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2013年4月

2013年4月30日 (火)

ドイツ語書籍:Bernd Perplies: Magierdämmerung 1. Für die Krone

以前紹介した"Drachengasse 13"シリーズの著者Bernd Perpliesによる、一般向けの本。今度は児童書ではない。ジャンルはファンタジーか。

2011年のDeutscher Phantaskik Preisのドイツ語ベスト長編部門にノミネートされた作品。

例のごとく日本のアマゾンにKindle版はない。今のところドイツ語のKindle版書籍は日本のアマゾンには期待しないほうがいい。よって、Koboでも読めるepub版で。


Bernd Perplies: Magiedämmeung 1. Für die Krone
Magiedaemmerung1

120,000語

三部作の第一作目。
1897年4月、大西洋では、水没した伝説のアトランティス大陸に迫るノーチラス号。そこに封印された魔術の源泉を解放するWellington。その余波による魔術の異常はロンドンでも感じられる。Wellingtonも属する魔術結社の主席魔術師Dunholmもその一人。だが、Dunholmは何者かに襲われる。瀕死のDunholmをたまたま発見して、指輪を託される新聞記者のJonathan。Jonathanを巻き込んで、Dunholm殺害の犯人探しを始めるのが、Dunholmの従者だったRandolfと魔術結社のはみ出し者Holmes。さらに、スコットランド。そこでも魔術の異常を感じ取った者がいる。母親の本でひそかに魔術を行っていた少女Kendra、それに祖父のGilesだ。Gilesは容易ならざる事態を予感して、Dunholmに会いにロンドンへ向かおうとするが、Kendraもついてくことに。そして、彼らを追う怪しい影・・・。
Wellingtonの目論見は何か、Dunholm殺しの犯人は、そして、ロンドンへ向かうKendraたちを待ち受けるものは?

こんな感じの話で、魔術のようなファンタジー要素あり、犯人探し的なミステリー要素あり、魔術を使ったバトル・アクションシーンありと、エンターテイメント作品としてただ楽しめばよい作品。

ファンタジー作品で「魔術」とか「魔法」がどういうものとして描かれるものかはよく知らないが、この作品では少し変わった扱い方をしているかもしれない。物と物には引きあう力、結び合う力があって、魔術師は通常の視覚(Normalsicht)から”Wahrsicht"に切り替えることによって、その力を光る線というか糸というか、そんなものとして見ることができる。で、その光る糸を操るのが魔術。なので、手から光る糸が発射されたりして、なにかスパイダーマンみたいだったりする。


三部作の一作目なので、まだ謎の部分も残しながら、次の巻へ続く。

紙の本はこちら→amazon.co.jp

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2013年4月28日 (日)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Duden Lesedetektive 2.Klasse

以前紹介したDuden Lesedetektiveシリーズの2.Klasse。

1.Klasse(400語程度)から一挙に語数は増えて、1000語から1200語程度になる。一つ学年が上がる。ORTのように細かく段階を踏んでくれない。

ただ、読書入門的な本なので、一ページの行数、一行の語数は抑えめになっている。Maxi Bilderbuchシリーズなど、一般の絵本より読みやすいのは確か。一般の絵本は、大人が読んで聞かせることを想定していて、子供自身が読むようには作られていないため。

一行あたりの語数、一ページあたりの語数、総語数など、まだ多くて長いと感じる人は、Bücherbärの”Allererstes Lesen"シリーズなどを。

Auf Der Suche Nach Dem Verschwundenen Hund

1057語



Anna und der Meerschweinchenvampir

1223語
中を見るには、amazon.de



Das Gespenst Aus Der Kiste


1206語


Die Prinzessin Im Supermarkt

951語


Ein bester Freund mal zwei

1137語


Ein blinder Passagier

1154語


Ein Tag auf dem Pferdehof

1212語
中を見るには、amazon.de

Ein Tauchkurs für Olli

1037語


Eine Sommernacht Im Zelt

1273語


Emil und der neue Tacho

1267語


Großeltern für einen Tag

1245語
中を見るには、amazon.de

とりあえず半分くらい。後半はまた今度。

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2013年4月26日 (金)

ドイツ語多読本:Timo Parvela: Ella in der Schule

子供たちがわさわさ出てきて、楽しく笑えるシリーズと言えば、Ellaシリーズ。

アメリカLouis Sacherの”Wayside School"よりも、フランスの『プチ・ニコラ』(ドイツ語訳は"Der kleine Nick")よりも、フィンランドのEllaシリーズのほうが断然おもしろいと思うのだが、翻訳がないので知る人はいないんだろう。英訳もないみたいだし。読んだのはもちろんドイツ語訳。

いつものようにepub版で。最近epub版がebook.deの新刊リストに入った。例のごとく日本のアマゾンにKindle版はない。Koboストアにもない。

すでに6冊か7冊でているはずだが、その第一巻目。

Timo Parvela: Ella in der Schule
Ella_in_der_schule

15000語

三話にわかれているので、一話5000語。5000語ぐらいの児童書が読めるなら、だいじょうぶなはず。

小学一年生のクラスと担任の先生のコメディ。
第一話
 先生の様子がおかしい! 手紙を読んではため息、なにか上の空。きっとあれは脅迫状にちがいない、と子供たち。きっとお金をゆすられているんだ、お金の引き渡しがあるにちがいない、そうとなれば、きっと場所は公園だ・・・
Pekkaが道化役というかボケ役というか、笑わせてくれる。最後も落語のオチみたいにPekkaが決めてくれる。

第二話
 クラスでクリスマスの劇をすることに。もちろん何の劇をするかなど、Ellaのクラスで決まるわけがない。で、先生が一方的にKrippenspiel(キリスト誕生の場面の劇)に決める。が、その前にクラスで劇を見に行く。「赤ずきん」。ここでもPekkaがやらかしてくれる。そして、本番の劇もどうなることやら・・・。

第三話
 クラスで旅行。バスに乗って博物館やら動物園やらに出かける。もちろん出かけた先では、いろんな騒動が起きる。子供たちのめちゃくちゃだけでなく、先生のやけくそぶりがまたおかしい。
レストランの場面のイラストが最高。


どんな感じにおかしいのかというと(伝わるのか?)、
小学一年生の教室。担任が旅行中で、代理の先生と生徒たち。算数。
先生:逆向きに数を数えられる人?
生徒A:できる!
先生:椅子を戻して、前を向きなさい。
生徒A:だって逆向きで数えるんでしょ?
で、「逆向きに数える」とは何かで騒然とするクラス。
後ろを向いている数人の生徒に向かって、
先生:「回れ右しなさい!」
先生の話をよく聞く生徒たちのこと、全員が回れ右。今度は前を向いていた生徒たちが後ろ向きに。先生、頭を抱える・・・。
そして担任の先生が予定より早く旅行から帰ってくる。いわく「早く帰ってきたら給料上げるって、校長先生が言うから。」

紙版はこちら→amazon.co.jp

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2013年4月24日 (水)

ドイツ語多読本:Andreas H. Schmachtl: Tilda Apfelkernシリーズ、続き

前に紹介したTilda Apfelkernシリーズの続き。


Tilda Apfelkern: Überraschungsbesuch im Mäusehaus

993語

毎年Tildaの親戚一同ネズミの集まりが海で開かれる。それにかまけて、家の掃除を怠ったりしないのが、Tilda Apfelkern。掃除をして、さて荷造りをしようというところで、お客さんがやってくる、それも次々と・・・。



Tilda Apfelkern: Es grünt und blüht ums Mäusehaus


841語
中を見るには、amzzon.de

春。Tildaは羊の絵を描くと心に決めている。というのも、屋根裏部屋で画材一式発見したからだ。家を出て、春の景色の中を歩いて行くと、絵のモチーフになりそうなものがたくさん。でもTildaの心は揺るがない。羊を描くのだ・・。



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2013年4月22日 (月)

ドイツ語多読本:ネイティブの子供向けの読書入門的な本:Lesezug 1.Klasse

これもまた子供向け読書入門的なシリーズ。出版社はドイツではなく、オーストリア。1.Klasseから4.Klasseまで、さらにその上に、Profi(プロフェッショナル)のクラスがある。

一番下の1.Klasse。
1冊400語程度で、最初は1ページ1行、読み進むと1ページ2行になり、3行になり、最後は4行になるのが特徴。類書はたいてい1ページ同じくらいの行数・語数にそろえているので、少し変わっている。一番下のレベルでも1冊800語から1000語程度のものが多いので、400語程度のものは貴重。

マイナーな本なのか日本のアマゾンにはないものもある。その場合は紀伊国屋ウェブストア。


Ritter Rudi
Ritterrudi
355語
中を見るには、出版社のページ



Nur Mut, Lara!
Nurmutlara

410語



Lisa und Leon im Park
Lisaundleon

435語




Leo Lupe löst den Fall

381語



Hexe Hanna hebt ab
Hexehanna

370語



Anna, Oma und der Bauernhof

439語
中を見るには、出版社のページ



Andi, die Schule und ein Geheimnis
Andi_dieschule

425語



以下は未読。語数不明。

Bagger Bobbis großer Fund





Die rote Gitarre





Fritz, schnell wie der Blitz





Leonie und das Mutmach-Monster

中を見るには、出版社のページ




Mari macht ein Kinderfest




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2013年4月20日 (土)

ドイツ語多読本:Bernd Perplies, Christian Humberg: Drachengasse 13、Bd.1 Schrecken über Bondingor

ファンタジー系の児童書。
10歳以上推奨となると、やはり8歳向けの本より話に厚みが出てくるので、俄然おもしろくなる。

語数は『ハリー・ポッター』1巻目の半分程度。『ハリー・ポッター』はまだちょっと長すぎるかな、という人向き。

当然のように日本のアマゾンにKindle版は売っていない。もちろんドイツのアマゾンにはある。が、日本からは買えない。買おうとしても、amazon.comつまりアメリカへ行けと言われる(日本にKindleストアができる前、amazon.comには日本からも買えるinternational版があったからだろう)。で、amazon.comに行ってみると、日本同様Kindle版は売っていないという、素敵な仕組みになっている。

だから、日本からも買えるepub版を紹介している。紙の本より安いので。

念のため言っておくと、日本のKoboストアにも売っていない場合がほとんど。だからドイツのebookストアから買う。ドイツでアマゾン以外の電子書籍といえば、AdobeのDRM付きepubもしくはpdf。で、それはKobo glo/touchでは読めるが、Kindleでは読めない。PCやAndroidスマートフォンやタブレット、iPhone、iPadがあるなら、ソフトをインストールすれば読める。なんてことは前にも書いた。

Bernd Perplies, Christian Humberg: Drachengasse 13、Bd.1 Schrecken über Bondingor
Drachengasse13_01

37000語

ドラゴンとかコボルドとか小人とかと人間が共存して、魔法も存在する世界。舞台は中世の都市にあるような城壁に囲まれた町Bondingor。
主人公は、表紙の右から、都市守備隊隊長の息子Tomrin、女のものではないとされる魔法をこっそり学んでいるHanissa(Nissa)(お母さんが魔法大学の住み込みのコックをしている)、そして、孤児で小人に育てられ、荒れた港湾地区ので暮らすSando。
この出自もばらばらな三人が出会い、町を荒らしている怪物の正体を暴こうと、Drachengasse 13番地(魔法で不可視にされたまま忘れられてしまった家)を秘密基地にして、活動を始める。そして、怪物の正体を知った三人は・・・という話。
最後は大岡裁きみたいで、きれいにおさまったなあ。

第4巻まで出ているようだ。

紙版はこちら amazon.co.jp

 

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2013年4月18日 (木)

ドイツ語多読本:ネイティブ子供向けの読書入門的な本:Duden Lesedetektive 1.Klasse

類書として前に”Allererstes Lesen"を紹介したが、それよりやさしめのシリーズ、"Duden Lesedetektive"。1.Klasseから4.Klasseまであるが、一番やさしい1.Klasse。小学一年生向け、というところ。

amazon.deやebook.deで、"Für Erstleser"、”Erstes Lesen"、”Zum Lesenlernen"というようなカテゴリーに入る類の本。類書の中では一番これがやさしいと思う。とはいっても、400語くらいはあるので、そのつもりで。

1ページに、4行、20語あるかないか、くらい。

ただ、外国人向けの読み物の一番やさしいA1レベルより、むずかしく感じられるかもしれない。ドイツ語の教科書や参考書にはまず出てこない単語が出てくるし、A1レベルのきつい文法制限もないから。でも、それが日常ふつうに使われている言葉だったりするので、生のドイツ語の触れるつもりなら、こっちのほうがいい。

子供の本なんか読めるか、たいていの大人は思う。でも、そんな人は、ドイツの6歳児がどれだけドイツ語ができるか、ちょっと想像してみたほうがいい。6年間でどれだけの量のドイツ語を聞き、話し、ドイツ語で考えてきたのか。で、自分はどれだけドイツ語を使ってきたのか。

Achtung, Wir Kochen!

381語
中を見るには、amazon.de




Amelie Lernt Hexen

381語



Bühne frei für den Frosch

434語


Das Gefundene Geld

425語


Das Picknick im Wald

409語
中を見るには、amazon.de



Die vertauschten Schuhe

389語




Ein Bär reisst aus

426語
中を見るには、amazon.de




Ein Ganz Besonderer Ferientag

473語




Eine Unheimliche Nacht

414語




Finn Und Lili Auf Dem Bauerhof

481語




Franzi und Das Falsche Pferd

441語




Frohe Ostern, Sophie!

378語
中を見るには、amazon.de




Großer Bruder gesucht

411語



Neue Nachbarn für Ole

444語
中を見るには、amazon.de




Klarer Fall für Anna Blum!

412語
中を見るには、amazon.de




Das verschwundene Geschenk

439語




Finn und Papa spielen Steinzeit

400語
中を見るには、amazon.de



Das Raumschiff im Klassenzimmer

342語
中を見るには、amazon.de



Eine Pizza für Sophie

385語

ずいぶん前に読んだものがほとんどなので、語数のみで。

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2013年4月16日 (火)

ドイツ語多読本:Rotraut Susanne Berner: Wimmlinger Geschichtenシリーズ

やさしい絵本。前に紹介したKarlchenシリーズと同じ作者。

Karlchenシリーズより語数は少なく、120語から150語。
1ページ2行程度で韻を踏んでいる。なので、読んで聞かせると響きが面白く、楽しいはず。

Petra

115語
読書好きのPetra。



Ina

137語
家にいるのは退屈で、外に出ていくIna。



Susanne

156語
いろんな帽子を持っているSusanne



Armin

124語
Arminは本屋さん。掃除をしてもなぜか散らかっている本屋。


Manfred und Elke

141語
Manfred、ジョギング中にElkeに出会う。



Peter und Struppi

126語
犬のStruppiに振り回されるPeter。


Niko

134語
鳥かご掃除中に逃げ出したオウムのNiko。



Monika und Mingus

125語
MingusはMonika(トラのほう)とお近づきになりたい。



Oskar

??語
未読。品切れ中。

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2013年4月14日 (日)

ドイツ語多読本:ネイティブの子供向けの読書入門: Bücherbär: Allererstes Lesen

小学校に入って、読み書きを習い始めた子供が本に慣れるようにと書かれた本。読書入門用と言ったらいいのか。いくつも出ているが、その中からArenaという出版社から出ているBücherbärの”Allererstes Lesen"シリーズを。

Vorschule/1.Klasse(就学以前/一年生)対象。子供が初めて自分で本を読む、という想定のもとで作らた本。とはいっても、英語のORTなどを思い浮かべると痛い目に会う。一番やさしいレベルでも、このシリーズは一冊800語程度ある。一ページに数語とか、一ページに一行とか、そんなやさしいレベルの本ではないので、そのつもりで。(ORTのドイツ語版については、この記事

こういうレベル分けされた子供の読書入門的な本は一番やさしそうなものでも、400語くらいはある。その上、ORTのように細かく何段階にもレベルがわかれていない。一つレベルが上がると、語数は2倍以上になると思ったほうがいい。

じゃあ、400語くらいの本が読めるようになるまで、何を読んだらいいのか? もっと対象年齢の低い、たとえば3歳向けの絵本とか読めばいいじゃないかと思うかもしれないが、そういう絵本は大人が読んで聞かせるもの。子供自身が読むようには作られていないから、かえってむずかしいと思っておいたほうが無難。
英語と違って、本を探すことからはじめなければならないので、ドイツ語で多読をしようと思ったら、ちょっと大変。

ま、とにかくAllererstes Lesen。

Safira und das Chamäleon Lucky

843語
中を覗いてみたいときは、ドイツのアマゾンへ。amazon.de
プリンセスSafiraは誕生日のプレゼントにカメレオンのLuckyをもらう。Luckyといっしょに、性格の悪い他のプリンセスたちとかくれんぼをしたり、偽物のカエルの王様に会ったり、最後には、騎士になったり。


Linus und die wilden Seeräuber

682語
中を見るには、amazon.de
Linusは海賊船の船長の息子。その初めての航海。いろいろと教えてもらうはずが、逆に船長を助けたり・・・。海の怪物やら、海賊物定番の宝の地図が登場したり。



Paul - Plötzlich Vampir!

923語
中を見るには、amazon.de
Paulは自分が吸血鬼だったことを知らなかった。それを教えてくれたのが、コウモリのValerie。Valerieに吸血鬼とはどういもうものかを教わったり、吸血鬼の舞踏会に出かけたり、そこで大きなサプライズが。



Max, der Trödelprinz

775語
中を見るには、amazon.de
Maxはぼんやりしているのかいつも他のことに気を取られて、遅刻したりする子供。Max自身どうしてそうなるのか、わからない。そのMax、劇で主役の王子役をやることになるのだが、案の定遅刻して・・・。



Jan und die Superkicker

664語
中を見るには、amazon.de
Jan、MarieとAliはサッカーチームに入っている。そこに新入りのTimがやってきて、MarieはどうやらTimが気に入った様子。気に食わないJan・・・なんて話がありつつも、ゴールキーパーのAliが怪我して、代わりにJanがゴールをまもることに・・・。


Gestatten: Niesbert von Eichenlaub!

918語
中を見るには、amazon.de
Lucaとその友達、森でツリーハウスを発見。ところが、そこには幽霊のNiesbert von Eichenlaubが住んでいた。Niesbertが隠れるので見つけられたら、ツリーハウスに入ってもいい、なんて賭けをして、まあ、賭けに勝って、ツリーハウスで幽霊との愉快な生活が始まる。



Mein kleines Pony Jojo

812語
中を見るには、amazon.de
ポニーのJojo、障害物を避けてジグザクに行くところを、障害物を全部蹴り倒しながら進む。それが逆に受けて、新聞に乗ったりと、楽しいポニーとのあれこれ。



Beste Freunde sind unschlagbar

785語
中を見るには、amazon.de
Moritzたちは休暇中キャンプをして、テントで夜を過ごすことに。湖で大きな魚を釣ったり、幽霊騒ぎ(?)があったり、ボートで川下りしたり。



Drei Wünsche fuer Milli

783語
中を見るには、amazon.de
妖精のMilliは偏平足だが、それがいいこともある、なんてドラゴンの卵の話や、人間の願いを叶えてあげたはいいけれど、とんちんかんだったり、あずかった大切なSternenstaub(Stardust)をたくさん使ってしまったり・・・。


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2013年4月12日 (金)

ドイツ語多読本:Ina Brandt: Ponyfreundinnen 1, Ricki und das klügste Pony der Welt

ドイツの児童書にはポニーや馬、乗馬の本が多い気がする。とくに女の子向けの本。
日本と違って、ポニーとか馬に乗ることがおそらく子供のリクリエーションとして確立・普及しているんだろう。

そんな一冊。
Ponyfreundinnen 01: Ricki und das klügste Ponny der Welt
Ponyfreundinnen1_2

7833語

町外れに引っ越したの機に乗馬学校へ通えることにったRicki。お気に入りのポニーを見つけるとか、新しい友達ができるとか、まあ、定番の展開。で、その友達は自分のポニーを持っていて(自分の馬を持つのはあこがれらしい)、それをやっかんで、嫌がらせをする連中もいる・・・

シリーズ物なので、続刊あり。

対象年齢は7歳から。8歳向けよりやさしいが、学習者向けの読み物のレベルA1より文章は当然ながらむずかしい。

いつものように日本のアマゾンにKindle版はないので、epub版で。実質€4,19。530円とかそのくらい?
紙版はこちら。amazon.co.jp


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2013年4月10日 (水)

ドイツ語多読本:Thilo: Vier durch die Zeit 1 Kampf der Dinosaurier

英語の多読で有名な”Magic Tree House"みたいな本。

兄と妹が魔法でいろんな時代、場所に飛んでいって、様々な体験をするという話で、アーサー王伝説に出てくる魔術師がその魔法の源。

"Magic Tree House”はKindle化されているので手軽に読める。

そのドイツ語版はKindle化というか、そもそも電子化されていないようで、epub版もない。ドイツ語版はLoewe Verlagから出ているが、この出版社、どうも電子化には積極的ではない様子。
紙のドイツ語版
Das magische Baumhaus: Im Tal Der Dinosaurier

4651語



で、ようやく本題の本。
Vier durch die Zeit  1: Kampf der Dinosaurier
Vier_durch_zeit1
10000語

こちらは男の子二人が、魔法ではなく、未来から来た地球人のタイム・グライダーでいろんな時代に飛んでいくという話。第1巻では表紙を見てもわかるように、恐竜の時代、白亜紀に行く。
タイム・グライダーが故障、不時着したのが主人公の家。で、タイム・グライダーの予備エンジンが古いもので、燃料にトリケラトプスのツノが必要・・・という、ちょっと無理っぽくないか?という理由で、主人公二人と未来人二人、それに、ナノボットでできていて、自由に姿が変えられるヒューマノイドが恐竜の住む世界へ。

次巻以降では、海賊、宇宙、古代エジプトなどの世界へ行くようだ。電子書籍版は6巻まで出ている。子供の好きなテーマを選びつつ、いろんな時代や国、世界について学ばせようという意図もあるのだろう。

語数はMagic Tree Houseのドイツ語訳の2倍だが、難易度はたいして変わらない気がする。

いつものように日本のアマゾンにKindle版はないので、epub版。実質€4,19。
高いが、紙版はここ。amazon.co.jp

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2013年4月 8日 (月)

Mediathek:ドイツ語のテレビ・ラジオのアーカイブ

ドイツのテレビ・ラジオ放送局のアーカイブ。たいていMediathekという名前がつけられている。そのリンク。
ニュースだけでなく、テレビドラマなどもある。おそらく耳の不自由な人向けなのだろう、ドイツ語字幕がついている番組もあるようだ。

http://www.ardmediathek.de/

http://www.wdr.de/mediathek

http://www.3sat.de/mediathek

http://www.br-online.de/mediathek

http://www.mdr.de/mediathek

http://www.ndr.de/mediathek

http://www.zdf.de/ZDFmediathek 字幕つき番組あり

http://www.rtl-now.de/ CMあり 有料番組もあり

http://rtl2now.rtl2.de/   CMあり 有料番組もあり

http://www.kika.de/ 児童向け 字幕つき番組あり

http://www.toggo.de/videos 児童向け

*字幕はUntertitel。「UT」と表示されたボタンがあったりする。

テレビドラマなんかのドイツ語はかなり速い。字幕があれば、ついていける感じ。
といっても、辞書を引いて訳して日本語で理解する、という読み方しかしていない人には、字幕でもスピードについていけないかも。やさしい本をたくさん読んで、日本語に訳さずそのまま理解する癖をつけないと、読むスピードは上がらない。多読必須。

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2013年4月 6日 (土)

ドイツ語多読本:Benedikt Weber: Ein Fall für die Schwarze Pfote: Hugo auf heißer Spur

探偵物は多読ではある意味定番。ドイツの児童書で有名なところでは、"Die drei ???"などがあるが(たしか160巻以上あるはず)、今回は別のものを。

これも日本のアマゾンでKindle版は売っていないので、epub版。DRMフリー。変換すればKindleでも読める。

Ein Fall für die schwarze Pfoteシリーズの第1巻(第6巻まで出ている)。
児童書の探偵物は、なぜか何人かで探偵団を作るのがパターンらしい。(Famous Fiveなんかからの流れ?)この作品では、男子二人と女子一人に犬一匹。

Ein Fall für die schwarze Pfote: Hugo auf heißer Spur
Schwarzepfote01

19000語

表紙の上から、Merlin、Charlotte、Fips、そしてHugo。この三人と一匹が探偵クラブ”Die schwarze Pfote"を作るまでの話。
捨て犬のHugoを見つけたMerlin。どうすれば犬を家に置いてもらえるか四苦八苦しているところへおばさんがやってきて、棚ぼた式に飼い犬にしてもらえるのだが、そのおばさんが事件に巻き込まれているかもしれないと気づいたMerlinとCharlotteは、Fipsも巻き込んで捜査を開始する・・・

第1巻を読んだかぎりでは、Hugoの飼い主であるMerlinが主人公のようだが、探偵役として一番鋭いのはCharlotte。Fipsはなんだろ、食いしん坊キャラでお笑い担当? もちろんHugoも鼻を使って活躍する。

対象年齢は8歳から。
ドイツ語学習者向けの読み物は数が限られているし、8歳対象の本が読めるようになれば、読める本の範囲は相当広がるんだが・・・。英語と違って本探しから始めなければならないのが、つらいところ。

紙版はここ。
amazon.co.jp

epub版は紙版の半額以下なので、kobo、kindle、スマートフォン、タブレット、iPhone、PCなど電子書籍が読める環境があるなら、epub版がおすすめ。


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2013年4月 5日 (金)

ドイツ語多読本:児童書の古典、やさしく語り直したもの

前回、『ピーター・パン』とか古典的な児童書の世界に迷い込む話を紹介したので、児童書の古典のドイツ語版を。ただ、オリジナルの翻訳は何万語にもなるので、読むのはたいへん。そこで、やさしく語り直したのものを。それでも語数にすれば、5000語程度にはなる。

Bücherbärというシリーズの中から。これはよく、”Erstleser"(読書を始めたばかりの人向け)とか”Lesenlernen"(読書を身につける)というカテゴリーに入れられる類の本。読み書きを始めた小学生が読むことに慣れ、読書習慣が身につくようにと考えられたものなので、一般の児童書よりやさしく書かれているはず。

Alice im Wunderland

4761語 不思議の国のアリス


Peter Pan

4888語 ピーター・パン


Pinocchios Abenteuer

4642語 ピノキオ


Gullivers Reisen

5437語 ガリバー旅行記


Däumelinchen

4745語 親指姫


Heidi

4465語 アルプスの少女ハイジ


Die Schatzinsel

5463語 宝島


Robin Hood

5767語 ロビン・フッド


Das Dschungelbuch

5237語 ジャングル・ブック


Till Eulenspiegel

5052語 ティル・オイレンシュピーゲル



以下は未読なので、語数不明。

Der Zauberer von Oz

?語 オズの魔法使い


Tom Sawyers Abenteuer

?語 トム・ソーヤー


20.000 Meilen unter dem Meer

?語 海底2万マイル


Der kleine Lord

?語 小公子


Nussknacker und Mausekönig

?語 くるみ割り人形


Der Wind in den Weiden

?語 たのしい川べ

旧版、新板があるものは新板をあげた。品切れ状態のものが何冊かある。

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2013年4月 3日 (水)

ドイツ語多読本:Zoran Drvenkar: Die tollkühne Rückkehr von JanBenMax

Die tollkühnen Abenteuer von JanBenMaxの続編。前作の記事はここ
紙より安いKindle版で。(Koboストアのepub版はここ

Die tollkühne Rückkehr von JanBenMax: Band 2

74000語

前作の最後、Jan、BenとMaxが失踪した三日間に何があったのか、が語られる。三人が作者にその時のことを話して聞かせるという形で話は進む。作者も「わたし」として作中に登場する。

前作のドタバタ的笑いの要素は抑え気味で、ページ数も前作の3倍以上の堂々の長編冒険譚。

で、どこに冒険に出かけるかというと、
前作の地底探検に使っていたエレベータはJanBenMaxの三人を乗せて、ネバーランド上空に出現する。三人はピーター・パンの世界に落下する。詳しくは述べられないが、フック船長に追いかけられたり、などなどあって、ようやくエレベータに戻るものの・・・。

すんなり家へは帰れず、ほらふき男爵ミュンヒハウゼンの話の中に入り込む三人。スルタンと賭けをしているミュンヒハウゼンのじゃまをしてしまい、ミュンヒハウゼンといっしょに牢獄入り。さて、どうやって脱出するのか・・・。

次に流れ着く先はアンデルセンの「雪の女王」。そこからの脱出はけっこうファンタジー。

次はグリム童話の「トゥルーデおばさん」。この話はホラーなので、怖い展開。それにプラスして、バーバ・ヤーガ。

そして、最後に巡るのは作者Doran Drvenkar自身の過去の作品。教えてしまってもかまうまい。”Der einzige Vogel, der die Kälte nicht fürchtet"。原作は品切れ状態。日本語訳は入手可能なようだ。

トリ・サムサ・ヘッチャラ―あるペンギンのだいそれた陰謀

昔読んだピーター・パンやアンデルセン、ほらふき男爵などを思い出しながら読むのも楽しい、波乱万象の冒険話。

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2013年4月 1日 (月)

ドイツ語多読本:Martin Klein: Rita das Raubschaf

日本のアマゾンでKindle版は売っていないので、またepub版。表示が€6,99なので、19%の税を抜いて€5,87。750円くらい? アマゾンの紙版は1000円を越える。

買ったらDRMフリーだった。kindlegenやcalibreで変換すれば、Kindleでも読める。


Rita das Raubschaf
Rita_raubschaf_2

7917語

Ritaは海賊に憧れる羊。まわりの羊にいくら海賊の話をしても、相手にされない。草を食べられればあとはどうでもいい連中で、柵の向こうなんか憧れるはずもない。そんなRitaが出会うのがモルモットのRuth。こちらは、愛玩動物扱いされて、ただ「かわいい」と言っては、体をなでまわす人間どもにうんざり。そして、同じく海賊にいかれている。そんな二匹が出会って・・・

対象年齢は6歳からなので、文章は平易。
とはいっても、ドイツ語の教科書や参考書、基本単語集とか、あるいは、前に紹介したHueberの読み物などにはけっして出てこない単語が、当然ながら出てくる。ネイティブの子供向けの本だから。あまり気にせず、読み進もう。

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