ドイツ語書籍:Christoph Marzi: Die wundersame Geschichte der Faye Archer
Koboストアではファンタジーのカテゴリーにあるが、これは恋愛小説と思うべき。
ファンタジー要素というか、不思議はある。たしかに"wundersam"なんだろうけど、ただその不思議に納得できるかどうかは、また別の問題。
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Christoph Marzi: Die wundersame Geschichte der Faye Archer
87000語
ニューヨーク、ブルックリン在住Faye Archer、20代後半。韓国人が経営する本屋で働きながら、音楽活動をしている。
客が店にスケッチブックを忘れていく。客が言った"Geschichten sind wie Melodien"という言葉がなぜか気になって、Fayeはいつもなら絶対しないのに、GoogleからFacebookにたどり着き、忘れ物の連絡をする。そこから、Alex Hobdonとの長いメールのやり取りに発展する。
Alexは広告のデザインなんかの仕事をしているが、本当はコミックの作家になりたいと思っていて、シカゴへの出張のついでに、カポーティの『ティファニーで朝食を』を元にしたコミックを売り込むつもりだなんて話をする。
そしてシカゴからの長い長いメールが届く。
ところが、FayeはシカゴにいるはずのAlexを町で見かけてしまう。そういう時に相談相手になってくれるのが女友達の親友Dana Carter。そんな嘘つきは忘れてしまえ、と。
さらに決定的な場面に遭遇。Alexが別の女といっしょに歩いているところに出くわすFaye。当然、頭に来るが、Alexのほうもどうも怒っているらしい。それはなにやら4年前のことらしい・・・。
4年前はまだ出会ってもいないじゃないか。いや、それとも・・・・? そんな謎を残しつつ、話は進んでいく・・・。
Fayeは音楽をやっているので、いろいろなミュージシャンや曲の名前が出てくる。それらを知っていれば、もっと雰囲気がわかるんだろう。それから、Fayeのライブは、ピアノの弾き語りをしながら、背景にいろいろな古い映画を流す。映画も知っていたら、もっといいんだろう。
結末はちょっとどうかな。
謎がどう解かれるのかを期待して読んでいたので、ちょっとそれはないだろうという感じ。恋愛小説だと思って読めば、それはそれでありなのかもしれないけど。
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