ドイツ語多読本:Timo Parvela: Ella in der Schule
子供たちがわさわさ出てきて、楽しく笑えるシリーズと言えば、Ellaシリーズ。
アメリカLouis Sacherの”Wayside School"よりも、フランスの『プチ・ニコラ』(ドイツ語訳は"Der kleine Nick")よりも、フィンランドのEllaシリーズのほうが断然おもしろいと思うのだが、翻訳がないので知る人はいないんだろう。英訳もないみたいだし。読んだのはもちろんドイツ語訳。
いつものようにepub版で。最近epub版がebook.deの新刊リストに入った。例のごとく日本のアマゾンにKindle版はない。Koboストアにもない。
すでに6冊か7冊でているはずだが、その第一巻目。
Timo Parvela: Ella in der Schule
15000語
三話にわかれているので、一話5000語。5000語ぐらいの児童書が読めるなら、だいじょうぶなはず。
小学一年生のクラスと担任の先生のコメディ。
第一話
先生の様子がおかしい! 手紙を読んではため息、なにか上の空。きっとあれは脅迫状にちがいない、と子供たち。きっとお金をゆすられているんだ、お金の引き渡しがあるにちがいない、そうとなれば、きっと場所は公園だ・・・
Pekkaが道化役というかボケ役というか、笑わせてくれる。最後も落語のオチみたいにPekkaが決めてくれる。
第二話
クラスでクリスマスの劇をすることに。もちろん何の劇をするかなど、Ellaのクラスで決まるわけがない。で、先生が一方的にKrippenspiel(キリスト誕生の場面の劇)に決める。が、その前にクラスで劇を見に行く。「赤ずきん」。ここでもPekkaがやらかしてくれる。そして、本番の劇もどうなることやら・・・。
第三話
クラスで旅行。バスに乗って博物館やら動物園やらに出かける。もちろん出かけた先では、いろんな騒動が起きる。子供たちのめちゃくちゃだけでなく、先生のやけくそぶりがまたおかしい。
レストランの場面のイラストが最高。
どんな感じにおかしいのかというと(伝わるのか?)、
小学一年生の教室。担任が旅行中で、代理の先生と生徒たち。算数。
先生:逆向きに数を数えられる人?
生徒A:できる!
先生:椅子を戻して、前を向きなさい。
生徒A:だって逆向きで数えるんでしょ?
で、「逆向きに数える」とは何かで騒然とするクラス。
後ろを向いている数人の生徒に向かって、
先生:「回れ右しなさい!」
先生の話をよく聞く生徒たちのこと、全員が回れ右。今度は前を向いていた生徒たちが後ろ向きに。先生、頭を抱える・・・。
そして担任の先生が予定より早く旅行から帰ってくる。いわく「早く帰ってきたら給料上げるって、校長先生が言うから。」
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