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2013年3月

2013年3月31日 (日)

ドイツ語多読本:Hueber社の学習者向け読み物、探偵物編(続)

私立探偵Carsten Tsaraシリーズ、前回の続き。

前回と同じく、DRMフリーのepub版。
レベルはすべてB1。

Die schöne Frau Bär
H_fraubaer

9384語

デスクワークが嫌でを先延ばしにしている一方、ストーカーに追いかけられているという美人の依頼を同僚に奪われてしまう。で、ストーカー事件を勝手に調査し始めるCarsten Tsara。それが意外な方向に・・・



Die ganze Wahrheit
H_die_ganze_wahrheit

7519語

金を持ち逃げした女を探してくれという依頼を受けると同時に、学校時代の同級生と称する女性から、二晩ほど泊めてくれという電話。OKするものの、この女性、嘘をついている・・・



Besserwisser
H_besserwisser

6746語

新聞のコラム担当者から、読者から脅迫されているのでどうにかして欲しいという依頼。脅迫しているほうにも問題があるが、依頼者のほうにもいろいろ問題があるらしく・・・


これで終了のはず。

あとHueberではティーン向けの読み物があるが、電子版はpdfしかない。pdfはKindle、Koboで読もうとすると、たぶんろくなことにはならない。PCで読むつもりならいいと思うが、値段は高いけれども紙版を買ったほうが無難かも。

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2013年3月30日 (土)

ドイツ語多読本:Zoran Drvenkar: Die tollkühnen Abenteuer von JanBenMax

楽天の期限付きポイント消費のためにKoboストアから購入。Kindle版あり。

Die tollkühnen Abenteuer von JanBenMax: Band 1

23000語

Jan、Ben、Maxは8歳、6歳、4歳の三兄弟。
水曜日にはかならずお母さんが一時間出かける。それが冒険の時。
Janのミニテレフォンに秘密中央局から依頼が来るのだ。それで月へ出かけたり、過去へ飛んだり、海底に潜ったり・・・。

とはいっても何のことはない、「ごっこ遊び」なのだが、話はそれを「ごっこ遊び」として描いているのではなく、子供たちの空想のまま楽しく描く。冒険が終わった後は、ごっこ遊びに使ったいろんな物で家の中が目茶苦茶になっている、と。

またその「ごっこ遊び」が、子供のままごとの域を超えていたりする。たとえば、体が小さくなっていって、人の鼻穴に吸い込まれてしまい、なんとか気管からは脱出したが、今度は食道に吸い込まれたり、と体内からの必死な脱出が描かれる。ここまでくると、ほら話的な味わいが出てくる。

こういう「冒険」をエピソード的に並べて、おしまいかと思いきや、最後は三兄弟が失踪して、三日後に再び現れるという、ちょっとシリアス展開。で、その三日間に何があったのかは、次の巻を読めと、ちょっとずるい。

文章はやさしめのはず。ちょっと長めの本に挑戦してみたい人向け。

次巻はもう「ごっこ遊び」ではなく、ファンタジーな冒険、長さも7万語を越える長編になる。

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2013年3月29日 (金)

ドイツ語多読本:Hueber社の学習者向け読み物、探偵物編

Hueberのドイツ語学習者向け読み物。私立探偵Carsten Tsaraシリーズ。

いつものように電子書籍版。日本のアマゾンにはないのでepub版。DRMフリーなのでKindleの形式に変換は可能。

Sicher ist nur eins
H_sicher_ist_2

4586語。

重要書類がなくなったので探して欲しいという依頼を受ける。その書類が机の上に置きっぱなしになっていた時間帯に部屋に入ることができた人間をピックアップして、あたっていく・・・
レベルA2。
やはりAレベルの文章はちょっと不自然。gestern(きのう)があっても現在形だったりする。過去形や完了形はまだ習っていないという想定なのだろうが、不自然な文章を読ませるというのはどうなんだろう。



以降、レベルはB1。
Schöne Augen
H_schoene_augen

6142語

知り合って一夜をともにした女性から、助けてくれと電話。ボーイフレンドが危ないことをしようとしていると。その一方では、探偵社のつまらない浮気調査の仕事。その両方の事件の顛末は?



Der rote Hahn
H_rotehahn

10049語

孫が連続放火魔の容疑者として逮捕されたという女性の依頼を受けて、放火事件を探るCarsten Tsara。手がかりを求めて、まずは交友関係からあたっていく・・・シリーズ中、展開が一番派手で、探偵ものっぽいかも。



Die Angst und der Tod
H_angst_tod

7464語

アパートのとなりに住む年配の女性に、家を留守にするので鉢植えに水をやって、郵便物をとっておいて欲しいと頼まれるCarsten Tsara。たまたま部屋で安楽死のパンフレットを発見してしまい、まさか? と心配になって・・・


それなりの長さがあるので、前に紹介した短篇集よりずっとストーリーとして読み応えがあるはず。

続きはまた後日。

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2013年3月28日 (木)

Koboのメニューに本棚と検索アイコン追加

2chのHackスレから。

Koboの「ホーム」画面は不便なので、本棚アイコンがメニューに追加されるととても便利になる。

あの「ホーム」、機能的にはどうしようもない。最近読んだ本の表紙が5つ並ぶだけで、タッチとかスワイプで他の本をリストアップできるわけでもない。あらためて「ライブラリ」をタップして、「本」なり「本棚」のリストを表示させなければならない。

ダウンロードは
http://ux.getuploader.com/KOBO_HACK/download/103/shelveicon-130327.zip

インストールの仕方はReadmeを読めばわかる。CFW 0.95かCFW 0.95Plusがインストールされている必要があるので、注意。

個人的には、Kobo起動後、電源を切ったときに開いていたページを自動的に開くようにして欲しい。もともとKindleユーザーなので、それが自分の中ではデフォルト。起動したら、すぐに読み始めたいじゃないですか。 

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2013年3月27日 (水)

無料で聴けるドイツ語の朗読、オーディオドラマ、サイトをいくつか

ドイツの朗読とかドラマとか、無料のところをいくつか。
読んでばかりではなんなので、ちょっと耳も鍛えたい。

vorleser.net
 mp3のダウンロードとストリーミング。600作品くらいある。

LibriVox
 言語Germanで、完了した作品を検索するとこんな感じ。

ohrka
 子供向けのHörbuchが聞ける。

Soundtales Productions
 オーディオドラマ(Hörspiel)ファンによる創作物。こういうファングループは探せばもっとありそう。

これはダウンロードサイトではなく、リンク集。
gratis-hoerspiele.de
 gratis(無料の)オーディオブック、オーディオドラマへのリンク。
 ストリーミングは日本からは聞けないものがあるので、注意。
 Gutscheineっていうのはクーポン。サイトへ行って、クーポンコードを入れるとダウンロードできる。が、audibleなど会員登録が必要だったりする。

ドイツ語のニュースなどは簡単に探せるはず。
朗読やドラマより、たぶんニュースのほうがニュートラルな感じで聞きやすいかもしれない。が、日常会話はもっと感情がこもっていて、それに応じて抑揚やテンポも変わる。だから、朗読やオーディオドラマのほうが日常のドイツ語に近い。むずかしい反面、その分耳は鍛えられるはず。

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2013年3月25日 (月)

ドイツ語多読本:Hueber社の学習者向け読み物Kurzgeschichten、短篇集編(続)

前回の続きで、学習者向け読本の短篇集編。

DRMフリーのepub版。Kindle用に変換するには、kindlegenとかcalibreを。

Die Fantasien des Herrn Ropke und andere Geschichten
H_roepke

7130語

Das Paar
 奥さんと食事にきているマイヤー氏。そばのテーブルのカップルを観察している。そのカップルがどんな会話をするかなんか、簡単に予想できる・・・
Die Leer des Klassenzimmers
 教室で生徒を待つ先生。が、いっこうに生徒は現れない。ボイコットされた? ひどい授業だったのか? と考えこむ・・・
Liebste Evi, ...
 僕のこと、愛しているよね? 君の口から聞きたいんだ・・・
Umtauschen
 かみさんは友達とテーブルでおしゃべり、オレはソファでテレビ。で、かみさんはちくちくオレへの嫌味を言う・・・
Sissys Chance
 女優になりたいが、金がないので、映画祭でコンパニオンのバイト。そこでプロデューサーっぽい人といい感じに話ができて・・・
Die Fantasien des Herrn Röpke
 朝起きてから仕事の合間も、海辺のリゾートなんかを空想するレプケさん。さらに、その合間には、会社の同僚といい感じなっていく・・・どっちが空想?
以上、6話。レベルはB1。注のリンクはない。



Der Ruf Der Tagesfische und andere Geschichten
H_ruf_tagesfische

7025語

Nach dem Besuch 
 外国から来る友人に出張のために会えなかった。出張から戻った時点での回想。
Der Ruf der Tagesfische
 週末土曜日のベストな過ごし方をようやく見つけた。その考察。
Ist meine Frau bei Ihnen?
 「妻はあなたのところにいますか?」 浮気を隠すための工作。
Was war anders?
 友人から家を買った。でも、引っ越してきてみると何か違う。そんな夫婦の会話。
以上、4話。
レベルはB2で、シリーズの中で一番上。たしかに文章は難しくなっている。現在と過去の間を話が行ったり来たりするとか、話が単線的ではないものもあったり、場面・状況がすっと頭に思い浮かばない場合もあるかも。



これで短篇集編はおしまい。あとHueberで残っているのは、探偵物のシリーズ。




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2013年3月24日 (日)

ドイツ語多読本:Hueber社の学習者向け読み物Kurzgeschichten、短篇集

Hueberのドイツ語学習者向け読本の短篇集。

レベルはヨーロッパ共通参照枠のB1。このくらいになると、普通の文章に近づく。1冊に3話から4話収録。
短篇集で、一話ずつならたいした長さはないので、負担は少ない。その一方で、短いぶんだけ人によっては物足りなさがあるかもしれない。

例のごとく日本のアマゾンでは売っていないので、epub版。DRMフリーなので、Kindle用に変換は可能。朗読の音声も必要なら、CD付きの紙の本を買ったほうが安いかも。

リンクはsofortwelten.de。いつものebook.deではpdf版しかないものがあるので。

Das Wunschhaus und andere Geschichten
H_wunschhaus_2

6420語

Blind Date
 出会いを求めてblind dateをしてみたら、意外と相手の男性の感がじよくて、何も心配することはなかった、なんて考えていると・・・
Der Ausflug
 遠出しようと思っているところに、車を持っている友達に会って、じゃあ一緒に車で行こうということになって、あれ?
Das Wunschhaus
 気分転換に高級住宅街を歩いている。通りすがりのある家でちょっと手助けをすることになり、そのままずるずると・・・
以上、3話。



Der Taubenfutterer und andere Geschichten
H_taubenfutterer

7919語

Das zweite Mal
 ドイツの短期研修医に応募しようとするイタリア人。いろいろイタリアとは勝手が違って、書類提出がぎりぎり間にあうかどうかのところ・・・
Paris, Gare de l‘Est
 パリの駅。電話をかけられないでいるドイツ人に話しかけられ、テレホンカードを貸す。どうもこの人、困っているらしく・・・
Das rote Auto
 赤いフォルクスワーゲンが山道を登ってくる。休暇中の滞在地をある女子学生に教えてしまった大学講師。彼女は赤いフォルクスワーゲンに載っていたはずで・・・
Der Taubenfütterer
 同じアパートに住む、兄弟に違いない二人の老人。顔はそっくりだが、それ以外はまるで違う。一方とはよく話もするが、もう一人は変わり者のようで、裏庭でハトに餌をやる・・・
以上、4話。


Der Passagier und andere Geschichten
H_passagier

5492語

Besetzt
 ようやく借りた部屋。行ってみると鍵が合わない。中から人の声も聞こえる・・・
Der Bekannte
 ひさしぶりに戻ってきた町。向こうから知った顔がやってくるが、名前を思い出せないうちに、会話が始まってしまい・・・
Der Passagier
 飛行機に乗ったが、コートは脱がない。人に怪しまれないか不安。気になるのは時間。あと30分、あと10分、さあ、時間だ・・・
Die Steuererklärung
 納税申告。期限は明日まで。もう先延ばしはできない、だが、部屋が汚いのがきになって・・・
Maria
 シャーロッテが出て行ってからは一人で暮らそうと思っていたが、マリアとはうまくいっている。互いに相手に干渉しないし、文句も言わない・・・
以上、4話。




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2013年3月23日 (土)

ドイツ語多読本:Maxi Bilderbuchシリーズ(続)

前回に続き、Maxi Bilderbuchのオーディオブックがあるものを紹介。続編。
オーディオブック先行なのか、Maxi Bilderbuchに収録されておらず、ハードカバー版しかないものもある。

2冊ほど不明だが、今までに出ているオーディオブックはこれですべてチェックしたはず。

Pony Zauberfee - Nina hat ein Geheimnis

Ponyfee_geheimnis
Pony Zauberfee
Nina hat ein Geheimnis
Ponyfee_am_meer
Pony Zauberfee
Ein Abenteuer am Meer
Ponyfee_raetsel
Pony Zauberfee
Das Rätsel um die kleinen Schafe

Pony Zauberfee - Gefahr auf dem Turnier

Ponyfee_gefahr_2
Pony Zauberfee
Gefahr auf dem Turnier
あと2冊不明


Prinzessin Paula auf Drachenjagd

Prinzessin_paula
Prinzessin Paula
auf Drachenjagd
Lumis_feentraum
Lumis Feentraum
Elfe_gummistiefeln
Die Elfe mit
den Gummistiefeln


König Krümel und die Monsterbande

Koenig_kuemel_2
König Krümel und
die Monsterbande
Freddy_von_flatter_2
Freddy von Flatter
der kleine Vampir
Abenteuer_hilla
Abenteuer
mit Hexe Hilla


Hilfe für den Weihnachtsmann

Hilfe_fuer_weih
Hilfe für den
Weihnachtsmann
Wunsch_weihnachtsmann
Der Wunsch
des Weihnachtsmanns
Kasperl_weih
Kasperl in der
Weihnachtsbäckerei


Heidi und andere Geschichten

Heidi_maxi
Heidi

Alice_maxi
Alice
im Wunderland
Dschungelbuch
Das Dschungelbuch


Kasimir backt

Kasimir_backt
Kasimir backt
Kasimir_pflanzt
Kasimir Pflanzt
Kasimir_platten
Kasimir hat einen Platten

Heule Eule



Maxi Bilderbuch
未収録
ハードカバー版

Heule Eule
Felix_sachensucher
Felix,
der Sachensucher
Gute_nacht_kuss
Ein Gute-Nacht-Kuss
für die Katze

Trau dich, du Elch

3冊ともMaxi Bilderbuch未収録。ハードカバー版のみ。


Trau dich, du Elch!
Mach_mal_biber
Mach mal Pause, Biber!
Der_grosse_baer
Der große Bär

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2013年3月22日 (金)

ドイツ語多読本:Maxi Bilderbuchシリーズ

ハードカバーで出ていた絵本をソフトカバーにした廉価版絵本、Maxi Bilderbuch。
2,95ユーロ、130冊以上出ている。
10冊くらい読んでみたが、語数はだいたい1000語前後。

その中から朗読音声が手に入るものを紹介。
オーディオブックのリンクはaudible.de。3,95ユーロ。CD(4,99ユーロ)もあるが、安い方で。

オーディオブック1タイトルに3話、つまり3冊分入っている。
本のリンクは紀伊国屋Bookweb、現在1冊350円。(アマゾンでは525円)
(6月の確認では、紀伊国屋も値上がりした模様。紀伊国屋は1Euro何円換算か表示していたのに、やめてしまったみたい。今は1Euro、152円か153円くらいのようだ。アマゾンは逆に値下げ。差はなくなった感じだ。)

Schneewittchen und andere Märchen

Schneewittchen_6
Schneewittchen
Haensel_9
Hänsel und Gretel
Rotkaeppchen_7
Rotkäppchen

Dornröschen und andere Märchen

Dornroeschen
Dornröschen
Froschkoenig
Froschkönig
Rumpelstilzchen_maxi
Rumpelstilzchen

Tim spielt Fußball

Tim_fussball
Tim spielt Fußball

Tim_fahrrad
Tim lernt Radfahren
Tim_haustier
Tim wünscht sich ein Haustier



Tim macht Ferien am Strand

Tim_macht_ferien
Tim macht Ferien
am Strand
Tim_macht_seepferd
Tim macht
Seepferdchen
Tim_ist_pirat
Tim ist
ein Pirat

Tim geht in den Kindergarten

Tim_geht_kindergarten
Tim geht in den
Kindergarten
Tim_feiert_geburts
Tim feiert
Geburtstag
Tim_muss_kranken
Tim muss
ins Krankenhaus



Tim fliegt in den Ferien

Tim_fliegt_ferien
Tim fliegt
in den Ferien
Tim_findet_freund
Tim findet
einen Freund
Tim findet einen Schatz

Max Bilderbuch未収録?

Helma legt los



ハードカバー版は
あり


Helma legt los
Tim_osterhase
Tim und Osterhase
Hilfe_osterhase
Hilfe für Osterhase

Helma legt die Gockel rein

Helma_legt_gackel
Helma legt
die Gockel rein
Alarm_bauernhof
Alarm auf dem
Bauernhof
Tatz_und_tiger
Tatz und Tiger
Allerbeste Freunde



Die Olchis allein zu Haus

Olchis_zuhause
Die Olchis
allein zu Haus
Gut_gebruellt
Gut gebrüllt,
kleiner Tiger!
Poldi_und_dino
Poldi und
das Dino-Ei


Die Olchis und das Piratenschiff

Olchis_piratenschiff
Die Olchis und
das Piratenschiff
Hilfe_piraten
Hilfe, Piraten
an Bord!
Ritter_loewnzahn_drachen
Ritter Löwenzahn
und der Drache

とりあえず半分終了。続きは後日。

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2013年3月20日 (水)

ドイツ語多読本:Rotraut Susanne Berner: Karlchenシリーズ

ぐっとやさしめの絵本を。
150語から300語程度で、絵と文章もわかりやすく配分されているので、おすすめ。朗読の音声もある、Rotraut Susanne BernerのKarlchenシリーズ。

外国人学習者向けの読み物(とくにA1レベル)の、不自然にやさしくした文章よりも、幼児向け絵本とはいえ、こちらのほうがずっとナチュラルなドイツ語。じっさいA1レベルより文章は高度だし。ごくふつうのやさしいドイツ語をたくさん読んだほうがいいと思う。

このシリーズは、400語程度の本の中では、読みやすいらしい。ネイティブ向けの本に出てくる、口語的な表現とか擬音含みの動詞とかはあまり出てこない。

Guten Morgen, Karlchen!

145語

Gute Nacht, Karlchen!

151語


Ein Schwesterchen für Karlchen

298語


Wo ist Karlchen?

242語


Karlchen geht einkaufen

299語


Karlchen vor, noch ein Tor!

??語(未読)


Abenteuer mit Karlchen

358語

実際に聴いてはいないが、朗読CDにもリンクを。

Karlchen macht Geschichten


上の7冊の朗読の他に、未発表の"Karlchen hat Geburtstag"と"Weihnachten mit Karlchen"が収録されている。

audible.deから買ったほうが安い。
audibleでは、"Wo ist Karlchen"が一話まるごと試し聞きできる。→ ここ

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2013年3月19日 (火)

ドイツ語多読本:Hueber社Leichte Literatur、古典編(続)

ここの続き。

いつものように紙より安い電子版。日本のアマゾンにはないのでepub版なのも、いつも通り。

DRMはついていないので、Kindle用に変換可能。

ヨーロッパ共通参照枠のA2。ロマンス編よりひとつレベルが上。だが、少し慣れている人には、むしろこっちのほうが読みやすいかもしれない。

注がついている。巻末の解説にリンクがはってあるので、巻末の解説に飛べる。ただ、注番号が小さいので、うまくタップできないかもしれない。フォントを大きくすればやりやすくはなるが。
注番号ではなく、単語そのものをタップするようにしてくれたらいいのに。

Koboではダブルタップ Kindle、Koboともタップすれば、リンク先に飛ぶようになっている。

Der zerbrochene Krug
Zerbrochenekrug_2

4148語

戯曲。ドイツの喜劇の名作とされている、クライストの『こわれがめ』。
目をつけた娘を我が物にしようとしたスケベな悪徳裁判官が、公判中みずから裁判官をしながら、自分の悪事を暴露していくさまを笑うのだ。


Rumpelstilzchen
Rumpelstilzchen
5565語

グリム童話3編。
Rumpelstilzchen 」「ルンペルシュティルツヒェン」
 結末、自分でからだを真っ二つにするんだと思っていたが、なかった。
Frau Holle 「ホレおばさん」
 良い子は報われ、悪い子は罰を受けるというわかりやすい話。
Vom Fischer und seiner Frau 「漁師とおかみさん」
 おかみさんがすごい。神にまでなろうとするとは。


Bergkristall
Bergkristall
4996語

シュティフターの『石さまざま』の中の一篇「水晶」。
クリスマスの話。兄と妹が12月24日に別の村にいるおじいさんとおばあさんを訪ねて、帰りに遭難してしまう話。
クリスマスプレゼントはサンタが靴下に、ではなく、Christkindがクリスマスツリーの下に置いていく、ということになっているので、お間違えなく。


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ドイツ語多読本:Jürgen Banscherus: Die Stille zwischen den Sternen

ヤングアダルト向けミステリ。
Kindle、Koboどちらのストアにもある。

Jürgen Banscherus: Die Stille zwischen den Sternen

31000語

主人公は14歳の少年Jonas。モバイル通信用の電柱の下に倒れているところを発見され、病院に運び込まれるが、その事故の前後の記憶を失い、失語症になっている。言葉を話せないJonasにその病院の医師がノートを渡す。二人がノートに書いたものをそのまま伝える、という形で物語は進む。
Krimi(ミステリ)と名乗っているだけあって、Jonasの記憶の欠落部分、そこで何があり、どんな事件と結びついているのか、に焦点があるが、それだけではなく、思春期の少年の心情がていねいに描かれている。両親の不和やそれを隠そうとする両親の偽りに対する憤懣とか、あと左右目の色が違う女の子への恋愛感情とか。それから、両親への憤りから爆弾を作ってしまうというのも、思春期っぽい?(それで事件に巻き込まれるんだが。)


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2013年3月17日 (日)

ドイツ語多読本:Hueber社Lese-Novelasシリーズ、ロマンス編

外国人のドイツ語学習者向け読み物。
Kindle版は日本のアマゾンでは売っていないので、epub版。
紙版は日本のアマゾンで800円以上だが、epub版は600円前後で買える。
DRMなしの本なので、Kindle用に変換可能。

朗読音源はmp3ダウンロードもあるが、なぜかCD付き紙版のほうが安い価格設定。

ヨーロッパ共通参照枠でいうところのA1。一番やさしいレベル。2、3歳向け絵本のほうがむずかしいものがたくさんある。とはいっても、4000語を超えるので、「独文和訳」ではなく、ドイツ語で「読書」することに少しは慣れている人向けか。

1ページ100語少しで、圧迫感はない。この手の読み物によくついている、語注や課題や問題などはない。イラストもいっさいない。潔い作り。
内容は表紙から予想できるように、若い男女のロマンス絡みの話。好みは分かれそうだが、児童書・絵本を除けば、Graded Readers的読み物としてはこれが一番やさしいかもしれない。

Anna, Berlin
Annaberlin
4617語


Vera, Heidelberg
Veraheidelberg
4674語


Julie, Köln
Juliekoln
4058語


Nora, Zürich
Norazurich
4570語


Claudia, Mallorca
Claudiamallorca
4197語


Franz, München
Franzmunchen
4460語


David, Dresden
Daviddresden
4587語

日本のアマゾンで買える紙版はここ → Hueber Lese-Novelas

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2013年3月16日 (土)

Koboでフォントが変更できないときの対処

あらかじめ言っておくと、DRMつきのepubは手を加えることができないので、DRMなしのepubの話。

この前買ったDRMフリーのepubをKoboで見たら、やたらフォントが小さい。フォントの大きさ、種類を変えようとしたが、変更できず。

epubはxhmlやら画像やらスタイルシートやらをzipで固めたものなので、zipのツールで解凍して、中を見ることができる。で、cssを書き換えれば、フォントも変更できるはずだが、その知識がない。

で、どうしたかというと、calibreを使った。変換のオプションで、スタイルシートのフォント情報を削除できるようだったので、試してみた。
(calibreはepub3には対応していないかもしれないので、日本語縦書きのepubは扱えないかも。まあ、洋書の話だと思ってほしい。)

やり方。calibreでepubを読み込んだら、
1.calibreの上のメニューの「本を変換」をクリック。ウィンドウが現れるので、
2.「入力フォーマット」EPUB、「出力フォーマット」EPUBにして、
3.「外観」クリック → 「削除するスタイル情報」タブをクリックして、「フォント」にチェックを入れる
4.OKをクリックして変換

これでKoboでフォントが変更できるようになった。epubの作法に合っているのかどうかは、正直わからない。

あと、行間は変更できないまま。これ以上は、epubやcssのことを調べないと、ちょっとわからない。それでも読める形にはなった。

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2013年3月15日 (金)

ドイツ語の電子書籍、朗読mp3、ダウンロード販売サイト

洋書を電子書籍で読もうと思う人はたいていKindleを使うだろう。日本のアマゾンにKindleストアができる以前から、アメリカのamazon.comからKindleのInternational版(?)を買って利用していた人も多いはず。それに、有志によるCFWをインストールしないと不具合に悩まされがちなKoboより、Kindleのほうが安心して使える。辞書も充実しているし(といっても独和を期待してもたぶん無理)。

でも、前にも書いたように、ドイツ語の電子書籍の品揃えは、日本のアマゾンもアメリカのアマゾンもあまりよくない。Koboストアもよくない。それはドイツ・アマゾンのKindleストアをちょっと見てみれば、すぐわかる。そして、日本からドイツ・アマゾンのKindleストアは利用できない。

だから、アマゾン以外で電子書籍を探すことになる。それがAdobe Digital Editions(ADE)のDRMがついたepub版の本(DRMなしのepubもある)。Koboストアで売っている洋書がこの形式の本なので、Koboは当然対応している。

というわけで、日米アマゾンで売っていない本でも、ドイツのストアでepub版を探せば、読める範囲は確実に広がる。

いつも使っているのはebook.de
電子書籍の他に、オーディオブック(mp3)のダウンロードもできるので、便利。買ったことはないが、紙の本なども日本に送ってくれるはず。送料などはドイツ・アマゾンのほうが安い。ただ、古本も扱っているので(アマゾンのように出品者ごとに送料をとるわけではない)、うまくすればいい買い物ができるかもしれな い。

電子書籍の販売サイトは他にもあって、問題は、どうも店によって扱っている本が違うということ。ebook.deで売っていなくても、他のサイトでは売っている本があったり、その逆もある。だから、欲しい本があったら、いくつかサイトをチェックしたほうがいいかもしれない。(値段はどこも同じ。ドイツの書籍は法律で価格は固定されているらしい。)

というわけで、ひとつサイトを紹介。mp3のオーディオブックもダウンロードできる。前に紹介したHueber社の読み物で、ebook.deにないものがここでは買える。

sofortwelten.de

試しにひとつ買ってみたので、日本からの購入が可能なことは確認済み。
Vプリカ使用もOK。
買い方の説明なんかはまたいつか。

ただ、19%の付加価値税は取られた。ebook.deでは取られないのに。19%は大きい。このあたりどうなっているのか、よくわからない。Vプリカのせい? Vプリカだと国籍が不明だとか?

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2013年3月14日 (木)

ドイツ語多読本:Dagmar H. Mueller: Liona Lix - Wer will schon einen Drachen?

これはKindle版の児童書。8歳、9歳向け。

Liona Lix - Wer will schon einen Drachen?

22000語。

お母さんは魔女、のLiona。さぞかし魔法でいろんなことができて便利だろうと思いきや、お母さんが魔女のおかげで、なんか変だと周囲に思われ、転校を繰り返している(実際、おかあさんは少し抜けている)。だからLionaは「ふつう一番」だと思っている。新しい町に越してきて、今度はうまくやっていけるか、という話。メインはLionaの誕生日の話。プレゼントは何か? そして、クラスメートをパーティに招待することになって・・・。 エピソードごとに人語を話す猫のKalleの日記がはさまっていたりと、楽しい工夫もあり、それから、こっそり惚れ薬を作る(自分用)お母さんがおちゃめ。


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2013年3月13日 (水)

ドイツ語多読本:聖書も子供向けなら・・・Kinderbibel

これは聖書のあの部分を意識した文だ、とヨーロッパの人にはすぐにピンと来る箇所も、日本人にはわからなかったりする。

というわけで、子供向けの絵本の聖書。対象年齢は5歳くらいから。
聖書もキリスト教も知らないと言っても、天地創造、アダムとイブの楽園追放、ノアの方舟、バベルの塔、ソロモンとかダビデとか、聞いた話もあるにちがいない。

Die große Kinderbibel

旧約・新約両方入っていて、15000語程度か。

おおよそ見開きで一つのエピソードが語られる。一エピソードにつき200語とか300語程度と、簡潔にまとめられているが、2ページで300語程度がどのくらいかわかっている人向け。
ドイツのアマゾンでは少しだけ中が見られる。amazon.de

朗読CDは残念ながら、在庫切れ。


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ドイツ語多読本:Hueber社Leichte Literatur、古典編

外国人のドイツ語学習者向けの読み物。児童書に抵抗がある人はいいかも。
といっても、学習者向けに学者が考える基本単語に限定されている文章ばかり読むのもちょっと問題。ドイツ人が日常使う表現が容赦なく出てくる、ネイティブの子供向けの児童書も読んでおくべきなのは言うまでもない。

HueberのLeichte Literaturというシリーズから。安いので電子書籍版で。いつものように日本のアマゾンでは売っていないので、epub版。朗読音声も欲しい場合は、CD付きの紙版を買ったほうがいい。
DRMなしの電子書籍。mobiに変換可能なので、Kindleでも読める。

Fräulein Else
Fraeuleinelse
5510語。シュニッツラー作。
これは知らない人が多そうなので、少し解説。時代は1920年代。20歳のElseはアルプスのホテルに滞在中、ウィーンの母親から電報を受け取る。父親が株で失敗したので、同じホテルにいる父親の友人から金を借りてくれ、と。で、その男から金を借りる代わりに、自分の裸を見せなければならないと思ってしまったElseの妄想、錯乱が爆発する・・・という話。

Faust
Faust
3558語。ゲーテの『ファウスト』第1部。
原作通り戯曲の形になっている。


Siegfrieds Tod
Siegfried
4803語。ニーベルンゲンと言えばわかるか。ジークフリートの死。

Bergkristall
Bergkristall
未読。
シュティフターの「水晶」。翻訳があるので知りたい人は探して。


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2013年3月11日 (月)

ドイツ語多読本:Erwin Moserの絵本

Erwin Moserの絵本は、1ページに絵がひとつ、その下に文章が数行、となっているものが多く、文章はやさしく、絵を見ればまあ内容もわかるので、多読向き。

その中から、電子書籍版を。日本のアマゾンにはないので、例のごとくepub版で。4,99ユーロ、実質4,2ユーロくらい。

Wunderbare Bärenzeit
Wunderware_baerenzeit
673語。

1ページに絵がひとつ、その下に2、3行の文。それで完結。1ページごとに別の話だと思ってくれればいい。なので、本全体で一つのストーリーを展開しているというものではない。

だったら、何がおもしろいのかというと、文がReimになっている、つまり韻を踏んでいて、リズム、音の楽しさがあるので、子供も喜ぶという仕掛け。

がっつり物語を読むのはちょっと、という時には、さらりと読めるのでおすすめ。

紙版はこちら。amazon.co.jp

紙版と電子版では10ユーロ近く値段の差があるので、epub版が断然お得。カラーの絵本なので、PCかタブレットで読むのがいいでしょう。それから、DRMもついていないので、beam-ebooks.deでも売っている。


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2013年3月10日 (日)

ドイツ語多読本:Klaus Kordon: Paula Kussmaul lässt nicht locker

今回は児童書。日本のアマゾンでは入手できないので、epub版。

Klaus Kordon: Paula Kussmaul lässt nicht locker
Paulakussmaul_2
34000語。8歳から10歳くらいが対象か。

めげない、あきらめない女の子の話。ペルーで育ってドイツに戻ってきた男の子が転校してきてから、散々な目にあうPaula。クラスにまるで馴染もうとしないその男の子をかばって、クラス中からはやし立てられたり、一番の親友と喧嘩してしまったり。で、その男の子に感謝されるわけでもなし。そして、クラスと転校生の関係はますます険悪になって、事件発生・・・というような話。

曲がったことが許せず、何があってもいじけず、転校生とクラスの間を取り持とうするPaulaを優等生過ぎると感じるか、いや、それが清々しく、気持ちいいんだと感じるかは、読んだ人次第か。
「私は大人だし、きっとあなたみたいな行動はしなかっただろうから、言いたくないんだけど、でも、言わなくちゃね。あなたの見方に立てば、すべて正しい行動だったって。」というようなことを言って、Paulaを叱らないお母さんが印象的。


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2013年3月 8日 (金)

ドイツ語多読本:ペリー・ローダンもいけるはず

ドイツのSFと言えば、Perry Rhodanがなんといっても有名。1961年からずっと続いている、長寿すぎるほどのシリーズ。

で、これ多読にも使えそう。作品は週に一話、Heftとして発売されていて、何話かまとまったら本になるみたいだが、電子書籍では一話ずつダウンロードできる。そのため、値段も安いし、長さもそんなにないので、多読向き。
日本のアマゾン、Koboでは売っていないので、他からepub版を購入。

で、その第一話。

Perry Rhodan-Heft Roman 1: Unternehmen Stardust
Perryrhodan_3
29000語。

人類初の月面着陸に向けて発射されるロケットstardust号、そのリーダーがペリー・ローダン。月面着陸しようとするとき、何ものかによる妨害が起きる。その発生源にたどり着いたローダンたちが見たものは? というような展開。

話が書かれた1961年はまだ人間が月に足を踏み入れていない時代、そして東西冷戦の時代。そんな時代の空気も色濃く出ている。ネタバレしてしまえば、ローダンが月で会ったのは、地球よりはるかに進んだ文明を持つ異星人だが、退化が進み、宇宙船も修理できずに立ち往生している。そのうちの病気の一人を地球に連れていって治療しようとするが、異星人の高度な技術の存在を大国が知れば、奪い合いになるし、対立する勢力のどちらの手に落ちてもろくなことにはならない。というわけで、東西とは別の第三勢力を作るのだ、というローダンの意図とともに、Stardust号は異星人を連れて地球に戻ってきた、というところで、第一話はおしまい。次の展開が気になる。

表示価格は1,49ユーロだが、明細を見ると1,25ユーロになっていて、やはり19%の税は取られていない。日本円にすると160円前後? 30000語程度でそれほど負担になる長さでもないし、安いので、多読の見方になるはず。

それから、このepub版にはDRMがかかっていないので、Kindleで読みたければ、mobiに変換すればいい。
アマゾンからkindlegenをダウンロードするか、
あるいはcalibreを使っても、mobiに変換できる。

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DRMなしのドイツ語電子書籍が買える書店

DRMがあるので、amazonの電子書籍はKindleかamazonが提供するソフトウェアを使わなければ読めない。Koboも基本同じ。

で、DRMなしの書籍を売っているドイツの書店を発見。

beam-ebooks.de

pdf、mobi、epubの書籍が売られている。
Kindle、Koboともにpdfに対応しているが、わざわざpdfを選ぶ人はいないだろう。Kindleはmobi、Koboはepubとmobiの両方に対応しているので、KindleでもKoboでもいける。Androidなどでは自分の好きなリーダー、辞書アプリを使える。PCなんかも同じ。

Helpのページを見たら、外国からも買えるとあったので、日本からも大丈夫だろう。ただ、本によってはライセンスの関係で買えない国もあるとのこと。その時には買い物かごに入れるときに、表示があるようだ。

品揃えに関しては、DRM付きの書籍のほうが多いような気がするので、期待しすぎるとがっかりするかもしれない。それでも、プロテクトがかかっていないから、デバイスやソフトを選ばない。それはとてもよい。

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2013年3月 6日 (水)

ドイツ語多読本:Ole Könnecke の本

Ole Könneckeのイラストは親しみやすいので、何冊か絵本を持っているが、Kindle版、epub版が新しく出たので買ってみた。epub版のほうが一足先に発売されたので、Koboストアから購入。

Du schon wieder

紙の本で160ページだが、語数は2051語なので楽に読める。

小さな両親のもとに生まれてのっぽになったRockiと大きな両親のもとに生まれてちびのままのFredo。周囲との尺度が合わず、両親は扱いかねて、とにかく世の中に出てみろ、というわけで、とくに仲がよいわけでもない二人のうち、いぽうはスウェーデンへ、他方はキプロスへ。で、めぐりめぐって、"Du schon wieder!"となる。さて、その後の二人の物語は? 簡素にしてユーモラスなイラストが楽しい。

電子書籍版を買ったが、これは紙の本で読むべき本だった。
おそらく紙の本では、左ページに文章、右ページにイラストという構成になっていると推測。見開きで見て楽しむのが前提の本のようだ。Kobo/Kindleでは文章のページとイラストのページが同時に見られない。
それから、Koboで見ると字が小さい。この本は文章ページも画像できているので、フォントを拡大するということができない。
紙の本をスキャンして、その画像を縮小しただけ、という感じ。

多読向けにもう一冊。これはとてもやさしいので、多読を始めたばかりの人向け。作・絵ともにOle Könnecke。

Anton und seine Freunde

3冊の本を1冊にまとめたもの。398語。1ページに1行くらいしか文がない。
たしか1話目は、砂場で遊ぶ女の子の気をひこうとして、この勇姿を見ろとばかりにAntonががんばる話(だったはず)。


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2013年3月 5日 (火)

ドイツ語多読本:Moby Dickなど

Graded Readersの代わりになりそうなドイツ語の本。古典を子供向けにやさしく語り直したものだが、20000語程度とそれなりの長さがあるので、大人が読んでも読み応えはあるはず。

Klassiker für Kinder und Jugendlicheというシリーズ。Kindle版あり。この中の一冊を読んでみた。

Moby Dick (Klassiker für Kinder und Jugendliche)

『白鯨』20000語。
8歳から10歳以上を対象にした本だが、原作の雰囲気を残すためか古い言い回しがあったり、コンマがあるべきところになかったりするので、外国人向けの読み物ばかり読んでいて、ネイティブの子供向けの本を読み慣れていない人には、むずかしいところもあるかもしれない。あとは船関連の用語がけっこう出てくる。子供向けの話には海賊物がたくさんあるので、そういう本を読んでいれば問題ないかもしれない。

あとは読んでいないので、リンクだけ。

Ali Baba und die vierzig Räuber (Klassiker für Kinder und Jugendliche)


Huckleberry Finn (Klassiker für Kinder und Jugendliche)


Die Schatzinsel (Klassiker für Kinder und Jugendliche)


Gullivers Reisen (Klassiker für Kinder und Jugendlicher)


Oliver Twist (Klassiker für Kinder und Jugendliche)


Robinson Crusoe (Klassiker für Kinder und Jugendliche)


Robin Hood (Klassiker für Kinder und Jugendliche)

Koboストアにはないようなので、epub版が欲しい場合は、ebook.deなどで。

紙版では今月に新刊が出るようだ。シンドバッドとかトム・ソーヤーとか、ティル・オイレンシュピーゲルとか。

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2013年3月 4日 (月)

Kobo glo スキンシール到着

先日海外発注したKobo gloのスキンシールが届いた。

発送したという連絡メールでは3月7日まで届く、ということだったので、予定通り。

今回買ったのはつや消しタイプ。以前Kindle用に日本のアマゾンで買ったものは光沢タイプだった。日本のアマゾンでは光沢/つや消しのタイプは選べないので、アマゾンに出店している業者は光沢タイプしか扱っていないのかもしれない。

貼ってみた結果は、光沢タイプでもよかったかも。光沢タイプのほうが手に持つと手に吸いつく感じがあって、持ちやすい。ただ、つや消しタイプは光を反射しないので、読書の邪魔にはならないだろう。まあ、光沢タイプでもたいして気にはならないので、あとはそれぞれの好み。

貼るのはそれほどむずかしくない。軽く当てる程度で強く貼り付けなければ、すぐはがせるので、はじめはそれで位置調整をして、うまく決まったらしっかり貼りつければいい。(しっかり貼った後に、むりに引っ張るとシールが伸びてしまうので、そこだけ注意。)空気が中に残るようなこともない。

Koboの場合はDecalgirl.comから直接買ったほうが安いし、日本のアマゾンで売っていないものも買えるので、直接注文がおすすめ。クレジットカードを使いたくないなら、コンビニでプリペイドのVプリカを買えば、Visaカードとして使えるので、いけるんじゃないかと思う。注文の仕方は前に書いたので、そちらを参考に。

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Kindle/Kobo用欧文フォント

フリーで使える欧文フォントはたとえば、

http://www.fonts2u.com

などいろいろダウンロードできる所がある。Kindle/Koboで長時間読むとなると、やはりSerif系が見やすい。

個人的にはDroid Serifが見やすい。元々Android用のフォントだが、細すぎず、尖った感じがないのがいい。

Droidserif

fontforgeを使って、ちょっとサイズを大きくして、輪郭を太らせて使っている。ライセンスはApache 2.0なので、加工してもいいはず。配布もOKだと思うけど、欲しい人いるのか。

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2013年3月 1日 (金)

ドイツ語多読本:Bildwörterbuch何冊か

あまりに知らない単語ばかりで、多読しようにも読めない場合、絵に単語が添えられているというか、単語の意味が絵になっているBildwörterbuchなんかを眺めてみるのもいいかもしれない。ドイツ語の場合、英語と違ってやさしい本がそんなに簡単に見つからないので、こういうこともありかも。

◯まずは英語圏の子供向け、400語程度のもの。

First German Words (First Words)

発音は出版社のWebページに行くと聴ける。ここ

◯次も子供向け、2000語程度

Bildwörterbuch Deutsch

こちらはイラストではなく、写真。
CD付きで単語の発音が聴ける。かなりゆっくりめの発音。

◯これは外国人でドイツ語を学習している人向け。大人向け。

Bildwörterbuch Deutsch

1000語程度。CDなどの音声はない。

◯次はBildwörterbuchではなくて、ドイツの小学生向けの辞書。

Langenscheidt Grundschulwörterbuch Deutsch: Langenscheidt Grundschulworterbuch Deutsch MIT CD

1000語程度。CD付き。章ごとに短いHörspielがあって、その後に単語の発音が入っている。
単語の意味は絵ではなく、言葉で解説。辞書なので当たり前か。
たとえばこんな感じ。
die Brille
   Brillen helfen, wenn man schlecht sieht.(43頁)
とか
gießen
   Wenn man Pflanzen Wasser gibst, gießt man sie.(128頁)
わかりやすい。

多読のはじめは子供向けの本を読むことが多くなるので、子供がよく使う単語が載った絵入り辞書は案外役に立つのでは?


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