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2013年8月

2013年8月30日 (金)

Kobo フォントの悩み解決:ファームウェアに手を入れて、フォントを太くして見やすくできたりするツール Kobo Patch Generator さらに続いてversion07

前に紹介したKobo フォントの悩み解決:ファームウェアに手を入れて、フォントを太くして見やすくできたりするツールの新しいヴァージョンが出ていた。

mz_koboreaderpatch_07.zipのダウンロードはここ
英語の解説はここ


Version06との違いは(FWが2.8.1の場合のみ)、
・epub(kepubではなく)で、長いパラグラフで変なところで改ページする(下の余白がまちまちになる)バグを修正。和書には関係なし。
・余白の微調整が可能に。(左からのマージンと上からのマージンの位置を調整できる)
・フッタを完全に消してしまえるようになった。
・フッタのカスタマイズの仕方が変わった。Aura、Glo、Touchと書き方が統一された。が、これはちょっと注意が必要。不具合が出る。下に書く。
(FWが2.6.1の場合は、これらの機能追加はないようだ。)

和書しか読まない場合にはたいして影響のないヴァージョンアップ。kepubのヘッダはまだ変更できず。

kpg.confの書き方。version06から変更があったところのみ。それ以外は前の記事を参照

フッタのカスタマイズ部分は変更があった:



# フッタのカスタマイズ
# "Disable footer example"(フッタ消去)と"Decrease footer example"(フッタ縮小)のどちらか一方のみを有効にする。"#replace_zlib...."の行の先頭の#を消して、"replace_zlib...."とすれば有効になる。先頭に#をつければ無効になる。
<Patch>
patch_name = `Custom reading footer style`
patch_enable = `yes`
# Disable footer example
# フッタを完全消去する
#replace_zlib = 1205FF4, `ReadingFooter {\n\tmin-height: 70px;\n\tmax-height: 70px;\n\tqproperty-footerMargin: 40;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="kraken"], \nReadingFooter[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tmin-height: 82px;\n\tmax-height: 82px;\n\tqproperty-footerMargin: 110;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="dragon"] {\n\tmin-height: 120px;\n\tmax-height: 120px;\n\tqproperty-footerMargin: 20;\n}\n\n* {\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n[deviceCodeName="kraken"], \n[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tfont-size: 20px;\n}\n\n[deviceCodeName="dragon"] {\n\tfont-size: 26px;\n}\n\n[localeName="ja_JP"] {\n\tfont-family: A-OTF Gothic MB101 Pr6N;\n}`, `* {\n\theight: 5px;\n\tfont-size: 1px;\n\tcolor: transparent;\n}\n\n`
# Decrease footer example
# フッタを縮小する。だが、このまま使うと不具合が出る(フッタのフォントがゴシック・明朝ごたまぜになる。章のタイトルが表示されない。それでもやってみたければ、赤字の数値を変更する)。なので、下のように、Version06の書き方に戻す。
#replace_zlib = 1205FF4, `ReadingFooter {\n\tmin-height: 70px;\n\tmax-height: 70px;\n\tqproperty-footerMargin: 40;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="kraken"], \nReadingFooter[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tmin-height: 82px;\n\tmax-height: 82px;\n\tqproperty-footerMargin: 110;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="dragon"] {\n\tmin-height: 120px;\n\tmax-height: 120px;\n\tqproperty-footerMargin: 20;\n}\n\n* {\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n[deviceCodeName="kraken"], \n[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tfont-size: 20px;\n}\n\n[deviceCodeName="dragon"] {\n\tfont-size: 26px;\n}\n\n[localeName="ja_JP"] {\n\tfont-family: A-OTF Gothic MB101 Pr6N;\n}`, `* {\n\theight: 18px;\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n`
# Decrease footer exampleの修正。Kobo gloの場合は赤字の数値を変更する
replace_zlib = 1205FF4, `ReadingFooter {\n\tmin-height: 70px;\n\tmax-height: 70px;\n\tqproperty-footerMargin: 40;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="kraken"], \nReadingFooter[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tmin-height: 82px;\n\tmax-height: 82px;\n\tqproperty-footerMargin: 110;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="dragon"] {\n\tmin-height: 120px;\n\tmax-height: 120px;\n\tqproperty-footerMargin: 20;\n}\n\n* {\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n[deviceCodeName="kraken"], \n[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tfont-size: 20px;\n}\n\n[deviceCodeName="dragon"] {\n\tfont-size: 26px;\n}\n\n[localeName="ja_JP"] {\n\tfont-family: A-OTF Gothic MB101 Pr6N;\n}`, `ReadingFooter {\n\tmin-height: 70px;\n\tmax-height: 70px;\n\tqproperty-footerMargin: 40;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="kraken"], \nReadingFooter[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tmin-height: 82px;\n\tmax-height: 82px;\n\tqproperty-footerMargin: 110;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="dragon"] {\n\tmin-height: 5px;\n\tmax-height: 5px;\n\tqproperty-footerMargin: 0;\n}\n\n* {\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n[deviceCodeName="kraken"], \n[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tfont-size: 20px;\n}\n\n[deviceCodeName="dragon"] {\n\tfont-size: 26px;\n}\n\n[localeName="ja_JP"] {\n\tfont-family: A-OTF Gothic MB101 Pr6N;\n}`
</Patch>


以下はさらに追加されたパッチ:



# kepubではなく、epubで長いパラグラフで変な改ページをしてしまうバグの修正。和書はたぶん関係ない。
<Patch>
patch_name = `Fix page breaks bug`
patch_enable = `yes`
replace_bytes = C13B6E, E8 D0, E8 E7
#Alternative method
#replace_bytes = C13B6E, E8 D0, 00 46
</Patch>

# 余白の微調整。赤字を変更する。kepubの和書の場合はいじらなくていいかも。
<Patch>
patch_name = `Margins fine tuning`
patch_enable = `no`
# Initial replaces
replace_bytes = 848E86, 19 46, 00 21
replace_bytes = 848E88, 1A 46, 00 22
# Values for replace
# Left margin 左の余白
replace_int = 848E86, 0, 10
# Top margin 上の余白
replace_int = 848E88, 0, 10
</Patch>


和書にはあまり恩恵のないヴァージョンアップだったが、ebook.deなどのKoboストア以外からepub版の洋書を買う身としては、おかしな改ページのバグ修正はありがたい。Koboストアでも洋書はAdobe Digital Editonsを使えば、kepubではなくepubだし、ヘッダもフッタもじゃまなだけ、という人にはうれしい修正のはず。

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2013年8月28日 (水)

Kobo glo、スキンシール貼りかえてみた

DecalGirlがセール中だったので、スキンシール衝動買いしたのが、届いた。

白っぽいシールだとディスプレイが暗く見えるという反省から、今回はグレー系でこれ
Kobggearwheel

もう少し華やかさがあってもよかったのだが、いい感じのが見つからず。

"High Gloss Finish"(光沢仕上げ)と"Matte/Satin Finish"(つや消し)の両方使ったことがあるが、光沢仕上げのほうが、手に持ったとき滑らないので、光沢タイプを選択。

気になるのは、これまで貼っていたスキンシールがきれいにはがれるかどうか、だったが、問題なかった。
きれいにはがれたし、はがしたあとがベタベタすることもない。

やはりフレームは暗い色のほうが、ディスプレイがはっきり見えて読みやすい。

で、DecalGirlにリンクしようと思って行ってみたら、25%Off。割引額が大きくなっていた。
Back to School Specialだとさ。セールは8/31まで

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Kobo gloの後継、新モデルはKobo Aura (Aura HDとは別物)

Koboの新モデルが発表された。

http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1308/28/news073.html
http://japanese.engadget.com/2013/08/28/kobo-aura-6-e-ink/
http://www.ebook2forum.com/members/2013/08/kobo-launches-a-full-line-of-reading-devices/
--
Kobo Aura 内部写真
http://www.the-digital-reader.com/2013/09/10/inside-kobo-aura/
"The new Aura lacks the internal microSD card slot found on some of Kobo’s other ereaders, which might make it a little less appealing to hack."
そもそも殻割りしにくそうな本体だが、さらに開けてみると、内部SDカードスロットが見えなくなっている。
Kobo AuraのSD換装はむずかしいのか?

--

YouTubeの動画
http://www.youtube.com/watch?v=kK3HeU2ztUA
http://www.youtube.com/watch?v=B4b_oA-JEBM
これを見ると、フレーム(ベゼル?)とディスプレの段差がない。完全フラット。スマホかタブレットみたいな前面。
あと、辞書のウィンドウが出るとき、白黒反転しない。洋書を読むにはかなりいい感じだ。辞書そのものの質は別にして。

http://www.youtube.com/watch?v=_RnCKpTq5Lo
上のもっと詳しいレヴュー。
・2本指で上下に動かすと、でライトの調節ができる。(これは別にいらないな)
Pocketとの連携(WebページなんかをKoboに送って、後からゆっくり読める。Kindleではすでに実現しているものだが)
・”Beyond the Book"とかいう、本の作者やらキーワードやらの説明が読める機能がついたようだ。(似たようなものはKindleにはすでにあり)
・PDFで、2本指のピッチアウト・インでズーム可能(Kindleではすでにできていたもの)。それより、PDF(画像をまとめたやつではなく、フォントを使ったPDF)で辞書が引けるようにしてほしい。Kobo gloではできない。(Kindleでは可能だというのに)
・ページめくりの速度など表示性能は向上していて、いい感じだが、”Pocket”とか"Beyond the Book"とか、PDFの操作性の改良とか、Kindleユーザーからすると別に新しい機能ではない。

http://www.youtube.com/watch?v=VJxDs0565oc
これはKobo gloとの比較

http://www.youtube.com/watch?v=dMu1PY1NDCw
こっちはKobo Aura HDとの比較

http://www.youtube.com/watch?v=NcC9BywDgYM
これはKindle Paperwhiteとの比較。Kobo Aura vs. Kindle Paperwhite
・上でも言ったが、ソフトウェア的には”Beyond the Book"とか”Pocket"の追加で、ようやくKindleに追いついた感じ。
・ページめくりのリフレッシュ(白黒反転)とかPDFの表示能力はKobo Auraのほうが上。
・フォントなど見た目の調整は元からKoboのほうが上。(日本語フォントを除く)
・大きさ、重さ、外観もKobo Auraのほうがいいな。
Kindleもおそらく新モデルを出すだろうし、それがどんな感じになるのかが楽しみ。

http://www.youtube.com/watch?v=D_IGrSM4JCk
Kobo AuraとKindle Paperwhiteのフロントライトの比較

--

新Kindle Paperwhiteとの比較
http://www.ebook2forum.com/members/2013/09/e-ink-introduces-next-generation-epaper-technology/
E Inkに関しては、Kobo Auraは旧タイプ(Pearl)のままで、新Kindle Paperwhiteは新タイプ(Carta)を採用したらしい。


--

英語の記事
http://reviews.cnet.com/e-book-readers/kobo-aura/4505-3508_7-35826967.html
http://www.bbc.co.uk/news/technology-23854590
http://www.prnewswire.com/news-releases/kobo-unveils-new-ereading-lineup-taking-readers-beyond-the-book-221398771.html
"With pinch-and-zoom capabilities for FLePubs/PDFs, Kobo Aura creates a great print-on-paper reading experience with a low-flash waveform screen to virtually eliminate page refresh and ghosting." とある。これは、Kindleのようにピンチイン・アウトでフォントのサイズとか変えられるってことか? 


・ディスプレイが赤外線式から静電容量式に変更。タッチの反応はよくなるらしい。
・ページのリフレッシュ間隔をこれまでの最大6ページから、100ページまでのばせるようになった。
 前のページの残像がほぼなくなったとか、本当ならすばらしい。
・他社のどのリーダーよりも、フロントライトが均等にディスプレイにあったっている(ムラがない)と、Koboは主張しているらしい。
・CPUやメモリなどはgloと変わりないらしい。いや、メモリは4Gに増えたか。
解像度はgloより落ちているという話もあるが、どうなんだろう。

日本での発売は未定。

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2013年8月26日 (月)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Tulipan ABCから その3 Cowboy Klausシリーズ 続き

Tulipan ABCのCowboy Klausシリーズの続き。


Cowboy Klaus und die harten Hühner

1080語

カウボーイの朝。何やら台所が騒がしい。ドアを開けると、ニワトリが5羽.飛び込んでくる。話を聞くと、コヨーテに奪われたタマゴを奪い返して、逃げているところだという。かくまってやることにするが、ニワトリたち、旅回りの音楽隊らしく、夜中に鍋やらフライパンやらで練習するものだから、寝られやしない・・・。


Cowboy Klaus und Otto der Ochsenfrosch

1172語

カウボーイの夏。Klausの農場は井戸から水道をつないでいるから、蛇口をひねれば、水が出る。ところが、出ない。調べると水道管が詰まっていて、そこにはカエル。Klausはカエルが好きだが、LisaとRosiには不評。そこで町へ行って、飼い主を探しに・・・。


Cowboy Klaus und die Rodeo-Rüpel

1095語

カウボーイと言えば、ロデオ。練習をして大会へ出かけると、Pickel-PietとPopel-Paulの二人組とにらみ合いに。勝負だ! Pickel-PietのヤジにいらいらするRosiに対して、Klaus自身は意外と冷静で・・・。



Cowboy Klaus und Toni Tornado

新刊。未読。

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2013年8月24日 (土)

Kobo フォントの悩み解決:フォントを太くして見やすくできたりするツールの続き Kobo Patch Generator

前に紹介したフォントなどの調整ツールのconfigファイル(kpg.conf)に説明をつけてみた。

ファームを2.6.1か2.8.1に上げる必要があるが、フォントの表示機能の強化で、太めのフォントを用意する必要がなくなる。CFW必須でないなら、やってみる価値はある。フォントの「詳細設定」の機能は正式ファームでも実装して欲しいところ。

フッタのカスタマイズの仕方は、ファームの2.6.1と2.8.1とでは違っているようだ。ここでは2.8.1。
太字部分が追加解説。

# Kobo Patch Generator config file
# firmware ver. 2.8.1
# (c) 2013 MZ
#
# patch_enable = `yes`でパッチをあてる。`no`で、パッチをあてない。
#

# kepubのフッタを無効にする。
<Patch>
patch_name = `Disable reading footer style`
patch_enable = `no`
replace_bytes = 9B9444, 0E F7 22 E4, 00 46 00 46
</Patch>


# kepub(ストア購入本や拡張子がkepub.epubの本)のフッタをカスタマイズする。Kobo gloの場合は下の赤字の部分を変更する。(変なところで改行されて見にくいが。)
# うちのKoboでは、
# min-height: 20px
# max-height: 20px
# qproperty-footerMargin: 10
# font-size: 14px
# でやってみた。

<Patch>
patch_name = `Custom reading footer style`
patch_enable = `yes`
# Example for Aura HD (deviceCodeName="dragon")
replace_zlib = 1205FF4, `ReadingFooter {\n\tmin-height: 70px;\n\tmax-height: 70px;\n\tqproperty-footerMargin: 40;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="kraken"], \nReadingFooter[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tmin-height: 82px;\n\tmax-height: 82px;\n\tqproperty-footerMargin: 110;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="dragon"] {\n\tmin-height: 120px;\n\tmax-height: 120px;\n\tqproperty-footerMargin: 20;\n}\n\n* {\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n[deviceCodeName="kraken"], \n[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tfont-size: 20px;\n}\n\n[deviceCodeName="dragon"] {\n\tfont-size: 26px;\n}\n\n[localeName="ja_JP"] {\n\tfont-family: A-OTF Gothic MB101 Pr6N;\n}`, `ReadingFooter {\n\tmin-height: 70px;\n\tmax-height: 70px;\n\tqproperty-footerMargin: 40;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="kraken"], \nReadingFooter[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tmin-height: 82px;\n\tmax-height: 82px;\n\tqproperty-footerMargin: 110;\n}\n\nReadingFooter[deviceCodeName="dragon"] {\n\tmin-height: 5px;\n\tmax-height: 5px;\n\tqproperty-footerMargin: 0;\n}\n\n* {\n\tfont-size: 16px;\n}\n\n[deviceCodeName="kraken"], \n[deviceCodeName="phoenix"] {\n\tfont-size: 20px;\n}\n\n[deviceCodeName="dragon"] {\n\tfont-size: 26px;\n}\n\n[localeName="ja_JP"] {\n\tfont-family: A-OTF Gothic MB101 Pr6N;\n}`
</Patch>


# 行間の増減の調整。日本語フォントでは不可。実用性のない行間を削除できるので、洋書には便利。
<Patch>
patch_name = `My line spacing values`
patch_enable = `yes`
# Internal checks bypass
replace_float = 6857E0, 1.225, 0.1
replace_float = 685820, 1.225, 0.1
# Values for replace
# 一番右の数値を変更すると、カスタマイズできるようだ
replace_float = 1201A58, 1.3, 0.8
replace_float = 1201A60, 1.35, 0.85
replace_float = 1201A68, 1.4, 0.9
replace_float = 1201A70, 1.6, 0.95
replace_float = 1201A78, 1.775, 1.0
replace_float = 1201A80, 1.9, 1.05
replace_float = 1201A88, 2.0, 1.1
replace_float = 1201A90, 2.2, 1.15
replace_float = 1201A98, 3.0, 1.2
</Patch>


# 一定時間が経つと、Wi-Fiが切断されるのを防ぐ
<Patch>
patch_name = `Wi-Fi insomnia`
patch_enable = `yes`
replace_bytes = 704678, 11 B9, 00 46
</Patch>


# フォントの「詳細設定」を可能にする。フォント選択のプルダウンの横に「詳細」という項目が追加されて、「文字の太さ」と「文字の鮮明さ」が調整できるようになる。これは必須。
<Patch>
patch_name = `Freedom to advanced fonts control`
patch_enable = `yes`
replace_bytes = 892894, 2C F4 52 EE, 3C F4 4C E9
replace_bytes = 982714, 70 F7 E0 E3, 00 46 00 46
replace_bytes = 984166, 6E F7 B8 E6, 00 46 00 46
</Patch>


# フォントサイズの調整。大小の段階を細かくできる。実用性のないフォントサイズも排除できる。
<Patch>
patch_name = `Custom fonts sizes`
patch_enable = `yes`
# Values for replace
# 一番右の数値(たぶんフォントのサイズ)を変えると、自分好みにできるようだ。
replace_int = F773F8, 12, 15
replace_int = F773FC, 14, 16
replace_int = F77400, 16, 17
replace_int = F77404, 17, 18
replace_int = F77408, 18, 19
replace_int = F7740C, 19, 20
replace_int = F77410, 20, 21
replace_int = F77414, 21, 22
replace_int = F77418, 22, 23
replace_int = F7741C, 24, 24
replace_int = F77420, 25, 25
replace_int = F77424, 26, 26
replace_int = F77428, 28, 27
replace_int = F7742C, 32, 28
replace_int = F77430, 36, 29
replace_int = F77434, 40, 30
replace_int = F77438, 44, 31
replace_int = F7743C, 46, 32
replace_int = F77440, 48, 33
replace_int = F77444, 50, 34
replace_int = F77448, 52, 35
replace_int = F7744C, 54, 36
replace_int = F77450, 56, 37
replace_int = F77454, 58, 38
</Patch>


# 左右の余白の増減を調整する。日本語フォントでは不可。洋書では便利。
<Patch>
patch_name = `Custom left & right margins`
patch_enable = `yes`
# Values for replace
replace_int = 1201AA4, 02, 01
replace_int = 1201AA8, 04, 02
replace_int = 1201AAC, 06, 03
replace_int = 1201AB0, 08, 04
replace_int = 1201AB4, 10, 05
replace_int = 1201AB8, 12, 06
replace_int = 1201ABC, 14, 07
replace_int = 1201AC0, 16, 08
</Patch>


### 以下はファームウェアが、2.8.1の場合のみ。
#

# yesにすると、フォント選択のリストにシステムフォントが表示されなくなる。
# ただし、欧文フォントがリストから消えるので、洋書を読む人はnoが無難。
# 逆に和書しか読まない場合には、すっきりしていい。
<Patch>
patch_name = `Remove system fonts in Reader list`
patch_enable = `no`
replace_bytes = 96A94E, 60 F7 7E E7, 00 46 00 46
</Patch>

# フロントライトの明るさ調整。10%ずつの増減を1%ずつにできる。
<Patch>
patch_name = `Brightness fine control`
patch_enable = `yes`
replace_int = 82DFCC, 10, 01
replace_int = 82DFFC, 10, 01
</Patch>


# ロシア語キーボードを追加する。開発者がロシアの人なので。
<Patch>
patch_name = `Cyrillic keyboard`
patch_enable = `yes`
# Enable uppercase for [ß] key
replace_bytes = 7FBCA2, 00 24, 01 24
# Replace layout sign
#replace_bytes = F63FD0, C3 89 C3 80 C3 87, D0 90 D0 91 D0 92
replace_string = F63FD0, `ÉÀÇ`, `абв`
# Change keyboard layout
replace_utf8chars = F645D4, `æ`, `й`
replace_utf8chars = F64464, `àèìòùáéíóú`, `цукенгшщзх`
replace_utf8chars = F645F8, `ý`, `ъ`
replace_utf8chars = F645D8, `œ`, `ф`
replace_utf8chars = F644B0, `âêîôû`, `ывапр`
replace_utf8chars = F6448C, `äëïöüÿ`, `олджэё`
replace_utf8chars = F644C4, `ã`, `я`
replace_utf8chars = F644A8, `ñõ`, `чс`
replace_utf8chars = F645FC, `å`, `м`
replace_utf8chars = F64434, `ß`, `и`
replace_utf8chars = F644A4, `ç`, `т`
replace_utf8chars = F64600, `đøij`, `ьбю`
replace_utf8chars = F645E8, `ł`, `.`
</Patch>


# ブラウザ機能。どんな形式のファイルでもダウンロードできるようにする。
<Patch>
patch_name = `Allow download all in Browser`
patch_enable = `yes`
replace_bytes = 93F4F4, B1 F7 EC E0, 01 20 01 20
</Patch>


ひとつ補足すると、フォントの「詳細設定」だが、追加フォントがotfだと、うまくいかない場合もあるようだ。ttfのほうが確実らしい。

和書のフッタは総ページ数の何ページ目を読んでいるかを示すだけだが、洋書では、ヘッダに書名、フッタに本の章と章あたりのページが表示される。

で、このヘッダとフッタがディスプレイのけっこうな面積を占めていたりする。それで、それを小さくしたい、もしくは削除したいという要望があるようだ。和書でもディスプレイ上下のマージンは大きすぎる気がするし。
フッタ部分はカスタマイズできるようになったが、ヘッダはまだらしい。

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2013年8月22日 (木)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Tulipan ABCから その3 Cowboy Klausシリーズ

Tulipan ABCのA、3回目。

今回はTulipan ABCのAレベルにある、唯一のシリーズ物、Cowboy Klaus。
一年に一冊のペースで出ているような。今年も新刊が出たし、まだ続くのか?

Eva Muszynski と Karsten Teichのコンビによる、カラフルな色使いで、コミック的な絵柄も愉快なシリーズ。


Cowboy Klaus und sein Schwein Lisa

1310語

西部の荒野に住むカウボーイKlaus、ブタのLisaと暮らしているのは、サボテンの森の中。だから、強盗やコヨーテに襲われる心配はない。けれど、月一回の買い物日がたいへん。サボテンの森を抜けるには、深海用の潜水服が必要なのだ・・・。
うんざりしたKlaus、サボテンの森を取り除こうとするが、逆にサボテンにやられる始末。そこでKlausが考えだした方法は?
カウボーイといえば、投げ縄で牛を捕まえるもの。というわけで、投げ縄を手にするKlausに対して、Lisaは新聞の広告を見て・・・。

そんなコミカルなストーリー。


Cowboy Klaus und das pupsende Pony

989語

カウボーイKlausと名乗っているものの、オレは本当にカウボーイなのか疑惑が・・・。
トウモロコシの収穫日の朝、前作で一緒に暮らすことになった牛のRosiがカウボーイの本を持ってくる。それで、カウボーイはトウモロコシを収穫したりするのか、なんて疑問を抱きつつも、トウモロコシ畑へ。でも、何かとても臭い。始終おならをしているポニーがいた!! カウボーイには馬だ、というので追いかけていくKlaus・・・。


Cowboy Klaus und der fiese Fränk

1264語

夜のんびりとレモネードなんかを飲んでいると、電報が来る。明日おばあちゃんが来るので町に迎えに行かなければならないことに。それで、怖い強盗とかサソリとかもいるのに、夜のうちから出かけるはめに・・・。どうにかこうにか朝に町に着いてみると・・・。

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2013年8月20日 (火)

Kobo フォントの悩み解決:ファームウェアに手を入れて、フォントを太くして見やすくできたりするツール

ここで発見。

パッチをあててKoboのlibnickel.soを変更できるツールらしい。libnickel.soとか言われてもよくわからないが、どういう変更が可能なのかを見ていくと、
・Advanced-settings for any font, including user; とある。
「ユーザーが追加したフォントも含めて、どんなフォントの詳細設定も可能」ってことらしい。これ、日本語のフォントでも有効なのか?ってことで。

日本語フォントは「詳細設定」ができない。欧文フォントでは、フォントを選択するプルダウンの脇に「詳細」というのがあって、そこからさらに、「文字の太さ」と「文字の鮮明さ」を変えられるようになっている。で、自分で追加したフォントではこの「詳細設定」はできないのだが、これを可能にするということらしい。

日本語のフォントでも「詳細設定」できたら、カスタムフォントなしでもだいじょうぶだろうってことで、試してみた。

結果はOK。フォント選択のプルダウンの横に「詳細」が出現。設定できた。すばらしい。

元からある「ドキュメントデフォルト」「モリサワリュウミン」、それから、自分で追加したフォントも太さが変えられた。これがあれば、自分でフォントを太くするとか、面倒なことは必要なくなる。

IPAフォントから派生したやつ(KoKin明朝、KB明朝、青キンとか)は、Koboのデフォルトフォントやモリサワリュウミンよりも、収録文字数は少ないし、モリサワリュウミンが見やすくなるのはありがたい。
(日本語フォントは行間と余白が調整できないのはあいかわらず)

他にどんなパッチをあてられるかというと、
・フォントサイズ、行間、左右の余白の調整(大きくする比率というか差(?)を変えられる。日本語フォントでは行間・余白の調節はできない)
・Wi-Fiが切れないようにする
・フッタをカスタマイズできる(フッタのフォントの大きさとか、幅とか。ヘッダ部分(日本語の本だと上部余白)は変えられないようだ)
以下は、ファームが2.8.1のみ
・システムフォントをリストに出ないようにできる
・フロントライトの明るさの増減を10%ずつから、1%ずつにできる
・ロシア語キーボードを追加できる
・ブラウザの機能で、どんなファイル形式でもダウンロード可能になる

これらを、kpg.confで設定する。
patch_enable = のところを、`yes`か`no`に。
フォントサイズや行間なんかは一番右の数値を変更すれば、自分好みに変えられそう。(ただし、行間・余白は日本語フォントでは変更不能)


やり方
・上記のページのリンクをたどって(ここ)、mz_koboreaderpatch_06.zipをダウンロードして、解凍
・"2.6.1"、"2.8.1"というフォルダ(その中にそれぞれkpg.confとlibnickel.so.1.0.0が入っている)、さらにkpg.exeがあるはず。自分のファームに合ったほうを使う
・kpg.confを編集
・kpg.confとlibnickel.so.1.0.0を、kpg.exeと同じフォルダに置く。
・kpg.exeを実行する(consoleが望ましいとあるので、コマンドプロンプト(?)で。Linuxはwineでいける
・エラーなく、”Creating Kobo update ...OK"となれば、KoboRoot.tgzが出来上がっている
・あとはいつもように、KoboをPCにつないで、KoboRoot.tgzを.koboにコピーして、USBを抜いて、再起動
・元に戻したい時は、ファクトリーリセットなので、そのつもりで
(設定を変えていろいろ試してみたいところだが、kpg.confを書き換えたら、そのつどKoboRoot.tgzを作りなおさないといけないので、ちょっと面倒)

日本で配布されているKoboの最新ファームは2.6.0だったっけ?
だったら、2.6.1か、2.8.1に上げる必要ありか。
(ファームを上げるには、このページから、ヴァージョンを確認してファームウェアをダウンロード。zipを解凍しして出てきたものすべてを、.koboフォルダにコピー。再起動。)

(configファイルの説明はここに書いた)

CFW 0.96β1と共存可能かどうか?
CFW 0.96β1は、readme.txtによると、2.6.1にも対応している。
だが、もう2.8.1にしてしまったので、確認できず。あしからず。
CFWはnickel.soとやらに手を加えていないようなので、いけるのか? 素人なのでよくわからない。

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2013年8月18日 (日)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Tulipan ABCから その2

Tulipan ABCのAレベルの2回目。1回目はここ


Anne Maar / Verena Ballhaus: Ein Wunschhund für Oskar

1074語

Oskarは犬が欲しい。いくつか好みはあるけれど、ゆずれないのはたれ耳であること。でも、家では飼えない。近くにそんな犬を買っている家があって、毎日通っているうち、我慢できなくなって、ついに勇気を出して散歩に連れていっていいか聞いてみる・・・。
ところどころクレヨンか何かを使っているようで、何か素朴な感じの絵柄もまたよい。


Anne Maar / Verena Ballhaus: Hugo zieht um

1368語

Hugo、引っ越す。引っ越すといいこともあるが、よくないこともある。最大の不安はやはり転校しなければならないこと。それで悪夢を見てしまったり・・・。
上と同じコンビによる本。


Manfred Mai / Marion Goedelt: Die ABC-Detektive

894語

Anna、BenとCefirは集まって、お話を書くことにした。鉛筆や紙は用意した。あと足りないものは・・・文字。というわけで、アルファベットを探して歩く三人、そんなちょっと?な話だが、アルファベットを覚えるための本のようだ。たとえば、Aをゴミ(Abfall)の中に発見とか、Bは木(Baum)にひっかかっている、とか。

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2013年8月17日 (土)

多読が必要なわけ:絵本なんか読まなくていい、とか、ただ愚かなだけだし

前々回前回の続き

わけのわからない文字列=暗号(ドイツ語)を、なんらかの規則に従って、意味の通る文字列(日本語)に変換する、というのが「暗号解読」式の発想。「暗号解読」式をさんざんだしに使ってきたが、今回も。

「暗号読解」式って、そもそも読書なのか?

日本語の本を読むときのことを考えてみよう。もちろん目は文字を追っている。でも、別に文字の解読が目的ではない。たとえば小説なら、物語が読みたいわけだ。登場人物がある場所にいて、何かをしている。で、読者は文字を読みながら、それを見たり、聞いたりしている。そこにはいろんな人や物があり、さまざまな色や形があり、触った感触があり、あるいは臭いがあり・・・などなど。頭の中でヴァーチャルに五感を使って、それらを体験している。あたかもそこに一つの世界があるかのように。そうやって世界を経験していって、笑ったり泣いたりもする。

読書はそういうもののはずなのに、外国語の本になると、「暗号解読」こそが読むことだ、みたいなことになってしまう。アルファベットの羅列を日本語にどう置き換えるか、そんなことばかりで、五感を使って体験する本来の読書はどこかへ行ってしまう。洋書でふつうに読書ができたらいいなあ、なんて夢見ているのに、だ。

で、多読のとんでもないところは、そんなあたり前の読書ができるようになりたいなら、「暗号解読」なんかせず、はじめからあたり前の読書をすればいいじゃないか、というところ。

むずかしい本が読めないなら、やさしい、読んで楽しめる本を読めばいいだけのこと。自分が読める本が見つかるまで、どんどんやさしくしていけばいい。たぶん一番いいのは絵を見れば話がわかる絵本。

絵は視覚情報だが、視覚を刺激するだけではない。絵を見て、寒そうとか暑そうとか、静かそうとかうるさそうとか、視覚以外の感覚だって刺激される。さっき言ったように、読書はヴァーチャルに五感を使うことなんだから、絵はその大きな助けになる。

そういうふうに絵本を山ほど読んで、絵のない本に移行していけば、自然にあたり前の読書の仕方が身につくのでは? それは、日本語に訳すために単語や文法を詰め込む、なんてやり方よりも、ずっと幸福なやり方のはず。言葉はもともと、つねに具体的な物、その形や色、音などなどと結びついていて、五感とともにあるはずのもの。それをどう日本語に変換するかなんて、ただの「暗号解読」、頭だけの問題にしてしまうから、おかしなことになる。

というか、直接ヴァーチャルに五感を使う読み方こそが、「すらすら」読めるってことじゃないのか? 「暗号解読」式の変換作業なしで読めているんだから。

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2013年8月15日 (木)

DecalGirlがセール中だったので、スキンシール衝動買い

ひさしぶりにDecalGirlを見てみたら、割引セール中だったので、注文してしまった。

はじめは、手を滑らせて落としたりしたら嫌だなと思って、カバー派だったが、今では身軽なスキンシール+スリーブケース。

アマゾンで売っているスキンシールもDecalGirlのもののようだが、数がとても少ない。Kindle Paperwhite用は30点くらいしかないが、DecalGirlには、1700点以上ある。ただし、アマゾンから買ったほうが安いので、アマゾンをチェックしてからのほうがいい。

が、Kobo用のスキンシールはアマゾン、その他の輸入業者から買う(2700円くらい)より安いし、日本の輸入業者が扱っている点数も100点くらいしかないので、DecalGirlに行ってみたほうがいい。

スキンシール: $14.99
送料: $8,95
割引: -$3.00 (ディスカウントのコード:HEATWAVE)
日本円では2081円だった。

前回は白が基調のスキンシールだったが、今回は黒っぽいのにした。
黒フレームのKoboだったせいか、白いシールを貼ると、ディスプレイが暗く見える。それがちょっと気になっていたこともあり、20%オフだし、気分転換に別のに変えてみようかと。

セールは8/17まで。前に注文した時の記事はここ

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2013年8月14日 (水)

多読が必要なわけ:やさしい本なんか読まなくてもいい、なんて、ただの勘違いだし

前回、単語と文法を覚えるだけでは、「暗号解読」式の読み方しかできないし、「暗号解読」式は「すらすら」読めるというのとは別物なので、やさしい本をたくさん、訳さずに読もう、って話をした。そこのところをもう少し。

「暗号解読」式というのは、単語や文法の照合作業をして、日本語に置き換えて理解する読み方。そんなの当たり前の読み方だろうと思うかもしれない。大学のドイツ文学科みたいなところで教えられる読み方だって、そういう暗号解読だ。でも、それを大学の4年間まじめに続けても、本がすらすら読めるようになったりはしない。「暗号解読」がそれなりに得意だった経験者は語る。

なぜか。
「暗号解読」は、単語の意味や文法をいちいち意識化して、日本語に変換するという作業だが、「すらすら」読めるというのは、その逆だからだ。いちいち意識化して考えなくても、頭が自動処理してくれる状態。

「暗号解読」式は「すらすら読める」ようになるのに役立つどころか、障害になると考えていい。
たとえば、語順。「暗号解読」式は日本語に訳そうとするので、日本語の順番にドイツ語の単語をたどって、前後に行ったり来たりする。行ったり来たりウロウロする時点で、もう「すらすら」ではないというのは、おわかりだろうか。

そもそも本来身につけるべきなのはドイツ語の語順(しゃべるときはドイツ語の語順で言わなければならないんだから)。だから読む時だって、ドイツ語の語順のまま読んで理解できなければおかしい。日本語の語順で単語をたどっていくというのは、覚えるべきドイツ語の語順を見ないようにしているのと同じ。それでドイツ語の語順を身につけられる? 

「身につける」というのは、意識しなくなることだ。たとえば楽器やスポーツ。楽器もスポーツも本当に楽しくなってくるのは、意識しなくても体が自然に動くようになってからだ。そうなるまでには、ヘタクソでも何度も自分で体を動かしてやってみるしかない。それも、単純な基本的な動作から始めて、繰り返し何度もやってみるはず。

外国語も同じ。繰り返し何度でも、同じ単語、同じフレーズ、同じ文法、同じ語順に出会うべき。それで、はじめは「なんだっけ」と考えなければならなかったものが、繰り返されるうちに、反応速度というか処理速度が少しずつ上がっていって、そのうち頭が勝手に自動処理してくれるようになる。

そのためには、たくさん読むことが必要だというのは言うまでもないだろうし、やさしい本から始めるべきたというのもわかるはずだ。たとえば、辞書を引いて解読しないと理解できない、むずかしい本を1日30分で500語読む場合と、辞書なしでだいたいわかるやさしい本を3000語読む場合。その半年後、1年後を想像してみたらいい。基本的な表現を何度も目にし、身につけているのはどっち? 辞書を一度引けば覚えられるというのなら、1日30分500語でもいいのかもしれないが、そんなことはできないから、みんな苦労している。

もうひとつは訳さないようにすること。訳そうとすると、「暗号解読」式になってしまう。それに、いちいち訳文を考えながら読むと、それだけ頭を使うから疲れるし、時間もかかる。その結果、たくさん読めなくなる。実は効率がよくない。

というわけで、その本は簡単だからとか、知っている単語ばかりだからとか、そんな理由でやさしい本は読まなくてもいいなんて思うのは、ただの勘違い。それは「暗号解読」ができるってだけで、「すらすら」読めているわけではない。

たとえば、3歳向けの読み聞かせの朗読CDを聞いてみると、朗読スピードは1分間に120語くらいだったりする。3歳児でもそのくらいのスピードでドイツ語を処理し、理解できるということだ。「暗号解読」式の読み方しかやったことがない人は、知っている単語しか出てこない文章を読むときでも、そんなスピードではまず理解できない。経験者は語る。(せいぜいその半分くらいのスピード。それで「やさしい本は読まなくていい」とか、ホント勘違いもはなはだしい。そもそも1分に120語というのは、読書スピードとしても速くもなんともない。)

次回に続く

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2013年8月12日 (月)

多読が必要なわけ:文法と単語を覚えれば、なんて、嘘だし

多読に使えそうな本をいろいろ紹介しているが、その「多読」って何?みたいなところも自分なりに説明してみようかと。
理屈っぽい話になる。


外国語を理解するというのは、訳語や文法の照合作業をして、日本語に置き換えること。そう思っているから、単語と文法を暗記すれば何とかなる、なんて思ったりもするわけだ。

けれども、単語と文法を覚えるとして、実際にどうするつもり?
単語集みたいなもの買ってきて、ひたすら暗記する? 文法は参考書の解説を頭に叩きこむ? それで本が読めるようになる?

訳語や文法の照合作業をして、日本語に置き換えるという読み方は、言ってみれば、暗号解読。
それは外国語の本がすらすら読めるというのとは、まったく違う。

では、その「すらすら」とはどういうこと?
あれこれ頭を使わなくても、読めばわかる、という状態。つまりは、暗号解読をしなくてもわかる、というのが言い過ぎなら、意識的な解読作業をしなくても、頭が自動処理してくれる状態。

単語と文法の暗記では暗号解読しかできないというか、暗号解読するための勉強が単語と文法の暗記だというか。

そもそも単語の意味は、最低でも文全体を見なければわからない。単語の意味は複数あって、そのどれを選ぶべきなのかは文を見て判断するしかないからだ。実は文だって、文脈から切り離されたら、意味はわからない。たとえば、「彼は頭がいい」という文。彼はすごいという意味で言っているのか、実は皮肉で「あのバカ」と言っているのか? そこを理解しなければ、単語と文法の照合をして「彼は頭がいい」という訳文を作ったところで、何もわかっていないのと同じ。

文法も、具体的な文の形でしか目に見えない。「文法」なる抽象物が生のまま現れるなんてことはない。実際の文章にいくつも触れることで、覚えていくしかやり方はない。

だから、本当に言葉を理解する力をつけたかったら、ある程度まとまった文章、つまりは、本を読むのが一番だ、ということになる。たくさん読むことで、文全体から単語、文脈全体から文を理解する能力がつく。単語と文法の暗記だけでは、まともに本が読めるようにはならない。

それに、単語や文法の暗記より、何か本を読んだほうが楽しいはずだし。

では、本を読むとして、「すらすら」読めるようになるにはどんな本を、どんなふうに読めばいい?
やさしい本、わかる本をたくさん、そして、訳さずに読む、だ。

たくさん何冊も読んでいるうちに、あれこれ解読作業をしなくても、単語だろうが文法だろうが、勝手に自然に頭が判断してくれるようになる。それは慣れだから、すらすら洋書が読めるようになりたいなんて夢を見ているなら、多読は必須。

次回に続く

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2013年8月10日 (土)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Tulipan ABCから

ドイツの子供が読書に親しむ、導入的役割をもった本。DudenのLesedetektiveAllererstes LesenLesezugなどと同系統の本で、対象は6歳前後から、3段階にレベル分けされている。

Tulipan ABCは類書に比べて、作家・イラストレーターの個性が強く出ていて、一般の絵本・児童書に近い。その分、本としての完成度は高く、おもしろいと思う。が、その分、少しむずかしめだと思ったほうがいい。

Aが6歳、Bが7歳、Cが8歳向けの3段階に分かれているうちの、Aを紹介。


Anne Maar / Sabine Büchner: Fußball und Zitroneneis

945語

Moritzは一番の友だちだけど、好みは違っていて、何をして遊ぼうか意見が合わない時もある。そういう時はつまらない。そこで、一日交代でどちらかが何して遊ぶか決めることにした・・・。
あっさりした色使いの愛嬌のある絵が楽しい。


Paul Maar / Manuela Olten: Neles neuer Pulli

878語

Neleは黄色がきらい。だけど、おばさんは黄色が大好きで、黄色のものをプレゼントする。黄色いソックスはなんとかなったが、黄色いセーターをもらってしまって、ちょっと困って・・・・。
こちらはかなり絵の具もこってりの、癖のある絵柄。好みはわかれるかな。


Tilde Michels / Lilo Fromm: Karlines Ente

496語

Karlineは町を回ってはガラクタを集めて売って生活している。が、町が大きくなり、ガラクタを集めていると白い目で見られるように・・・。困っていると、太らせれば食べられるぞ、とカモをもらう。それで、世話をしているうちに愛着がわいて・・・・。
表紙はカラーの絵だが、中は黒ペンのスケッチといった感じの、ちょっと枯れた味わい。


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2013年8月 7日 (水)

ドイツ語多読本:Ayano Imaiの絵本 続き

前回に引き続き、Ayano Imai。

Stadtmaus & Landmaus

263語

イソップ。町のネズミと田舎のネズミの話。
やはり単純に田舎がいいな、って話でもなさそうなのは、最後の絵。田舎に帰ってほっとした表情の田舎のネズミが手にしているのは、どうも都会の象徴らしいチーズ、それとコーヒーだったりするから。

何か少し和のテイストがする絵。


日本語版
いなかのネズミとまちのネズミ (イソップえほん2)

どういうわけか、左右が入れ替わっている。


9月に新刊が出るらしい。
Während der Bär schlief ...

なぜかドイツ語版ほうが英語版より安いようだ。

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2013年8月 5日 (月)

ドイツ語多読本:Ayano Imaiの絵本

以前紹介したmineditionから出ているAyano Imaiの絵本から。

先に外国で出版されて日本語版はあとから、のパターンは絵本の世界ではよくあることなのか。


Chester

670語

家の人たちが何やらいそがしくて、かまってもらえなくなったので、家出する犬の話。
居場所を探してさまよう。なぜか自分の犬小屋を紐で引いて、あるいは、犬小屋を抱えて、二本足で歩く、独特の詩的なイメージが印象的。


Der Stiefel-Kater

646語

「長靴をはいた猫」の翻案? 元の話はもっと長くて、靴屋は最後に王様かなにかになったような気がするが、こちらは最後まで靴屋。その分、靴がストーリーに生かされている。魔法使いをだますときに、重要なアイテムとして利用される。

塀を二本足で歩くというイメージが好きらしい。Chesterにもこちらにもそういう絵がある。


日本語版。
チャッピィの家

くつやのねこ

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2013年8月 3日 (土)

ドイツ語多読本:Sonia Fernández-Vidal: Nikos Reise durch Raum und Zeit

"Erzähl mir was vom Himmel und der Erde"に続き、また科学物。今回の本は12歳以上向けなので、対象は中学生くらいか。
今回は量子論。物語形式の科学啓蒙書。小説の形にして、親しみやすく、イメージしやすくしたということだろう。


いつものように日本のアマゾンにもKoboストアにも電子書籍版はないので、ドイツの書店から、Koboで読めるepub版。オリジナルはスペイン語。

Sonia Fernández-Vidal: Nikos Reise durch Raum und Zeit
Nikosreise

35000語

ストーリー的には、主人公のNikoがいつもと違う道を選んで学校に向かう途中、気になる家を発見。入ってみると、そこは量子論的な世界。量子の妖精に導かれながら、量子論的な世界を冒険するというもの。量子世界には人間と接触してはいけないという決まりがあって(原爆を作るような奴らだぞってことらしい)、量子秘密諜報部に見つかって、裁判にかけられたり、ブラックホールみたいなものに追いかけられたり、なんて危険がありつつも、量子論の不思議をいろいろ体験する。

たとえば、ビックバン、その直後の粒子と反粒子がぶつかって消滅するさまが、サッカーフィールドで展開されて、物質と反物質の解説になったりとか、量子の妖精たちは移動に量子トランスポーテーションを使うので、量子のもつれとか重ねあわせの状態とかの説明になったり。
ディスコへ行くと、踊っている人の姿がよく見えないのは、ハイゼンベルクの不確定性原理のせいになったり、ブラックホール的なものに追いかけられて、トンネル効果で逃げたり、素粒子の加速器のなかに入ってみたり、あと、もちろん、有名なシュレーディンガーの猫の話もある。
その他にも量子物理学にかかわるいろいろな事柄が話題にあがっている。

科学好きな人には、物語ではなく普通の解説のほうがいいかもしれないが、本の長さはたいしてないのに、いろんな量子論の話題を詰め込んでいるので、読者に興味を持ってもらうことが第一の目的なのだろう。これをきっかけに、あとは自分で調べたり、他の本を読んでみたりしてほしい、という。

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2013年8月 1日 (木)

ドイツ語書籍:Wolfgang Jeschke: Der letzte Tag der Schöpfung

もともとは1981年に出た本で、ドイツではタイムトラベルSFの古典みたいな作品らしい。
1982年のラスヴィッツ賞受賞。
今回は日本のアマゾンにもKindle版がある。

Wolfgang Jeschke: Der letzte Tag der Schöpfung

79000語

主人公のSteve Stanlyの紹介みたいな文章から始まり、キリスト教のある聖遺物とアルジェリアで19世紀に発掘された人工物の話が比較的詳しく語られる。現代のジープが19世紀に発掘されていた、とかそういう話。そんなことを嗅ぎつけたアメリカは、タイムトラベルの可能性へと突き進む。

で、アメリカ海軍とNASAが協力して、タイムマシン、Chronotronを開発。その背景にあるのは、1970年代の石油危機。石油産出国に振り回されては自国と西側世界の利益が損なわれるというので、地中海が干上がっていた500万年前に人を送り込んで、パイプラインを作ってヨーロッパに石油を運んでしまえ、というのだ。

このタイムマシン、過去へ人を送ることはできるが、過去から人を現在に戻すことはできない。にもかかわらず、海軍側が科学者の反対を押し切って(科学や技術の進歩で近い将来、過去から現在に戻す方法も見つかるはずだ)、プロジェクトは実行に移される。

で、主人公ほかプロジェクト参加者は500万年前に旅立つ。
着いてみると、そこは戦場。ソ連がアラブ側と組んで、アメリカの妨害をしているのだ。ミグ25とかソ連の戦闘機が爆弾を落としたりしている。ふさがっているジブラルタル海峡を爆破して、大西洋の水を地中海に入れようとしたり。

その上、タイムマシンには誤差というか、送り出す過去にばらつきがあって、主人公が着いた時にはもう何十年もそこで暮らしている人がいたり、さらには、過去に手を加えたため、歴史が変わり、別の時間線からやってきた人もいる。アメリカが弱小国で、メキシコが世界の覇権を握っている未来とか。

そんなわけでプロジェクトは失敗、元の時代に戻れる可能性もない。あとはもう、主人公たちのサバイバルの物語があるばかり・・・。

と、なんだか尻すぼみな感じの結末だという気もするが、過去から現代に戻る方法が確立していないという話が出た時点で、こうなるのは目に見えていた? 

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