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2013年2月14日 (木)

読書:Ulrike Nolte: Die fünf Seelen des Ahnen

Kindle本。100円だが、2007年のドイツSF大賞長編部門の受賞作。読んでみた。

Ulrike Nolte: Die fünf Seelen des Ahnen

このくすんだ表紙に描かれているのは、地球が壊れてもう数世紀(らしい)、人を乗せて宇宙に散らばる「方舟」、その一隻が移住できそうな水惑星を発見、調査で水に潜っている場面。

表紙の二人、カップル(男同士)なのだが、調査中ケンカをして単独行動、あげく一人が行方不明に。無事発見されるものの、記憶を失ってしまっている。実はそれがこの星の住人とのファーストコンタクトだった・・・。

で、この異星人、他の生物のDNAを取り込み、自在に姿を変えることで生き延びてきた。が、もう星には新しいDNAはない。そこに移住地が欲しい人間がやってきたわけだから、両方にとって渡りに舟、利害は一致しているようでもあるが、姿は同じでも中身が異星人になってしまったカップルの片割れの気持ちとか、「方舟」の現船長と前船長の、移住をめぐる権力争いとか、「方舟」の「クルー」階級と「乗客」階級の間の差別、それに不満を抱く分子のテロや誘拐事件などが絡みあって、飽きさせない展開が待っている。

テンポよくいろんなことが起きるので、するすると最後まで読めてしまうが、本当にこの異星人と人間は共存できるんだろうかとか、改めて考えると、もっと突っ込んで描くべきことはあるような気がしないでもない。が、異星人が他のDNAを取り込んで進化していく描写さえ乗り切れば、楽しく読める。

フォントをゴシック体から変更できないのには閉口。100円だしと思って我慢。

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