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2013年8月 3日 (土)

ドイツ語多読本:Sonia Fernández-Vidal: Nikos Reise durch Raum und Zeit

"Erzähl mir was vom Himmel und der Erde"に続き、また科学物。今回の本は12歳以上向けなので、対象は中学生くらいか。
今回は量子論。物語形式の科学啓蒙書。小説の形にして、親しみやすく、イメージしやすくしたということだろう。


いつものように日本のアマゾンにもKoboストアにも電子書籍版はないので、ドイツの書店から、Koboで読めるepub版。オリジナルはスペイン語。

Sonia Fernández-Vidal: Nikos Reise durch Raum und Zeit
Nikosreise

35000語

ストーリー的には、主人公のNikoがいつもと違う道を選んで学校に向かう途中、気になる家を発見。入ってみると、そこは量子論的な世界。量子の妖精に導かれながら、量子論的な世界を冒険するというもの。量子世界には人間と接触してはいけないという決まりがあって(原爆を作るような奴らだぞってことらしい)、量子秘密諜報部に見つかって、裁判にかけられたり、ブラックホールみたいなものに追いかけられたり、なんて危険がありつつも、量子論の不思議をいろいろ体験する。

たとえば、ビックバン、その直後の粒子と反粒子がぶつかって消滅するさまが、サッカーフィールドで展開されて、物質と反物質の解説になったりとか、量子の妖精たちは移動に量子トランスポーテーションを使うので、量子のもつれとか重ねあわせの状態とかの説明になったり。
ディスコへ行くと、踊っている人の姿がよく見えないのは、ハイゼンベルクの不確定性原理のせいになったり、ブラックホール的なものに追いかけられて、トンネル効果で逃げたり、素粒子の加速器のなかに入ってみたり、あと、もちろん、有名なシュレーディンガーの猫の話もある。
その他にも量子物理学にかかわるいろいろな事柄が話題にあがっている。

科学好きな人には、物語ではなく普通の解説のほうがいいかもしれないが、本の長さはたいしてないのに、いろんな量子論の話題を詰め込んでいるので、読者に興味を持ってもらうことが第一の目的なのだろう。これをきっかけに、あとは自分で調べたり、他の本を読んでみたりしてほしい、という。

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