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2013年4月 3日 (水)

ドイツ語多読本:Zoran Drvenkar: Die tollkühne Rückkehr von JanBenMax

Die tollkühnen Abenteuer von JanBenMaxの続編。前作の記事はここ
紙より安いKindle版で。(Koboストアのepub版はここ

Die tollkühne Rückkehr von JanBenMax: Band 2

74000語

前作の最後、Jan、BenとMaxが失踪した三日間に何があったのか、が語られる。三人が作者にその時のことを話して聞かせるという形で話は進む。作者も「わたし」として作中に登場する。

前作のドタバタ的笑いの要素は抑え気味で、ページ数も前作の3倍以上の堂々の長編冒険譚。

で、どこに冒険に出かけるかというと、
前作の地底探検に使っていたエレベータはJanBenMaxの三人を乗せて、ネバーランド上空に出現する。三人はピーター・パンの世界に落下する。詳しくは述べられないが、フック船長に追いかけられたり、などなどあって、ようやくエレベータに戻るものの・・・。

すんなり家へは帰れず、ほらふき男爵ミュンヒハウゼンの話の中に入り込む三人。スルタンと賭けをしているミュンヒハウゼンのじゃまをしてしまい、ミュンヒハウゼンといっしょに牢獄入り。さて、どうやって脱出するのか・・・。

次に流れ着く先はアンデルセンの「雪の女王」。そこからの脱出はけっこうファンタジー。

次はグリム童話の「トゥルーデおばさん」。この話はホラーなので、怖い展開。それにプラスして、バーバ・ヤーガ。

そして、最後に巡るのは作者Doran Drvenkar自身の過去の作品。教えてしまってもかまうまい。”Der einzige Vogel, der die Kälte nicht fürchtet"。原作は品切れ状態。日本語訳は入手可能なようだ。

トリ・サムサ・ヘッチャラ―あるペンギンのだいそれた陰謀

昔読んだピーター・パンやアンデルセン、ほらふき男爵などを思い出しながら読むのも楽しい、波乱万象の冒険話。

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