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2013年6月

2013年6月30日 (日)

ドイツ語多読本: Philippa Leathers: Schwarzhase

影はたぶん絵本の題材にしやすいのではなかろうか。それだけに、どう描くかが腕の見せ所?

Schwarzhase

274語

巣穴から外に出てみたウサギ。いい天気。だが、様子がおかしい。黒いウサギがいる。どんなに走っても、川を渡っても振りきれない・・・。
何をどうしてもついてくる自分の影が不思議だとかおもしろいとか、子供の頃に思ったことがあるはず。そんな感覚を思い出させる、絵もメリハリがあって読みやすい絵本。

英語オリジナル版The Black Rabbitのページに行くと、中身が見られる。

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2013年6月28日 (金)

ドイツ語多読本:Erich Kästner: Pünktchen und Anton

ドイツの児童文学の有名どころ、ケストナー。最近epub版が出た。kindle版は日本のアマゾンにはないので、epbu版。ハードカバー版の本よりは安い。でも、岩波少年文庫が一番安い。

Erich Kästner: Pünktchen und Anton
Puenktchen

24000語

なぜか家で壁に向かってマッチ売りの真似をしているPünktchen。マッチ売りの少女ごっこでもしているのかと思いきや、のちのち判明するその理由、それは物語クライマックスの事件にも関係していて・・・。

裕福な家のPünktchen。お金がある代わりに、お父さんは仕事がいそがしく、お母さんは子供の面倒を見る気がないらしい。一方のAntonは貧しく、病気のお母さんに心配をかけまいと、内緒で靴紐を売ったりして生活費を稼いでいる。
こんな二人が友だち同士。で、PünktchenはこっそりAnton助け、AntonはPünktchenの家を事件から救うのだった。

ひとつの章が終わるたびに、ケストナー自身がしゃしゃり出てきて、ああだこうだと読者(の子供)に語りかけて、その章の出来事、人物をあれこれ評したりする。そんな話を聞くのも、おもしろいと言えば、おもしろい。
が、ケストナーって人は親切なのか、おせっかいなのか、なんて思ったりもする。話をどう読むかなんて、読者に任せておけばいいのに。読者が子供なので、思わず口をはさみたくなるんだろうか。

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2013年6月26日 (水)

Kobo CFW 0.96β1 とりあえずインストール

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はじめに追記:
・CFW0.96はβ2があるので、いまではそっちを使ったほうがいい。
・CFW0.96のreademeには、CFWのインストール方法、機能解説などは書いていない。CFW0.95のreadmeを読んでいることが前提になっている。
http://ux.getuploader.com/KOBO_HACK/download/69/cfw095readme.kepub.epub
これはepub版にしたもの。ここにすべて書いてある。
追記おしまい
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KoboのFW2.6.0対応のカスタム・ファームウェアのβ版が出た。それもβ1となっているので、さらにベータ版が続きそうだが、とりあえずインストール。

ダウンロードはここの、Kobo_CFW_Ver0.96β1.zipを。
パスワードは、koboaya


CFW 0.95の状態からそのまま、FW 2.6.0にアップデートしたKobo gloを使用。

で、とりあえずそのままCFW 0.96β1を適応してみた(ファクトリー・リセットなし)。
koboCFW.confも、koboに残っているものをそのままにして。

KoboRoot.tgzを、Koboのシステム・フォルダ(?)の.koboにコピー、再起動。
結果は、起動せず。赤ランプになって停止。
電源スイッチをスライドさせて、赤ランプを消し、もう一度電源を入れる。 → 同じく赤ランプで起動せず。

仕方がないのでファクトリー・リセット。ライト・ボタンと電源ボタンの同時押しで、ファクトリーリセット。

アップデートやら認証などの初期設定を済ませて、FWが2.6.0になっているのを確認してから、再度0.96β1をインストール。(このページ、見る人が多いみたいなんで言っておくと、インストール方法はCFW0.95のときと同じ。自分好みに編集したkoboCFW.confとKoboRoot.tgzを、Koboの".kobo"フォルダにコピーして再起動。)

今度は起動した。

というわけで、CFW 0.9.6β1導入の前に、PCにつないでストア本以外の自分で入れた本やフォントやkoboCFW.confなど、必要なものをバックアップしておいて、後から戻すつもりでいったほうがいいかも。

readme.txtによると、以下の制限あり。
○スリープ画面と電源OFF画面の任意化を動作不安定のため機能一時停止中
○上記が動かないため、ハードコピーをスリープ画面にするアドオンが動作しません(多分、そもそもアドオン系が動作不可)
○「0.95Plus」以後で実装されたアドオンモジュールの動作不可
    ・本棚アイコン
    ・検索アイコン
    ・パスワードロック
    ・センターズーム機能

ちょっと触ってみたところでは、
・自動本棚作成はOK。
・フォント設定統一化機能もOK。
・テーマ機能もOKっぽい。(readmeの通り、スリープ時などの画像入れ替えはできないが、データベース更新時のテーマは入れ替わっていた。テーマは"Minimum"ってやつをダウンロード・インストール)

β版なので、機能制限を見ながら、インストールするかしないか判断すればいいと思う。

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2013年6月24日 (月)

ドイツ語多読本:クマの絵本2冊、絵はちょっと渋め?

クマは子供に人気があるのか、けっこうたくさん絵本がある。


どうも日本のアマゾンではもう買えないようだが、ドイツのアマゾンではまだ買える2冊。

So ein Fest!

414語

誕生日だけど、おばさんにキスされたり、抱きつかれたり、いとことケーキを奪い合ったり、そんなのはうんざり。気のあった友だちと、一日中のんびり釣りでもして過ごす誕生日がいいねえ、という、なにやら子供らしからぬクマだが、その感覚わからないでもない。
クマの絵のモコモコ感がすごい。


Addis Berner Baer weiß nicht, wo er ist

182語

英語のオリジナルはもっと鮮やかな色使いなのに、ドイツ語版はどうしてこんなくすんだ色にしてしまったのか。

都会に出てきたクマ。都会は大きくて、せわしなくて、自分がどこからやってきたのか、何をしにやってきたのか忘れてしまった!!
それでも、どこにでも優しい人はいるもので・・・。

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2013年6月22日 (土)

ドイツ語多読本:絵本、Langenscheidt PiNGPONG 3+

LangenscheidtのPiNGPONGシリーズ、1+1.5+2+に続き、3+。

語数は増えるが、1歳や2歳向けと違って、ちゃんとストーリー性のある物語になってくるから、お話としてはずっとおもしろくなる。

アマゾンでは品切れのようだ。紀伊国屋など他の書店で。


Der ganz, ganz große Dino

473語

The Really, Really, Really Big Dinosaurのドイツ語訳。
そのお菓子、全部よこせ、と迫る大きな恐竜。俺様はこんな大きな岩だって運べるんだぞ・・・。でも小さな恐竜は拒否。その理由は、最後まで読まなくてもわかる仕組み。絵を見ていれば答えはそこに。


Finn Vogelschreck. Da lachen ja die Krähen!

871語

カラスを追い払えないカカシ。足を持ち上げてみたら歩けた。と、そこに人間たちが、ドラゴンだと言って逃げてくる。よし、どうすれば怖がられるかドラゴンに聞いてみよう。ところが・・・・。文章は韻を踏み、同じフレーズが繰り返されるので、読みやすいはず。朗読の音声が欲しい。

Dummer Schnuffi!

352語

庭でゴミ箱をあさっている動物を発見! ずっと前から欲しかった犬だ!!と大喜びのLily。犬ではなくてクマなんですけど。というわけで、大きなクマをおバカな犬(バカだからこそかわいい)扱いする女の子がかわいらしい。

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2013年6月20日 (木)

ドイツ語書籍:Olver Dierssen: Fledermausland

2010年Deutscher Phantastik Preis 、カテゴリーはドイツ国内ベスト・デビュー長編第1位の作品。

まあ、ヴァンパイアもの?
ファンタジーというか、反ファンタジーというか。ラストの盛り上がりの裁判シーン、主人公が愛を貫く感動場面だが、その舞台は都会の片隅のあやしげなピープショーの舞台の上だったりする、そんなファンタジーとは真逆の、コミカルな面を強く押し出した話。

Oliver Dierssen: Fledermausland

87000語

Sebastian、21歳は、Hannoverで大学に行っていると両親に嘘をついて、仕送りをもらいつつ、アジアン・ショップでバイトをして食いつないでいる。憧れの女性Kimが最近彼氏と別れたと聞いて、チャンスがめぐってきたと思っている。

そんなある日、コウモリが部屋に侵入。助けを求めて、消防署やらいろんなところに電話をかけては断られるというドタバタを演じた後、MADと称する救助員に助けられる。そこから奇妙なことが起こり始める。

念願のKimとのデートで出かけた映画館のトイレで、吸血鬼と称する男に襲われて、逆に仲良くなったり、ドモヴォーイ(東欧の家の精みたいなもの?)と称する男に部屋に居座られたり・・・・。
そして、Kimが突然、もう会うのはやめようと言い出し、姿を消し、Sebastian自身もおかしな連中に襲われたり。それで、Sebastianも、どうやら現実とは別の世界の何かに足を踏み入れてしまったらしいことに気づきはじめる・・・。

さて、Kimとの恋の行方は?的な興味を維持しつつも、Hannoverの町を舞台に、吸血鬼やらドワーフやらとSebastianの織りなす猥雑で滑稽な物語。

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2013年6月18日 (火)

ドイツ語多読本:Aladin VerlagのBildbücherei(続き)

前回に続き、Aladin Verlagの絵本。


Apfelsaft holen

237語

夕食準備中、地下室にリンゴジュースを取ってきて、と言われる。
暗い地下室へ一人で行くのは、ちょっとした冒険。ヒーローになったつもりで、いくつもの難関を乗り越えていくのだ。


Bravo! Bravo!

395語

サーカスを見に行く。ページをめくるごとに、別の演目が描かれる、楽しい動物のサーカス。漫画・コミック的な絵が軽妙で楽しい。


Der Laden

637語

大人は立入禁止の店。大人の目からすると、まがい物としか思えない、絶対ありえないおもちゃがたくさん。でも、子供が見ると、いろいろ夢がふくらむ。
あやしげなおもちゃがたくさん描かれていて、しょうもないガラクタが楽しかった子供の頃を思い出す。

アマゾンでは品切れのようだ。他の書店で。

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2013年6月16日 (日)

ドイツ語多読本:Aladin VerlagのBildbücherei

Aladin Verlagの少し値段が安めの絵本。
ハードカバーの絵本は12ユーロ以上したりするが、これはハードカバーでありながらも8,95ユーロと少し低めの価格設定の絵本シリーズ。

元のハードカバーの絵本をソフトカバーにしたシリーズでは、Beltzから出ているMinimaxというのがあって、値段はもっと安い。それはまたいずれ。

Mamas Kleid

308語

お気に入りのワンピースが小さくなってしまった。でも、ママは体が大きくなったんだよ、と言う。そんなはずあるわけない!! 
体が大きくなったという常識を受け入れるなんてつまらない結末ではなく、服が小さくなったという意見を貫いて、オチをつけているところがとてもいい。


Papa Räuber

355語

なぜかパパは強盗。頭から足まで真っ黒な格好、帽子の下からのぞく白い顔にひげづら。でも、子煩悩。ちゃんと三人の娘の相手をしては、疲れはてて眠り込む。すると、ベッドから這い出す娘たち。それもそのはず、強盗の娘なのだ。


Maxi

740語

森で拾ったイノシシの赤ん坊。家で育てて、大きくなって・・・。
イノシシは大きくなると群れのボスになろうとするとか、人に育てられたので、ただ森に戻すわけにはいかないとか、かといって、Wildpark(野生動物公園?)に引き取ってもらうには、お金がかかるとか、リアルな話もありの、動物好きには楽しい物語。

アマゾンでは品切れか。紀伊国屋など他の書店で。

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2013年6月14日 (金)

Kobo FW 2.6.0にしてみる、Kindleとちょっと比較

読むのは洋書メインだし、日本語関係の不具合は気にしないことにして、FWをアップデートしてみた。

2.6.0対応のCFWはまだリリースされていないが、2chを見るかぎりでは、まるで動きがないわけでもなさそうなので、気長に期待して待つことにした。

アップデートは、CFW0.95がインストールされたままの状態で、Kobo本体で「同期」して、アップデート。途中でフリーズすることもなく、終了。

アップデートしたのは、表示速度、タッチの反応速度がよくなったのかどうかが、知りたかったから。
この点はKindleのほうが上だし(マンガや画像は知らない)、長タップして辞書が立ち上がるまでの時間もKoboは長い。
だから、どうしてもKoboよりKindleで読みたくなる。辞書もいいし。

結果:
・起動時間は短縮された感じ。
・起動後、ホーム画面で本をタップしてからページが表示されるまでの、あのバカみたいに長い時間は少しは短縮された気がする。(といってもKindleのほうがずっとはやい。)
・ページの切り替わり速度・タッチの反応速度は少しは上がったような気もしなくないという程度。Kindleにはおよばない。辞書表示のスピードも同じ。
・フロントライトの明るさは前より細かく設定できるようになった気がする。
・海外では、2.5.0のときにカスタム辞書が使えないということがあったようだが、2.6.0では大丈夫だった。

というわけで、ほんの少し快適になったかな、という程度。

CFWの追加機能を手放したくない人は、アップデートしないという選択もありだろうと思うが、ストアから本を買ったら、アップデートされてしまうのか?
洋書はAdobe Digitaleditions経由で本を追加しているので、そのあたりのことはよくわからない。WiFiもふだん切っているし。


Kindleと比べてKoboがイマイチだなと思うのは、まず起動が遅いところ。あからさまにOSを立ち上げているのが見え見え。あと、PCにつないで本を追加した後、「コンテンツを処理しています・・・」とかいって、人を待たせるところも洗練されているとは言いがたい。

Kindleは購入後初回の起動、あとは明示的に再起動したときにしか、ブートしていないんじゃなかろうか。スリープからの復帰でなくても、スイッチを入れると、すぐページが表示されるから。(代わりに再起動はけっこう時間がかかる。)

なので、Kindleはスイッチを入れると、前に読んでいた本のページが表示されるが、Koboは起動し直しなので、毎回ホーム画面から本を選び直さないといけいない。これもKindleユーザからすると、なんでこんな面倒なことをさせるのか、と思う。
スイッチ・オフではなく、スリープを使えってこと?

それでも、KoboがKindleに勝っているのは、前にも書いたが、日本のアマゾン、Koboストアでは売っていないebookでも、ドイツのネット書店から買えば読める、というところ。

日本のアマゾンもKoboストアもドイツ語の書籍は品揃えはよくない。だから、いつもドイツのebook.deなどで売っているepubを買う。これはKindleでは読めないが、Koboでは読める。

本当はドイツのアマゾンから買えれば一番いいのだが、それができない。amazon.comへ行ってくれ、と言われるだけ。で、amazon.comへ行くと、その本は売っていない。見事な連携プレイ。

というわけで、Koboにはもう少しがんばってほしいわけなのだった。

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2013年6月12日 (水)

ドイツ語多読本:かなりやさしい絵本、3冊

2歳向けのやさしい絵本。ばらばらの3冊。

David Melling: Plitsch, platsch, Entenquatsch!

75語

表紙の通り、飛び込み台からビニールプールに飛び込んでいくのだが、一羽ずつ増えていって、どんどんにぎやかになっていく。数字を覚えさせようというものらしい。


Tanja Jacobs/Susanne Weber: Die Eule mit der Beule

70語

Eule(フクロウ)にBeule(たんこぶ)。訳すと音のおもしろさが消えてしまう。
見開きの片方のページに2行。韻を踏んだりして、響きやリズムのおもしろさで読ませる。
たんこぶを治してもらいにいろんな動物のところへ。でも最後はやはり・・・。


Susanne Göhlich: Bettzeit ist's

104語

これも見開きで2行で韻を踏む。
寝ようと思ったら、ぬいぐるみの動物たちがいない!! 隣の部屋とか台所、トイレ、その他いろいろなところでぬいぐるみを見つけて行って、最後はみんなでベッドの中へ。それがしあわせ、という話。


アマゾンでは品切れのよう。紀伊国屋などをチェック。

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2013年6月10日 (月)

ドイツ語書籍:Gesa Schwartz: Grim - Das Siegel des Feuers

2011年Deutscher Phantastik Preis 、カテゴリーはベスト・デビュー長編第1位の作品。

ガーゴイルのGrimを主人公にしたファンタジー。3巻まで出ているその1冊目。

日本のアマゾンにKindle版はない(ドイツのアマゾンにはあるが、日本から買えない)。だからいつものようにKoboでも読めるepub版。

Gesa Schwartz: Grim - Das Siegel des Feuers
Grim01

170,000語

ガーゴイルとかノームとかドラゴンとか吸血鬼とか、そんな怪物と人間は昔、共存していたが、人間との争いをきっかけに、怪物たちは人間に「忘却の魔法」をかけて、自分たちの存在、「異界」の存在を人間に知らせないようにしている。それは鉄の掟。人間は恐ろしい存在なのだ。

パリの地下にも「異界」はある。Grimはその掟の番人。あるとき、恩のある友人のガーゴイルが人間と接触して、何かを渡すところを目撃。あきらかに「異界」を危険にさらす行為。

いっぽうのその何かを受け取った人間Jakob。彼は「異界」の存在が見える。人間の中にはそういう者もたまにいて、妹のMIaも同じ。Jakobは受け取ったもの(サブタイトルの「炎の封印」がされた古文書)をMiaに預けて、異界の存在を教える。Jakobはその古文書を狙う異界の連中に追われ、殺されてしまい、当然、Miaも狙われることになる。Miaが人間の側の主人公といったポジション。

Jakobの最期を見取ったGrimは、当然Miaと出会うことになり・・・。

Grimははじめから人間は信用ならないと教え込まれているし、MiaはGrimを、兄を殺した怪物の仲間だと思っているが、古文書の謎を解くために協力、不信を乗り越え、次第に理解し合うようになる、なんて人間的なドラマもありながら、古文書はいったいなんなのかという謎あり、謎を解くために乗り越えなければならない苦難あり、はたまた、「異界」を襲うクーデターあり、その首謀者に狙われるMiaの危機あり、さらには、首謀者とGrimの因縁あり、そして、かつて「異界」と人間界を切り離す「忘却の魔法」を発動させるきっかけとなった、人間の王の登場あり、Grimの出生の秘密あり・・・・と、いろんなドラマが盛り沢山の異世界ファンタジー。

ちょっと長いけど。

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2013年6月 8日 (土)

ドイツ語多読本:Tulipan Verlagの絵本 Restexemplarを購入

Tulipanという出版社の本は装丁が好きなので、たまにチェックする。表紙がピカピカの光沢になっていなくて、絵の雰囲気もいい。

ドイツのアマゾンで"Restexemplar"(売れ残り品。在庫処分なのか安売りされている)で見つけたもの。下の2冊は67%オフだった。

Heinz Janisch/Karsten Teich: Wenn ich groß bin
Wennichgrossbin

117語

大きくなったら、と言っても、大人になったら、という意味ではなく、物理的に大きくなったら、という想像。エッフェル塔みたいに、ヒマラヤみたいに、その他いろいろ。でも、それにはちょっと切実な理由があって・・・。



Alex Cousseau/Nathalie Choux: Mammuts, Monster, Marsmenschen und meine kleine Schwester
Mammutsmonster

943語

マンモスはもう絶滅していて、本の中にしかいないんだよ、と本の中のお父さんマンモスが子供マンモスに話して聞かせる、そんな妙な話。
本には作者というものがいて、イラストレーターが絵を描くから、僕たちは存在するんだ・・・。羊が欲しかったら、イラストレーターに頼むか、読者に描いてもらうしかないねえ・・・。「ねえ、そこの読者さん、羊描いてよ」。


amazon.comのアカウントで、amazon.deにもログインできるみたいだから、ひょっとしたら、注文もできるのかもしれない(やったことはないけど)。

"Restexemplar"で検索すると、掘り出し物が見つかるかも。

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2013年6月 6日 (木)

ドイツ語多読本:やさしめの絵本、Langenscheidt PiNGPONG 2+

LangenscheidtのPiNGPONG 1+、それから、1.5+に続き、2+(2歳以上)対象の絵本。

アライグマPaulと森の動物たちの話。
絵ははっきりくっきり、色使いもあざやかで楽しい。


Paul Waschbär hat Beerenhunger


421語

夜おなかがすいて眠れないPaul。大好きなBeere(ストロベリーとかブルベリーとか「ベリー」の類)を探しに行くが、ない。怪しい羽が落ちている。泥棒だ・・・
BeerenhungerはBärenhunger(とてもお腹が空いているのを「クマの空腹」みたいに言う)にかけている。


Paul Waschbär zieht um

306語

たくさん食べ物を集めたPaul。匂いに誘われて次々に集まってくる森の動物たち。それで家が壊れてしまった。新しい家を作って引っ越そうと思うが、動物たち、どんな家がいいか、意見がばらばら・・・。

Paul Waschbär ist soo müde

320語

夜なのに、目が冴えてしまって眠れないPaul。いろんな動物たちに眠る方法を聞いて回るが、どれも効き目がない。さて、どんな方法で眠れるのか・・・。



語数は300語から400語くらいだが、見開きの片方のページに40語から60語くらい単語が並んでいるので、圧迫感があるかもしれない。
大人が読み聞かせるもので、子供自身が読むためには作られていないので、仕方がない。

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2013年6月 4日 (火)

ドイツ語多読本:やさしい絵本、Wibo Waschbärシリーズ

Wibo Waschbärシリーズ。

アライグマのWiboが主人公の絵本。遊び場へ行ったり、おじいちゃん、おばあちゃんのところへ行ったり、スーパーで買い物したり、風呂に入ったり・・・・、そういう日常を描く物語。
2歳向けなので、むずかしい話はない。簡単に予想できるし、絵ひとつに文が1行か2行なので、読むのは楽。
3話収録で、1話自体は短い。

Wibo Waschbär auf dem Spielplatz

480語(ストーリーのみ)

Wibo Waschbär sagt Gute Nacht

575語(ストーリーのみ)

2話目のスーパーの話、果物の買い方が日本のスーパーなんかとは違うので、おもしろい。

アマゾンは品切れのようなので、紀伊国屋で探したほうがいいかも。

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2013年6月 2日 (日)

ドイツ語多読本:かなりやさしい絵本 Jutta Bauer: Steht im Wald ein kleines Haus

童謡を絵本にしたもの。
"In dem Wald, da steht ein Haus"という歌のようだ。

ここ(SW2)で聞ける。

絵本では、この歌詞ににキツネと狩人のくだりを追加したそうだ。

Steht im Wald ein kleines Haus

113語


この絵本を読んでいる男の子。歌に合わせてページをめくっている感じ。文字を読んでいるのではないだろう。



小さい子向けの絵本は、テキストがリズムを刻んだり、韻を踏んだりしているものもけっこうあるようだし、音で言葉を覚えるのはやはり基本なのだろう。

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