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2013年4月30日 (火)

ドイツ語書籍:Bernd Perplies: Magierdämmerung 1. Für die Krone

以前紹介した"Drachengasse 13"シリーズの著者Bernd Perpliesによる、一般向けの本。今度は児童書ではない。ジャンルはファンタジーか。

2011年のDeutscher Phantaskik Preisのドイツ語ベスト長編部門にノミネートされた作品。

例のごとく日本のアマゾンにKindle版はない。今のところドイツ語のKindle版書籍は日本のアマゾンには期待しないほうがいい。よって、Koboでも読めるepub版で。


Bernd Perplies: Magiedämmeung 1. Für die Krone
Magiedaemmerung1

120,000語

三部作の第一作目。
1897年4月、大西洋では、水没した伝説のアトランティス大陸に迫るノーチラス号。そこに封印された魔術の源泉を解放するWellington。その余波による魔術の異常はロンドンでも感じられる。Wellingtonも属する魔術結社の主席魔術師Dunholmもその一人。だが、Dunholmは何者かに襲われる。瀕死のDunholmをたまたま発見して、指輪を託される新聞記者のJonathan。Jonathanを巻き込んで、Dunholm殺害の犯人探しを始めるのが、Dunholmの従者だったRandolfと魔術結社のはみ出し者Holmes。さらに、スコットランド。そこでも魔術の異常を感じ取った者がいる。母親の本でひそかに魔術を行っていた少女Kendra、それに祖父のGilesだ。Gilesは容易ならざる事態を予感して、Dunholmに会いにロンドンへ向かおうとするが、Kendraもついてくことに。そして、彼らを追う怪しい影・・・。
Wellingtonの目論見は何か、Dunholm殺しの犯人は、そして、ロンドンへ向かうKendraたちを待ち受けるものは?

こんな感じの話で、魔術のようなファンタジー要素あり、犯人探し的なミステリー要素あり、魔術を使ったバトル・アクションシーンありと、エンターテイメント作品としてただ楽しめばよい作品。

ファンタジー作品で「魔術」とか「魔法」がどういうものとして描かれるものかはよく知らないが、この作品では少し変わった扱い方をしているかもしれない。物と物には引きあう力、結び合う力があって、魔術師は通常の視覚(Normalsicht)から”Wahrsicht"に切り替えることによって、その力を光る線というか糸というか、そんなものとして見ることができる。で、その光る糸を操るのが魔術。なので、手から光る糸が発射されたりして、なにかスパイダーマンみたいだったりする。


三部作の一作目なので、まだ謎の部分も残しながら、次の巻へ続く。

紙の本はこちら→amazon.co.jp

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