは使えない。

・洋書を読む人向けに。動画ではわからないが、Koboの辞書は貧弱。Kindleのように辞書を買って追加するなんて芸当はできない。(まあ、洋書を読む人はKindleなんだろうし、英語しか読まないなら、それでいいんだろうが、ドイツ語の本を読むなら話は別。理由は前に何度か書いている。)


新旧Kindle Paperwhiteの比較動画も新しく上がっていた。この記事から動画へ。
http://goodereader.com/blog/electronic-readers/amazon-kindle-paperwhite-1-vs-the-paperwhite-2

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2013年10月12日 (土)

ドイツ語多読本:Georffroy de Pennart: Rothütchen (Minimax)

Beltz & GelbergのMinimaxシリーズから。
Minimaxはソフトカバーの絵本シリーズ。元はハードカバーだったものを安くしたもの。値段は現在、一冊5,95ユーロ。ハードカバーの絵本は10ユーロは軽く超えるので、良心的な価格設定。
有名なところでは、Leo Leonniの絵本が何冊もこのシリーズに収録されている。

いまどき頭巾はないだろうということなのか、赤ずきん(Rotkäppchen)ならぬ、赤帽子ちゃん(Rothütchen)。パロディ。

Geoffroy Pennart: Rothütchen

673語
アマゾンにはないようだ。紀伊国屋では買える。。ここ

「おばあちゃんのところにケーキとマーマレードを持って行ってくれる? でも、森の中は・・・」
「わかってる、わかってる。その話知ってるから、オオカミでしょ」
なんて会話の後、森の脇の道を通って行くRothütchen。ところがそこにオオカミが眠っている。なぜかトランペットを吹いてオオカミを起こしてしまうRothütchen。オオカミなわけがない、犬だと思い込んでいる。それで、起こしたお詫びにケーキを一つあげて、おばあさんの家に急ぐ。

オオカミのほうは、突然起こされた上に、オレはオオカミだと言っているのに、まるで話を聞かないRothütchenに腹を立て、食ってやろうと後を追う。ところが・・・・。

あとはもう意表をつく展開。読んでのお楽しみ。


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2013年10月10日 (木)

新Kindle PaperwhiteとKobo Auraの比較はまだ見つからないなあ

詳しい比較が出てきそうなものだけど・・・。

http://allesebook.de/e-book-reader/neuer-kindle-paperwhite-hands-on-fragen-und-antworten-35371/
を見ると、なにやらディスプレイの拡大写真やらコントラストのグラフやらが見られる。

ざっとまとめると、コントラストは旧Paperwhiteより少しよくなった程度だが、E Ink Cartaの採用により反射率(でいいのか?)が8%アップ。その結果、ディスプレイ(文字の背景)がより明るくなって(SonyのReaderとの比較写真参照)、可読性がぐんとアップした、とのこと。
あと、ライトは旧Paperwhiteより黄色っぽくなり、ムラは目立たず、ほぼ完璧だ、と(写真参照)。
(1,2週間後にもっと詳しいレビューが出るそうだ)

同じallesebook.deのサイトには、Kobo Auraの詳しいレビューがすでにある。(写真やらYouTube動画やらグラフやらを見るだけでも。)
http://allesebook.de/testbericht/kobo-aura-34910/

おもしろいのは、Waveform Technologyとやらの解説。この技術で全画面リフレッシュを減らすらしいんだが、その代わりにKobo Auraの場合、ページをめくるごとに画面が一瞬ほの暗くなる。はっきりとした白黒反転ではないのは、インクの状態が全画面一度に変化するのではなく、波状に変化が広がっていくかららしい。この技術でゴーストは減っているとのこと。(ただ、Waveform Technologyとやらは新Kindle Paperwhiteでも採用されているはずだが、Kindleの場合は、ほの暗くなるってのはないみたい。)

あとは、ディスプレイの拡大写真。ここ
ダイヤ形の格子が一面に広がっているのが見える。ふつうの距離から見ると、気にならないらしいが、この格子のせいで、ディスプレイ全体が暗くみえるらしい。Kindle Paperwhiteとは逆だなあ。
Kinde Paperwhiteの拡大写真はここ

フォントのカスタマイズに関しては、前からKoboが上。
はじめからユーザーがフォントを追加できるように作られているし、行間や余白などもKindleより細かく調整できる。
その上、新Kindle Paperwhiteでは、USE_ALT_FONTSを使ったフォント追加のトリックは使えなくなったらしい。




ただ、Kobo Auraと比較してみたところで、Kobo Auraはまだ日本での発売は決まっていないんだけど。
ITmedia ebook userに出ていた、楽天Koboのインタビュー記事なんかを読むと、電子書籍専用端末の発売には積極的じゃないんだろうな、という感じ。

この記事の3ページ目、楽天の社長によると「端末を売らなければ黒字化できる」とか。あと、最近では専用端末利用者より、アプリユーザーが多く、7割を占めるとか。(タブレットやスマホで読めるのに、さらに専用端末を買うなんて、という人がほとんどなんだろう。)

こんな話を読むと、Kobo Auraを積極的に売りだそうという気はないんだろうという気がしてくるが、まあのんびり待ってみるほかないし。

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2013年10月 8日 (火)

ドイツ語多読本:Collin McMahon: Lucas und Skotti - Knalltüten im Anmarsch

Comic-Romanとあるが、物語にときおりコミック的なイラストが入ると思っておいたほうがいい。それでも、絵の部分はただのイラストというよりは、コミック。

対象は10歳以上の児童書で、ちょっと若者言葉的な表現が多いので、外国人向けドイツ語学習者向け読み物(Hueber社のやつとか)しか読んでいない人には、たぶん少しむずかしめ。難易度や語彙の調整をしている外国人学習者向け読み物ではなく、ドイツの絵本・児童書に慣れていれば、だいじょうぶかもしれない。

イラストは前にコミックを紹介したUlf K.。児童書なので、もちろん子供向けの絵。


Collin McMahon/Ulf K.: Lucas und Skotti – Knalltüten im Anmarsch

9200語
Kobo版はこちら

新学期初日。Lucasがターザンの夢から変な音で目覚めると、それは休暇中まったく鳴ることもなかった目覚まし時計。重いカバンを背負って、ダサいアヒルのイラスト付きのヘルメットをかぶって、自転車で学校へ行ってみると、教室の後ろのいい席はもう取られていて、「クール」なグループの仲間入りは果たせない。それどころか、ガリ勉オタクのFloの隣に座ることに・・・。

それで、Floにつきまとわれるは、クラスのみんなからFlo仲間と思われるはで、さんざんな目に合うが、それでもなんとか、ヒーローになって目立ちたいと、いろいろ考えるLucas。

思いついたのが、学校のマスコット的な「クール」なキャラクターを作ること。これでみんなから、かっこいいと思われるはず、とばかりに、いろいろ描いてみる。それで、通販で買った変なペン(Tintenfischを水に入れ、ペンをそこに一晩浸しておく)を使ってみると、なぜかすらすらと描けてしまう。それで出来上がったのマスコットがSkotti。

そのSkotti、なぜか紙から飛び出して動きまわる。それで学校は大騒ぎ・・・。そして、意図した形ではないにせよ、Lucasは最後はヒーローに・・・・。


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2013年10月 6日 (日)

ドイツ語多読本:Ashild Kanstad Johnson: Kubbes Museum

オリジナルはノルウェーの絵本のようだ。そのドイツ語訳。

なにやら丸太に顔と手足をつけたような生き物、Kubbeの博物館の話。

Kubbes Museum

1010語
アマゾンになかったら、紀伊国屋などへ。ここ

毎週火曜日は出かけて、森やらを回っては、きれいな物、おもしろい物を集めてくるKubbe。それが溜まって、整理し切れなくなって、おばあちゃんに電話で相談。それで、博物館を開くことに。
準備もうまくいき、長い行列もできる大成功。でも、なかなか続けるのは大変で、さてどうする・・・。

表紙からもわかるが、いろんなものがたくさん描きこまれているので、ごちゃごちゃしているかといえば、意外にすっきりした印象の絵。
それは背景がブランクのままのせいか。たとえば、街並みだと、建物には色がついているが、広場や道に当たる部分は真っ白、部屋の中も壁や床はいっさい描かれず、空白のまま。
あと、森の鬱蒼とした感じも雰囲気があっていい。



日本語訳があるらしい
キュッパのはくぶつかん


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2013年10月 4日 (金)

新Kindle Paperwhite、海外ではすでに出荷開始、情報もさらに出てくるはず

(いろんな情報へのリンクをはった前の記事はこちら
新Kindle Paperwhite、アメリカではすでに9月30日に出荷が始まったのを機に、またいろんな情報が出始めているようだ。詳しいレビューもこれからもっと出てくるはず。


◎MobilereadのKindleのフォーラムの”Paperwhite Second Gen: First Impressions”なんてスレッドには、実物を手にした人たちの感想がいろいろ寄せられている。

ちゃんと読んでいるわけではないが、ちょっと目についたことをひとつ。
例のフォント追加のトリック(USE_ALT_FONTSなんて空ファイルを使うやつ)は使えなくなったらしい。
デフォルトのフォント(和文フォントでは筑紫明朝が追加されているようだ)がちゃんと読めるのなら、別にそれでもかまわないんだが、どうなんだろうな。(怪しい気がする)


◎フロントライトの改善はおおむね好評の様子。だが、最新のE Ink Carta採用に関しては、あまり効果は見て取れないという記事もあり。
indle Paperwhite 2 Has Much Improved Frontlight, But Difference with Carta Screen is Marginal
この記事によると、ゴースト(前ページの残像)は新Kindle PaperwhiteのほうがKobo Auraより多いとのこと。


◎Youtubeにも少しずつ動画もあがっている。
Unboxing(開封)の様子なんかどうでもいいから、本のページを見せて欲しいな。箱を開けるところってそんなに重要?

ページめくりは速くなっている模様。
旧Paperwhiteとの比較動画:
 http://www.youtube.com/watch?v=XEokPvz6EwQ
 http://www.youtube.com/watch?v=UhqI-Algtqw
リフレッシュ(白黒反転)の回数も減っている。リフレッシュは気にならないという人もいるが、ないほうが快適に決まっているし、文字のかすれやゴースト(残像)だって、ないに越したことはない。


◎個人的に気になっているのは辞書が表示される場面
今のPaperwhiteでは、辞書ウィンドウが出るときにはウィンドウ部分のみ白黒反転、辞書ウィンドウを消すときは、全画面リフレッシュする。洋書はどうしても辞書を引く機会が多くなるので、リフレッシュの回数も多くなる。
いくつか動画を見たかぎりでは、新Paperwhiteでは辞書表示時のリフレッシュがないようだ。ほんとうにそうなら、かなり読みやすくなりそう。

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2013年10月 2日 (水)

ドイツ語多読本:Dirk Ahner: Laden der Träume - Das Rätsel des Phorao - Bd.2

人の夢の中で、いろいろな時代・場所に冒険に出かけるLaden der Träumeシリーズ第1巻に続き、第2巻。
8歳以上対象、1万5千語程度でもいける人向け。

Ben、Lara、Nepomukの3人に、カエルのLeopoldが今回向かうのは、古代エジプト。

人の夢の中に入っていって、その夢を見ている本人に会って、目覚めさせるのが使命。なぜならその人は夢の中に取り込まれて、それが夢であることも忘れているからだ。期限は3日。それを過ぎると、自分たちも夢の中に取り込まれてしまう・・・。というのが、前巻からの前提。

Dirk Ahner: Laden der Träume - Das Rätsel des Pharao: Band 2

14000語
Kobo版はこちら

Benの苦手な算数の試験中。落第しそうだと、Laraに助けを求めてカンニング。そこへカエルのLeopold登場。そのせいでカンニングがばれてしまう、なんて冒頭。

もちろん重要なのはなぜLeopoldが学校にまでやってきのか、だ。「夢の店」のFilomenusが呼んでいる、と伝えに来たのだ。これは次の冒険にちがいないと、いそいそと出かけていくBenn、Lara、Nepomuk。そして、知らされる次の冒険の行き先、3000年前のエジプト。

エジプトにあっさり到着。輝かしいナイル川、テーベの町。王宮にたどり着いて、ファラオにも会えるのだが、ファラオは驚いたことに自分たちと同じくらいの子供。父親、母親ともになくしていて、いかにも悪そうな大臣によって王宮に閉じ込められている様子・・・。

そして、実際この大臣の陰謀を知ってしまった3人は・・・・。
ラクダで砂漠を渡るとか、ピラミッド内の迷宮をさまようとか、ヒエログリフを解読するとか、スフィンクスに追いかけられるとか、まあ、古代エジプトならではの冒険が待っている、そういう話。

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