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2013年5月

2013年5月31日 (金)

ドイツ語多読本:かなりやさしい絵本: Yusuke Yonezu

以前紹介したmineditionから絵本を出している、Yusuke Yonezuの絵本。そのなかから、とくにやさしいものを。

プロフィールをみると、先に海外で絵本が出ていて、日本版は後から出ているようだ。

アマゾンで検索すると、日本語版はこんな感じ?→「よねづゆうすけ」の検索結果


写真ではわかりにくいが、仕掛け絵本(?)になっていて、下の"Was schmeckt wem?"では、動物の口の部分が穴になっていて、ページをめくると、そこに食べ物が入るようになっている。

Was schmeckt wem?

71語


Alles wird gut

75語


Fünf kleine Äpfel

70語



Chamäleon

134語


Was baust Du?

100語



Was kann das sein? - Essen


53語


Was kann das sein? - Früchte

65語


Was kann das sein - Blumen?

66語


Was kann das sein - Süssigkeiten?

58語


かなりやさしいものばかりで、全部仕掛け付き。色使いや形だけでなく、仕掛けも楽しい。

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2013年5月29日 (水)

ドイツ語多読本:かなりやさしい絵本、Langenscheidt PiNGPONG 1.5+

LangenscheidtのPiNGPONGシリーズの続き、1歳半以上対象の絵本。

ネイティブの幼児向け絵本だが、ドイツ語の場合、多読に使えそうなやさしい本がなかなか見つからないので、とにかくなんでも利用。

1+(1歳以上)の本は動物の絵本だったが、こちらは同年代の子供が主人公。

遊んだり、風呂に入ったり、服を着たり、と日常の行動が描かれる。絵本としては1+のほうがおもしろかったりするが(もちろん読む人によるだろうが)、日常生活の様々な場面で使う言葉は、1.5+(1歳半以上)のほうが豊かに出てくる。

Line - So aufregend ist mein Tag!

126語

Line - Das kann ich schon alleine!

129語

Line - Guck mal, so schön ist meine Welt!

117語

Line - Ich mag Sonne, Regen, Schnee!
Line_ich_mag

7月発売予定

語数は1+と大差ないが、ページ数が少ないので、ページあたりの語数は多い。といっても、大きな文字で2行か3行。

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2013年5月27日 (月)

ドイツ語多読本:かなりやさしい絵本、Langenscheidt PiNGPONG 1+

語学関連で有名なLangenscheidtが新しく出した児童書シリーズ、PiNGPONG。

まずは一番やさしい、1歳児向けだが、もちろん多読用の本として利用できる。

Die Welt so groß

112語

Wenn ich groß bin

98語

Du und ich

128語

Ich hab dich lieb

67語

Papa hat dich lieb
Papa_hat_dich_lieb

8月発売予定

どれも親が子供に向かって、愛していると伝える内容。お父さん、お母さんといれば安心だね、という話。幼児向け絵本はそういう感じのものが多い。

このEmma Doddの本、ドイツ語・英語対訳式になっているものもあって、実はこっちのほうが安い。
子供向けの外国語学習絵本なのだろう。3歳以上対象になっている。

Die Welt Und Ich - the World and I




Ich Hab Dich Lieb - I Love You


Du Und Ich - You and me


Wenn Ich groß bin - When I grow up


対訳式のものは一冊読んだ。
やはり絵本だし、意訳だなと思わせるところ、原文より絵にあわせた文だなと思わせるところもある。英語との比較もいい。

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2013年5月25日 (土)

ドイツ語書籍:Urs Richle: Das taube Herz

いつだったか、楽天から一日限りの1500円のクーポンが来たので、せっかくなので使っておこうと思って、紹介文で選んだ本。スイスの作家らしい。

「思考する機械を作るという人類の夢の物語」なんていう紹介文だが、舞台は18世紀、Wolfgang von Kempelenのチェスを指す自動人形「トルコ人」(実在した)が話題になった頃。このKempelenの「トルコ人」を凌駕する人形を作ろうとした、というか、作らされた時計職人の話。

Urs Richle: Das taube Herz
Das_taube_herz

72000語

Kindle版はこちら

時計博物館から、からくり時計が盗まれる。話を聞いてみると、それは愛する人の骨で作ったものだという。そのからくり時計の製作者の数奇な物語。

時計のメカニズムに魅せられた少年だったJean-Louisは、後年、いろんな時計から部品をかき集めて、ロゴだけ有名ブランドのものをつけた時計を作って、有名デザイナーの飾り時計に埋め込むという仕事をしている。

その腕を見込んで、Jean-Louisを拉致するのがMontallierという自動人形コレクター。MontallierはKempelenの「トルコ人」のいかさまを暴こうと決心している。「トルコ人」を同じ自動人形で負かして、実は自分の自動人形の中には人が隠れていたのだと暴露すれば、Kempelenのインチキも証明されるはずだ、と。人形の作り手は見つかった、あとは中に仕込む人間だ・・・。

それがAna。彼女は元々は貴族の娘なのだが、生まれた時から変わっていて、人に触れられると暴れてしまうし、言葉も話さない。父親はいろいろと医者を探すが、お手上げ状態。ただ父親の趣味のチェスには興味を示す。が、Anaを人に預けたままにして、両親とも死んでしまう。慈善施設の片隅で、頭がおかしいか悪魔に取り憑かれていると思われているAnaだが、偶然から彼女がチェスができることがわかり、それがとんでもなく強くて、評判になったところにやってくるのが、Montallier。さっそく誘拐する。

そして、Jean-Louisは、Anaが中から操作してチェスができる人形を作れ、とMontallierに命令される・・・。


今でこそ、人間より強いチェスなり将棋なりのコンピュータ・プログラムは想像できるが、マリー・アントワネットの時代に、人間に勝てるチェスの機械なんかありえないし、Kempelenの「トルコ人」もインチキに決まっていると思うけれども、当時の人はどう思ったんだろう。

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2013年5月23日 (木)

ドイツ語多読本:Timo Parvela: Ella auf Klassenfahrt

Ellaシリーズ3冊目。クラスで旅行に。

前の2冊は、各3話収録だったが、今回は長い話で1話のみ。
いつものようにKoboでも読めるepub版。日本のアマゾンにKindle版がないため。



Timo Parvela: Ella auf Klassenfart
Ella_auf_klassenfahrt

20000語

出発地の空港から、いつものようにドタバタが始まって、挙句のはて、違う飛行機に乗ってしまう。外国に行くはずが、サンタクロースで有名な国内のラップランドへ。

荷物は別の飛行機に積まれているので、身一つで空港に降り立つEllaたち。5月といえど、寒い。先生はといえば、空港でのドタバタで、靴も片方しかない。さて、どうする?

で、やってきたのが先生のお父さん。なのだが、Ellaたち、いつもの調子で勘違い。サンタクロースだと思い込む。先生はサンタクロースの息子なのだ。じゃあ、どうしてサンタの格好をしていないのか、なんて疑問も問題なし。サンタだと正体がばれたら、偶然を装って子供たちがプレゼントをねだったりするじゃないか(Ellaたち自身のことだが)、だから、普段着なのだ・・・と、いかにも都合の良い解釈。

そして、この先生のお父さん=サンタクロースのところの一週間滞在することに。帰りの飛行機は一週間後しかないのだった・・・。

先生のお父さんは観光客目当ての「休暇村」みたいなものをやっていて、息子にそれを継がせようとしているのだが、息子の先生はもうそれがいやで、とにかく逃げ出そうといろいろと画策(いやそれ無理だって、という方法ばかり)。一方のEllaたちは、サンタクロースから何かもらえるかも、という期待から一転、サンタの手伝いをする小人にされてしまうのでは、と戦々恐々・・・・。

といつものコメディー。

紙の本はこちら→amazon.co.jp

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2013年5月21日 (火)

ドイツ語多読本:Helden-Abenteuerシリーズ 04 Die drei Musketiere

Helden-Abenteuerシリーズの第4巻、『三銃士』。

類似シリーズのBatmanより、ちょっと古くさい言葉のチョイスもあり。まあ、古典的な作品のリライトだから。 話を知っていればだいじょうぶだろうか。

Die drei Musketiere - Einer für alle, alle für einen
Drei_musketiere

2636語

ダルタニアンがパリに出てきて、三銃士と一度に決闘することになり、そこにリシュリューの護衛隊がやってきて・・・。
「ひとりはみんなのため、みんなはひとりのために」の有名なフレーズが副題になっている。

日本のアマゾンにKindle版はなし。Koboで読めるいつものepub版。
紙の本はこちら→amazon.co.jp

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2013年5月19日 (日)

PCのハードディスク換装

PCのハードディスク交換して、いろいろ作業。本が読めなかった週末。

Windows7とUbuntuがインストールされているPC。Ubuntuのサポート期限が切れてしまったので、ヴァージョンを上げる。新規インストールすることにした。

問題はWindows。再インストールなんてしたくないし、Windowsに標準でついてくるバックアップとリストアを使うのも、面倒そう。

そこで、UbuntuでWindowsのパーティションごと単純に、新しいHDDにコピーすることにした。
新しいHDDをUSBのHDDケースに入れて、PCに接続。gpartedを起動。メニューにパーティションをコピーするという操作があるので、Windowsのパーティションを新しいHDDにそのまま単純コピー。

もちろん、これだけではMBRにブートローダはインストールされていないので、起動しないだろうと思う。ddなんかを使って、MBRをコピーするのもありらしいが、そんな作業もパス。

どうしたかというと、Ubuntuとデュアルブートするので、新しいHDDの空き領域に普通にUbuntuをインストールすれば、Ubuntuのインストーラがブートローダ(grub)をMBRにインストールしてくれて、Windowsも起動できるようにしてくれるはず。

そう予想して、元のHDDをPCから取り外して、新しいHDDを取り付け、Ubuntuをインストール。

予想は的中。Windowsもちゃんと起動した。最初スキャンが入ったが、問題なし。Windowsの環境は以前と変わらず、そのまま使える。

というわけで、Linuxも一緒にインストールするという場合には使えるはず。Windowsの再インストールなしで、Windowsの環境をそのまま引き継げる、HDD交換方法。

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2013年5月16日 (木)

ドイツ語多読本:Timo Parvela: Ella in der zweiten Klasse

Ellaシリーズの2作目。
小学2年生に上がったEllaたち。クラスの顔ぶれは同じ。

Ella in der zweiten Klasse
Ella_zweiten

19000語

前作と同じく3話収録
第一話
 前作でもお馬鹿ぶりで大活躍だったPekkaが、新学期早々またおかしなことを言い出す。どうしてここは大学じゃないのか、と。でも、それには訳があって、それを聞いたEllaはPekkaに恋する・・・。
 話は学校対抗オリンピック大会。競技は料理、袋跳び競争(上の表紙画像で先生がやっているやつ)と詩の朗読。まずは代表選手選び、それから大会当日と、ドタバタと笑いで大騒ぎなのは、前作同様。学校行事のたびにため息をつく担任の先生も、大会が始まってしまえば、ちょっと悪乗り気味。今回は校長先生まで加わって、拍車をかける。
 そして、最後に明かされる驚愕の事実、さらにEllaの恋の行方は?

第二話
 転校生Ramboがやって来る。Ramboは無愛想なだけではなく、すぐ人を殴り倒したり、噛みついたり。それもクラス全員、先生にも。ところがPekkaにだけは手を出さない。先生はもう両親に話をするしかないということで、学校で三者面談。Ellaたちは部屋に隠れて、その様子をうかがったりする。
 で、一冊目で先生の脅迫事件をでっち上げたように、Ellaたちの想像はRambo宇宙人説に傾いていく。そうなると、Ramboが唯一ちょっかいを出さないPekkaも宇宙人、Pekkaが宇宙人なら・・・と、学校全体が宇宙人に支配されていることに。

第三話
 学校お泊り会。もちろん担任の先生はそんな行事はやりたくない。大変なことが目に見えているからだ。だから、やらないぞ、とEllaたちに宣言。「学校お泊り会」という言葉さえ聞きたくない。その言葉を耳にするたびに耳をふさいで「ついてない男」の歌を歌う・・・。それをどこでも誰の前でもやるものだから、もうどっちが子供だ、という感じ。
 でも、けっきょくそれは悪あがき、学校お泊り会はやることになる・・・。

今回も笑いがたくさん。

日本のアマゾンにKindle版はない。(ドイツのアマゾンには当然があるが、日本からは買えない仕組み。ほんと、うんざり。)だから、Koboで読めるepub版。紙の本はこちら→amazon.co.jp

 

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2013年5月14日 (火)

ドイツ語書籍:Frank W. Haubold: Die Schatten des Mars

2008年のドイツSF大賞(長編部門)受賞作。
Kindle版で。

Frank W. Haubold: Die Schatten des Mars

98000語

後書きによると、ブラッドベリの「火星年代記」を40年前に図書館から借りて読んで、あまりに面白かったので、そのまま返さずに自分のものにしたくなったほど、だとか(けっきょく返却したのは、盗むとその負い目で、本が楽しめなくなると思ったから)。それ以来ずっとこんな話を書いてみたいと思ってきたそうだ。
なので、火星の話。

SFだが、最初はまるでSFとは思えない。どうやら世界はイスラム側と戦争をしているらしく、テロで親友をなくした少年が、友人たちとロケットを作って追悼しようという、なんかいい話だったりする。後にこの少年が火星に行くわけだが、話はいくつかの筋を並行してたどる。

別の筋では機械いじりが好きな少年。クモとかヘビのロボットを作っては人に迷惑がられているが、なぜかそんな少年に興味を持つ少女。そして、事故で少女は死に、少年は後に人工知能の研究をして、死んでしまった少女をソフトウェア的に再現しようとしたりする。彼もまた火星へ。

それから、バレリーナ。故郷を出て世界的名声を得てから、苦い回想もありつつも、故郷に帰ってくる。ところが、事故で両足に怪我をしてしまう。それでも重力の弱い火星で再起を果たす。彼女もまた過去に愛する人をなくしていたりする。

他にも別の人物をメインにした話があるが、こんなふうにいくつかの筋を一つの話にまとめた小説。

で、火星は? 最初のロケット少年が火星に第一歩を記した人間になる。それ以後、火星への入植が始まるのだが、話はSF的というより幻想よりの展開。たとえば、このかつてのロケット少年。地球にいる時から奇妙な町の夢を見ているのだが、それが実際に火星にあったりする。そして死んだ親友らしき人が現れる。幻覚なのか妄想なのか、あるいは火星にある何かの作用なのか・・・? 他にも死別した愛する人に再会して、いっしょに暮らしたりする人も。

それがなぜ、何によるものなのかは、はっきりとは説明されない。

地球の戦争が激化したらしく、火星への入植は放棄される。それでも、どういうわけか失われたものを取り戻した人たちは火星に残り、火星人(?)の町へ向かって船に乗って向かっていく。何やら人間の物理的制約とか個々の意識の区別とか、あるいは時間をも超越した存在の仕方へ向かっていく、そんな雰囲気(個人的な感想)。

というわけで、何やら喪失の痛みと、失われたものの再獲得の物語と言えなくもなさそうだが、別に失われたままの話だっていいだろうに、なぜか喪失は回復されるんだよな。そこのところがちょっと気持ち悪い。なんで火星は人の願望を都合よくかなえてくれるわけ? 

なんか悪く言っているようだけど、それぞれの筋、エピソードはちゃんと読み応えがあって、おもしろいので安心を。

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2013年5月11日 (土)

ドイツ語多読は、やはり本が少なくて・・。本探しが大変

いろいろドイツ語の多読に使えそうな本を紹介しているが、やはりやさしい本の数が少ない。

英語の多読で言うところの、Leveled Readers的な本は、ドイツ語の場合、一番やさしいレベルが400語もあったりする。イギリスの小学校で使わているらしORTなどの一番やさしいレベルが、一ページ一語とか数語とか。で、細かくレベル分けされていて、9段階くらいあって、少しずつむずかしくなる。

ドイツは学年単位でレベルが上がるものだから、一つレベルが上がると、一挙に語数も増えるし、むずかしくなる。

それもまた厄介だが、それよりも、400語レベルよりやさしい本を探すのが大変。そのほうが重大な問題。英語ならORTのような本がたくさんあるから、400語レベルへ行くまでに、やさしい本をたくさん読めるのだろうと思う。

たしかに、ORTのドイツ語訳、Lesebaumはある。けれども、レベル1から9まで合わせて、全部で80冊くらいしかない。400語以下となると、50冊あるかどうかくらい。はっきり言って、足りない。ORTのように朗読の音源もない。

だったら小学生向けの本ではなく、それより年齢が低い子供を対象にした絵本を探せばいいだろう、と思うかもしれないが、そういう絵本は大人が読んで聞かせるもの。子供自身が読むようには作られていない、と思うべき。文字を覚えるのは小学校に入るあたりからだから。小学校一年生向けの本のほうが、かえってやさしかったりする。

実際、たとえば3歳向けの絵本でも、ものによっては接続法(英語の仮定法みたいなもの)だって、平気で出てくる。(子供は教科書の順番に、たとえば現在形をまずやって、それから過去形・・なんて順番で言葉を覚えていくわけでないだろうし、それが大人に囲まれて暮らす子供の自然な環境なんだろうと思うが。)

それでもやさしい本を探そうと思えば、本当に幼児向け、2歳向け、さらには15ヶ月、18ヶ月向けになってしまう。そういう本でも楽しんで読める人ならいいけれども、なかなかそんな人はいないだろうと思う。(400語程度の本でも自分には読めないと、謙虚に自覚できる人なら、そういうやさしい本にも手を出す勇気は持てるかもしれない。)


それから、英語の多読で言うGraded Readerみたいな本。Penguin ReadersとかOxford Bookwormsとか。最近ではKindle版も出ているようなので、英語はどんどんやりやすくなっている。ドイツ語にも、外国人向けのドイツ語学習用の本はある。前にいつか、Hueberの本を紹介している。

だが、ここでもドイツ語は厄介。英語は数百語程度のやさしい本が最初のレベルだったりするが、ドイツ語の場合、一番下のレベルでも数千語もあるのが普通だからだ。数百語というのはなかなか見つからない。

というわけで、英語みたいに本は見つからないのだ、という話。

やさしい文章というのは、スポーツとか楽器の演奏とかの基本動作というか基本所作みたいなもので、それが身についてくると、スポーツも楽器も本当に楽しくなる。基礎があるから、複雑な高度なこともできるようになる。

やさしい本を読まず、むずかしい本に手を出して、頭の中で日本語をこねくり回すような読み方をしていて、本当にうまくなるのか? ドイツ語を読んでいるのに、日本語を考えているなんて、おかしいだろう? 日本語で理解するのではなくて、ドイツ語でわかるようになりたくないのか? それをまずはやさしい本でやってみよう、というのが多読だろうと思う。

だから、どうしてもやさしい本が欲しいのだ。

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2013年5月 9日 (木)

ドイツ語多読本:Helden-Abenteuerシリーズ 01 Zorro - Der Rächer der Armen

以前紹介したBatman/Supermanと同じシリーズと思われる、Helden-Abenteuerシリーズ。2.Klasse/3.Klasse(7歳、8歳対象)で、男の子向けの読書入門的なやさしい本。

怪傑ゾロ・ロビン・フッド・アーサー王・三銃士の4冊出ている。

その1冊目。
Zorro - Der Rächer der Armen
Zorro_2

2633語

黒いマスクに黒マント。弱者の味方、怪傑ゾロ。ということで、銀の採掘に連れていかれた男の子を助けに行くゾロ。馬のTornadoと犬のDiabloも交えての、バトルありの活劇。

前のBatmanより少しむずかしめ?

例のごとく日本のアマゾンにKindle版はないので、epub版。今のレートだと700円少し。
紙の本はこちら→amazon.co.jp

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2013年5月 7日 (火)

ドイツ語多読本:Pixi-BücherでLesedetektive 1.Klasse

Pixi-Bücherというのは、10×10cmの手のひらサイズの小さな絵本で、はじめて出たのが1954年。一冊0,99ユーロだが、一般には8冊一組、7,92ユーロで売られている。

で、そのPixie-Bücherに、以前に紹介したDudenのLesedetektive 1.Klasseなどが収録されたものが、現在予約受付中。5月発売予定。

DudenのLesedetekiveのオリジナルは1冊7,95ユーロ。Lesedetektiveとは違うシリーズのものも入っているが、それが8冊で7,92ユーロ。
とにかく安いので、多読する人にはありがたい。小さいので見にくいかもしれないが、持ち運びは楽なので、いつでも時間が空いたときに読める。

Pixi-Bundle 8er Serie 216: Duden-Kinderbücher

こんなふうに8冊になったのが、200シリーズ以上あるので、相当な数になる。ただ、出たときに買わないと、いつ再入荷されるかわからない。ずっと品切れのものもある。
あと、どれがやさしい絵本かは出たとこ勝負。LesebaumEbene 5Ebene 6(ORTのStage5、Stage6)よりも、むずかしく感じられるものも多いと思うが、どうだろうか。

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2013年5月 5日 (日)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本: Leselotse Lesestufe 1

これもドイツの子供向けの読書入門的なシリーズ。6歳から8歳の3段階にレベル分けされている。
その一番下のレベルのもの。(その下に5歳対象、"Vorschule"の段階のものはかえって読みにくいと判断。)

子供向け読書入門的なシリーズを語数順に並べると、
 400語程度・・・Lesedetektive 1.KlasseLesezug 1.Klasse
 600語程度・・・Leselotse Lesestufe 1(今回紹介)、Lesemaus zum Lesenlernen Stufe 2
 800語程度・・・Bücherbär Allererstes Lesen、Lesetiger、Leserabe 1.Lesestufe
 1000〜1200語程度・・・Lesedetektive 2.Klasse、Tulipan ABCのAレベル、Oetingerから出ているシリーズの1.Klasseなど。
(未紹介のものはまたいつか。さらにレベルが上がると、2000語、3000語と語数も増えていく。)

Leselotse Lesestufe 1は600語程度。

ただ、このシリーズは絶版なのか、新品は入手できない。紹介するのはやめようとも思ったが、語数が少なめの本は貴重だし、古本なら手に入るものもあるので、紹介しておく。

ebook.deは電子書籍だけでなく、紙の本、古本も扱っていて、ヘルプのページには、ドイツやヨーロッパ以外でも発送すると書いてある。送料は25ユーロ。古本なので本自体は安い。

ebook.deから紙の本は買ったことがないので、どんなものかはよくわからない。ただ、アマゾンのマーケットプレイスのように出品者ごとに送料を支払うというものではない。ebook.de自体が古本を扱っている。

というわけで、入手可能なものはebook.deの古本へリンク。


Total tierlieb! Geschichten aus dem Eis
Leselotse_eis

556語



Geschichten von Ritter Rudi
Leselotse_ritter

556語



Geschichten zum Schulanfang
Leselotse_schuleanfang

529語



Total tierlieb - Wunderschöne Tiergeschichten
Leselotse_tier

714語


Total tierlieb! Lustige Tiergeschichten
Leselotse_lutigetier

538語



Geschichten vom Ponyhof
Leselotse_ponyhof

1243語



Total tierlieb!  Zoogeschichten
Leselotse_zoo

未読。??語



以下はebook.deにもない。アマゾンのマーケットプレイスで何千円も出すのは馬鹿らしいが、表紙だけでも。

Freche Hasengeschichten

500語

Heidi. Geschichten aus den Bergen

545語

SpongeBob - Geschichten aus Bikini Bottom

663語

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2013年5月 3日 (金)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Duden Lesedetektive 2.Klasse(続) 

Duden Lesedetektive 2.Klasseの続き。説明は前回の記事参照。1000語から1200語のネイティブの子供向け読書入門的な本。

1000語の本を読めるようになるまでには、それよりやさしい本をできるだけたくさん、できれば何百冊の単位で読んでおいたほうがいい。だが、どの本がそういうやさしい本なのか? それはどこににある? まず探すところから始めなければならないのが、英語と違って辛いところ。

それでもまあ、何の情報もないよりはましだろう、ということで。

Lilli und die Riesenkrake

1253語
中を見るには、amazon.de


Lillis verrücktes Weihnachtsfest

1213語


Max und der Geräuschemacher

1279語


Sarah und der Findekompass

1009語


Svenja will Windpocken haben

1156語
中を見るには、amazon.de


Nora und die Tigerinsel

1334語
中を見るには、amazon.de


Martin zieht um

1145語
中を見るには、amazon.de


Die entführten Gummibärchen

1016語
amazon.co.jpでは品切れ中。紀伊国屋で。


Picknick mal ganz anders

1029語
amazon.co.jpでは品切れ中。紀伊国屋で。


Juli, das Glückskind

965語

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2013年5月 1日 (水)

Kindle paperwhite アップデート 5.3.5 辞書改良、フォント追加もこれまで通りOK

アップデートで気になるのは、追加したフォントが使えるかどうか。例のやり方はアマゾンが認めた公式の方法ではないし、ファームが変更されれば、いつできなくなっても仕方がない。なので、事前にちょっと調べたりする。

で、5.3.5でもフォント追加のトリックは通用するという情報を見つけたので、アップデートしてみた。
追加フォントも無事使えた。うまくいかなかったら、再起動してみるといいらしい(電源スイッチのOn/Offではなくて、ちゃんとメニューから再起動を選ぶこと)。

あと、辞書の表示が改良された。
単語の説明が、ルックアップのウィンドウ(表現正しい?)にすべて表示されるようになった。
これまではウィンドウの範囲の外にあるところは、「全文表示」をタップして、辞書そのものへ移動しなければならなかった。
アップデート後は、ウィンドウ内でスクロールできるようになったので、説明がその場で全部読める。

以前の「全文表示」と違って、表示されるのは長押しした単語の説明のみ。
「全文表示」的に辞書そのものに移動して読むには、ルックアップのウィンドウの下の「ハイライト」の横、「もっと」(?)をタップして、さらに「辞書」を選択する。なので、一つ手間が増える。

Kindle3(今のKindle Keyboard)の辞書の表示は、2行か3行しかなかったので、その頃に比べたら、かなりの進歩。

実は、Koboの辞書ではすでに、単語の説明はルックアップのウィンドウにすべて表示されるようになっている(スクロールではなく、矢印をタップして進んだり、戻ったりする)。だから、ようやくKindleもKoboに追いついたと言えなくもない。
だが、Koboでは辞書そのものに移動して(もしくは辞書を本のように開いて)、辞書のページをめくるということができない。したがってまた、辞書を開いて、その中の単語をさらにルックアップ、なんてKindleでは当たり前の芸当もできない。

というわけで、さらにKindleは使いやすくなったという話。

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