ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Tulipan ABCから
ドイツの子供が読書に親しむ、導入的役割をもった本。DudenのLesedetektiveやAllererstes Lesen、Lesezugなどと同系統の本で、対象は6歳前後から、3段階にレベル分けされている。
Tulipan ABCは類書に比べて、作家・イラストレーターの個性が強く出ていて、一般の絵本・児童書に近い。その分、本としての完成度は高く、おもしろいと思う。が、その分、少しむずかしめだと思ったほうがいい。
Aが6歳、Bが7歳、Cが8歳向けの3段階に分かれているうちの、Aを紹介。
Anne Maar / Sabine Büchner: Fußball und Zitroneneis
945語
Moritzは一番の友だちだけど、好みは違っていて、何をして遊ぼうか意見が合わない時もある。そういう時はつまらない。そこで、一日交代でどちらかが何して遊ぶか決めることにした・・・。
あっさりした色使いの愛嬌のある絵が楽しい。
Paul Maar / Manuela Olten: Neles neuer Pulli
878語
Neleは黄色がきらい。だけど、おばさんは黄色が大好きで、黄色のものをプレゼントする。黄色いソックスはなんとかなったが、黄色いセーターをもらってしまって、ちょっと困って・・・・。
こちらはかなり絵の具もこってりの、癖のある絵柄。好みはわかれるかな。
Tilde Michels / Lilo Fromm: Karlines Ente
496語
Karlineは町を回ってはガラクタを集めて売って生活している。が、町が大きくなり、ガラクタを集めていると白い目で見られるように・・・。困っていると、太らせれば食べられるぞ、とカモをもらう。それで、世話をしているうちに愛着がわいて・・・・。
表紙はカラーの絵だが、中は黒ペンのスケッチといった感じの、ちょっと枯れた味わい。
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